アットウィキロゴ

赤いガンダム(GQuuuuuuX)

登録日:2025/02/06 Thu 18:51:00
更新日:2026/07/13 Mon 15:57:03
所要時間:約 11 分で読めると、ガンダムが言っている


タグ一覧
AR攻撃 GQuuuuuuX MS RX-78 もしも…ガンダムがジオンに奪われていたら? もしも…ジオンが勝ったら? ガンダム ガンダムが言っている ガンダムタイプ キャスバル専用ガンダム キャスバル専用ガンダム←ある意味公式が追いついた コメント欄ログ化項目 サイコミュ シャア シャアが来る シャア・アズナブル シュウジ・イトウ シン・ガンダム ジオン公国軍 ジークアクス ゼクノヴァ ネタバレ項目 ビット モビルスーツ 地球連邦軍 多眼 奪われたガンダム 存在そのものが尊厳破壊 宇宙世紀 山下いくと 庵野秀明の本気 機動戦士Gundam GQuuuuuuX 歴史のIF 白いガンダム 赤い 赤いあいつ 赤いガンダム 赤い彗星 赤い悪魔 魔改造 鶴巻和哉



名は、『ガンダム』……

連邦らしい俗っぽい名前だ


焦らないで、マチュ

もっと自由になっていい



赤いガンダムとは、TVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するモビルスーツ(MS)である。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の前日譚『-Beginning-』パートの主役機を務め、本編『GQuuuuuuX』においても相棒(マヴ)として活躍する。
デザインは山下いくと。

味気無いネーミングだが、設定資料等にも掲載されている正式名称である。
また、改修前の白いガンダムについても解説する。


基礎データ

型式番号:RX-78-02 → gMS-α
全高:18.0m
本体重量:43.4t → 44.4t
ジェネレーター総出力:1,400kW (推定)
スラスター総推力:55,000kg (推定)
センサー有効範囲 : 5,700m
武装:頭部バルカン砲 ×2
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル ×2
ガンダム・シールド
ビット(赤いガンダムのみ)
ガンダム・ハンマー(U.C.0085のみ)
バズーカ(U.C.0085のみ)

※ジェネレーター総出力、スラスター総推力、センサー有効範囲は第3話にてアマテ・ユズリハが読んでいた「FOOLYPEDIA」に記載されている。


機体解説

地球連邦軍が独自開発した試作機。
ジオン公国軍のモビルスーツによって劣勢に追い詰められていた地球連邦軍によるV作戦の要たるRX計画の集大成であり、初の地球連邦製モビルスーツである。
なお、オートバランサはザクと同じらしく、ジオンのモビルスーツの技術を流用したと考えられる。
サイド7にて最終テストしていることをジオン公国にリークされており、ジオン軍はシャア・アズナブル率いるファルメルを偵察に派遣。
この時点でわかるが、正史におけるRX-78-2ガンダムそのものであり、この流れも第1話と同じ。

最大の違いはサイド7に侵入してきた3機のザクである。
正史ではジーン、スレンダー、デニムの3機のザク。
しかし、この世界ではジーンはザクの故障により待機しており、代わりに侵入したのは赤い塗装が施され隊長機である事を示すブレードアンテナがついた……シャア・アズナブル専用機
乗っているのも当然シャアその人であった。
正史ではジーンの命令無視による独断専行、民間人の被害多数の中でアムロ・レイが乗り込むが、ここではシャアが作戦変更し、迅速に敵基地破壊をデニムと共に実行。が、この際正史と違いデニムがこのガンダムを発見し破壊しようとする。しかしシャアは何かを『閃き』、その場をデニムに任せ自身はザクを降りガンダムに向かう。

しかし呆れるな。コクピットを開放したままとは…
連邦の技術者は前線を知らんと見える

自身のザクもコックピットを開けっぱなしになったままのは内緒

そしてそのまま奪取に成功して──

やはり、動くか…!
オートバランサーはザクと同じか。立ってくれよ!!


