ストレイジ(ウルトラマンZ)

登録日:2020/09/13 Sun 00:59:00
更新日:2024/01/30 Tue 19:27:09
所要時間:約 30 分で読めます






対怪獣特殊空挺機甲隊、
通称『STORAGE(ストレイジ)』。



次々と起こる怪獣災害に対し、ロボット兵器で即時対応する精鋭部隊である!


ストレイジとは『ウルトラマンZ』に登場する防衛チームの名称である。


【概要】

日常的に出現する怪獣に対抗するために結成された、地球防衛軍日本支部(Global Allied Forces Japan、略称GAFJ)所属の対怪獣に特化したロボット部隊。
ストレイジという名称は「対怪獣特殊空挺機甲隊」の英語表記「Special Tactical Operations Regimental Airborne and Ground Equipment」の略語となっている。
基本的な任務は日本国内で暴れる怪獣の対処と迎撃だが、
  • 物資の輸送
  • 怪獣災害に見舞われた地域の復興作業の手助け
も行っており、休眠状態の怪獣がいれば安全な場所に移送する任務もあるなど任務の幅は広い。
軍事組織なだけあって裏方まで含めると劇中で活躍するメンバー以外にも多くの隊員が所属している。


【組織構造】

地球防衛軍直轄の部隊であるため全体的に組織の風土はミリタリー色強め。
歴代の防衛チームと比べて戦闘服やヘルメットなどのデザインも含めてあまり派手さを感じさせないデザインが特徴的。
ここら辺はミリタリー関係に詳しい脚本家の小柳啓伍が設定考証に関わっている。
各国では航空戦力で怪獣と戦っているが、日本支部は「日本といえばロボット」ということでロボット部隊が組織されている。
活動時間は基本的に日中で、夜間は実働部隊の当直1名を残して準待機となる。

また、カブラギの所属する怪獣研究センターはストレイジと同じ地球防衛軍の一部署なので(というか怪研は他部署との連携ありきなのでストレイジ設立と近い時期に建てられたものだろう)それなりに関係があり、ヘビクラが一度カブラギの身分証を届けに行っている。

上部組織から独立して活動するイメージが強かった歴代防衛チームと異なり、ストレイジはあくまでも地球防衛軍の一部署として描かれており、別部署に関しても時々なんらかの形で言及されている。
ただしクリヤマ長官の庇護下にあったこともあり防衛隊内部では独立愚連隊状態だったらしく、一部の上層部からはあまりいい顔はされてなかった模様 *1


ストレイジ統合基地

ストレイジの本拠地。
全体的に内装含めて中小企業の工場チックなデザインであり、これまでの防衛チームと比べて近未来感やハイテク感はゼロ。
迅速な出撃を優先しているためか、ブリーフィングルームも兼ねた作戦班が待機するメインルームは整備班が働く整備場のすぐ横に併設されており、往来は極めて簡単。
窓を開けば整備場を見渡せる造りで、整備場は特空機の格納庫と一体式となっている。
特空機発進の際には基地格納庫の天井が展開し、エレベーターで屋上まで浮上。そこから特空機がブースターを噴かせて出撃する。

基地外観は『クリーンセンター多摩川』という実在の施設をCGで手直ししたもの。


【メンバー】

初代ウルトラマンリスペクトということもあり、隊員らのクレジットは基本的にカタカナ表記となっている。
ただし、漢字表記もキッチリ設定されており、身分証や公文書などの名前を文字表記する場所では漢字表記が用いられる。
クリヤマ長官と主人公のハルキを除いた各メンバーにそれぞれ1話ずつメインとなるエピソードが割り当てられている。

総務担当

  • クリヤマ サブロー長官【栗山 三郎長官】
こんなだからウチはどんどん予算を削られるんだぞーっ!

