ダイナザウラー(G1)

登録日:2025/03/11 Tue 21:30:46
更新日:2025/04/19 Sat 19:09:41
所要時間:約 6 分で読めます







あれは、デストロンの新型ロボ!?

これぞ我がデストロン軍団が総力を結集して作り上げた

ダイノザウラーだ!

肝を潰したかぁコンボイ!フッハッハッハッハ…


ダイナザウラーとは、「トランスフォーマー」シリーズに登場するキャラクターである。
………え?メガトロンは「ダイザウラー」と言ってるじゃないかって?それについては後程。

本稿では主にG1シリーズについて解説する。

CV:島香裕(2010)→平野正人(HM)→郷里大輔(Z)/ブラッド・ギャレット(海外版)

目次

【概要】

デストロンの一員。海外名は「トリプティコン」。
戦略基地ダイノベースと、攻撃要塞へとトランスフォームする。
初登場は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』第4話「マトリクスの秘密」であるが、日本ではそれに先駆けて、OVA作品「スクランブルシティ発動編」のラストシーンにて初登場。

破壊と戦いを好み、サイバトロンのスクランブルシティ・メトロフレックスをライバル視している。
玩具に付属するテックスペックではそこまで知性は低くないのだが、アニメだと知能が低い上に大食漢であり、1千バレルの石油から精製したエネルゴンキューブを50個も平らげてしまう。

鳴き声は東宝怪獣のバラゴンのものが使われている。

【各形態】

ダイノベース

基地形態。
メトロフレックスと同じく、ヘリポートやスロープ、中央タワーやビルといった建造物が備わっているほか、レーダー施設も存在している。
玩具展開においては、ガルバトロン(メガトロンとは別人)が要塞参謀を務める。

移動要塞

いわゆるビークルモード。
武装はブラントタンクが変形したレーザー砲、ダブルバレットブラスター、シングルバレットブラスター。

恐竜モード

文字通り、恐竜体系のロボットモード。
熱線追跡プラズマ爆弾、フォトンランチャー、レーザーキャノンといった破壊兵器を各部に備えている。
この形態でも飛行することが可能。

ガードロボット


フルチルト

バギーから変形する。普段はダイナザウラーの胸部に合体している。
武器はエレクトロディスラプター。
アニメ版では常に合体した状態となっており、ロボットモードは登場しなかった。
『トランスフォーマーレジェンズ』のコミックによると、彼はダイナザウラーのブラックボックスであり、彼が無事な限りダイナザウラーは不死身なのだという。『2010』第6話ではメトロフレックスが投げたタワーの先端がモロに刺さっていたが大丈夫なのだろうか…
こんな微妙なポジションだが、PS2版のゲームでは他の有名キャラを差し置いてプレイアブルキャラとして参戦。いやそりゃダイナザウラーをそのまま出すわけには行かないだろうけど……。

ブラントタンク

ダイノベースのタワーや建造物から変形する半自律型戦車。海外では「ブラント」と呼ばれる。
武器はレーザー砲。
アニメ版では戦車形態は未登場。

漫画版ではどちらも登場しており、フルチルトはメトロフレックスの援護に現れたスキャンパーを撃退し、ブラントタンクと共にダイナザウラーを援護しようとするも、後から現れたシックスガンに撃退され、ブラントタンクを奪われてダイナザウラーへの攻撃に逆用されてしまった。


活躍


OVA『スクランブルシティ発動編』

スクランブルシティ秘密工場に潜入したラットバットの情報を基に、メガトロンが開発を始めた。
ラストにて、デストロンを撃退して和気あいあいとするサイバトロンの前に海中から出現。
メトロフレックスと対峙し、物語は幕を閉じる…。
項目冒頭のように、本作での名称は「ダイザウラー」となっている。

『2010』



サイバトロン基地潰したぁ!ウォーーー!!

ウワァァ、残るはスクランブルシティだぁ!!