U.C.0079、何の運命のいたずらか、連邦軍の救世主となるはずだったガンダムは、敵であるジオンのシャアの手によってやけに高い再現度で大地に立つことになったのである。
なお、あっさり乗り捨てられたシャアザクのその後は不明。

ジオンによる改修後は型番をgMS-αに改名し、「アルファ型サイコミュ」と「ビット」6基を搭載。
カラーリングもシャアの象徴たる赤色に塗り直され、その後の一年戦争をジオン優勢の戦局に導く要因の一つとして活躍
モビルスーツは60機以上、戦艦も10隻以上落としたと言われる*1

正史で“白い悪魔”としてジオンに属する人々、ジオンの後に続く地球連邦に逆らう者にも恐怖と憎悪をもたらしたガンダムだが、この世界では「植民地」扱いして追いやった地球連邦を懲らしめ、ジオンの人々を救う“英雄”として存在していたのである

第二次ソロモン開戦において、後に「ゼクノヴァ」と称されるサイコミュの暴走事故が発生。
赤いガンダムを光が包み込みソロモンの一部さえも巻き込んで、ソロモンの落下軌道を修正した*2
そして、赤いガンダムはパイロットであるシャア共々行方不明とされ、一年戦争は正史とは真逆の結果である“ジオンの勝利”という結果で幕を閉じた……


そして終戦から約5年後のU.C.0085、サイド6のイズマ・コロニーにて赤いガンダムの目撃情報が上がり、ジオン公国はこの調査にシャリア・ブル隊を派遣した。
現地にてシャリア・ブルは新型MS「GQuuuuuuX」を動員して赤いガンダム鹵獲作戦に出る。

目撃されたMSは実際に本物の赤いガンダムではあったのだが、パイロットはシャア・アズナブルではなくシュウジ・イトウという少年であった。
彼は度々「〇〇と、ガンダムが言っている」と、まるで赤いガンダムに意思があるかのような言動を見せる。
またオメガサイコミュ起動時のGQuuuuuuX赤いガンダムは共鳴反応を見せることがあり、これをマチュは「キラキラ」と称している。
共鳴時の精神世界における赤いガンダムは目が巨大で不気味な印象を受ける。

原典同様にコア・ブロック・システムが採用されている。システム起動時にはバックパックの折り畳み翼が展開されて、航空機のような姿へと分離する、正史で言うところの「ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ」形式となっている。
なお、この構造上正史と違い仰向けになることができない為、上半身がやや持ち上がった状態で置かれていた。

デザイン

白いガンダムはカラーリングを除けば原典であるファーストガンダムとは似ても似つかないデザインである。
機体デザインを手掛けたのはエヴァンゲリオンシリーズでお馴染み山下いくと氏であり、いくと氏の特徴であるハイデティール、豊富な差し色、面の多い立体的な造形が全面に出ている。

顔面デザインも特徴的であり、凹凸が激しく、顎にはセンサーが飛び出て、内部からハミ出たバルカン砲に、縦長な悪人顔。まさに見た目からして白い悪魔と言うべき出立ちで、主人公機というフィルターを無くしたとでも言うべきか。
黄色から紫に変わったカメラアイは昆虫の複眼のようなハニカム柄で、よく見るとさらに4つの小型サブカメラも備わった6つ目
極めつけにファーストガンダムと同箇所、頭頂部にメインカメラ、赤いアゴに相当する箇所にもサブカメラが備わっており、計8つものカメラユニットが搭載されている

頭部アンテナも短く、カラーリングを除けば一瞥してガンダムタイプとは思えない機体デザインである。
その一方でカラーリングはいつも通りトリコロール+黄色というカラフルな色であり、これだけで「ガンダム」だと一目で認識できる。
ただし顔面は赤い色が目の下のラインのみで額も顎も白く、カメラアイも紫……とEz-8や「復讐のレクイエム」のガンダムEX並みに白い*3
黄色も胸部はラジエーターそのものではなくそれらの保護骨格、腰部分のいわゆるヘリウムコアは腰関節の駆動パーツという解釈になっており、重機もしくは実験機の警告色の側面が強くなっている。
またヘリウムコアは可動を妨げないよう太腿装甲の下に入り込むという珍しいギミックを備えている。
実際にシャアも「いくら試作機とはいえ目立ちすぎる」と苦言を呈していたが、一方で直後に「おとり役なのかもしれんな」とも考察している。
なお、搭乗したシャアによると、(操縦系が全く違うとはいえ)前述通りオートバランサーがザクと同じらしい。

