登録日:2025/09/20 Sat 03:07:19
更新日:2025/09/20 Sat 06:27:26NEW!
所要時間:約 17 分で読めます
俺 あの世から出禁くらってるから
死なねぇんだ
この世とあの世のはざま⁉
世にも不死議な物語が幕を開く!
知り合って 御愁傷さん!
『出禁のモグラ』とは、モーニングにて連載中の漫画。
作者は同紙にて
鬼灯の冷徹を連載した江口夏実。2025年9月現在既刊11巻。
前作があの世の地獄にてコミカルな描写が多い作品だったのに対して、今作はあの世に「逝けない」仙人、モグラを主人公に霊や怪奇と共に現代人間社会の闇に鋭く切り込む。
相変わらずコミカルな話や展開も多いが、闇はどこかしら付きまとう。
また鬼灯の冷徹が単話形式だったのに対し、今作は十数話のエピソード形式になっているところも対照的。
たまに閑話として、コメディ中心の日常が数話程度で描かれることはある。
登場人物の多くが植物を名前に含んでいるなど、作者としての繋がりは見える。
直接の繋がりがあるかは不明だが…?
以下、原作最新刊までのネタバレ注意‼
~レギュラー登場人物~
- モグラ(百暗 桃弓木) (CV:中村悠一)
主人公。あの世から出禁を受けている仙人。
けだるそうな30代くらいの見た目や言動だが、性格はお喋り好きで底抜けのお人好し。
都内某所を歩いていた時、空から落ちてきた広辞苑で頭を負傷。
通りすがりの真木と八重子に見つかったことから物語は始まる。
人なら誰しも持ち、死後にあの世に導く鬼火を失っていて、あの世に逝けない。
出会った幽霊の持つ鬼火をコツコツと集め、持っているカンテラが溜まり切れば逝けるらしい。
同時に鬼火は生命力でもあり、負傷しても鬼火の灯でケガを回復したり多く取れば若返る。
しかし生きているとケガをするし病気にもなる。空腹も老化も起こる。定期的に灯を取らねばならない。
現世で生きるには金もかかる。金を使えば少しマシに生きれるが貯蓄は必要。貯蓄は我慢と時間が必要。
生きるには灯と金双方必要で、相互にがんじがらめという生き地獄の刑を抽斗通りで受けている。
お人好しの性格だから他人に灯を分けることも少なくない。
自身の性質というか体質というか、関わった人間は霊などが見えやすくなる。
真木と八重子も霊が見える様になった。
過去に集まったお金を使って身分と戸籍を得たこともあった。
その結果やって来た
赤紙で、
この世の生き地獄の果ても経験している。
手先は器用で、現在はモノ作りなどでボチボチの生活と稼ぎをしている。江戸時代には春画も描いた経験もある。
弓矢の腕前は神業の域。(漫画だが)漫画の様な離れ業で危機的状況を救い、真木をドン引きさせるレベル。
長く生きている為、人の本質を捉えた発言で諭すことも少なくない。
死んで鬼火を得た鬼灯。生きて鬼火を失ったモグラ。
酒好きで全く酔わない鬼灯に下戸で酒が全く飲めないモグラと、前作主人公
鬼灯とは対象的な面が多い。
作者によるとモグラのキャラ設定は鬼灯より前に既にできていたらしい。
実は身分は仙人どころではない。
元・神。オオカムヅミの弓のと言う名前だった。
下戸なのが酒は神へのお供え物だから堕ちた今は飲めないため。
日本神話にも登場するオオカムヅキノミコトという神は桃から生まれ、桃は縁起の良い食べ物である。
一方生き物のモグラは常に土の中。日本神話主神で太陽の化身アマテラスの対極である。
縁起が良いか悪いかわからないと自身も認めているが、これも刑の1つだろうか。
で、その刑とは生き続けること。
先述の通りカンテラに灯が溜まればあの世に逝けるが、お人好しの性格故他人に使い消費も激しい。
希望があるが、その希望のためには自身が相当の我慢する必要がある。我慢できず使ってしまう性分故ずっと刑罰の身にいる。
生きていれば基本何をしても構わないが、生きていると言えない状態になると看守の浮雲が干渉する。(作中では電子世界に閉じ込められそうになった際に起こった)
全身が木っ端微塵になるなどすると、御霊の状態になり他人の死体と大量のカンテラの灯で復活する。
他人の死体を使うことは本人も相当の負い目がある様子。
