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アギトー超能力戦争ー

登録日:2026/06/05 Fri 14:08:00
更新日:2026/07/22 Wed 18:22:24
所要時間:約 7 分で読めます







人類の進化か、魂の真価


仮面ライダー生誕55周年記念作───人は力を手にした瞬間“怪物”になる。




『アギト-超能力戦争-』は2026年4月29日に公開された映画作品である。

概要

仮面ライダーシリーズ生誕55周年及び『仮面ライダーアギト』放送25周年記念作品にして、レジェンドライダー作品をベースとした仮面ライダー映画の新レーベル「THE KAMENRIDER CHRONICLE」(ゲームではない)の第1弾。
当初は『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』や『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』と同じくVシネクスト枠で検討されていたが、上層部からの「映画でやろうよ」の一声で長編映画としての制作が決まり、結果的に毎年恒例の夏映画と同規模での公開となった。

企画は25年前から交流の続いていた要潤達、いわゆる警視庁組レギュラーキャストから、『アギト』の東映側プロデュ-サーへの逆オファーがきっかけ。
彼らや当時のレギュラーキャスト、プロデューサー*1白倉伸一郎武部直美塚田英明、監督:田﨑竜太、脚本:井上敏樹、音楽:佐橋俊彦ら『アギト』本編のスタッフ陣が再集結して制作された。
97分の映画の中で25年の時を経た登場人物の生き様や本編終盤で提示されたテーマへの踏み込みなど『アギト』の世界の続きが存分に描かれている。一方、やや唐突にも見える人物の変化や展開など、賛否両論な意見も散見される。
一部残酷な描写が含まれる為、平成仮面ライダー関連作品では『パラダイス・リゲインド』に続いてPG12指定を受けている。

制作経緯や作品のテーマとの合致もあり、『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』に引き続き氷川誠が主人公を務める。
仮面ライダーアギト」が明確に主役でないためか、題名にも『仮面ライダー』は冠していない。

放送当時の最新作品である『仮面ライダーゼッツ』のCase32にタイアップとして本作から葵るり子がゲスト出演した。
なお、あくまでファンサービス的なものなので同一の世界観なのかは不明である*2


物語

かつて、アンノウンと呼ばれる未知の生命体による、人間には不可能な殺人事件が相次いだ。
「アギト」や「ギルス」と呼ばれる超人たちと、警視庁のG3ユニットの奮戦により、アンノウンの主は現世を去り、事件は収束した。

それから25年経ったある日。半身焼死・半身凍死の変死体が発見される。
アンノウンの不可能殺人を思わせるその遺体を前に、Gユニットの管理官に復帰していた小沢澄子は新たな戦いの気配を感じ取る。
そんな小沢の脳裏には、かつてアンノウンと戦った2人の男が浮かんでいた。

だが、その一人、津上翔一はアギトに変身する力を失っており、
もう一人、氷川誠は刑務所で服役中の身だった……。


登場人物

演:要潤
かつてG3ユニットの装着者としてアンノウンとの死闘を戦い抜いた男。
その後も刑事として働き続けていたが、現在はなんととある理由で獄中の身。
新入りかつ元刑事ということで他の囚人にいびられる日々だが、動じることなく模範囚として過ごしている。
そのため世間を騒がせる事件も直ぐには知ることはなかったが、事態は彼のすぐ近くにも及ぼうとしていた―。

戦線復帰早々に最新スーツのG7を託され、ブランクを感じさせない奮戦ぶりを見せる。

演:藤田瞳子
大学も刺激が足りなかったらしく、結局警視庁に復帰したGユニット管理官。
楽観論を掲げる上層部に反発し、暴走一歩手前の行動力を発揮して超能力者と戦うことを決断する。
戦闘中は、VRヘッドセットを介して指揮とオペレーションを一手に担う。
部隊が存続した場合、後任が物凄く苦労しそうである。

  • 葵るり子/仮面ライダーG6
演:ゆうちゃみ
現Gユニットのエースで、G6の装着者。しかし普段は暇なので交通課に駆り出されている。
反骨心が強くて口が悪いが正義感は強い、要するに小沢と似たタイプ。
互いの信頼関係は強いのだが、氷川の復帰にこだわる小沢に反発する。
最新スーツを任されるだけあって体力・技量ともに高いのだが、実戦経験の不足はまだ如何ともし難い模様。

演じるゆうちゃみ氏は『アギト』放送当時に生まれた世代。当時のキャストとは別の形で時の流れを感じさせる。

演:山崎潤
かつてG3ユニットやアギトと様々な形で関わった元刑事。
  • 北條透
1年前のとある事件をきっかけに退職。
  • 北條透
現在は私立探偵として活動している。窃盗とはいえ事件捜査にがっつり関わるフィクション的な探偵。
  • 北條透
過去の事件の真相を追うため、どこぞの日本一の男みたいな質問をする癖がある。
  • 北條透
皮肉屋なところは残っているが、昔と比べると素直に人を評価するようになった。

注:この説明欄は誤植ではありません。理由は本編にて。

  • 尾室隆弘
演:柴田明良
警視正に出世した元G3ユニットオペレーター。
「世も末」と言われる始末だが、超常現象から目を逸らす警視庁上層部と比べると彼でも頼りになる方である。
でも根っこは25年経っても変わらないので、かつてとは異なり階級が下である筈の小沢には相変わらず頭が上がらない。