ジオン軍による改修後はシャアの象徴たる真っ赤な色合いへと塗り直されており、本編で登場するのもこのカラー。
胸部は、四肢や頭部はピンク色にリペイントされ、正史で「連邦の白い悪魔」と恐れられた機体は、生みの親である連邦軍に牙を剥く赤い彗星へと生まれ変わったのである。


武装

ジオン独立戦争期(本編における2話)においては劇中の時間経過と共に武装がどんどん増えていくパワーアップ形式が採られているが、
U.C.0085では正規軍から離れて久しいためか武装が逆にどんどん減っていく描写になっている。

頭部バルカン砲


頭部がカメラセンサーだけでなく銃座も兼ねているのか

弾切れが早い…使えんな

本機を象徴する武装。初めて劇中で使用される武装なのもいつも通り。
顔に銃口が埋まっているのではなく、後頭部からガトリングが突き出た非常に独特なデザインをしている。
弾薬も本体には収納されておらず、頭部の後ろから首にかけて伸びている。そのため弾薬補給をする場面では肩甲骨辺りに弾薬が積まれている。
なお、この時点で頭部に武装があるというMSはジオンでは存在しない*4ので、シャアはこの構造に驚いている。

01ガンダム戦では背後を取られた際に、顔を後ろに180度回転させてバルカンを発射。その後頭の方に身体を回転させていくという非常に印象に残る射撃をした。
使えんなと言いつつその後もしっかり効果的に使い続けているあたりは流石というところか。

U.C.0085でも最初は使っていたが、弾切れになったのかクランバトル参加以後は使わなくなっている。

ビーム・ライフル


モビルスーツに戦艦並みのビーム砲とはな

先にMSを開発したジオン公国でも実用化できていなかった、MSが携帯できるメガ粒子砲。
小型ながらも出力は相当であり、シャアを驚嘆させた。
デザインは初代ガンダムの物を踏襲しており黄色いスコープも健在。
エネルギー供給は機体からではなく、あらかじめ充填されたE-CAPにて行われるようだ。
U.C.0079最後の戦いでは改修を施されたのか薙ぎ払いながら撃つというシーンがあった*5

U.C.0085で姿を見せた際には所持していない。

ビーム・サーベル


白兵戦用の武器はないのか…?これか!

プラズマ化したミノフスキー粒子をIフィールドで閉じ込めた近接戦闘用武器。
背部バックパックに2本装備されており、必要であれば二刀流も可能。
本作では出力あるいはMSの構造ゆえか、頭部のみを切り飛ばしたりコクピットを貫いたりしても敵機が爆散することがある、加減が利き辛い武器として描写されている。

ガンダムが持つ高い機動性能やシャアの戦闘スタイルと相性が良く、劇中描写では半ばメインウェポンの様に扱われている。
U.C.0085でも健在な数少ない武装であり、同じくメインウェポン扱い。第4話における衝撃のシーンを演出したのもコレ。
リック・ドムとのバトルで武器を紛失したGQuuuuuuXに左の一本を奪われ、返却されないまま7話でメガ粒子砲に消し飛ばされた模様。

最後の戦いでは、頭部と片腕を失いつつも残った1本で頭上の標的を貫き、互いに引き分けへと持ち込む決まり手となった。
言うまでもなく正史の「ラストシューティング」と呼ばれるシーンのオマージュであろう。サーベルだからシューティングじゃないけど。

ガンダム・シールド

多少の攻撃を物ともしない大型の。こちらも原典のガンダムではお馴染みの武器。
白いガンダム時は赤い盾に地球連邦軍の象徴たる黄色の十字マークが造形されており、地球連邦軍の反抗の象徴と言うべき機体として相応しいものであった。
しかし赤いガンダム改修時にシールドもリペイントされ、灰色の盾に十字を上書きするように赤いジオン紋章が描かれている。
V作戦計画の推進者はもちろん、ガンダムの開発者がこの尊厳破壊極まる盾を見たとしたら何を感じるだろうか……