抽斗通りの裏路地にはかつてのモグラの身体が大量に埋葬されている。
+
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そんなモグラの罪とは…? |
神殺し。
かつてイザナギとイザナミが仲違いし、イザナミの「1日に人間を1000人を殺す」呪いから生まれたヨモツオオカミの剣が生まれ、
イザナギの桃から生まれたオオカムヅキから「生まれる1500人を守る」厄祓いの神オオカムヅキの弓が生まれた。
葬る。救う。正反対の二神ながらも、人を引きつける術をお互いに学びながら拮抗する。
これを主神アマテラスはよしとする。
動物には天敵が必要であり、その方がバランスが良かったため。
だが現世の人々は良くなかった。
そして救っても残った人々が嘆き悲しみ、自身にすがる姿をオオカムヅキの弓は可哀想だと思った。思ってしまった。
オオカムヅキの弓のヨモツオオカミの剣を葬った。
しかしアマテラス含め天の神は呆れ果て、人間界は人口増加で争いが起こる。
人間の誰もがオオカムヅキの弓のことを忘れたころ、彼から神の権利を剥奪。混沌と化した「人間道」以外を出禁にした。
名は百暗とされた。
灯を人間を助ける万能薬としてではなく、人間を灯を貯めるものとして割り切り、それで神の身に戻れる。
それが刑の真意である。
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- 真木 栗顕 (CV:大河元気)
都内の大学で児童文学を専攻。付属のゼミのゼミ長でもある。
ボサボサ髪にメガネ、黒いパーカーと自他共に認める陰キャオタクの21歳。陽キャな弟はコンプレックス。
幽霊などが苦手なビビリであり、モグラと関わり霊やその本質を知ってもそこは変わらない。
行動より言葉で考えて動くタイプだが、優しさや行動力もあり、とっさに考えず動いたり人の心に寄り添えることもできる。
失敗も多いが損得よりも自分で考えて、その上で余計なことに首を突っ込みがち。
後述のマギー君とはある意味一心同体。マギー君に救われた回数も多い。
文系オタク故なかなか博識。状況を整理し、読者に伝える狂言回し役でもある。
真木のアルバイト先の「100えんHOME 八目店」での心霊現象で登場。
五目動物公園で飼われていたレッサーパンダで、亡くなって幽霊となり人間の霊にビビリながらやって来た。
前述の通り今は真木に取り憑いている。
霊としての能力は強く、現実に物理干渉を起こせるほど。
自身や依代の真木の危機の時に最大限の力を発揮する。
- 桐原 八重子 (CV:藤井ゆきよ)
真木と同じ大学とゼミに通う女子大生。
明るく素直な性格だが、文系らしく思慮深い面もある。
レッサーパンダガチ勢。真木には少なからず好意はあったが、推しレッサーのマギー君と一体になったことで、好意は推しに昇華した。
そして真木くんはホモ・サピエンスとして見られなくなった。
低身長で童顔だが20歳。
関東平野の部分がコンプレックスで、指摘されるとヤバい顔になる。
田舎の離島が出身地。詳しくは後述。
曾祖父の桐原遊八は従軍事にモグラに灯を分けられ助けられていて、今でも霊が見えるようだ。
元気の塊の様な15歳の高校1年生。八重子のバイト先の新人。
霊に憑かれやすい体質だが、本人は全く気づかない。ただ、それ故にすぐお腹が減るようだ。
モグラと関わって霊を知っても霊が見えない筋金入り。
一家は筋肉界隈では有名らしく、SP、警察官、格闘家など体力系の超人を数多生んでいる。
自身も心霊騒動を筋肉で突破口を開いたことも。
ただし詩魚自身は頭が良くなく、勉学はダメダメ。
でも万引き犯の移動先と距離を計算したり、競りの計算ができたりと咄嗟の判断や計算はできるようだ。
あと八重子と違い
アルプス山脈。
- 猫附 梗史郎 (CV:村瀬歩)
祓い屋の一族猫附家の長男。18歳の高校3年生。
会うまで面識がなかったが、詩魚と同じ高校に通う。
痩せてて猫背の上目にクマがあると、健康に見えない身体だがそれは使役するナベシマ(後述)に栄養を持ってかれるため。
一族の恩人のモグラ(これも後述)に支えられる自分を情けなく思っていて、せめて自分でできることは自分で解決したいと思っている。
