登録日:2025/02/10 Mon 22:27:32
更新日:2025/05/11 Sun 20:50:39
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概要
赤いショートカットヘアと、赤い三日月の形をしたピアスが特徴の女子学生。17歳。
幼少期のあだ名は「マチュ」。
サイド6の
イズマ・コロニーにて、サイド6有数のお嬢様学校であるハイバリー高校に通う。
家族構成は両親のみで、きょうだいがいる描写は無い。父親(外交官)は単身赴任で同居していないため、サイド6監査局職員の母親・タマキと共に政府官舎である高層マンションで2人暮らしをしている。ちなみに「-Beginning-」段階では一瞬しか登場していないが、自室にはクラゲの写真が飾られている。
人の手によって作られた
スペースコロニーでの暮らしをどこか偽物のように感じ取りながら日々を送っていたが、そんなある日、駅の改札にて難民の少女・ニャアンに踏み台にされる形でぶつかられる。
そして、その際のどさくさで私物である
スマートフォンの液晶が割れた事と、ニャアンが運んでいた
テム・レイの回路っぽい違法のMS非武装解除装置「インストーラーデバイス」が手持ちの荷物に紛れていた事から、紆余曲折を経て互いに探し当てて再会。弁償金をせびるために難民区画にあるカネバン有限公司まで追いかけた際に
赤いガンダムと
GQuuuuuuXと軍警察との戦いに巻き込まれる。
その際に軍警察が難民への被害を顧みない強引な取り締まりを行ったのを目にして憤り、カネバンが保有するザクに乗り挑むが劣勢となる。
しかし直後、地下通路に落とされるも偶然隠蔽作業中だった
GQuuuuuuXを見た事で
「あっちの方が強そうじゃない……?」と思い、そちらに乗り換える。
その時GQuuuuuuXのオメガ・サイコミュが起動し、「
キラキラ」を見た事でパイロットとして覚醒。軍警察を撃退するのだった。
その後は一旦日常に戻ったが、現在の
赤いガンダムのパイロットであるシュウジと出会いニャアンとも三度邂逅。カネバンに誘われ利害も一致した事もあり、クランバトルチーム「ポメラニアンズ」の一員「マチュ」となった。
人物
一言で言うと、『ガンダム』シリーズの主人公らしい非常に胆力のある少女。
ニャアンやカネバン有限公司の大人たちといったアウトロー側の人間を前にしても全く臆せず、むしろスマホを壊した修理代として金をせびろうとするなど堂々と接したり、ニャアンの配達についていって面倒を見たりと怖い物知らずで快活な一面が強い。
また、思い立ったら即行動のタイプらしく、劇中では上述の行動の他、プールの飛び込み台の最上段で逆立ち、しかも制服姿なのにそのままプールへダイブしたり、学校の教室からカバンを置いたままダッシュで早退したりするなどの問題行動も見られた。
なんなら、非合法の運び屋の違法な荷物に発信機が付いていると知ると、それを逆用して捕まえてやろうと考え、本当に捕まえてしまうなど大胆にもほどがある事までやってのけている。
しかも、その際にニャアンに「テロリスト?」と聞いているので相手がテロリストである可能性を考えた上で捕まえに行っている。
口も達者でニャアンとシュウジが金に困っているのにつけ込……見かねて、シュウジには自分と組んでクラバに出る事を提案し、ニャアンにはシュウジに届ける予定だったインストーラーデバイスを後払いでシュウジに渡させて2人にクラバの報酬を山分けする事で協力を約束させている。
このあたりも含めて学校内でのファンは意外と多いようで、入場特典の設定本には『体育の時間のマチュのファンは結構多い』・クラスメイト(女子校なので
女子)「アマテさん…」「イケてる」「♡」という設定画が収録されている。いわゆる同性にモテるタイプかもしれない。
一方で少々冷めたように見えて表情を大きく変える事が多く、実はジト目が似合う。
巻き込まれたMS戦では恐怖を感じ、クランバトルでも身バレを恐れる他、シュウジに匂いを嗅がれて照れる、ネットで調べたとある人物を変な格好と断言しているなどごく普通の少女らしい感性も見られている。総じて掴みどころのない性格と言ったところだろうか。こういった性格付けは鶴巻監督の過去作である