テレビアニメ初登場。玩具やOVAと違い両目が描かれていない。
第4話にて、ビルドロンがガルバトロンの命令により地球の都市を改造する形で建造した。
その初登場シーンは、複数の建造物が変形合体してダイナザウラーの姿へと変わっていくというもの。

続く第5話「クインテッサ星人の陰謀」にてサイバトロン相手に我が物顔で暴れまわり、テレトラン1ごとサイバトロン基地を壊滅させた。
ユニクロン戦争でトランスフォームコグが壊されていたためにトランスフォームできなかったスクランブルシティへと迫るも、間一髪でパイプスがコグをセットしたことによってメトロフレックスはトランスフォームに成功。
メトロフレックスと一騎打ちを繰り広げた末に「地獄まで飛んでけぇ!」と海中へと投げ込まれた。

第6話「メトロフレックスVSダイナザウラー」では、リーダーの座を狙うオクトーンと共にアフリカのカルボンビアに滞在。
カルボンビアのトップであるアブダル・ファカディから、フォートノックスの金塊や、インドのタジマハールを始めとした世界中の歴史的建造物を盗んでくることを条件に石油を提供してもらったオクトーンが精製したスーパーエネルゴンキューブを食べてパワーアップする。
ただ上記の通り凄まじく燃費が悪く、ファカディ達から疎まれていた様子。
メトロフレックスに建造物窃盗の濡れ衣を着せるも、最後はいつの間にか釈放された彼にタワーを胸部に突き刺された末に、またも海中へ投げ込まれた。
その後、盗まれた建造物はメトロフレックスの手で元の場所へ返され、ファカディも盗んだ金塊の返却と二度とデストロンと組まないことを自分の名誉と、母のラクダの墓と父の棺、妹のロバの墓、弟のアヒルの墓、甥の見事な雄鶏の墓に懸けてロディマスに誓った。 「もういい黙れ!」

第16話「スタースクリーム復活」では、ユニクロン復活の為にスカージ(に憑依したスタースクリーム)によって片目を奪われた上、今度はセイバートロン星に送る為にスタースクリームに憑依された。
さらにユニクロンの首をセイバートロン星に接続する作業に掛かるも、密かに体内に潜んでいたスラストたちに動力を破壊されて行動不能に。

第20話「究極の武器」では軍艦を破壊するも、メトロフレックスと戦わせてもらえない欲求不満がたまっていた。
技師に扮装したスパイク親子にコグを奪われて変形できなくなり、スィンドルが手に入れてきたメトロフレックスのコグを代用するも、ロボットモードを長時間保つ事が出来なくなる。
その後自身のコグを代わりに取り付けられたメトロフレックスと戦い、自分以上にコグの拒否反応が強い彼を追い詰めるも、復帰したファーストエイドがメトロフレックスのコグを調整したことによって、三度海へ投げ込まれた。

第26話「原子の呼び声」では、プリマクロンの助手だったオラクルによって、プリマクロンの複雑な陰謀を止めるべく敵味方の野獣戦士と共に招集されたが、真っ先にトルネドロンにやられた。

ザ☆ヘッドマスターズ

引き続き地球に駐留している。本作での参謀はシックスショット。

第1話「空から来た四人の戦士」では、ダニエルとウィーリーに襲い掛かるも、ウィーリーの頭脳プレイによって敗れる。

第8話「恐怖!六つの影」では、サイクロナスとスカージによって出撃されるも、クロームドームらによって攻撃回路を破壊される。

第24話「ウルトラマグナス死す!!」では、ウルトラマグナスに加勢しようとするメトロフレックスを足止めした。

OVA『トランスフォーマーZ』


転んだぁ!痛い…

デストロン九大魔将軍の恐竜将軍として登場。九大魔将軍の中では唯一合体能力を持たないキャラが元になっている。
後付けだが「レジェンズ」のコミック設定によると3代目。地味にテレビアニメ版では省略されていた両目が描かれている。
装甲ギアを装着しており、右手に棍棒、左腕にを備えている。サイバトロンから奪って口の中にしまっていたエネルゴンZをビームに変えて吐く。
大きさは通常の合体ロボット達と同じくらいに縮小している。
相変らず知能は低い。