演:小倉久寛

64歳。地球防衛軍日本支部長官でストレイジの創設者。階級は特将
神経質な性格であり、不始末が多いストレイジの隊員らをガミガミと叱る場面が多い。
とはいえどっかのお茶目な補佐官のような、面倒なタイプの上司ではなく、防衛チームの後方支援が仕事だから苦労しているというなんとも気の毒なお方。
防衛軍とストレイジの調停役を務めており、予算確保のために日々頭を悩ませ胃痛に苦しみながら、各方面で交渉などで奔走している名実ともにストレイジの大黒柱。
しかし…(後述)




主力部隊

特空機の操縦や怪獣災害への対処を役目とする実働部隊。
厳密には所属班が分けられているものの、4人で実質的な作戦班を構成している。
組織が発展途上であるため人数は少ないが、その分全員が様々な方面で優れた能力を持ち、強固な仲間意識で結ばれた少数精鋭集団。

「何に代えても命を守りたい」っていう
その心意気は俺は好きだよ。大好きだよ。

演:青柳尊哉

34歳。作戦統括・現場指揮担当でストレイジの作戦班を指揮する隊長。階級は3等特佐。
明るくフレンドリーで隊員のことをよく理解しており、良いところを褒めつつ悪いところをしっかり注意する良き上司。
いつもユニークな作戦名を考えるが、名前が長いのが玉に瑕。
実績をしっかり残し組織に貢献していることからクリヤマ長官からの信頼も厚い。
元々はロボット兵器のパイロットなのだが、基地から指揮を出して人員を適切に動かすのが彼の職務であるため、劇中で現場に出ることは少ない。
身体能力も非常に高く、空手の達人であるハルキに稽古をつけるほどの腕前である。
若く癖の強い隊員たちをまとめる優秀な人物だが、演者が演者なので時々闇があふれる怪しい仕草を見せることがある。
つまり……どういう事か言わなくても分かるよね?


押忍!!

演:平野宏周

23歳。作戦班を担当する本作品の主人公で、ストレイジの新人パイロット。階級は3等特尉。
セブンガーやウインダムの操縦を担当している。空手を得意とする体育会系の熱血漢で、正義感が強く義理堅い性格。
筋トレの掛け声どころか返事まで何でもかんでも「押忍!」で済ませ、事あるごとに「チェストーッ!」と気合いの掛け声を言うヘンな癖がある。
小難しい話は極めて苦手だが、咄嗟のひらめきと度胸で窮地を脱することが多い。
ゲネガーグとの戦いで一度命を落としているが、ウルトラマンゼットと一体化することになり、力を合わせて地球を守っている。


ごめんね、それに私そもそも年下駄目なんだよね。

演:松田リマ

24歳。作戦班所属となるハルキの先輩であり、ストレイジのエースパイロット。階級は2等特尉。
体育会系なハルキとは対照的に、実は地球防衛大学を首席で卒業したという才女。
割り切りと面倒見のいい勝ち気な性格で、後輩のハルキの心情に配慮したりと察しの良さも持つ。
隊員としては職務に忠実で非の打ち所がなく、その美貌もあって彼女に恋愛感情を抱く隊員は(ハルキも含め)多いのだが、彼女自身は年上男性が大好きな筋金入りの枯れ専。

卓越した操縦技術故に新型機の操縦を優先して任されており、ウインダムやキングジョーの操縦を真っ先に命じられるなど厚い信頼を寄せられている。
おまけにリアルファイトもかなり強い。

ウルトラマンゼットに命を救われたことに加え、彼が5000歳という超年上男性だった*3ため、「ゼット様」と呼んで憧れている。
以後はゼットに完全にベタ惚れ状態であり、ゼットが直接絡んでくると時折完全に惚けてトリップ気味になってしまうようになったのが難点。
とはいえ流石に特空機に乗っている間はそういった問題は起こしていない。

演者は新体操の経験があって動けるため、坂本監督回では宇宙人との等身大戦闘のシーンが割り当てられている。

しかし、後に…

  • オオタ ユカ【大田 結花】
50m級のヒューマノイドタイプのエイリアン!?スッゲー!!