フリクリとも通じる所がある。しかし、これらの要因故に自身の行動によって後悔することも目立つ。
母親であるタマキとは親子仲が悪い訳ではなくむしろ良い方だが、彼女は娘に対して過保護な面が目立つ。
それに対してマチュも強くは出れないようで、門限などは守りつつも胸の内を述べず敷衍したような言動で会話している。
同級生はお嬢様学校であるにもかかわらずアルバイトをしている者もいるようだがマチュは特にしておらず、その時間を習い事に使っていることから、母親が政府高官ということもあってか経済面では裕福な様子がうかがえ、歴代の『ガンダム』主人公の中でも家庭環境はかなり恵まれている部類といえる。
なお、小柄で華奢な容姿だが、ボクサーパンツなどスポーツ系の下着を着けていたり制服がオーバーサイズ気味だったりする事もあってか結構着やせするタイプであり、パイロットスーツ姿では豊かな胸元などプロポーションの良さが浮き出る事で表情の多彩さ(特にジト目)と共に話題を呼んだ。
また、何らかの形で本編以前に操縦方法を覚えたであろう他のガンダムシリーズ主人公とは異なり、
現時点ではモビルスーツとは縁のない生活を送っていたようにしか見えないため、その点はシリーズでは異色(にして
原点回帰と言える。
実際ザクに乗った際はまともに操縦もできなかったので、MS操縦技術は一切持っていない可能性が高く、GQuuuuuuXの操縦はオメガ・サイコミュで感覚的に行っている模様。
立体化
外部作品
『
SDガンダム Gジェネレーション エターナル』にて「GQuuuuuuX」と共に緊急参戦。
GQuuuuuuXの方はアナウンスされていたが、マチュの方はサプライズの登場となった。
…のだが、余りにもサプライズ過ぎたのか、立ち絵は公式の流用かつサービス開始時点でボイス未実装(テキストのみ)状態。
なんだか寂しいが、時期が時期なので仕方がないだろう。
性能としてはGQuuuuuuXに乗っていると1ターンに最大3回行動可能になるアビリティが強力だが、肝心のGQuuuuuuXの武装が
ヒートホークだけという漢仕様。
その代わりとして攻撃力は高く、機体共々配布で入手できる事もあり活躍の場は多い。
そんなわけで本作の彼女は
無言で斧振り回して敵MSを切り裂いていく蛮族となったのだった。
3話放映と同時期にアプデでシュウジ共々ボイスが実装されたが、立ち絵は据え置きのまま。
声が付いて余計に蛮族感が増したという感想もちらほら
余談
- 母であるタマキ(及び本作のハロ)の声は釘宮理恵が担当している。
また、釘宮氏はかつてアマテと同じくハロと共にガンダムに乗る赤毛の少女を担当していた。
このため、かつてハロと共にガンダムに乗って戦ったネーナが、ハロと共にガンダムで戦う後継者となったマチュを母として、そしてハロとして導く立場になったとも言えなくもない。
- 前作『水星の魔女』主人公のスレッタとは女子高生主人公
かつ中の人が別コンテンツで共演しているといった共通点があるが、内向的な性格だったスレッタとは異なり、物事には自分からグイグイ入り込んでいくタイプであるため、「たぬき」のあだ名を貰ったスレッタと同じ流れでか、「イノシシ」「狂犬」と評されている。
また、偶然にも物語が改札から始まる繋がりかつその行動力の高さから、前作の先輩同様に「令和のカミーユ」のあだ名を貰ってしまった。- これでも当初はもっと尖っていたキャラクター(ガンダムに軍人でない彼女が乗るというシチュエーションがかなり重く捉えられていたのもある)だったようで、制作中に『水星の魔女』が公開されて、ずいぶん気が楽になったとのこと。
- キャラデザがポケモンで知られる竹氏であることやあだ名のおかげでか、実在した天空都市になぞらえてピチューと組み合わせたファンアートもよく見られている。
- また、上記の例えを意識されたのかカミーユとの組み合わせも見られている。
- 序章となる『beginning』公開後に『機動戦士ガンダム』TV版第3・4話にはモブのザクパイロットとして「マチュウ」なる人物が登場する事が知られるようになった。
言うまでもなく本作のマチュとは何の関係もない。そもそも性別すら違うし。- とはいうものの、「マチュ」は主にフランス語圏において男性としての名前が一般的。ニャアンもベトナム語圏では男性名であり、2人揃ってカミーユとは逆に「男の名前なのに女」というものになっている。
