ジェシー・メイビア

登録日:2025/03/10 Mon 23:53:00
更新日:2025/05/08 Thu 15:39:58
所要時間:約 10 分で読めます




やつは巨大な山脈

BIG(ビッグ) MOUNTAIN(マウンテン)だ!



ジェシー・メイビアとは「キン肉マン」に登場した超人である。
かつてハワイタイトルを999回防衛し神とすら呼ばれていたプリンス・カメハメを破ってチャンピオンベルトを奪取した実力者で、超人オリンピックとのダブルタイトルを賭けてキン肉マンとの試合に挑む。


【プロフィール】

所属:正義超人*1
出身:アメリカ合衆国(ハワイ州)
年齢:18歳
身長:195cm
体重:110kg
超人強度:85万パワー
獲得タイトル:ハワイ超人ヘビー級(2、4代目)
異名:BIG MOUNTAIN、返し技の名手

CV:田中亮一

名前を含めてモデルはプロレスラーのピーター・メイビア。かの筋肉モリモリマッチョマンのスキンヘッド俳優ロック様ことドウェイン・ジョンソンのお祖父様として知られている。
ちょうどアメリカ遠征編が連載していた80年代初頭にはプロモーターとしても活躍しており、まさに作中のジェシーのように現役の選手ながら経営や興行の取り決めにも関わり観客を盛り上げていた。

原作では黒髪だがアニメでは金髪翠限。

実はブロッケンジェロニモくらいの若手超人で、若輩ながらハワイチャンピオンとしてキャリアを重ねている。
キン肉マンの方がそこそこ年上だからか、試合中も「こんな青二才なんぞ」と小僧扱いし闘志を燃やしている。

超人強度はアメリカ遠征編に登場した超人の中では高め。
ブロッケン、ウルフマン、ジェロニモ辺りのアイドル超人の後方グループと横並びである。


【概要】


ハワイ出身らしく日焼けした肌に、ギリシャ兵士の兜のようなトサカのヘルメットを被った超人。
試合外では赤マントを羽織っている。
胸にはカメハメと同じく鷲のエンブレムが刻まれているが、ハワイ出身超人の慣習なのだろうか?
まるで太陽に照らされているような黄色オレンジのストライプが斜めに走る縞パンというかなり派手な履き物をしているがヒロイックなコスチュームに身を包む端正な顔立ちのイケメンで、地元では英雄的な扱いで熱烈な支持を集めていた。

表面的には礼儀正しい好青年として振る舞うが根っこには強さと利潤を求めるシビアな王者と実業家的な一面が潜んでおり、カメハメに負けたキン肉マンを(たとえ超人オリンピックのベルトが掛かっていても)「興味はない」と一蹴し、試合でも巨大な人工太陽に乗っての入場パフォーマンスやノーロープデスマッチの提案など、観客を盛り上げつつ自分に有利なルールを受けさせるなどの搦手にも長けている。


ハワイでの興行を取り仕切るプロモーターのデューク・カマタと組み、マンションのような自分の超人養成ジム「ジェシー・パレス」を経営し多くの門下生を抱えるなど、ハワイチャンピオンの名声と合わせて上手に商売しているらしい。

素の性格はかなり傲岸不遜のビックマウスで、カメハメに敗北した後に試合を頼みにきたキン肉マンを
「わたしは負け犬はキライだ」と辛辣に罵倒し門前払いしたが、同時に
「どうしても戦いたいのならまずそのブタみたいな体をなんとかしてこい!」
と裏を返せば相応しい実力と姿になれば挑戦を受ける姿勢も見せている。
試合中の口癖は「バカもの!」


それまでは無意識の本能とラッキーで勝ち上がってきたキン肉マンが修行によって一皮剥けて確固たる地力を身につけてファイトするようになった最初の相手であり、通称は「ビッグマウンテン」
ハワイの格闘術「カプ・クイルイア」に精通した返し技の名手で、ありとあらゆる組み技を無効化するテクニックを持つ。ぶっちゃけ知性チームとか技巧チームに入れそう