演:黒木ひかり

22歳。装備研究開発班の隊員でストレイジの化学分析担当。階級は2等特尉。
天才を自称するが、実際その自負に違わぬハイスペックな頭脳を誇る若き天才技術者。
宇宙人や怪獣に興味を持ち、「より怪獣と直接関わりたい」という思いから対怪獣ロボットの開発に参加したことでストレイジに入隊した。
作戦室には大型の冷蔵庫を用意しており、採取した怪獣の破片などを保管しているなど結構マッドサイエンティストの気がある。
とはいっても倫理観が崩壊しているわけでは無く根は仲間想いの優しい人物。
喜怒哀楽の激しい感情豊かな明るくポジティブな性格だが負けん気も強い。

タブレットやパソコンを駆使して情報収集を行い、実戦ではナビゲーターとして作戦立案などの作戦班のサポートを担当。
卓越した機械工学やプログラミング能力に加え、怪獣に関する生物学や歴史学に関する知識もオタクレベルで深く、
実際に特空機の設計・改良、新兵装の開発にも深く携わっている。つまりはイデ隊員枠。
裏方故に予算の大切さも分かっており、ミレニアム懸賞問題の賞金を得てストレイジの予算の足しにしようと考えることもあった。

バロッサ星人騒動の際に謎の宇宙人に助けられたことで彼に強い憧れを抱くようになり、「素敵…♡解剖したい!」という想いを抱くようになる。
あれ、やっぱり倫理観仕事してなくない……?

過去にある怪獣に出会ったことで研究者を目指したらしい。

「神的美少女」と名高い黒木ひかり氏だが、放送中に別冊ヤンジャンのグラビアでカネゴンと表紙を飾るなど、ウルトラマンへの愛と共に大活躍されている。
また、天才というユカの設定とは裏腹に、黒木氏自身は高校を3年連続で留年したことで話題となった自他ともに認める残念な人である。


整備班

主力兵器である特空機の整備や改良、開発を担う部門。
時には基地を出て現場に赴き特空機の作業のサポートも行う。
普段は目立つことの少ない裏方ポジションだが、今作ではなにかと出番が多く、存在感は歴代防衛チームでも随一。
格納庫はメインルームの真下にある上、日頃から出撃のサポートも行っているため作戦班との関係は良好。

  • イナバ コジロー【稲葉 虎二郎】
自分の理想を簡単に捨てちゃ駄目だ。
そんなことだったら誰にもできる。

演:橋爪淳

59歳。整備班の班長を務めている熟練のメカニック。階級は2等特佐。
経歴的にはヘビクラ隊長と並んでストレイジの最古参の隊員になる。
セブンガーを始めとする特空機の整備や改良の陣頭指揮を採り整備班をまとめ上げるストレイジの縁の下の力持ち。
渋くて温かいオヤッサンと言った雰囲気の人物で、整備班のみならずストレイジの皆から「バコさん」の愛称で親しまれている人格者。
パイロットであるハルキやヨウコ、付き合いの長いヘビクラらとも勿論ながら、同じ裏方仲間ということもあってユカとは特に交流が深く、
時にユーモアを交えながらも技術者としての心構えを説くなど良き師弟のような関係を築いている。
元々は航空機の操縦資格を持っており、整備と試験運用をどちらもこなせる技術者。
独自にロボット開発の研究を行なっていため、クリヤマによって特空機の開発担当に選ばれ、その後ストレイジ開設に伴いストレイジ所属となったらしい。
一方で整備士にも関わらず組手、一本釣り、魚の調理、手品など様々なことへの心得があるなどその来歴は謎に包まれている。

演者の橋爪氏は特撮ファンには馴染み深いかつてのMOGERAのパイロットだが、本作のオファーは田口監督がその時のファンである縁からであり、ある意味役そのものが演者ネタ。
監督がファンという事もあってOPでもメインヴィランのセレブロを差し置いてレギュラー陣と同様にカットイン付きの紹介パートがあるが、
諸々の都合で登場しない回も多いため、テロップ抜きでバコさんのシブいキメ顔だけが出てくるシュールな絵面が結構な頻度で発生する。

