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GFreD(MS)

登録日:2025/11/27 Thu 01:41:00
更新日:2026/07/28 Tue 23:52:33
所要時間約 11 分で読めちゃいます





ニャアン、ジフレド、出ちゃいます



GFreD(ジフレド)とは、スタジオカラー制作のTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するモビルスーツ(MS)である。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の主要機体。
デザインは山下いくと。

基礎データ

型式番号:gMS-κ
全高:18.2m
本体重量:42.3t
全備重量:48.6t

武装:頸部バルカン砲 ×2
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル ×2
シールド
エスビット ×2 (ルナ/アルテミス)

搭乗者:ニャアン


機体解説

ジオン公国軍ジークアクスに続いて作ったニュータイプ専用モビルスーツ。
ジークアクスの2号機であり、あちら同様に別名ガンダム フレドとも呼ばれている。

GQuuuuuuXのQuuuuuuXはメタ構文変数で9を表すのだが、GFreDのFreDはメタ構文変数で10を表す。*1
……と言われることが多いが、これは誤りでFredが10番目のメタ構文変数であるという事実はない

ただ、こちらの世界での命名者が誤解して「Quuuuuux(9番目)の次だから10番目のFredだ!!」とした可能性はある。
また、宇宙世紀ではもしかしたらQuuuuuuxの後にはFredが来るのがメジャーな用法なのかもしれない。
いずれにせよメタ構文変数ではあるため、名前がジークアクスと繋がっていない訳ではない。

そのパイロットはニャアンである。マチュジークアクスシュウジ赤いガンダムに続きニャアンにも専用機が与えられたことでメインキャラクターのMSが揃った。

本機はオメガ・サイコミュと並ぶ特殊なサイコミュである「カッパ・サイコミュ」が搭載されたサイコミュ搭載型MSでもある。
オメガ・サイコミュが起動すると頭部ブレードが展開されるジークアクスとは異なり、こちらはサイコミュの有無で見た目は変化しない様子。
このサイコミュが理由かこちらもアルファ殺しと呼ばれているが、作中ではリミッター解除することはなかった。

ニャアンは実際にジークアクスをサイコミュ制御で動かしていたという実績とサイド6で起きたゼクノヴァの際に付近にいたということもあり、
エグザベによって回収された後ニュータイプを信じるキシリアの元でジオン軍所属の軍人になった。
民間人を雇用した挙句にテストパイロットの大役まで与えるなど軍としてはかなり異例だが、それもニャアンのニュータイプとしての素養を見込んでのことだろう。

デザイン

機体デザインを手掛けたのはジークアクスと同じくエヴァでおなじみ山下いくと氏である。
頭部以外はジークアクスとほとんど共通だが目を引くのはその警戒色なカラーリング
ガンダムらしい白赤青トリコロールでまとまっていたジークアクスに対してこちらは滅紫黄緑を組み合わせたどこをどう見ても汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン試験初号機のカラーリングである。
エヴァ初号機と違いオレンジのアクセントもあるが、これはこれでMETAL BUILDエヴァ初号機で馴染み深い。

頭部はツインアイもV字アンテナもなく、これがガンダムというアイコンはないがガンダムらしさを感じられる秀逸なデザインである。
目に当たる部分はまるで目隠しのように上から黒いパーツが覆っている。このゴーグル部の縁は黄緑のラインで光っており、これがカメラセンサーと思われる。なので一見すると四ツ眼のように感じられる。
頭部の左右には狐耳のように高く伸びた白いパーツが有り、これがエスビットである。戦闘時には頭部から射出されてオールレンジ攻撃を仕掛ける。
それぞれ名前がありルナアルテミスという月を意識したネーミングである。
頭頂部から後ろ方向に赤い2本のアンテナが伸びている。