デバスタープレダキングキングポセイドンと共に地球でダイアトラス&ソニックボンバーと戦う。
エネルゴンZビームで一時は優位に立つも、ダイアトラスが争奪戦の末に手に入れたゾディアックをエネルゴンZビームに当てたことでゾディアックが覚醒し、形勢逆転。
ゾディアックの力でゾーンモードに変形したダイアトラス&ソニックボンバーの「ゾーンモードアタック」によって「あ~~れ~~!?」と言い残してキングポセイドン共々爆死した。

トランスフォーマー コンボイの謎

ラスボスとして登場。外見的には某ゾイドに近い。

『ファミリーコンピュータディスクシステム トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』

地球ステージの中ボスとして登場。大きさは通常の合体ロボット達と同じくらい。

『PS2版トランスフォーマー』

メインキャラではないが、ボイス付きのトランスフォーマーとして登場。

サイバトロン側ストーリーではSTAGE7のカズキール鉱山でステージボスとして登場。
上空からの唸り声を聞いたときはロディマスコンボイは狼狽していた。

とはいえ、ゲーム中での大きさは合体兵士や合体戦士やスカイリンクスと同じぐらいで、撃破不可というわけではない。
撃退時のロディマスの台詞から、メトロプレックスは連れてこなかったこちらと違いデストロン側がダイナザウラーを過去に連れてきたのは予想外だった模様。
そしてSTAGE10のゼル・クォーツをめぐる決戦では、ラスボス前のボス戦で、サウンドウェーブとサウンドブラスターとともにフルチルトが中ボスとして登場。

一方でデストロン側ストーリーでは一周目のSTAGE8でスプラングを撃退した後に合流。
但しお宝のゼル・クォーツを探すのは彼の巨体ではかえって難航しそうなので、代わりにフルチルトが使用可能メンバーとなる。

【玩具】

1986年に「D-63」のナンバーで発売。
日本国内では初となる*1電導ギミックを搭載しており、ダイノベースではレーダーが回転し、恐竜モードでは歩行する。
また、ブラントタンクには発光ギミックが備わっている。
恐竜モード時の胸部にはスイッチが内蔵されており、カタパルトにフルチルトを載せて発射することができる。
玩具オリジナルギミックとして、基地形態のモーターマスターオンスロートをコネクターを介して連結することも可能。*2

1998年には『ビーストウォーズⅡ』のギガストームにリデコされた。頭部のビーム砲がオミットされた代わりに角が追加されているほか、付属品が大幅に省略されており、フルチルト改めギガスカウターのみとなっている。

ライバルのメトロフレックスと違い、オリジナル版の方は中々復刻されなかったが、2015年に「USAエディション」として、タカラトミーモール300体限定抽選販売品として初復刻された。モーターマスターとオンスロートのコネクターもしっかり付属する。もっとも、アンコールで再販されたオンスロートと違い、モーターマスターは未復刻の為、少し寂しいことに…。

2017年には「レジェンズ」でリメイク。
タイタンクラスとしては唯一人型に変形しないTFとして登場、当時の展開はヘッドマスターギミックが押されていたが、ダイナザウラーは形状的に難しい・・・ということで、付属のフルチルトがヘッドマスターにアレンジされている。
色は初代玩具をイメージしたグレーだが後に「エイジ・オブ・ザ・プライム」で股関節が強化されカラーリングもアニメに近い配色になったものがリプティコンとして登場。
当時リカラー品は海外限定販売であることが多かったため今回も海外限定かと思われたがその後日本でも一般販売が決定した。
が、ここ近年の財政の悪影響か価格は41,800円。ダイナザウラーの27,500円から約1.5倍に跳ね上がってしまっている。
価格ハネ上げるなら何もスターオプティマスやライオカイザーといった大型商品ラッシュとほぼ同時に出さなくても......
ブラントタンクは後に変形機構が追加された上で単品販売で登場している。



オレ追記修正する!もっともっと!今度は何をすればい~い?

アニヲタの奴新しい項目を欲しがっている。さっそく作成して喜ばせてやろうぜ!



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最終更新:2025年04月19日 19:09

*1 オメガスプリームは当時日本未発売だったため。

*2 ハングルーは接続不可。