カメハメに師事し48の殺人技を習得したキン肉マンも苦戦したが、ある致命的な弱点を抱えていた。

初登場以降、基本的には出番がほぼないモブだが、シナリオの構成上一度倒しているカメハメがどんどん神格化されていくに伴い相対的に実は凄いのでは?という流れでカルト的な人気のあるキャラクター。
そのせいでカメハメの格を守るために変な所でアップダウンを繰り返すバタフライエフェクト的な貰い事故を頻繁に受けている。


【活躍】



・アメリカ遠征編

超人オリンピックを制し、チャンピオンベルト防衛の世界サーキットに出かけたキン肉マンの最初の目的地であるハワイのチャンピオンとして登場。
丁寧な敬語口調で2つのベルトを賭けたダブルタイトルマッチをお約束しますと請け合う。
しかし超人オリンピックこそ優勝したがキャリアに乏しいキン肉マンの実力を疑問視したカマタはまず付き人であるカメハメとの試合で腕試しを提案する。
プリンス・カメハメはかつてのハワイチャンピオンだったが、ジェシーに敗れてベルトを奪われた「落ちぶれプリンス」だった。

しかしキン肉マンは歴史に残る7秒フォールで惨敗。
ジェシーも実力のないチャンピオンへの興味が失せ、土下座で頼み込むキン肉マンに取り付く島もなし。

1週間後、ジェシーに雪辱を果たすため敢えて付き人に甘んじていたカメハメの訓練を受け、キン肉マンは鋼の肉体を持った一流の実力派超人に生まれ変わった。
その変わりようはメイビアとカマタを驚愕させ、カピオラニ公園特設リングで今度こそダブルタイトルマッチが実現する。

序盤こそノーロープ・デスマッチの提案でキン肉マンのペースを乱しあらゆる技を返してしまう鉄壁の防御で圧倒したが、長きに渡る付き人生活で弱点を見抜いたカメハメのアドバイス「山を動かす」を受けたキン肉マンは"無抵抗で腹をむけたまま寝る"という奇策に打って出る。

ビッグマウンテンと恐れられ、難攻不落に思えたジェシーの弱点とは
「相手の力を利用するカウンターこそ優れているが、オリジナリティーを要するフィニッシュホールドは不得手」という致命的なものだった。
ジェシーは狼狽え、安易な挑発に乗りトドメを刺そうと焦って攻撃を仕掛けてしまう。

「や、山が…動いたーっ!」


この時のキン肉マンの「キミにとって相手の力を利用しない技などクリープをいれないコーヒーと同じだ」というウィットに富んだ煽りは森永乳業の商品とそのCMが元ネタであり、妙に印象に残る台詞としてお馴染み。

そして逆に自分がキン肉マンに技を返される憂き目に遭い、48の殺人技No.3「風林火山」の前に敗れた。

キン肉マンは超人オリンピックとハワイ王座のダブルタイトルを獲得したがこの勝利はカメハメのおかげであるとしてハワイチャンピオンベルトを辞退、そのカメハメも受け取る訳にはいかないとして更に辞退しハワイ超人教会に変換された後、ジェシーの元に戻ってきたという経緯でハワイ王座を暫定的に維持していたとされている。


・それ以降

もうビックリするくらい出番がなくなる。
2回目の超人オリンピックには一応参加するが、予選の間に他のアメリカ遠征編メンバー諸共どっかの鹿みたいに描写もなくいつの間にか脱落していた。

話は飛んで黄金のマスク編のラストでは完璧のマスクの力によって生命維持装置のガラス玉なしでも活動できる事を喜ぶジェシーらしき兜のモブに微妙にコマ数が割かれているのだが、どうもジェシーにしては微妙に顔が野暮ったく、本人かどうかは何とも言えないライン。

