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ベリル・ガット

登録日:2025/12/27 Sat 22:23:07
更新日:2026/04/03 Fri 05:47:46
所要時間:約 9 分で読めます






血染めの冠、お一つどうだい



Fate/Grand Order』の登場人物。
CV.石谷春貴


プロフィール

身長:185cm
体重:75kg
出身地:イギリス
特技:ウィッチクラフト、服飾、ガーデニング
好きなもの:かわいそうなヤツ、おもしろいヤツ
嫌いなもの:たのしそうなヤツ、つまらないヤツ


人物

カルデアレイシフトAチーム改めクリプターの一員。ブリテン異聞帯担当。

時計塔の植物科(ユミナ)に所属していた魔術師。黒魔術の一系統・ウィッチクラフトの使い手。
魔術師といっても生業は魔術も使う殺し屋で、研究者の類ではない。こだわりもなく殺せるならピストル一丁で済ませる方がいい、とのこと。

黒髪のオールバックにハーフリム眼鏡、黒シャツと赤いズボンが特徴の男。
一見すると軽薄そうな普通の人間だが、耳とたまに見せる歯は尖り気味になっており、人のものでは無い血が混ざっている可能性が示唆されている。

普段はお喋りで飄々とした性格で人と接するが、その本性は「ここで死んだら可哀そうなヤツ」を殺したり、そうなるような「おもしろいヤツ」を見ることを快楽にする常軌を逸した感覚の持ち主。
時計塔では「狼男」と渾名された殺人鬼として有名で、カルデアにも戦闘要員としてスカウトされていた。
クリプター内だとオフェリアからは危険人物として警戒・蔑視されていたが、他メンバーからは(一応)同僚と見られていた模様。
ペペロンチーノのことは同類とみなしつつ、殺しでは自分が最も手馴れていると思っている。

しかし自らをスカウトしたマリスビリー・アニムスフィアに対しては人生稀にみる怖気を感じたらしい。


能力

Aチームらしく、また、混血の魔術師らしく、極めて高い実力の持ち主。
魔術師の家系としての歴史はきわめて古く、そもそも本人の年齢も見た目通りではない疑惑がある。
獲物の追跡、自身の姿の隠匿、死に至る毒、業の腫瘍化、苦痛の増加、不運の前借りなどの様々な悪辣な魔術を有する。

純粋な魔術師・殺し屋としての性能はペペロンチーノの下位互換でクリプター中四位だが、それを覆す多数の秘奥があるのも特筆すべき点。
もっとも強力な魔術は他の生き物に化ける魔術であり、条件さえ揃えばサーヴァントすら蹂躙する大妖精ウッドワスにすら「成る」ことができる。
強力な魔術には魂を腐らせる類のものもあるが、これは術者を他人に設定することで「デメリットを押し付ける」ことで解消可能。

果ては『猟奇固有結界・レッドフード』やら『スラックスナーク』やらの奥義すら有する。
固有結界は言わずと知れた大魔術であり、魔術師の到達点であり、キリシュタリアさえ持ちえない秘奥中の秘奥。
英霊でも死徒でもない「人間の魔術師」としては衛宮士郎に次ぐ2人目の術者*1
「スラックスナーク」は詳細不明だが、同じ半魔女の久遠寺有珠の有するフラットスナークが「第一魔法より別たれた至高の幻想(クラウン・ファンタズム)」と称される代物であるため、これもまた極めて危険な代物である可能性が高い。

が、後者2つはボイスまで録っていたにもかかわらずシナリオとプログラミングの都合で令呪3画と併せて泣く泣く抱え落ちした。

ストーリーでの活躍


※『星間都市山脈オリュンポス』以降のネタバレ注意








第2部第4章まで

第2部序章でAチームの人となりが語られた際は、マシュが沈黙しダ・ヴィンチちゃんが「一人ぐらいは名前だけで済ませるマスターがいてもいいだろう!」と省略しており、明らかにワケありの人物として描かれていた。

クリプターの会議では兄貴分ぶってカドックを激励したり、他のクリプターをからかったり、自分の異聞帯についてあることないこと語ったりしていた。
その傍らでカルデア、というよりマシュの隣にいる主人公には明確な警戒と殺意を向け、コヤンスカヤに暗殺を依頼し中国異聞帯につながる事態を起こしている。

