しょぼんのアクション

登録日:2025/03/10 Mon 21:37:34
更新日:2025/04/13 Sun 13:13:40
所要時間:約 5 分で読めます








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Enterキーを押せ!!!

画像出典:しょぼんのアクション タイトル画面
「しょぼんのアクション」とは、ちくが作成したフリーゲームである。
俗に言う「死にゲー」であり、それらの中でもかなり有名な部類に入る。
ジャンルは「不意打ち覚えゲー アクション」。容量は10MBくらい。

対象年齢12歳以上。


概要

主人公はタイトルの通り「しょぼーん」(´・ω・`)
雑魚敵も他のアスキーアートから取られている。
ゲーム内容自体はあの有名なアクションゲームをベースにしているが、そのステージには多彩な罠…というか初見殺しが仕掛けられており一筋縄ではクリアできない。
中にはタネが分かったうえで進めないものもあり着実にイライラを高められていく。
操作は左右とジャンプだけなのだが、逆に言えばダッシュに緩急が付けられない。

しかしそのシンプルな操作から繰り広げられる鬼畜な仕掛けとステージに人々は心を奪われ、時を経るうちに大人気作品となった。
現在はサイトが閉鎖しているが、ウェブアーカイブなどを利用すればダウンロードできる。

なお初期残機数は2だが、ゲーム内で1UPする機会は一切なく*2、代わりにマイナスになったまま無限に減っていく。


作成されたきっかけ

作者であるちくは、友人(willowlet)の紹介で死にゲー代表である人生オワタの大冒険*3を知る。
ちくはそれに感激(?)、自身もこんなクソゲーを作りたいと思い立ち、それから一年後に大学の文化祭の出し物として、なんと4日で作り上げた*4
なお文化祭で一番反響があったという(本人談)。
そしてそれを友人にプレイさせた動画をニコニコ動画にうpしたところ、かなり伸びた事からステージ2~4も作成し、2007年2月にフリーゲームとして配布した。

システムは人生オワタの大冒険をベースとし、考え方にしまっちゃうおじさん」「わたしこそ,しんのゆうしゃだ!!を取り入れたという。


操作説明

  • 左右…移動
  • 上かZキー…ジャンプ
  • スペース押し続け…2倍速
  • O(オワタ)キー …自滅
  • ESC…終了
  • F1…タイトルへ

タイトル画面で1~4キーを押すと、任意のステージに行ける。
0キーを押すと…?


敵キャラクター

一応元ネタのAAから名前を取っているが、もしかしたら名前が設定されているかもしれないので追記求む。
しょぼんが接触死した場合セリフを喋るが基本的に煽るものばかりで、中にはパロディもある。
ちなみに意外にもモナーしぃは一切登場しない。

ステージ1

  • ジサクジエン
クリボーポジ。牙が生えている。
踏めば倒せるが上から降って来たりする。
しょぼんを倒すとイキりまくる。
「テラヨワス」「性能の差だな…」「強靭!!無敵!!最強!!!!」「嘘だ!」

  • 甲羅ジエン(仮称)
甲羅を被ったジサクジエン。泣いてる?
ノコノコポジで、踏むと甲羅になり蹴とばせる。
ステージによってはこいつを使わないとクリアできない。
「鉄壁!!よって、無敵!!」