因縁のカメハメがキン肉マンの師匠として獅子奮迅の大活躍をする夢の超人タッグ編でも音沙汰なく、そのまま露と消えるかと思われたが…

・王位争奪編

正式な試合はないが、妙に盤外でジェシーの描写が多かったシーズン。
ジェロニモにハワイ王座を奪取されたと1コマ説明で処理されて終了という残念にも程がある扱いだが一応久々に登場した。

要するにジェロニモを決勝に急遽登場させる上での箔付けの犠牲になった形だが、根っこのジェシーは元よりそこまでして滑り込み登場したジェロニモも目立った活躍はできず、更に出場枠に空きを作るためにウォーズマンが「ウギャア」されてしまったり、関わった全員が株を下げるだけの結果に終わってしまった。

しかし、ジェシーはこれだけでは終わらない。

決勝戦が佳境を迎える中、ネプチューンマンの命を振り絞ったメッセージに世界中の正義超人たちが呼応し、大阪城に駆けつける。
そこには勿論ジェシーも姿もあるのだが、何故かこのあたりからメインキャラのように大きく描かれだした。
テリーマンラーメンマンウルフマンら主要メンバーの話に混ざり、単独で描かれたコマや台詞数もそこそこ多く、中井先生の画力の向上によってイケメン度もパワーアップしたのである。代わりになぜかウォーズマンが不気味なくらい無言だった。やはり超人は顔なのか…

時を同じくして大阪城では因縁のカメハメとキン肉マンが激突していたが、ニアミスしている。
その場に居合わせていたらどんな反応をしただろうか?

正義超人総出の応援隊は試合の最終盤になんとか間に合い、フェニックスの良心に訴えかける母親シズ子を疎ましく思った邪悪4神が火の玉となって襲いかかったそのとき、キン肉マンの4人の仲間たちがこの悪虐を食い止める。

「テリーマン…ラーメンマン、ウルフマン…ジェシー・メイビア…!

そこには何と作品を支えたレギュラー陣とアイドル超人軍として肩を並べるジェシーの姿が!ウォーズマンは泣いていい*2

そしてそれだけでは終わらず、襲いかかる残虐の神が変身したキン肉マンソルジャー(ソルジャーマン)を見事にキャッチし、パイルドライバーの一撃で仕留めた。
この状態の邪悪神の強さがどれほどのものかは分からないが、ハワイの天才が神の1億パワーを沈めた瞬間である。

スタートこそ新聞欄のジェロニモの噛ませだったが、最終的にアイドル超人軍団の1人に数えられ、再生怪人のような扱いとはいえ他のレギュラー陣との必殺技のランデブーで神を倒す活躍。
そもそもちゃんとした試合が組まれないので浮き沈みが激しいにも程があり、ゆで先生がジェシーをどうしたいのかよく分からないシーズンだったとも言える。

大阪城に駆けつけるまでは同じくハワイでメイキャップレスラーとして興行を盛り上げていたウルフマンと行動を共にしており、たまたま休暇に日本に来ていたところだったらしい。
キン肉マンとの関係も険悪ではないようで、久々の再会を楽しみにしていた。


と、ここまでは良いのだが、久しぶりに描いたせいでキャラが忘れられていたのか何故かこの時の口調は語尾に「デース」「マース」の超ステレオタイプの外国人キャラに変わっている。*3

おまけに髪の色も当初は初登場時と同じ黒だったのだが、いつの間にか黒ベタ塗りをしない金髪のように脱色していった。
更に服装が無地のポロシャツ→これまたステレオタイプのアロハシャツ→お馴染みの上裸と走りながらコロコロ変わったり、久々登場の上に大勢の中の一人だけあって節々の扱いはかなりアバウト。
性格も陽気で人の良さそうな青年となっているが、これはきっと人間的に成長したのだろう。多分。