一方モグラもだいぶ面倒な目で見ている。猫附家に図々しく来るモグラが原因だが。
物語で起こる事件にも、関わりたくないと思いながら解決の糸口を探したりと割とお人好しな面もある。
梗史郎に憑く化け猫。
猫附家のお祓いは化け猫で霊の除去する「毒を以て毒を制す」型。化け猫憑きの筋を利益を得る形にした。
痩せ型の黒猫の姿で「カッコいい」が行動原理。褒めると活躍しやすい。
- 猫附 藤史郎 (CV:武内駿輔)
猫附家当主。梗史郎の父親。
真木と八重子の大学の教授で幻想小説家(内容はおそらく実体験)が表向きの顔。
祓い屋当主でもあるため腕は一級。政府要人のお祓いも行っている為、家の敷地はとてもデカい。
感情は全く顔に出さないが、息子を溺愛する親バカ。
モグラを一族の恩人として迎え入れているが、図々しいモグラに面倒くさいという感情も持っている。
とあるエピソードで「またあの恩人が関わっているのか」と言ったり。
藤史郎に憑く化け猫。
巨大な白い化け猫の風貌で、「食欲」が行動原理。
霊は「メシ」生きてる人間は「やがてメシ」
藤史郎を通じての食事をしていて、「いいメシ食わせるから活躍しろ」的な使役もする。
- 猫附 杏子 (CV:種﨑敦美)
藤史郎の夫で梗史郎の母。
2人と違い元気で活発な37歳。夫と息子を溺愛している。
人とすぐ打ち解ける性格で、他人の様子を見抜いてその人の嫌なことを絶対言わない共感性の天才。
時々何か変なのが見えるとのことだが、その共感性の高さと視野の広さから、未来の可能性らしきものが偶然見えると藤史郎は仮説を立ててる。
猫附家やモグラと関わっても霊の類は見えないが、これ以上見えたら脳が危ないと判断したとモグラは考えている。
梗史郎と詩魚が一緒にいる時何か見えた様だが、「言わない。どうせその未来が来るから」とのこと。
中の人は前作であのウサギの芥子を務めていた。
- 猫附 桜史郎 (CV:堀江瞬)
レギュラーメンバーではないがストーリーと猫附家に大きく関わるのでここに記載。
藤史郎の曾祖父。梗史郎の高祖父。そして戦時下のモグラの上官。
仙人を自称するモグラ。家系故見える自身から、モグラが人ではないと確信。
憑き猫に栄養を取られ家系は短命、今は明日があるかもわからぬ状況。
10歳まで持つかわからぬ体質の倅だけでも救ってくれ、代わりに一族にできることは何でもするとモグラに土下座する。
…ただ「何でもする」という曖昧な契約のため、猫附家はモグラにたかられる様に…
なお階級は上等兵。決して高くなく、今の猫附家の地位を誰がどうやって築いたか不明。
一応本編50年前には猫附家の当主としての祓い屋活動してたことは確認できる。
抽斗通りにて駄菓子屋「ぎろちん本舗」を営む女性。
後述の理由や金銭的余裕でモグラは彼女に頭が上がらない。
シーマンがプレイしたいから
ドリームキャストを買うとか、だいぶズレた感性の持ち主。
ぎろちん本舗は抽斗通りでは唯一電話やネット環境がある様で、そこに登場メンバーが集まることも多い。モグラの住居の「もぐら湯」も彼女の管轄下とのこと。
役割はモグラの看守。そして看守は囚人の味方を自負している。
囚人は世間的に弱くなる立場故、看守は囚人を守ると語る。
基本的にモグラの行動に口出ししないが、モグラの身体が死ぬ、もしくは生きていると言えない状態になると即座に動き、状況によってはチート級の能力を行使する。
モグラを守りながらも、モグラには一切肩入れしない。
彼女は神でも元・神でも人間でもないようだが、
元・神のモグラの看守をずっと続けているため、やはり相応の身分だと思われる。
八重子の高校時代の同級生。人魚島編で初登場。
本編開始6年前に八重子の出身地の島に引っ越して来た。
来島時はルックスの良いイケメンだったが、島を取り仕切る一族の末娘の誘いを断ったら島民全員が敵になり、音も葉もない噂が真実となり、自身を追い詰めてしまう。
結果、八重子たちが里帰りした際にとても太った不健康な姿になってしまった。
モグラたちの人魚島事件解決後、ゲーム編でダイエット成功&再イケメン化&上京しレギュラーに。