基本的に背景の雲だが、一部個体は触ると凶悪な面に豹変してしょぼんを変死させる。
「うめぇ!」

  • 荒巻スカルチノフ
( ˘ω˘)スヤァ
アザラシみたいなあいつ。
土管から発射されたり上から降って来たりする。
「Zzz」


ステージ2

  • クマー
一応クマーのはずだが、なぜか顔が猫っぽくなっている。
「ク、クマー」

  • 青ポール
ゴールと見せかけてただの敵。
「ポールアターック!!」


ステージ3

  • ジェットジエン(仮称)
ジェットエンジンに乗ったジエン。
空中を嫌らしい軌道で飛ぶ。
「粛清してやる!!」「え?俺勝っちゃったの?」

  • 食べかす君 ゴミカス君 トゲジエン(仮称)
頭にトゲの生えたジエン。口元が輝いている。
トゲゾーポジだが、ステージによってはしょぼんのジャンプに合わせて飛び上がる個体もいる。
後述する「2」のステージにはこの飛び上がる特性をフルに活かしたものが存在し、大いに牙を剥くことになる。
なお、長時間の耐久チャレンジでイライラが頂点に達した某配信者からあまりにもド直球の暴言(魂の叫びとも)を引き出したことは一部界隈で有名。
「ごめんねぇ 強くてさぁ!!」「神に祈る間をやろう」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
マントを羽織り空を浮遊している。
踏まれるとマントが消失し、冷や汗をかきつつ落下していく。飛べない個体のようだ。

  • デフラグさん
ギコの顔をしたコンピュータプログラム。
掴んだものを右に投げ飛ばす習性を持っており、後半ステージで存在感を放つ。


ステージ4

  • 四角い猫のような敵
アヒャの顔がある何か。ベースがよく分からない。
下を通ろうとすると上から来る

一応ラスボスみたいなポジ。
しょぼんが近づくと背後にある剣を取って溶岩に落としてくる。
毒キノコを与えると死亡するが…

  • クックル
モララーの奥にいた、エリア51へのワープ土管に立ちふさがる鳥。
接触した時点で死ぬが、当人は「?」となっている。


ステージ

地上面の1-1全体、地下面の1-2、アスレチックの1-3、城の1-4と、某SMBのW1をオマージュした構成になっている。*5
また一部のステージは某SMBのステージを表面的に再現している*6部分があるが、内容は全くの別物と言って差し支えない。

bgmは某SMBだけでなく、鬼畜ゲーとクソゲーから取られている。
全体的にガビガビなSEとは裏腹に、何故かスペランカーと魔界村だけ高音質。


プレイする際には、
  • むやみに突っ走らない
  • 仕掛けをある程度覚える
  • 諦めない
ことが大事である。それさえ意識しておけばいずれは突破できるはず。


余談

あまりにも有名になりすぎた結果、様々な人々によるプレイ動画の投稿に飽き足らず、多数のパクリやリスペクト作品が作られまくった。検索をかければ色々ヒットするが、ちく氏本人は製作に全く関わっていないものがほとんど。
正式な続編ではないもののちく氏本人が後に手掛けた作品としては「エリィのアクション」という作品があり、本作の要素が色濃く受け継がれている。

非公式の派生作品としては「しょぼんのアクション2」「しょぼんのアクション3D」などがメジャー。
特に本家作品をベースに更に高難易度のステージ5以降を追加した「2」は非常に有名。有名すぎて作者本人による続編と勘違いされて扱われることも多いが作者は別である。
海外にも浸透しており「Cat Mario」の名で親しまれている。…ってマリオって言っちゃってる

そして「鬼畜なマリオ」というコンセプトもニコニコをもとに広がり、俗に言う「改造マリオ」のベースとなった。
改造マリオブーム終焉後も『スーパーマリオメーカー』、及び『2』などで鬼畜ステージが作られたり、しょぼんのアクションのステージが再現されていたりする。



追記修正は諦めない心を持ってお願いします。


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最終更新:2025年04月13日 13:13

*1 原文ママ

*2 一部エリアにはコインが配置されているが取っても意味は無い。

*3 インディーズゲーム製作者のキング氏がFlashにて制作・無料公開したブラウザゲーム。Flashの終了に伴い一時期遊べなくなっていたが、Ruffleを導入したことにより現在でも氏のホームページ上で遊ぶことができる。

*4 文章を見るに、作り忘れていたのだろう。

*5 メッセージブロックや緑色の?ボールなど、一部に「スーパーマリオワールド」の要素も見られる

*6 ステージ1は1-1、ステージ2は1-2の序盤と終盤、ステージ4は序盤だけ2-4の地形になっている