ジークアクスとの相違点はカラーリングと頭部以外にも存在する。

背面スラスターノズルがジークアクスよりも尖った形状になっている他、肩部燃料槽の形も球体だったジークアクスと違い尖った形状に変化している。

センサー色は緑色のままだが、ビームサーベルの色は紫色になっている。

武装

頸部バルカン砲 ×2

首を囲う襟のような部位に銃口が隠されており、装甲を展開して発射する。
ジークアクスと同じく頭部に搭載されていない。というか『GQuuuuuuX』において頭部バルカンを搭載しているのは赤いガンダムとガンダムのみである。
本編中では一度も使われずに終わっている。

ビーム・ライフル

スタイリッシュな造形をした細長いビームライフル。
殆ど使われなかったジークアクスと違いこちらは結構使っている。

ビーム・サーベル ×2

緑色のナックルガードのような造形のビームサーベル。腰の後ろに懸架できるのも同様に。
通常のビームサーベルとは違い大剣のように大きく、その内側は空洞という独特な刀身を描き出す。
刀身の色は紫。

シールド

薄い紫色をした小型の盾。左腕のハードポイントに接続して装備している。

エスビット ×2 (ルナ/アルテミス)

ジフレドの独自武装。正式名称は「Energy Simplification Bit
赤いガンダムのビットと違いかなり小型化されている。
逆V字型の形をしており、その内側にスラスターが配置されている。このスラスター配置からして赤いガンダムと違い本体装着時には追加ブースターとして使えないだろう。
先端部に小さな銃口があり、そこからビームが発射される。
小型だが威力はかなり高い。
劇中ではジフレドの衛星のように二重螺旋を描きながら飛んでおり非常に綺麗。

イオマグヌッソのトリガー

本機の建造目的はシャロンの薔薇が起こすゼクノヴァのエネルギーを軍事転用したイオマグヌッソ、その砲撃トリガーを目指して開発された。
そのためにカッパ・サイコミュを使えるニャアンがパイロットに選ばれた。
キシリアの目的であるゼクノヴァ砲で父の仇であるギレン一派と地球の重力に魂を引かれた人々をすべて一掃するための機体である。

ジフレドの頭部は仮面のような作りになっており、その内部にはイオマグヌッソとの接続機構が存在する。
頭部のみジークアクスとは似ても似つかないのはこの機構が理由だろう。


劇中の活躍

ニャアンの前にもジフレドのパイロット候補が2人いたが、どちらも搭乗前に亡くなっている。
そんな曰く付きの登場であり、カラーリングがもエヴァを想起させるのでパイロットが機体に取り込まれるなどの予想があったが、
その死亡原因は反キシリア派スパイであるミゲルによる暗殺であり、ジフレドはパイロットを殺していない。
ミゲルは次のパイロットであるニャアンも殺そうとするが、ニャアンはその企みに気付き毒入りケーキを避けて逃走。
コックピットの外どころか一度も乗り込んですらいないのに外部からジフレドを動かし、エスビットによってミゲルを燼滅した。

……そっか、このモビルスーツ、キシリア様に似てるんだ

ニュータイプの感性を持ったニャアンはジフレドに対してキシリアと似ていると感じている。オールドタイプたる我々には紫色しか共通点が見つけられないが、これもニュータイプの能力故だろう。


ニャアン、ジフレド出ちゃいます

その後はギレン暗殺に合わせてエグザベなどの近衛ニュータイプ部隊としてギレン一派のビグザムと戦闘していたが、キリシアの特命に従い戦線離脱。
イオマグヌッソ最深部のシャロンの薔薇の元へと向かい命令のままにゼクノヴァ砲をア・バオア・クーへ向けて発射する。

この座標点でキラキラを起こす。そうすれば……!
第一目標、座標補足。シュウちゃん、応えて!