第2部第5章

キリシュタリアの方針で空想樹をわざと破棄し、カイニスに回収されてオリュンポスに移動。
カドックやペペロンチーノ同様に敗北クリプターとして滞在しており、他2名と異なり客人に徹してカルデア一行には特に関わらなかった。

……だが、それはつまり機神も異星の神も出し抜くつもりだった、キリシュタリアの協力者ではないということ。
実はブリテン異聞帯の王の遣い、空想樹ネットワークの浸食とロンゴミニアドによる攻撃のマーカー役としてオリュンポスに来ていた。

「“誰もが神に等しい存在になる”、か。」
「それって、ようは誰も殺せなくなる世界ってコトだろ?」
「勘弁してくれ、願い下げだ。つまらないにも程がある」
「オレはクズのままでいたいんだ」
「───偉大な自分になんて、なりたいとも思わない」

その際に耳にしたキリシュタリアの計画を全く受け入れず、ロンゴミニアドを防いだ隙を突いて致命傷を与える。
しかしそこで異星の神も裏切ると宣言したために、カルデアはおろか異星の神の使徒も敵に回り、何かヤバいと判断してコヤンスカヤの力でブリテンに逃亡した。
裏切りはペペロンチーノにも知れることとなり、仇討ちを誓われることにもなる。

キリシュタリアが回想した仮想人理修復のロンドンでは、母親の素性や自身の本性について断片的な情報を残している。
しかし、さしものキリシュタリアもベリルの異常性については理解しておらず、「裏切る理由はない」とまで思っていた。

第2部第6章

担当異聞帯で本格的に登場。
ここで彼の出自や、ブリテン異聞帯派遣前後の出来事が語られる。

あるモノへの執着から異星の神の呼びかけに応じたベリル。
キリシュタリアの要請……というより脅迫で、異聞帯の中でも特に危険と判断した(実際はもっと上があったのだが、そちらはデイビットが請け負った)ブリテンに派遣される。
(王になるつもりはない上に「嫌な仕事ほど自分を騙して真摯にやり遂げる」ベリルを見込んでの事ではあった)

送られたブリテンは一面の荒野。サクっと空想樹を伐採して帰るつもりでサーヴァントを召喚。
召喚したルーラー・モルガンとあいさつを済ませ、仕事の前にひと眠りする。

「───は?」
「妖精國にようこそ、ベリル・ガット。昨夜はよく眠れたか?」
目が覚めた時、彼は豪華なベッドの上にいて、空想樹セイファートは枯れており、荒野だったはずのブリテンには妖精が闊歩する國ができていた。
既に自分のサーヴァントではないモルガンから、建前上の夫の地位と彼女の娘-妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーの教育係の役目を与えられ、ニュー・ダーリントンで殺戮劇場を開催させたり魔術や汎人類史の文化を教えたりすることに。
その内、自分が歴史改変による修正で一度消滅した後、モルガンが作り出した複製*2と気づくもすんなり受け入れ、何事もなかったかのようにクリプターの一員として振舞っていた。
(ここの経緯についてはモルガンの項目も参照)
バーヴァン・シーは「レディ・スピネル」の渾名で呼び可愛がっているが、内心では「終わったもの」として使い捨てる気満々でいた。

そうしてオリュンポスの一件を経て、遂にカルデア一行がブリテンに現れる。
既に正面きっての戦闘では主人公やマシュの方が上と判断し、直接対決は控えていた。
その一方でシェフィールド制圧に参加してマシュ引き込みを図る、女王の間で仕掛けるつもりが即黙らされる出オチをかます、敗走したウッドワスの霊基をバーヴァン・シーに代償を払わせた黒魔術で写し取る等暗躍する。

その後、グロスターの舞踏会でアルトリアに二度目の敗北を喫し、暴走したバーヴァン・シーが「庭」で主人公とアルトリアを捕らえたことで攻勢に出る。
救出に現れるマシュ共々追い詰めるべく、ニュー・ダーリントンの礼拝堂に無数のモース人間を放って待機。
文字通り腐っても人間ゆえに手が出せず破れるか、仮に倒して進んでも呪いでボロボロになると踏んでいたベリルだが……