・キン肉マンⅡ世
ヘラクレス・ファクトリーの教官として登場。
非常に渋いナイスミドルになったが、特に目立った活躍はなし。
入れ替え戦決勝の立会人を勤めたり、相変わらず地味に節々で歴代の伝説超人と同席するシーンが多め。
2期生の卒業試験ではギャング姿のスカーフェイスにボコられたらしい。

・新章での活躍
いわゆる『完璧無量大数軍』以降の王位編直後の設定で連載再開した新シリーズ…のだが、やっぱり出番はない。
同じく1.5から2列目あたりの扱いだったウルフマンやジェロニモ、ペンタゴンがかつての沈黙と不遇を破る大活躍を見せ、正義超人の渋いメンバーが駆けつけた正義の5本槍が惨敗しながらも奮戦する流れにも乗れず、それどころか…

・超神編(仮)

超神との試練の最終段階であるバベルの塔攻略戦の6階に洞察の神マグニフィセントが登場。
カメハメと同じルーツを持つ超神であり、弟子であるキン肉マンとの試合という事で当時のエピソードが掘り下げられ、我らがジェシーにもちょっとだけお鉢が回ったのだが、カメハメ敗戦の理由として「強すぎる試合がつまらないと蔑まれ、逆恨みと妬みを買いすぎて気持ちが衰えていた」
という後付け設定が入ったのである。
小説での弱点を探って勝利したジェシーの努力と、雪辱するために付き人生活を続けていたカメハメの執念が豪快にブン投げられた。

神格化されてしまったカメハメの格を守るために必要だったのかもしれないが、それにしてもやる気がなかったから勝てたみたいな扱いになってしまったジェシーが余りにも不憫である。
もっともカメハメはそんな状態でも999回のタイトル防衛を続けていた訳で、その隙をつけた超人という点でフォローされたと言えなくもないが…

・時間超人編(仮)

地球のマグネットパワーを狙う五大刻との団体戦で、ヘリに乗り込む懐かし超人解説コーナーの1人としてキン肉マンの試合に駆けつけ、かなり久々に登場した。
キン肉マンの試合運びをかつての自分の敗因である「山が動いた」になぞらえてニヤリとしたが、カウンタースタイルの相手が自分から動くように仕向ける意味の「山が動いた」と静観から突如として仕掛ける今回のキン肉マンではちょっと話が違う気がしないでもない。
嘗てのキン肉マングレートに似たキック殺法を見せるカメハメでもテリーでもないキン肉マングレートの出現に「カメハメの意志を継ぐ戦いが楽しみ」と評価しておりカメハメへの敬意が窺える。

【必殺技】


・返し技

単体の必殺技というか、ジェシーの代名詞であるカウンター技術の総称。
資料によっては「あざやかな返し技」「一連の返し技」とも。
どんな技を仕掛かけられても山のようにビクとも動かず、相手の力を逆用して自分の攻撃に生かすテクニック。
ジャーマンを蟹挟みで食い止めダブルレッグロールホールドに返し、オクラホマスタンピートを足をついて止め引っ繰り返して投げ返すなど後の順逆自在の術のような芸当も可能で、1つのカテゴリーに納めきれないほどの技巧の数々を披露した。

優れたディフェンスを持つ一方、能動的な攻めとフィニッシュホールドに欠けるという欠点を抱えている。

・変形フロント・スープレックス

返し技の一種だが、便宜上技として記載されている。
ベアハッグを食らった際に逆に相手の両腕を脇で挟み、かんぬきスープレックスのように投げ飛ばす。
相手の力を利用するとはいえ空高く投げ飛ばし、場外のヤシの木に激突させている。
アニメ版では更にヤシの実が落下して頭部直撃のコンボ。

いかにもギャグ描写だが、「ココナッツによる落下事故」という都市伝説が作られるくらいポピュラーなネタとして知られており、実際に頭部直撃で死亡に至るケースも確認されている。

・連続フェイスバスター

返し技の(以下略
相手を両足を掴んで持ち上げ、餅つきのように顔面を繰り返し地面に叩きつけ、コーナーポストに向かって投げ飛ばす。
ロビンマスクを3カウントフォールで破ったローリングクラッチホールドを攻略した。