橋爪氏は芝居を行うための裏設定的なものとして、「バコさんの作ったロボットでパイロットを死なせたことがある」というものを考え、それに基づき行動しているとのこと。
この要素は、後にTSUBURAYA IMAGINATIONにて配信された小説『擲命のデシジョン・ハイト ーストレイジ創設物語ー』において事実上の公式設定として拾われることに。

なお、設定上はクリヤマ長官と長い付き合いということになっているが、劇中では登場回が全く被らず、同じ場面に居合わせたのは21話ラストのみ。演者同士も本作の撮影関係で殆ど顔を合わせたことがなかったらしい。

また、橋爪氏の身長は178cmと、語呂合わせで「イナバ」となる数字だったりもする。


  • 整備班員
コジローの部下達で、ストレイジとしての誇りから日々裏方として作戦班を支える精鋭たち。
主に出てくるのはワタヒキ サトシ(演:佐藤玲央)、イリヅキ ヒロシ(演:高岡大地)、シオセ セイジ(演:角田楓馬)の3名だが、他にも8名(うち女性3名)が確認されている。
10話では「整備班でもストレイジ隊員の端くれだ!」といってプライドを見せ、彼らなりに奮闘する熱い場面があった。


警備班

基地施設内の巡回や屋外での作戦行動時、現場封鎖や整備班の補佐を行う。
白い作業服の上にボディーアーマーと青のベストを身に付け、軍用ヘルメットとプロテクターを装着している。
アサルトライフルと手錠を装備しているが、ライフルは施設内の警備時は弾倉を抜いてある。

  • 警備班員
名前が確認できるのはヨシカワ(演:谷口翔太 )とウエダ(演:豊田幸樹)の2名。
10話でバロッサ星人の催眠攻撃を受けて昏倒するも事件解決後に回復し、キングジョーの格納庫で仲良く談笑していた。

広報

  • ヨシダ ソウスケ
ストレイジの活動の宣伝やアピールを広報誌という形で発表している人物。
本編で存在は言及されておらず、活動の舞台はTwitter。
…という名目の、本編の公式まとめを発表している人物の名義だったりする。
初期設定ではハルキの後輩として登場する予定だったが没になり、名前だけが残るに至った。


【戦力】

ウルトラシリーズの防衛チームと言えばウルトラマンの前座というイメージが強いが、基本的には有能なチームであり、ウルトラマンの支援で大きく活躍することも多い。
チームワークもかなり良好であり、ストレイジ全体が一致団結して問題に取り組んだりと組織全体で強固な信頼関係が築かれたアットホームな職場という一面を持つ。
巨大人型機動兵器を主力兵器として扱う初の防衛チームということもあり、総合的な戦闘力は歴代防衛チームでも屈指。

しかし軍直轄の組織故に装備の質が支給される予算に直結するという悩みを抱えており、世知辛い一面を覗かせる。
作戦活動の失敗と成功に伴い予算関連の話題が頻繁に出てくるなど、懐事情は割とカツカツな模様。
予算の多寡が戦力に直結する割と隊員達にとって笑えない職場環境なので、時には予算確保のためにプレゼン活動やPR活動が任務として命じられる場合もある。
その反動からか戦力増強にも意欲的で、地球外文明のオーバーテクノロジーであろうと臆せず積極的に取り入れて戦力を高めようとする貪欲さも持つ。


対怪獣特殊空挺機甲

通称「特空機」
ストレイジの主力であり、「対怪獣ロボット」とも呼ばれる巨大人型機動兵器群。
対怪獣戦闘のみならず怪獣に襲われた地域の瓦礫撤去といった復興活動の援助も行う。
外観は機体によって大きく異なるが、コックピットブロックの操作系統は基本的に共通化されている。
基地から飛行して移動するときはブースターを使用し、瓦礫の撤去作業は有線接続で行われるが、戦闘時は内蔵バッテリーのみで動く。
バッテリー使用時の稼働時間にはそれぞれ制限があり、行動可能な時間内に効率よく立ち回って怪獣を倒すことが求められる。
因みに隊員が新武装の案を提出することもあり、予算や技術などの観点から実現可能とみなされれば実際に搭載されることもある、
大人の事情もあってメインの怪獣にトドメを刺すことは少ないが、よく活躍する。