U.C.0085時点ではジオン紋章の塗装も掠れてしまっている。GQuuuuuuXとの交戦中に吹っ飛ばされてマチュとニャアンを危うく潰しかけた。以後装備している場面が暫くなかったが、リック・ドムとのバトルにて再装備していた。
しかし、結局この戦闘でヒートサーベルを防いだ際に大穴が空き、そのまま放り捨てられた模様。

ビット(識別色改修以降)

アルファ型サイコミュ」とセットで開発中だった大型MAから流用した武装。
オールレンジ攻撃を実現する、非電磁波リンク攻撃ドローン
元が大型MAから流用したもののため、ガンダム本体と比べて相当な大きさとなっている。その上、サイズの違う機体のパーツを強引に繋いだためか、改修後はコクピットも追加のモニターや計器類でギチギチに埋まっている。
ミノフスキー粒子散布下でもニュータイプの脳波に反応して無線で縦横無尽に操作することが可能。
通常は6基装備しているが、ソロモン戦で推進剤を消耗した4基を戦艦に激突させたため消失。
U.C.0085では2基のみ装備しているが、GQuuuuuuXとの交戦で2基とも破壊されてしまった*6。全てのビットを失ったことでシュウジは戦術を変える羽目になる。
なお、赤いガンダムに接続している間はクラスターエンジンとして赤いガンダムの推進力を増加させる

ガンダム・ハンマー(U.C.0085のみ)

初代のようなトゲの生えた造形ではなく、丸い鉄球を鎖で繋いでいる。
鉄球部分にはスラスターが搭載されており、単なる投擲以上の威力を発揮する。
非使用時はチェーン及び持ち手を球体の中に収納可能。

なお、このガンダム・ハンマーは白い軽キャノンが装備していた物と同じデザインである。なので正式名称はガンダム・ハンマーではない。実際セイラ専用軽キャノンの説明書では武装名が単にハンマーである。
GQuuuuuuXの世界ではMSの武装としてガンダム・ハンマーが一般に流通しているのか、はたまた同じ物を拾ったのかは不明。
後者だとすると劇場先行上映版『Beginning』ではゼクノヴァを起こす寸前に遭遇・交戦した軽キャノンが使用・放棄しており、それを回収して使っていると考えられる。

最初に登場した時は装備しておらず、クランバトル参加の際にしれっと持ってきていた。
クランバトルにおけるメインウェポンとして使っていたが、ゲルググコンビとのバトルにおいてビームスプレーガンにより破壊され喪失した。

バズーカ(U.C.0085のみ)


あなたはいい上官だった…これからはギレン総帥と仲良く!

元は軍警ザクの装備。
最終話でキシリアの座乗艦であるパープルウィドウの砲撃で撃沈したサイド6の軍警マゼランを護衛した軍警ザクが持っていたのだが、
シャアが駆る赤いガンダムにバズーカだけ発見されて回収。
そして正史を知る全視聴者の予想通り、パープルウィドウのブリッジへ狙撃してキシリアに引導を渡した。
そのままシャリアとの戦闘でも使用され、このバズーカとビームサーベル一本でキケロガと対等に渡り合い、相打ちにまで持っていった。
ちなみに小説版ファーストではガンダムがザクのバズーカを拾う*7場面があり、そのオマージュという見方もできなくもない。
時代的に型落ちの赤いガンダムがサーベル一本しかないのにどうしろっていうんだよと視聴者からはツッコまれていたが、結果だけ見れば赤いガンダムにサーベルと拾ったバズーカさえあればシャアにとっては十分だったという


劇中の活躍

上述のように、シャアにより奪取される。
そしてシャアが操るガンダムは迎撃に来たガンキャノンを正史のデニムのように*8仕留め、宇宙世紀初のMS同士の勝負は呆気なく一撃で終了した。

歴史上初めてのモビルスーツ戦…意外とあっけないものだな

その後はシャアの機転により木馬こと強襲揚陸艦「ペガサス」を襲撃。
艦橋にビームサーベルを突き刺して乗組員を殺害することでペガサスの奪取にも成功した。
後に「少佐がブリッジを吹き飛ばしたせいでガンダムの解析が進まない」と整備員にボヤかれたが、自沈などの機密保持の為の措置を防ぐ為には致し方ない事であろう。

これに焦ったのか、連邦軍*9は慣熟訓練中の同型機「RX-78-01(ゼロヒト) ガンダム」と鹵獲した「ザク」を出撃させ、ペガサスを待伏せし戦闘を開始。
シャアも鹵獲したガンダムを出撃させ、ジオンに奪われたガンダムvs連邦軍のガンダムの戦闘とあいなった。

では、見せてもらおうか。このモビルスーツの性能とやらを!