当人の意識はないまま戦略兵器を使用してしまう。ニャアンはシュウジと再開できると信じているが、実際にはただの破壊兵器である。
ジフレドがトリガーとなり、ア・バオア・クーは護衛艦隊含めすべて消滅させられた。
ニュータイプの感性で虐殺行為を無意識に感じ取ったパイロットであるニャアンは言い知れない気持ち悪さを感じていた。
再び発射しようとするも砲身冷却時間によって待たざるを得ない、
そこにマチュの駆るジークアクスが降りてくる。シャロンの薔薇を前にしてアルファ殺しが二機揃う。

ジークアクスに先手を打ち得意のオールレンジ攻撃を仕掛けるが、シャリアによってMS戦闘の手解きを受けていたマチュには回避されてしまう。
更にエスビット目掛けて放り出されたビームライフルを避けたところを鷲掴みにされてジフレドへ向けて投げ返される。
ダメージはないものの、オールレンジ攻撃が通用しないと判断したニャアンはビットを収納し、ジフレド本体の操作に専念する。
ビームサーベルを抜刀し斬り掛かってくるジークアクスに対し、こちらもビームサーベルで応戦し鍔迫り合いの格好になる。
パイロットがマチュであると気付いたニャアンは語り掛ける。



マチュ!?ジークアクスに乗ってるのマチュなの?
なんでニャアンが……
なんで何も言わずに居なくなった!なんでジオンのパイロットなんかになって戦争してんだよ!

私だってわかんないよ……しょうがないじゃん!こうなっちゃったんだから!
さっきの悲鳴聞こえなかったの?
ただ気持ち悪いだけ……

ニャアンは何も知らなかった。キリシアの野望も自身の行為の意味も。彼女なりに生きていくために生き残れる選択肢を選んだだけであり、人を殺した自覚もなかった。

マチュがジークアクスを覚醒させると両肩と脚部にブラックホールのような4つの黒い球体とその周囲に浮かぶ空色の光輪が現れる。そのままシャロンの薔薇が纏う時間凍結に干渉しイオマグヌッソとの接続を解除をした。

ニャアンはシュウジの精神体に導かれるマチュをジフレドのまま追う。そこにはキシリアとシャアがいた。ジフレドが駆けつける前にマチュが辿り着きシャアと逃げ出していたが。ニャアンは遅れて割って入る。
ジフレドを降りてゼクノヴァ砲による気持ち悪さを報告するも一瞥もせず任務に復帰するよう言われてしまう。
キシリアの言う自由という言葉が自身を駒として扱うための欺瞞だと気付いた時に、再びマチュが現れる。
シャアの一味ならと躊躇わず撃とうとしたキシリアに対してニャアンは咄嗟に銃でキシリアを撃ってしまう。
謝ろうとはしたものの、上官への銃撃それも王家の人間という重役への攻撃はどんな理由があろうと赦されることではなく、キシリアに反撃されるもジフレドが動き出しニャアンを搭乗まで守った。

こうしてマチュの所にもジオン公国軍にも居場所を失ったニャアンはコックピットで三角座りをして嘆いていた。

そうしている間にシュウジが向こう側のガンダムに乗って帰還しララァを殺そうとしていた。
ララァを助けたいマチュはシュウジと対峙する。

友人同士の戦いを察知したニャアンは二人の戦いを止めようとするが、

マチュとシュウちゃんが殺し合うなんて絶対に嫌だよ
3人で海に行くんだ
その約束、まだ……
そのためにはシュウジを止めないと ニャアン一緒に戦って
私みんなを捨てて逃げたのに、酷いことしたのに
違う それはニャアンが一人で生き抜いてきたってことでしょ
マヴになろうニャアン 一緒に戦って!

マチュ!