劇中ではリアリティを重視して、操縦者によって立ち回りが変わるという描写がなされている。
ストレイジが運用した特空機3機は最終話までにそれぞれ3人のパイロットの操縦が描かれているので、気になったら観察してみよう。

セブンガーとウインダムはいずれも過去のウルトラシリーズに登場したロボット怪獣だが、本作ではオリジナルの設定はオミットされており、あくまで「ストレイジが設計・開発した巨大ロボット兵器」という扱い。
別宇宙のウインダムやセブンガーとは他人の空似という設定である。



寸胴なボティのパワー型機体。実用行動時間は3分。
世界最初の対怪獣ロボットであり、使用済みのバッテリーはバックパックから自動で排出されるようになっている。有線で電力供給も出来るが、ケーブルを支える隊員の負担が大きいのと、怪獣戦ではむしろ邪魔である為、専ら瓦礫撤去等で有線接続を行う。
当初はハルキとヨウコがローテーション制で搭乗していたが、ウインダム稼働後はハルキがメインパイロットとして運用される。
特空機1号として5年に渡って前線で活躍し、ストレイジのマークにも使われるマスコット的存在であったが、
第14話にて長年に渡る戦闘ダメージの蓄積と機体・パーツの老朽化もあり、ウインダム・キングジョーと後継機が制式採用されて装備が充実したのを機に引退。
博物館に寄贈されてストレイジのPR活動に携わる事となる。

オリジナルのセブンガーが登場したのは1974年放送の『ウルトラマンレオ』で、テレビシリーズでの登場はなんと約45年半ぶりである。


スリムなボディのスピード型機体。実用行動時間は5分。
当初はヨウコがメインパイロットになっていたが、後にハルキも乗るようになり、キングジョーSC完成後はハルキがメインパイロットとなっている。
上層部の意向で充電に必要な部品の発注先をバラバラにしたことでスペックが想定よりも大幅に下がり、当初はバッテリーの充電に4日掛かるという状態だったが、
ネロンガの電力増幅の仕組みを応用することで急速充電が可能となり、実用に耐えうるようになった。セブンガーやキングジョーにもこの電力の仕組みが応用されているかは不明。

オリジナルのウインダムはメタル星出身の自意識を持った機械生命体だが、本作では人が搭乗する純粋な巨大ロボットということになっている。


バロッサ星人から鹵獲したキングジョーに改造を施した火力重視機体。
全体的なフォルムはキングジョーのままだが、魔改造のレベルで隅々まで改造されており、オリジナルのガワがほぼ残っておらず、合体機構も大幅に組み替えられている。
キングジョーに手を施したというより、キングジョーのフレームを流用して特空機を組み立てたと言って良い。
操縦はエースパイロットのヨウコのみで、ハルキは未熟であるとして搭乗許可が得られない。
10話の翌週に放送された特別編の最後に本編映像の先出しという形で整備工場内の姿が先行お披露目となった。
分離・変形して行動できるため、従来の防衛チームにあった戦闘機や戦車のような立ち回りも可能となっている。

22話のみ防衛軍のパイロットが搭乗して戦闘をおこなったが、思ったような活躍は出来ず、最後は盾にされてしまうなどキングジョーや特空機の操縦経験の乏しさが露呈する形となった。





装備

  • ステッグ
作戦班が地上行動時に使う車両。
特に武装などは備え付けられていないが、怪獣災害に対処するためかなり頑丈に造られており、テレスドンの熱線にも耐えきる耐久性を持つ。