上京資金貯めとダイエットの間に遊んでたプーギークラッシュでランキング上位に入り、その際に夢の中で怪奇現象に巻き込まれる。
しかし寝ても覚めても地獄だった今までの島生活に対し、「この世界で果てても最高じゃん」と真逆のテンションでプーギークラッシュの怪を制覇。
彼の助言がなければゲーム編の解決はできなかっただろう。
その後事故物件(部屋の霊はモグラが説得したとのこと)で推しVTuberにて霊のアケさんと同居。「推しの依代になるって新しくない?」と。
女装でアルバイト(しかも八重子と同じ喫茶店)したりと、はっちゃけだす。
森くん推しのVTuber。通称アケさん。
アケロンティア・スチュクス(和名・メンガタスズメ)モチーフの妖精みたいな姿をしている。
中性的な声で、ゲーム実況や怪談それと何故かすぐ固まる脆弱回線などがひそかに人気らしい。
霊体であり、生前はホワイトハッカーを目指していたとか。
人を楽しませたい。人の役に立ちたいと生前から思っていて今の霊体VTuberの状態を気に入っている。
そして、ゲーム編の「プーギークラッシュの怪」で霊が楽しみのために生者を弄ぶのが嫌。できれば止めたいと協力する。
アケさんの中の霊。故・48。見た目は年齢らしくおじさん。
元々高い声だったらしく、VTuberとして地声でやっていた可能性が高い。
生前には結婚して息子もいた。病気で早世したが、妻と息子に看取られながら逝けたためか「恵まれていた」と語る。
死後にVTuberとして活動中、息子が自身のチャンネルを観ていることとプーギークラッシュをプレイしていることを知り、息子がプーギークラッシュの怪に巻き込まれるのを防ぐため調査を始めたようだ。
ゲーム編終盤に毒繭アケロンティアとして夢の中のゲーム内に居られなくなり、弾き出された後本体の霊の姿となる。
その後身バレ覚悟でモグラ一行に合流。事件の元凶の行動に正当な物言いで収めてゲーム編を収束させる。
その後も毒繭アケロンティアの活動は続けつつ、モグラたちには熊谷誠司として姿を出すこともしばしば。
彼のプログラミング&ハッキング技術は後にも役立つ。
夏祭り編に登場。終盤にモグラとクダキツネの契約をする。モグラを兄様と慕う。
本名は不明。夏祭り編が金銭に関わることだったためその場で愛称を決めた。
見た目やしゃべり方は幼い女の子。しかしオバケや妖怪として見ると才能の塊。
幻術が非常に得意で、次のアリス編では状況の鋭い指摘と共に事態解決の糸口を作り出す。
なお、モグラとの契約内容は「モグラの死後の亡骸を人間標本にする。その代わりモグラを傷つけないようにサポートする」というもの。
モグラは自分が死なないのを隠して契約した。
ちなみに容姿を少し詳しく言及すると、「黒髪、二つ結びのおさげ、やや鋭い目つき」と鬼灯の冷徹のミキに似ている点が多い。
彼女の保護責任者のことを考えるともしかしたら…
抽斗通りの夏祭りで、ボッタクるから気を付けろと言われるオバケの類の男。
狐の妖怪で幻術が使え、マギー君経由で真木のスマホをハッキング。口座の中身をスッた。
ギャンブル好きの借金持ちで、モグラの賭け勝負に負けて払える金がないところで銭が名乗り出る。
顔はお面に覆われ終始不明だが、「カンカン帽に黒い羽織と林檎柄の着物」「人間にも名の知られた
伝説の女妖狐が上司」と
作者の前作の登場人物、檎にあまりに似ている。
同一人物かは明言されていないが、作者がインタビューで「狐面の男が鬼灯の読者のよく知る彼だとしたら」と話していて、意識して描かれた人物ではあるだろう。
〜準レギュラーメンバー〜
- 藤村 優一 (CV:中村源太)
真木、八重子と同じゼミに通うキンニク系陽キャ。気のいいジャイアンとも呼ばれた。
男のテンプレ陽キャで真木は苦手意識が強い。
それでいて本を読みながら広辞苑を持ち上げ鍛えるとかぶっ飛んだ発想もしている。
んでもってその広辞苑をマンションから落としモグラの頭にクリーンヒット。物語が始まった功労者にして元凶。
何故彼が文系ゼミに通うかはある意味本作最大の謎。たぶん明かされない謎。
真木のアルバイト先「100えんHOME 八目店」の店長。ハゲ頭から「
スケキヨ店長」と呼ばれる。