ザクは正史のスレンダーよろしくビームライフルで一撃で破壊され、
01ガンダムはバズーカによる時間差射撃などを駆使して奮闘するものの、機動性を活かした肉弾戦にて首を落とされ敗北(なお、この際あのキックをガンダムで放っている)。
虎の子のRX-78-02は鹵獲された上にプロトタイプまでも失い*10、木馬の機密データまで奪われたことで連邦軍のV作戦計画の方も大きく狂わされる事となる*11
しかしその後、連邦側は代替案としてガンキャノンの簡易量産型・軽キャノンを開発し、正史通りに地球からジオンを叩き出し、ソロモンを陥落させている*12


その後、カラーリングはシャアを象徴する赤色に塗り替えられ、赤いガンダムとなる。
さらに膠着した戦線を打破する決戦兵器とすべく、頭部並びにコックピットに「アルファ型サイコミュ」が取り付けられ、サイコミュ兵器「ビット」を装備。
型式番号も「gMS-α」へと改められた。
ついでにシャアの提案によってガンダムのリバースエンジニアリングを優先するためにジオニック社のMS-14の開発は中止されたことが触れられ*13、後にその機体が冠するはずだった名前はガンダムのマスプロモデルが襲名することとなる。
同時にその対抗馬も消えた…と思われていたが……?

その後はシャア・アズナブルの駆る赤いガンダムとシャリア・ブルの駆るキケロガのコンビで戦場を駆け抜け、一年戦争の戦局をジオン優勢に導く活躍を見せる。
この二人による抜群の連携が、後にMAV(マヴ)戦術と命名されるMS戦術の原型である*14

ルナツー陥落後、地球連邦軍が最後のあがきとして宇宙要塞ソロモン(コンペイトウ)を月面都市グラナダに落下させようとした際は、グラナダに残された数少ない戦力の一端としてソロモン迎撃に向かう。

なんという事だ…刻が、見える……!

ソロモン落下阻止作戦でサイコミュの暴走事故が発生し、結果的には赫色の燐光と共にソロモンは月軌道から離脱
ジオン軍はソロモン落下阻止に成功した。
代償としてシャア・アズナブルと赤いガンダムが行方知れずとなってしまったものの、後に「ゼクノヴァ」と呼ばれることになるこの件が決定打となり、地球連邦とジオン公国の一年に渡る「一年戦争」はジオン公国の勝利にて幕が下りた。




そして戦争終結から5年後のU.C.0085、サイド6、イズマ・コロニーで出現。
民間に払い下げられていた治安維持用のザク(軍警ザク)を一蹴する力を持っていた。

赤いガンダムを捜索する任務を帯びていたシャリア旗下のエグザべ・オリベが操る新型MS「GQuuuuuuX」と交戦し、ビットを破壊されるもこれを退ける強さを見せつける。
なお、この戦闘で民間人が突き飛ばされたガンダムのシールドに潰されそうになったが、これを防いでいる。
しかしながら地元軍警察の出動によってその場での決着はお預けとなった。

その後、エグザべからGQuuuuuuXを奪ったマチュと邂逅し、さらには「キラキラ」と称されるニュータイプの共振を体感させて、マチュに戦う勇気を与えてどこかに消えた。

再び赤いガンダムが登場するのはシュウジの隠れ家。狭い地下通路の奥にある格納庫に四つん這いで収納されていた。
なお、GQuuuuuuXとの戦闘でインストーラーデバイスが破損したらしく、シュウジはインストーラーデバイスを注文している。
それを運んでいたニャアンに渡す金が諸事情でなくなったが、マチュの口八丁により後払いでインストーラーデバイスをゲットした。

戦えと、ガンダムが言っている

シュウジはマチュのマヴ、チームメイトとしてクランバトルに参加。武器はなんとガンダムハンマー。
まだMS操作に慣れていない上、誰かと一緒に戦うことが初めてなマチュと最初は連携を取れず劣勢だった。