・カナディアンバックブリーカー
キン肉マンに挑発に乗ってしまい、自ら仕掛ける。あっさり返されて敗北に繋がった。
肉世界的な意味でなにやら猛烈に悪い予感のする技だが、実はサンシャインなどの強豪超人も多用している。


・パイルドライバー
脳天杭打ちのプロレス技。
他のアイドル超人軍団の必殺技に混ざってソルジャーマンに姿を変えた残虐の神を倒したことで神殺しの杭打ち機として妙に話題になる。

防御とカウンターばかりで攻め手に欠けると指摘されたジェシーが、それを克服しようとした一つの答えなのだろうか?

【戦績】


◯ カメハメ
×キン肉マン(風林火山)
× ジェロニモ(体固め)※新聞欄の結果のみ
◯ 残虐の神(パイルドライバー)
◯ ペンタゴン
× テリーマン


まともに描写されたの試合はキン肉マン戦のみ。
勝っては帳尻を合わせるように負け、あるいはその逆を繰り返し、勝敗はタイ。
しかし勝った相手が妙にビッグネームばかりで何だか期待したくなる不思議な魅力を持った超人である。

「攻め手に乏しい」という塩試合を量産しそうな致命的な弱点を抱えながら悟られないように興行を盛り上げつつハワイタイトル999回の防衛をした手腕は凄まじいが、それを改めなかったのが手痛い敗北に繋がってしまった。

ジェロニモに倒された事で株を大きく下げているが、試合内容としては26分膠着してジェシーがコブラツイストを仕掛けようとした所をローリングクレードルに絡め取られてフォールという流れらしい。
敢えてフォローするならジェロニモは大木を切り倒してぶつけるチョップや鼓膜を破壊して吹っ飛ばす音波攻撃など返しようのない奇怪な技ばかり使うので、相性が悪く膠着し、自分から仕掛けざるを得なくなったのでは?という考察もある。
勝利したのは純粋にジェロニモの実力なのかもしれないし、ジェシーが攻撃性の脆弱さという弱点を克服できなかったのが結果に現れたのかもしれない。


ペンタゴンとテリーマン戦は王位争奪編後を描く新章には完全に繋がらない読み切り作品「マッスル・リターンズ」での成績で、具体的に試合描写があった訳ではなくトーナメント表に結果が書かれている。
1回戦でペンタゴンに勝利し、2回戦でテリーマンに敗退という流れ。

ペンタゴンといえばクロノスチェンジやストップザタイムといった恐るべき能力を持ち、後の完璧無量大数編でも大暴れした正義超人のジョーカー的存在であり、それを降したのはかなりの快挙である。
返し技とクロノスチェンジの熱い攻防が展開されたに違いない。多分。


ハワイ超人界最強の鉄人を倒し、超人の神を倒し、時空間を操る鳥人を倒しそしてジェロニモに負けた男。
それこそがジェシー・メイビアなのである。

この全体的によく分からない扱いと返し技特化というピーキーな個性からか、多くのキャラが再試合で復権を果たしている原作の新章でも未だにリングには上がれずじまい。
進化した中井先生の画力でまるで渋川剛気のようにテクニカルに次々と技を返し、オリジナリティを要する決め技がないという欠点を克服したジェシーのドラマが描かれる日は訪れるのだろうか?