- 主題歌「Plazma」の冒頭の歌詞が端的に言うと「ニャアンとのファーストコンタクトがなければ幸せに生きていたのではないか」と回想するものとなっており、今後の彼女の命運を暗示しているのではと本放送前から心配されている。そしてネタバレ禁止だったのと綺麗に噛み合い過ぎたこともあり変な所へ飛び火した。
- 「恵まれた環境にいるが、それにどこか違和感を覚えている」「シャアが姿を消した数年後に現れたニュータイプ」と、バナージ・リンクスとは僅かながら共通点がある。彼のように戦後生まれとする構想もあったが、諸事情により戦前生まれとなった。本家宇宙世紀の人物でいうとハマーン・カーン(U.C.0067年1月生まれ)より少し下、サイド6在住繋がりのアルフレッド・イズルハ(U.C.0068年9月生まれ)と同年代にあたる。ロメロ・マラバル(U.C.0153年時点で85歳)とも同い年。
- 事前情報から逆算されたおおよその生年および髪色が近いことや、類稀なるNTの素質を秘めているらしき描写、パイロットスーツの配色がキュベレイに似ていること、「ジークアクス」という名が後継機として「ジークアクシズ」という機体が有り得そうに見えること、ハマーンの誕生日やら命日やらにGQuuuuuuXのいろんな発表がなされたことから公開前や直後は「GQuuuuuuX世界線におけるハマーン・カーンにあたる人物ではないか?」とも言われていた。
公開後は年齢設定の齟齬は勿論、イノシシやら狂犬やらと評価されるような一面がいくら歴史が大きく違うとしてもハマーンとは合致しないことから下火になりつつある。- とは言え、原作(正史)との違いはシャアやシャリアも顕著であり、前述の誕生日や命日関連も偶然なのかまだはっきりしていないこともあり、ハマーンとの関連を疑う声自体は現在も少なからずある。
- ジークアクスもシュウジとのキラキラ(ニュータイプ同士の共感現象)もマチュだけの特別ではなかった。よりによってうっすら見下してたニャアンの方が戦士としてもニュータイプとしても格上だった… -- (名無しさん) 2025-05-07 01:39:35
- 物語が始まってから得られたものをほとんどバッキバキにへし折られた感じだが、ニャアンとは対等に向き合う健全な友情の下地ができた気がする -- (名無しさん) 2025-05-07 07:11:59
- 一線を超えなくて良かったけど、シュウジとニャアンがいる側に行こうとして爆発する危険性も高まって不安だ… -- (名無しさん) 2025-05-07 13:41:58
- 怖いねぇ.. -- (名無しさん) 2025-05-08 00:02:48
- 全然規模は違うけど、オリチャーに走った結果ジークアクスを手に入れて本人的に絶頂を極めたマチュが、やらんでもええオリチャーに走ってジークアクスを操れるアイデンティティを失うの、どっかの赤いのとある意味同じやね… -- (名無しさん) 2025-05-08 01:10:15
- 案外最終回まで誰も不殺で通したりして -- (名無しさん) 2025-05-08 07:43:02
- マチュのファンが増えていた -- (名無しさん) 2025-05-08 10:20:33
- 住んでた場所が違ったため孤児>強化人間ルートにならずに済んだフォウ・ムラサメという可能性はないかな?(年齢は大体同じぐらい) -- (名無しさん) 2025-05-08 20:24:00
- ↑どうだろう?正史でも親がサイド6の官僚と外交官なのは変わらないだろうからポケ戦のアルみたいに戦争には関わらず“普通“の人生を歩んで何も無かった可能性がある -- (名無しさん) 2025-05-08 21:46:55
- ↑と、するとニャアンがフォウもしくはロザミアの可能性が高いか? -- (名無しさん) 2025-05-08 22:41:48
- ↑そうなんだよななんかニャアンってキラキラ見てる時もNT特有の音がして無いんだよそこが強化人間なんじゃないかと疑ってる、そういえばシュウジもNT特有の音してたっけ?一応シイコの時に鳴ってたかな -- (名無しさん) 2025-05-08 22:53:45