こうして協力したジークアクスとジフレドのマヴ戦術に2対1のガンダムは押されて苦戦する。
それでもララァを殺そうと折れないシュウジの意志によってガンダムはハイパー化。
その巨大な手でジフレドは握り潰されてしまう。

しかし間一髪ジフレドの脱出機構であるコアファイターが発動してニャアンは助かった。
曰く付きの登場やビジュアルのオマージュ元、ニャアンの危うい立場などなにかと不安要素が多い機体だったが、蓋を開けてみればニャアンの危機にいち早く駆け付け、ジークアクス同様に最後までパイロットを守ろうとする優しい機体だった。
誰が呼んだか忠犬ジフレド


セレスティ・ユニット

ジークアクスにはエンディミオンユニットことアムロが宿っていたことから飛躍して、本機のセレスティユニットにはアムロの宿命のライバルであるシャアが宿っているのではないかという考察も存在する。頭部に見える赤い角がサザビーっぽいとの意見もあるが、エンディミオンユニットと違いセレスティユニットは本編で名前すら呼ばれない程に公式からの言及は一切なく与太話の域を出ない。結局最後にはコアファイター以外破壊されているため、真相は闇の中となってしまった。
仮にGFreDにサザビーのサイコフレームが使われていてかつシャアの意思が宿っていたとして、シャロンの薔薇の性質上、並行同位体かつ意思だけだとしてもシャアが宿った代物を壊すとどうなるかは分かりきったことなので、作中世界的にも真相がわからないままの方が良いのかもしれない……
セレスティユニットにはジオン公国軍突撃機動軍司令キシリア・ザビのパーソナルデータがインプットされていることは語られているが、それ以外の人格がないと否定されているわけでもない。
セレスティユニットの主格は大人の女性ひいては母親としてのキシリアがインプットされているからこそニャアンを護る行動をしており、ニャアンもセレスティユニットにキシリアの面影を感じていたと推測できる。

立体化

ガンプラ

HG GQuuuuuuXブランドにて「HG 1/144 GFreD」が2025年08月02日発売された。
ジークアクスのリデコキットであり、基本的なランナー構成は共通している。実は足のランナー構成が色分けと共にジークアクスから少し変わっており、細かい部分がよりシャープな造形になっている。
間接構造は変わっていないのでジークアクスが持つ非常に広い可動域は据え置きである。
武装はビーム・ライフル、ビーム・サーベル、シールド、エスビットが付属。
他にも付属品としてビームライフルを腰部にマウントできるパーツが付属。

エスビットは着脱可。ウェポンベース接続用ジョイントも付属している。ただ黒色で目立つ上にエスビットと同サイズがあるため本来のエスビットが持つ軽やかさは失われてしまう。
その特徴的な解放状態の頭部も付属する。ゼクノヴァ砲を撃ちたい時にはこちらに差し替えよう。
目の部分の緑色ラインは目立つ場所なのにシール再現なのが残念か。塗装できる人は頑張って塗ろう。
ジークアクスにも言えるが、パーツが小さくマーキングシールも細かいのでその制作には苦戦する人が多い。

この機体の初号機であり、最終話でMAVとなったジークアクスとジフレドは並べて飾りたい。
本編では揃うシーンはなかったがジークアクス、赤いガンダム、ジフレドの三人を並べるのもまた一興。

METAL ROBOT魂

完成品フィギュアブランドMETAL ROBOT魂でも赤いガンダム、ジークアクスに続いて2025年12月に発売。
こちらでは展開状態の頭部が付属しない、エスビットが着脱式ではなく差し替え式などの差異がある。

余談

  • 前述のとおりGFreDはガンダムタイプ2号機だが珍しく強奪されていない。

  • GQuuuuuuXとGFreDは共々プレースホルダー=仮の名前であることが明示されているが、本編では正式な名前は明かされなかった。
    とはいえ考えられていない訳では無く円盤特典である画コンテには本機の正式名称らしき単語が書かれている。
    無論画コンテは中間生産物であり、判読可能とはいえ消し修正されている以上、実際にその名が公式設定として採用されているのかは不明なので注意。

……そっかこの項目、キシリア様に似てるんだ

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最終更新:2026年07月28日 23:52

*1 9と10の続きでの主役機の前例としてはフリーダムとジャスティスがある。あちらはジャスティスが先でフリーダムが後だが