【キン肉マンレディー】


「ん〜?スゴイ よくゴゾンジですネ〜」

「防御!防御なら任せてください!」


一部を除きほぼすべての超人が性転換している凄まじい世界観。
原作と同じく超人オリンピック終了後の遠征のタイミングで登場した。
本名はジェシカ・メイビアになっているが、愛称として「ジェシー」と呼ばれている。

原作の野心家で傲慢な面は一切なく、敬語で礼儀正しい天然気味の元気娘。
鍛錬も欠かさない努力家で、本家譲りの華麗な返し技で後手必勝を狙う。
ぶっちゃけ殆ど渋川先生みたいな返し技になっている

「キン肉マンレディーさんッ!大会ではよろしく正々堂々とお願いしますッ!!」

本作でのカメハメ師匠(プリンセス・カメハメの名でロリBBAになっている)との関係は良好で手ほどきを何度か受けており、憧れの先輩として深く慕っている。
そのため返し技は「カメハメ流返し技」になっているという、原作のIFとして何気に浪漫あふれる設定である。

キン肉マンとの戦いの動機も連戦連勝で防衛戦が成立しないことを憂いたカメハメが勇退した事による後継者決めのトーナメントで、敬愛するカメハメの跡目となるべくキン肉マンレディーに対抗意識を燃やすが、敗北後2人でカメハメにベルトを返して現役続行を頼みに行こうと言われて涙を浮かべて喜ぶなど、非常に純真な性格。

二度目の超人オリンピック最終予選では試合形式でウルフマン(大神満)と激突し、張り手を返し技で華麗に躱すがビキニパンツをマワシのように小指一本で掴んで転がすというハレンチ相撲怪力によって体制を崩され、合掌捻り(ちゃんと改訂後の相手の背中で両手を組む方にしつつ、フロントスープレックスのようにブン投げる)でKOされた。

カメハメの経歴を詳細に話せる知識があり努力家でもあったが、力士の小指だけは知らなかったようである。

(カメハメをロリBBAにしたらしい女医の)ドクターボンベとも知己らしく、ラーメンマンの車椅子係もジェシカになっている。



【余談】


  • 若干18歳にしてタイトルマッチ999回防衛という冗談のような戦績を残しており、しかもカメハメの999回とは別カウントである。地味に作中ではカメハメにキン肉マンが負けた直後に999回目の防衛戦に臨む様子が描かれている。
    • 60歳を超えてタイトル保持期間が長いであろうカメハメはともかく、ジェシーがどのような過密スケジュールでこの数字をこなしたかは永遠の謎である。単純計算で1日トリプルヘッダーくらいのペースでも1年近くかかってしまう。

  • キン肉マンに食らった風林火山ラストのロメロスペシャルは連載当時「絵がリバースロメロで実況はロメロスペシャルと説明」という状態だった。単行本でもしばらくそのままで、正確なタイミングは定かではないが少なくとも99年刊行の文庫本の時点で通常のロメロスペシャルに修正されている。上を向いてやられてる筈なのに次のコマでジェシーが下を向いて吐血してるのはこのせい。
    • どういう処理や取り決めがあったかは不明だが大活躍の東映アニメ版では一貫して通常ロメロ。原作でもピークアブー戦で再登場した時には通常ロメロだったので、どうやら現在ではそういう認識のようである。
      • 一方、なぜか一部ゲーム作品はリバースロメロになっており、ゲームから入って原作やアニメに触れると混乱すること請け合い。マッスルグランプリではリバースロメロ版を裏・風林火山『山』という名称で区別している。略して裏山




わたしは立て逃げはキライだ

どうしても新規項目作成したいなら

まずそのブタみたいな体を追記・修正してこい!





追記・修正はハワイチャンピオンを999回防衛してからお願いします。
\ジェシーも久びさに項目編集できるのが楽しみデース/


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最終更新:2025年05月08日 15:39

*1 王位編ではアイドル超人として扱われている

*2 アニメでは邪悪神が合体したドラゴンとの戦いに変更されており、ちゃんとウォーズマンも仲間に入りつつ、4人に混ざってドロップキックを決めるジェシーの姿が描かれている

*3 アメリカ遠征編当時のジェシーの台詞はバカもの!などの短い罵倒以外は概ねコマが横書きになる漫画の外国語表現のお約束に倣っているので、母国語で流暢に話すのが横書きの初登場時、王位編の縦書きの喋りは辿々しい日本語、という解釈もできなくはない