シュウジ……どこ……!?
近くにいるよ
もっと自由になっていい、海を泳ぐ魚のように

ザクの閃光弾で視界を失ったマチュへ語り掛け、再びキラキラを見た口火として逆転開始。
マチュのGQuuuuuuXとの連携攻撃によって敵のザクを撃破する。
その後のクランバトルでも両機の巧みな連携で次々と勝利を重ねていくが、ハンマーはゲルググとのバトルで失われており、最終的にはビームサーベルだけでバトルを勝ち抜いてきた模様。

第7話ではサイコ・ガンダムとハンブラビとのクランバトルとなるが、ターゲットが別にいた2機には殆ど相手にされず、サイコ・ガンダムのビーム砲に翻弄されつつ摘発を目論む軍警ザク隊から逃げる事となる。

薔薇が目を覚ますとガンダムが言っている
……向こう側が見える……!

なんとか道路の高架下に隠れることができたのだが、赤いガンダムが再びゼクノヴァを発生し、シュウジと共に再度消息不明になってしまった…。


第11話にてゼクノヴァの向こう側から帰還。キシリアと袂を分かったシャアが乗り込んだ。
この際の回想シーンにて、シュウジの愛機としての赤いガンダムは彼を見込んだシャアに譲渡されたものであったことも判明した。
イオマグヌッソを利用し、宇宙を歪めるシャロンの薔薇を元の宇宙へ送り返すことを画策するが、逆に向こう側から現れたMSやサイコミュの異常反応などが重なりその場から離脱。
チベ(パープルウィドウ)からの砲撃を受けると、正史のラストよろしく艦橋のキシリアに敬礼した後、軍警ザクの残したバズーカを撃ち込むことで復讐を完遂させた。
シャリアと合流後には共にシャロンの薔薇を消滅させようとするも、「人類をより良き時代へ導く」と言うシャア自身の虚無と、それにより取り得る結末を危惧していたシャリアはキケロガでその不意を突き、破れかぶれに交戦開始。
かつてのMAVのオールレンジ攻撃を避けながら互角に激突し、互いに痛み分けの結果に終わる。
最後には頭と右腕がない状態で大破していたが、シャリアに殺されない人生を探す道を選んだシャアをコア・ファイターによって待っている人の元へ届けた。

立体化

ガンプラ

HG GQuuuuuuX第四弾として「HG 1/144 赤いガンダム」が発売。
赤いガンダム本体に加えて、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ガンダム・シールド、ビット×2、ガンダム・ハンマーと豊富な武装が付属。
複雑な造形を見事に再現しており評判が高い。
是非ともMAVであるGQuuuuuuXと並べて飾りたい。

案の定発売日にはすぐに完売し、その様子はリアルゼクノヴァとも揶揄された。
一応メイン機体なので再販はそれなりに行われてはいるが、それでもGQuuuuuuXとGFreDに比べると少ないため、見かけたら即確保した方が良いだろう。

ポリキャップを忌避する傾向にある近年のHGガンプラとしては珍しく、ポリキャップが組み込まれている。
ガンダムハンマーのチェーン部分はリアルグレード用のアドバンスドMSジョイントの技術を流用し1節1節可動する上驚異の1パーツ抜き*15という変態技術を見せつけている。

難点はGQuuuuuuX系キット全般に言えることだがシールが細かく貼るのがキツいのとシールを貼ってなお細部の色が足りていないこと。特に黄色が圧倒的に足らず、その黄色もオレンジの中間に近い色合いのため単色カラー塗装では難しい。予備が大量に付く上マーキングシールの枚数も少ないのでGQuuuuuuXよりは有情だが
ピンクの成形色も劇中と異なる印象を受けるという意見もある。また頭部カメラアイの色も明らかに紫なのだが、HGではわざわざパーツ抜きして単色成型にしているにも関わらず成型色が青という謎仕様になっている。
気になるのであれば同時期発売の専用水性カラーで塗ってあげるといいだろう。