ウルトラシリーズの防衛チームが使う車といえば市販車を派手に改造したものが多いが、本作ではコンセプトカーであるトヨタ・LQをそのまま使用している。
デザイン自体が市販に不向きで見栄え重視の近未来的なデザインなので、近未来的な作品の世界観にマッチしている。

バンダイからの商品化の予定は無い……が、ライバル会社であるタカラトミーからトミカが発売されているため入手は容易。
フリーダムであることで有名なタカトミ公式Twitterは 白々しいコメント とともに宣伝を行っていた。*4

  • ワゴン車
9話で二手に分かれて車で移動する陽動作戦を実行した際、ヘビクラとユカが乗った車両。
特に説明はないが、基本的にステッグを優先して使用しているので、こちらは予備車両のようなものだろう。
車はトヨタ・ハイエースを使用している。

  • 輸送用ドローン
巨大な物体を輸送するための、黒い巨大なドローン。
輸送用なので武器は無いらしい。
ゴモラを空輸した大型の20式汎用無人航空機Ⅰ型、キングジョーの回収に使用された中型の20式汎用無人航空機Ⅱ型がある。

  • UHG-6SC汎用ヘルメット
ストレイジ隊員が屋外での作戦行動時や特空機を操縦する際に着用する。
ハルキの使用しているヘルメットにやたらと傷が多いなど、リアリティを重視している。
ヘルメット自体に通信装備はなく、通信機器は身に着ける形式となっている。

  • 20式レーザー小銃【LAR20】
作戦班が使用する、地上から怪獣を攻撃するための銃で、ストレイジ以外でも使用される。
名称から察するにウルトラマンZの舞台である2020年に採用されたばかりの小銃である模様。
フルオートで連射可能だが怪獣にトドメを刺すほどの威力はなく、主に護身や撹乱用途で用いられる。
これまでのウルトラマンの防衛組織の持つ今までの銃に比べかなり武骨な外見であり、毎回用途に応じてカスタマイズした上で使用される。
プロップにはMAGPULのCTRストックや光学照準器、ライト、3点式スリングなどが装着されている。(基本的にはすべてエアソフト用のレプリカパーツであり、3000円程度で買えるものが多い。)
また、プロップによってはストックにダクトテープが巻かれているが、これは破損したストックを修復したもの、もしくは64式や89式といった日本製の小銃にありがちな脱落防止を再現したものだと思われる。
ベースは玩具である「NERF ゾンビストライクドミネーター」にほかのNERFのパーツを組み合わせて作られたものであり、スポンサーのバンダイとは異なるおもちゃ会社のものであるため商品化の予定は特に無い模様。(そもそも防衛隊系の玩具は売れないとウルトラマンXのXioの玩具の売り上げで判明していたために商品化が念頭に置かれていない。)
銃身が短いコンパクトなタイプはLAR20Cと呼ばれる。
ケムール人探索の際に赤外線スコープとフォアグリップを付けたものや、セレブロのアジトを奇襲する際に小型のライトや何故か連射可能なX26テーザー銃を取り付けたものが登場。

  • スロートマイク
武装したときに使用する携行通信装備。武器を手に持っているときでも咄嗟に連絡を取り合うことができる。
よくヘビクラ隊長が指示を出すときに使う場面が見られる。
なお、武装していないときはトランシーバー型の無線通信機が使用されている。

  • 17式怪獣電磁砲
バコさんが使用した電磁砲。細胞逆促進剤を装填した弾を発射する。使用時は腰にアームを装着し、射撃位置を固定する。

  • M84フラッシュバン
セレブロのアジトをジャグラーと襲撃した際にハルキが投げ込んでいる。

  • 20式小銃、SFP9
設定上採用されているのみであり、劇中での使用はない。(代わりに最終回でGAJFが使用している。)
ウルトラマンZが放映された時期はこの二つが自衛隊への採用が発表されたばかりの頃であり、急遽設定が作られたと考えられる。