100円ショップ店長としての立場の嘆きがひしひしと伝えるエピソード多し。
気付いたらラッコの南無ちゃんの霊に取り憑かれた。
同期ながら本社にいる金田とは犬猿の仲。
で、そのスケキヨ因縁の金田。
長らく電話越しの登場だったが、10巻で本人が登場。
クリスマス当日に1人で勤務しているスケキヨ店長の元に現れて、ちょっとヒラ時代の話をしたらその流れで店の手伝いを始めた。
意外と金田自身は嫌ってなかったのかもしれない。
- 真木 梅晴 (CV:永野由祐 塙真奈美(幼少期))
整った容姿の真木栗顕の弟。詩魚、梗史郎と同じ高校に通う。
巨乳好きの陽キャ。巨乳さえあればわりと問題ないと豪語する八重子の天敵。
要領がよく兄以外の家族から慕われていて、その兄の栗顕からはだいぶ嫌われている。
ただし梅晴の方は相手を損得感情抜きで助けようとする兄をバカと思いつつも、どこか羨ましく思っている。
また、幼いころモグラに会ったことがあるようだが、3人とも覚えていない。
〜エピソード解説〜
真木梅晴が女友達の家での怖い出来事を兄に相談する。
物語最初のエピソード。良好だけど歪な家族関係が物語の肝。
猫附杏子を未来が見えると信じてしまった夫人の話。
どんなに良い人でもすがる場所を間違えると危険。
真木のレポートの祭りの取材のため、八重子の実家はある離島に行く。2巻に跨がる長編エピソード初弾。
早い話が因習島編。島の支配者一家が島民を傀儡にしようとしている。
そして情報の即伝達と噂からの無意識のイジメはSNSという因習村で貴方も私もやっているかもしれない…
ゲーム「プーギークラッシュ」にて、ランキング上位のプレイヤーが気づけば衰弱や失踪している「プーギークラッシュの怪」に巻き込まれる。
霊体VTuber毒繭アケロンティアも登場する現代ならではの心霊エピソード。
抽斗通りの夏祭り。人間もオバケもお面を被って無礼講。
危ない狐面の男に少し関わってしまったが故に…
銭の初登場エピソード。モグラと狐の化かし合い。
危険な少女霊が犬飼家のビルを占領。童話「不思議の国のアリス」の世界風にしてしまう。
霊による干渉での被害は今までで一番大きい。そして銭が大活躍。
一番のホラーは少女の生前がほとんど作者の実体験なことだろうか…
絶賛連載中!
今までのエピソードの集大成なので過去の話を全て読んでから読むように。
〜アニメ版〜
2025年7月からアニメが放映開始。
アニメーション制作はブレインズ・ベース、監督は石踊宏。
原作をそのままアニメにしたと言い切れるリスペクトの良さが魅力。
作詞・作曲:syudou、編曲:木内 友軌・花井 諒
- ED「喧騒 feat. Aile The Shota」
作詞・作曲:椎乃味醂、編曲:椎乃味醂・Aile The Shota
OPとEDの両曲とも、原作を読み進めるほど歌詞の意味が伝わってくる。
〜余談〜
モグラの住んでいる不思議な通り。
普段は見えないと言うより、意識しないと見えないようだ。
モグラと浮雲以外にも住んでる人はいるようだが未登場。
モグラの住む「もぐら湯」浮雲の「ぎろちん本舗」の他、河童、パノラマ島、細雪、山猫軒が確認できる。
モグラの刑務所でもあるが、出るも帰るも自由。
警察の目も無く、最低限の住居もある。戸籍も身分もない身であれば出たくなくなるが、それこそ檻ではないかと真木は推測している。
でもモグラが壊れたTVを直したら受信料の徴収は来た。モグラは今まで生きてた上で怖かったことの1つに挙げているが、ストレッチマンが観たくて払ったとのこと。
上記の抽斗通りの店舗の様に、文学作品が元ネタのオマージュが多数ある。
他にも映画の話も多く、ゲームや漫画の名前もそのまま多数言及される。
ストレッチマンや
鬼太郎など、著作権健在の作品も多数。これらはアニメでも伏字なしで放映された。
これらは公式ファンブック「百暗現世道標」に10巻までの元ネタ全てが載っている。
作者インタビューやかなり多くの解説が載っていて本項目の作成にも多大な助力を頂いた。
興味のある方は是非手にとって貰いたい。
追記修正はあの世を出禁になってもこのWikiをアク禁にならない方にお願いします。
最終更新:2025年09月20日 06:27