  • 津上翔一(沢木哲也)/仮面ライダーアギト
演:賀集利樹
かつてアギトとしてアンノウンやその上にいた闇の力と戦った男。
現在は「レストランAGITΩ」のオーナーシェフとして腕を振るう平穏な日々を過ごしており*3、その中でアギトとしての力を自然に手放していた。
自然体でどこかとぼけたところは相変わらず。

本作ではあくまでサブの立ち位置だが、戦友の危機を前にかつて以上の行動力で奔走する。

  • 香川/仮面ライダーG3
演:佐久間美波
現G3装着者。小沢に忠実。
なんとなく察せるかも知れないけど、やられ役みたいだよ杵島君。
佐久間氏は『王様戦隊キングオージャー』にてロマーネ・ディアーボーン役を演じていた。

  • 杵島/仮面ライダーG3-X
演:小方蒼介
現G3-X装着者。香川とはインベーダーコンビみたいなやり取りを繰り返す。
そうだね香川君。

演:樋口隆則
かつて翔一に次いで「アギト」として覚醒し、一度敵対した後は共にアンノウンと戦った男。
戦いの中で命を落としたはずだったが、再び氷川と対面することになる。
「人を救う」という信念に変わりはないようだが……。

演:友井雄亮(ライブラリ出演)
かつて「ギルス」として翔一や氷川と共にアンノウンに立ち向かった男。
現在は彼らとも音信不通の模様。
キービジュアルには半壊したギルスの頭部という衝撃的なものが描かれているが……。

演者の引退に伴い、涼本人の出番は回想シーンのみ。だが……?

  • ギル・アギト
新たに覚醒した超能力者たち。
アギトとギルス、両方に似つつもどちらとも異なる姿に変身する。
詳細は項目参照。

  • 大山
演:駒木根隆介
氷川が服役する刑務所に新たに入所してきた囚人。
腕っぷしの強さで早々にボスとなり、氷川いびりに加わるが……?
実は透明化の力を持つ超能力者。ギル・アギトと同じ経緯で覚醒したが、逮捕されたせいか彼らの目的とは無関係だった。

  • 黒谷
演:今井悠貴
ギル・アギトによる無差別襲撃に巻き込まれた青年。
辛くも生き延び、超能力者として覚醒。指鉄砲などの「銃火器を撃つ動き」をしつつ擬音を口にすることで銃撃を再現した不可視の攻撃を行えるようになった。
あまりに悪役じみた攻撃的な能力だが、彼自身は逆にその力を世のために役立てようと決意し、Gユニットの協力者に志願する。
今井氏は『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にて少年ライダー隊となるミツル*4を演じていた。ちなみに、ミツルの友人のナオキを演じた吉川史樹氏も本作にプロデューサーとして参加している。

演:秋山莉奈
  • 美杉義彦
演:升毅
  • 美杉太一
演:田辺季正
かつて翔一が居候していた美杉家の面々。「レストランAGITΩ」の常連。
今も家族のような間柄だが、25年の間に彼らにも様々な変化があった模様。
今更、ということなのか、美杉夫人には一切触れられないまま。

田辺氏は既に俳優業を引退していたが、秋山氏を通じて実家伝手にオファーが通り出演が実現したとのこと。
20年以上経過しても、当時を彷彿とさせる身内への生意気振りは相変わらず

  • 村野かすみ
演:ベッキー
北條と結婚を前提に交際していた女性。
少々歳の差はあったようだが、彼女の両親も含めて関係は良好だった模様。
しかし、1年前の4月9日に……。

  • 警察署長
演:高岩成二
1年前のある事件を扱った警察署の署長。
状況に不可解な点がありながらも、容疑者が犯行を認めたため捜査を打ち切ってしまった。
高岩氏は『アギト』本編でアギトのスーツアクターを担当していた。

  • 刑務官
演:金子昇(友情出演)
氷川が服役する刑務所の刑務官の一人。
演者は『アギト』と同年に放送された『百獣戦隊ガオレンジャー』の灼熱の獅子
登場シーンはある意味同期会。


主題歌

『ドラマティック平凡』
ORANGE RANGE

担当するORANGE RANGEも結成25周年。
MVもまた『仮面ライダーアギト』25周年記念MVともいうべき作品に仕上がっており必見。


余談

葵るり子役のゆうちゃみはバラエティ番組のドッキリなどでとんでもない大根演技なことで知られているため、キャスト公開当初は不安と共に「客寄せパンダか」といった批判すらあった。
実際には撮影前に『アギト』全話+『PROJECT G4』を視聴、マネージャーと打ち合わせをしながら台本がボロボロになるまで読み込み、衣装合わせの数日前に骨折していたがそれを隠しながらクランクインした…というほど真剣に取り組んでいたことが明らかとなっており、公開後はそうした難癖じみた批判は収まっている。
彼女自身は普段の関西弁とのイントネーションの違いに苦戦したことや不慣れな演技だったことから自省しているコメントを残している。
ちなみにオファーが来た当初は「これドッキリちゃうん?」と真剣に疑ったという。


追記・修正は刑務を務め終えてからお願いします。

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最終更新:2026年07月22日 18:22

*1 3名とも今作での役職はエグゼクティブプロデューサー。

*2 るり子が「アンノウン」のワードを出しているあたり、少なくともあの世界で不可能犯罪が起こった事になるが……?

*3 店の評判は上々でミシュランの星付きに選ばれる程だが、「そんな大げさな店じゃない」と彼らしい理由で辞退している。

*4 本家にも登場する少年ライダー隊員のオマージュキャラ。