この他、ストレイジの装備品はツナギの制服、タクティカルベスト、Tシャツ、キャップ、パッチが15才以上向けの衣料品として商品化されている。
また、ベルトや一部プレートキャリア等は市販品でそれなりに手ごろな値段で入手が可能。
過去作品の防衛組織でお馴染みだったブレス型通信機は、商品化するメリットに乏しい(子どもに人気が出ず売れない)ことから本作では使われておらず、リアリティ重視の一般的なものが採用された。


【ストレイジの退治・対処した怪獣】

ストレイジは本編前から防衛組織として活動しているため、本編や番外編、裏設定では撃退もしくは捕獲などで対処した怪獣が多く存在しており、中にはマイナーすぎるチョイスの怪獣もいる。


エリマキテレスドン戦では、ウインダムの20式対怪獣誘導弾とゼットのゼスティウム光線の同時攻撃で敵を倒している。
M1号戦においては巨大化し暴走状態のM1号を救うために様々なZAT並の珍作戦を展開するが悉く失敗する。しかし、ゼットの協力を得て最終的に無力化しM1号を救うことが出来た。
ネロンガ戦、ギルバリス戦、キングジョー戦、レッドキング(A)戦、ブルトン戦、メツボロス戦、バロッサ星人(二代目)戦ではストレイジの援護によってゼット(ギルバリス戦ではジードも)に勝利をもたらした。
ゴモラ戦、ファイブキング戦、バロッサ星人戦ではストレイジがメダルを投げ渡した事でゼットに勝利をもたらした。
またキングジョー戦では陽動作戦をして、紆余曲折あったものの、最終的にゼットにメダルを取らせる事ができた。
マザーケルビム戦ではスペースデブリに潜んでケルビムの大群を送りつけるマザーケルビムの居場所をストレイジが補足するもストレイジの装備では大気圏外にいるマザーケルビムを攻撃するのは不可能だったため、討伐はゼットが行った。

…しかし、実はTVシリーズ本編のリストのうち、ケルビムより下は「ストレイジ」が退治・対処した怪獣ではない。
その理由は…(後述)



最終章でのストレイジ

歴代防衛チームの中でも雰囲気が良く、結束力も高いチームだったが、21話にて大きな異変が訪れた。



余談

主人公が所属する戦闘部隊的な防衛チームは『ウルトラマンX』のXio以来であり約5年ぶりとなる。
『帰ってきたウルトラマン』以降恒例となっている、発進時の通称「ワンダバ」のあるBGMも5年ぶりに復活。

一方で裏方を除いた主な隊員が4人しかいないのは歴代最小規模となる。



予算と始末書に気をつけながら追記・修正お願いします。


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最終更新:2024年01月30日 19:27

*1 これらのストレイジ冷遇理由については当初は劇中の様子などからセブンガーの弱さと討伐時の周囲の被害などが想像されていた。しかし日米の防衛軍が歯が立たなかったナメゴンを討伐する前日談、「Z」本編でクリヤマ以外の防衛軍上層部が出てこなかったこともあり謎が多い

*2 ウルトロイドゼロの無断発進に対し、遠隔操作による停止は試みたものの、他の特空機を出して暴走を止めようとはしなかった

*3 ゼットから聞いていたハルキが、彼女から振られた話題につい答えてしまったことが原因。ちなみに実年齢を知った時はハルキも畏まっていたが、M78星雲光の国のウルトラ族の5000歳は地球人でいうとだいたい中学3年生~高校1年生程度の成熟度なので、実年齢はともかく精神的な成熟度合いではヨウコやハルキの方が上である。

*4 また、タカラトミーは玩具研究と称してバンダイ製品を買い込んでいたりするが、「ウチの事業部では『オーソライズ』が流行語」だの「完全無欠のボトルヤローですか?(新玩具・ボトルマンに対してのコメント)」→「ベストマッチはしません」だのと時々バンダイを意識したコメントを残す。

*5 テレビ本編の個体とは別個体

*6 18話の個体との関連性は不明