- もう高校生だから夕食1人というのは分かるけど、実は両親の仕事が忙しくて幼い頃から独りでしたパターン有り?一見恵まれているけど常に孤独 -- (名無しさん) 2025-05-09 09:58:00
- ↑5 マチュに限らず「こいつの正体は実は正史の○○ではないか」みたいな考察よく見かけるけど、シャリア・ブルやらモスク・ハンすらそのまんま出してくるようなアニメがそんなこざかしいことするとは思えない。フォウなら普通にフォウとして出すでしょ(名前は変わるだろうけど)。 -- (名無しさん) 2025-05-09 10:22:47
- カミーユ以上にエキセントリックで好きになってきてる。 -- (名無しさん) 2025-05-09 10:46:14
- 確かにカミーユみたいに軍警を金的にしたのマジで笑った -- (名無しさん) 2025-05-09 11:09:53
- ↑3 アンキーもシムス中尉説あったけど、今週のシャリア・ブルの台詞で覆されたしな -- (名無しさん) 2025-05-09 15:19:24
- まぁ、そもそも外れるかもしれんのも前提の上で楽しんでるので。 -- (名無しさん) 2025-05-09 15:39:37
- なんでクソみたいな考察をやたらとしたがるのか分からん。ガノタってみんなこうなんすかね -- (名無しさん) 2025-05-09 18:04:18
- ニャアンが強化人間ていくらなんでもまともに見てりゃ出ない発言だろ。そこしか興味ないんか -- (名無しさん) 2025-05-09 19:15:50
- 正直言ってジークアクスから出てきたキャラに「こいつの正体は○○説」はもう飽きるほど見てるからうんざりするんだよな…。マチュはマチュでいいのに既存キャラと無理やり当てはめなくてもいいだろう -- (名無しさん) 2025-05-09 23:58:18
- 主人公はこんくらい尖ってるほうが良か。 -- (名無しさん) 2025-05-10 09:31:38
- ↑というよりトンパチ気質のないガンダム主人公探すのに気苦労するというか -- (名無しさん) 2025-05-10 12:22:07
- 自分が恵まれてることを理解出来ない思春期のガキを描くのが上手いなほんと -- (名無しさん) 2025-05-10 21:19:38
- ↑いや多分恵まれてるのは理解してるとは思うよ?(母親が凄い人なのまでは理解してないけどそれだって自分だって親の仕事場観ないと理解できないから仕方ない)それでもそれを退屈に感じて普通を嫌うのは思ってしまうのは思春期特有のあるあるでそれを鶴巻監督は巧く描写してると思う、さすがフリクリやトップ2を手掛けた人だなあって思ったね -- (名無しさん) 2025-05-11 23:04:16
- 恵まれていることを理解してないんじゃなくて、そこから道を踏み外した一歩先に何が広がっているかを(知識としてはともかく)実感できてないんじゃないかな。 -- (名無しさん) 2025-05-12 01:38:44
- 今踏み込んでる状況を理解しきれてない・・・というか分るわけもないわけで。だからヤバいフラグがビンビン立ってるのが怖い・・・ -- (名無しさん) 2025-05-12 17:27:03
- 宇宙と言う空間、思春期の不安定さ、NTの全能感、漠然と持つ普通じゃない未知へのあこがれ、全部が合わさった後が怖すぎる -- (名無しさん) 2025-05-14 09:28:55
- マチュさん、事実上の初実戦がよりによって怪物とか大丈夫っすか…? -- (名無しさん) 2025-05-14 09:39:31
- ↑でも頑張ってもらわないと、自分にとっての普通を悪い意味で噛み締める羽目になってしまう。彼女自身は大丈夫でも、周りがフラグビンビンで来週が怖すぎる。 -- (名無しさん) 2025-05-14 20:53:27
- ニャアンに怒鳴ったりしてたけどその後ハロに指摘されて悪いこと言ったと自覚はしてるんだよなでも謝れない感じだな -- (名無しさん) 2025-05-14 21:00:36
最終更新:2025年05月11日 20:50