「なんだその(ツラ)、見損なったぜ!それでも人理を守る正義のマスターかよ!?」
心身ともにほぼ無傷で現れるという予想外の結果に、自分のことを棚に上げて非難。
仕方なく切り札のウッドワスの霊基を発現し、「ブラックウルフ」となり実力行使にかかる。
劣化版とはいえ亜鈴の霊基で追い詰めるが、密かにモース人間の始末を引き受けていたペペロン伯爵(ペペロンチーノ)の策にかかり、500人分の呪いが移って弱体化。撃退され姿を消す。






第2部第6.5章以降

デイビットからは「ひとり勝ち組」と評された。この時点で退場済みのクリプター中、最も悔いのない最期だった、という意味と思われる。
彼とカドックの会話では、これまで示唆されていたベリルの「始末屋」という裏の役目が「特異点で大令呪を外部起爆し、クリプターを生贄に強行解決する」というものであると明かされた。

「死想顕現界域トラオム」ではカドックが各クリプターの印象について語るシーンも存在するが、「マシュも居る場だし、ベリルについてはあまり語りたくない」とカドックも思ったのか、一人だけ話題にも上がらなかった


余談

  • クリプターのリーダー格であるキリシュタリアの殺害に加えて、マシュに対する所業が判明した事から大勢のプレイヤーにインパクトを与えヘイトを買ったベリルだが、肝心の自らの異聞帯ではそれ以上に癖の強いモルガンをはじめとする妖精たちといったメンツに埋もれてしまった感が強く、結果的に見るとこれまでに登場したクリプターの中では影が薄めという声が多くなった。
    その為、総じて、プレイヤーからの印象は「怪物映画に紛れ込んだ一般殺人鬼」という不名誉かなんだかよく分からないものとなっている。

  • 結果論ではあるが、モルガンを召喚しブリテン異聞帯を即日消去しなかったことは「聖剣の獲得」「アルトリア・キャスターやモルガンたちとの対話」「ハベトロットの守護妖精化」など、ノウム・カルデアには少なからずプラスになっている。
    特に「マシュに大令呪を宿らせない」というマリスビリーとの取引については間違いなくベリル個人の功績と言える。
    • ノウム・カルデアの誰が欠けても致命傷であるとはいえ、とある事情からマシュに大令呪が宿ってしまっていたら文字通り完全に詰んでいた場面が幾つかあるため、動機がどうあれベリル最大の超ファインプレーである。

  • マナプリズム交換概念礼装の「狼のはなし」は他のクリプターと異なり、カルデア以前の彼を描いたショートストーリーになっている。
    ベリルの思想の一端がうかがえる真面目な内容なのだが、なぜかベリルのセリフ
    「アンタ、美術商だろ? 視線で分かるさ。 習慣的に、この店で一番美しいものを探している」
    から始まる一幕が通称ベリル構文として人気を博し、ネット上には多数の改変ネタが溢れている。

  • 後にマシュの歪さに着目した人物が現れたが、スタンスは見事に逆。
    仮に彼女とベリルが顔を合わせた場合、解釈違いからの殺し合いに発展しかねないだろう。あちらの方はベリルの存在も認知していたはずだが、特に触れる機会は無い。

  • CVを務めた石谷春貴氏はカドックやペペの中の人同様に配信初日からFGOをプレイしているガチ勢なのだが、「マシュには生まれたままの姿でいてほしい」という理由でマシュをレベル1のまま一切育てていないという凄まじい縛りプレイをしていたため、実質ベリルなどと言われていた。
    しかし、EX枠のグランドが解禁された際に120までレベルを上げた模様。やることが両極端


アンタ、wiki篭りだろ?視線でわかるさ
習慣的に、この項目で追記・修正するところを探している

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最終更新:2026年04月03日 05:47

*1 ただし、彼は半魔女であるため、死徒連中と同様の「怪物としての固有能力」の可能性はある。

*2 レイシフト時にベリルの情報も持ち込み、後で「2017年にベリルが来る」という事実と擦り合わせたと思われる