ビットは各部を3mm軸ジョイントに差し替えて装備する形だが、前述の通りビットは2基しか入っていないため、フル装備しようとするならばプレミアムバンダイにて発売予定の赤いガンダム用拡張セットを買うのが良いだろう。
ビット4基、01ガンダムのハイパーバズーカ、軍警ザクのバズーカ、ラストスラストをイメージしたビームサーベルのエフェクト、敬礼用と突き用のハンドパーツがセットになっている。

2025年12月6日には「HG 1/144 白いガンダム」も発売。
基本的には赤いガンダムの色を変えただけだが、アルファ型サイコミュが搭載される前の頭部になり、付属する武装も変わっている。
ビットとハンマーはなくなり、代わりに01ガンダムのハイパーバズーカが付属する。

METAL ROBOT魂

「白いガンダム」と「赤いガンダム」の2バージョンで発売された。
ノンスケールでの立体化のためHGGQよりもサイズがそこそこ大きい。またHGGQよりも胴体と脚部が長く等身が上がっている。
また脚部ヘリウムコアが装甲下に入ることによって可動性を妨げないギミックも再現されている。
単なるカラバリ違いではなく武装に違いがあり、赤いガンダムにはビット×2とガンダム・ハンマーが、白いガンダムには01ガンダムが使用したバズーカが付属。
ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ガンダム・シールドはどちらにも付属。

余談

  • シャアの駆る赤い1stガンダムの登場自体は今回が初ではなく、ゲーム作品『ギレンの野望』シリーズ『Gジェネ』シリーズでは「キャスバル専用ガンダム」という名前で赤く塗られたガンダムが登場しており、ファンの間では有名であった*16。ついでに『ギレンの野望』ではジオン勝利のifシナリオも存在する。
    本作には重度のガノタでもある庵野秀明氏も関与していることもあり、公開後から「令和版(庵野版)ギレンの野望」、または庵野氏が監督したシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース作品にちなんで「シン・ガンダム」といったような声もそこそこある。
    なお、『Gジェネ』のキャスバル専用ガンダムは武装にキックがある。

  • 今回の一件により、正史のジーンはジオン敗北の大戦犯という評を決定的なものにしてしまったと受け取る人も多い。同時にシャアがジーンの立ち位置になった事で「ジーンの行動そのものは間違っていなかったが、ジーンの能力が足りていなかった」とも評されている。
    ……一方でガンキャノンの武装、ジオンのサイコミュ周りの技術の異常発展、シャアが疑問に思うくらいにはジオンに都合よく事が運んだ点、シャロンの薔薇なる存在から、「ジーンの待機以前から分岐が始まっていたのではないか」とする意見もある。
    そしてその真相は、彼の生存を望む人物によって文字通り「運命付けられていた」というものであった。些か強引ながら全てに説明が付くこの真実に、驚きを隠せなかった視聴者も多かったことだろう。
    • メタ的な話として、ジオンの勝利を描くにあたり鶴巻監督としては「連邦の勝利はアムロの活躍(≒ガンダムの活躍)があったからではないという言説や設定は確かにあるけど、ガンダムである以上、ガンダムで勝たなきゃダメじゃない?」と思って今回のような展開にしたのだという*17
    • 繰り返しになるが「連邦の勝利はアムロ(ガンダム)の活躍があったからではない」という言説・設定自体は昔からあるため、「ガンダム(とペガサス級)をジオンが鹵獲して使えたから勝った」というわけでもなく*18、戦況や連邦軍の性質を鑑みると正確には「ガンダムの鹵獲・解析によって、漸くジオンが連邦軍の物量作戦に対抗する為の土俵を整えられるようになった」という評価が現在は通説となっている。このことから「ジーンが戦犯」や「アムロやガンダムが連邦の勝利の分水嶺」といった声に対する否定的な意見も少なくない。

  • 機動戦士ガンダム アーセナルベース』にも「赤いガンダム」名義で登場。シャアが搭乗していた「0079版」とシュウジの登場する「0085版」の二つがある。…それはそれとして「0079版、パラレル」のフレーバーテキストはアムロ(恐らく正史の)にこのガンダムを見せた感想となっている。それも「シャア用のMSの」というのはわかったがそれ以外は理解できなかったらしく、最後には「教えて下さい、これは一体何なんですか?」と困惑している風であった。


追記・修正しろと、ガンダムが言っている

この項目が面白かったならここを押せ
と、ガンダムが言っている

最終更新:2026年07月13日 15:57

*1 劇中の「FOOLYPEDIA」に記述。ただし「諸説あるが」と前置きされている。

*2 これと同時期にグラナダ地下に保管されていた「シャロンの薔薇」なるオブジェクトが消失。関連性は今現在は不明である。

*3 一方で有志によると、顔面のカラーリングを正史のガンダム通りにしたら案外違和感がなくなったという。

*4 正史のMSVでは、ガルマ専用ザクⅡとして有名なFS型には頭部バルカンが搭載されている。

*5 前後の演出やシャリアとの掛け合いも含め、脚本協力の庵野氏が監督を手掛けたOVAアニメ『トップをねらえ!』第5話のオマージュ。但し氏のSNSにおけるコメントによると絵コンテは鶴巻監督によるものであるとのこと。

*6 コロニー内で、かつビットを撃ちはしない(この直前に「コロニー内でビームを撃つほど無法者ではないか」と判断している)と踏んだのもあるだろうが力技で破壊せしめたエグザベの技量が光る場面でもある。

*7 結局発砲する様子は描写されず、そもそも発砲したのかも不明瞭。

*8 相手が1機だけだったことに加えて、シャアがコロニーへのダメージを考慮したため正史のジーンの倒し方は再現されなかった。この辺りは完全に素人だった正史のアムロとは違い、MSという存在を熟知していたからこその判断と言えるだろう。ただし、初期絵コンテの段階まではやる予定だったことが後にカラー2号機公式Xにて明かされている。

*9 指示を出したのはワッケインだろうとシャアは推測。「ワッケインにしては判断が早い」としており、よほど焦っていた様子。

*10 『-Beginning-』自体1stへのオマージュが数多く盛り込まれているので流れ的に動きが似通うのは当然なのだが、01ガンダムのバズーカ投げやサーベルの構え方はアムロそのものである。また、シャアが避けることを見越してペガサスを射線に巻き込む判断力、射撃やバルカンも的確に捌く操縦テクニックなど、パイロットもかなり卓越した技術を持つ人物だったことがうかがえる。

*11 設定的に陸戦型ガンダムなどは既に開発されていた可能性もあるが、GQuuuuuuX世界線ではそもそも存在したのかも現状不明。いずれにせよ、正史での連邦軍の勝利に少なからず貢献したジム達の存在はおろか、正史で連邦軍がその後に計画していた幾多のガンダムに関する計画も無いという事になったのは間違いない。

*12 後述するように元々原作の時点で「ガンダム一機の性能だけで戦局が左右するほどではない」と言われており、ガンダムをジオンに鹵獲されたところでMSの開発技術自体は確立していることも大きいだろう。

*13 ガンダムには小型戦闘機に変形出来るコアブロックシステムや、Gファイターといったサポートメカの合体とかなど複雑な機構であり、調べるにも新型機を作るどころでは無い苦労はさせられたかもしれない。

*14 エグザべは「シャアとシャリアによって考案された戦術」と言っているが、シャリアは「教本にはそう書かれていますね」とどこか他人事のような言動をしている上に、実はシャアとシャリアが組むようになったのは大戦の末期かつ、この時期では2人で組んで戦う戦場もそこまで無かった事(2人はこの時期最も大規模な戦場だったであろうソロモン攻略戦には不参加)を考えると、元々MSパイロットの間で行われていた戦術を体系化、あるいはより進歩させたというのが正確ではないかという声もある。正史でそのような戦術が全く発展しなかったのはジオンが連邦に物量で押し切られてしまったからだろうか。GQuuuuuuX世界線でMAV戦術が発展したのは、シャリアがシャアと肩を並べられる程に強く、その戦術だけでも模倣しようという意識が両軍にあったからではないかと思われる。

*15 プレバンで発売されたRG RX-78-2ガンダムVer2.0用武器セットのチェーンパーツを流用している。

*16 ただしこちらは鹵獲したガンダムではなく、新たに建造したもの。

*17 『【ネタバレ注意】『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』クリエイターズトーク vol.2』(YouTube)14;35より。

*18 サイコミュ技術の異常な発達等原作との違いはあるが、因果関係の断定は現状できない