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武部直美(プロデューサー)

登録日: 2014/03/16 Sun 07:15:04
更新日:2026/08/11 Tue 00:59:16
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武部(たけべ)直美(なおみ)とは、東映所属の日本のテレビドラマ・映画プロデューサー。


○プロフィール

京都府出身。
1991年に東映入社。最初は営業だったが、後にテレビ制作に異動する。

以降はプロデューサー業を勤める。
最初は土曜ワイド劇場の担当だったが、合間に『超光戦士シャンゼリオン』や『電磁戦隊メガレンジャー』に関わり、『仮面ライダーアギト』以降は特撮ドラマの専門になった。


白倉伸一郎との関係

サブプロデューサー時代は白倉の担当作品に参加する事が多く、『シャンゼリオン』以降のTVシリーズには必ず参加している。
白倉Pや脚本の井上敏樹氏があまりオーディションを重視しないためか、キャスティングは彼女が行う事が多かった模様。
既婚者で1児の母であり、産休を取っていた際の経験(育休中の女性が子供とTVに向かい合う時間が長かったりする生活を送りがち)からヒントを得て、出演俳優のトークショーなどを企画した。

白倉Pが出世して東映の重要ポストに就くと同時に自身も番組制作を指揮するチーフプロデューサーに昇格。

その後は仮面ライダーOOOから手裏剣戦隊ニンニンジャーまで仮面ライダーと戦隊を行き来しながらチーフプロデューサーを担当していたが、2016年の仮面ライダーアマゾンズにて再び白倉Pの下で働くようになり、2022年の暴太郎戦隊ドンブラザーズまでサブプロデューサーとして関わった。

近年では7年振りのチーフプロデューサー作品となった仮面ライダーギーツを皮切りに、再びチーフプロデューサーとして携わる事が多くなり、ギーツ終了後も仮面ライダーガヴや仮面ライダーマイスのチーフプロデューサーを担当し、また2024年にはアプリゲーム『ライドカメンズ』のプロデューサーを務めるなど、白倉Pと共に仮面ライダーシリーズを支えるプロデューサーとして活躍している。

○作風

白倉Pの影響を受けている為、非常に類似した部分が多く、交流の深いスタッフも彼から引き継いだ者も多いため、まずは白倉Pの個別項目を読む事を推奨。

以下、白倉Pとの相違点及び武部Pの特色。

  • ストーリー展開
作風を一言で言うなら「思いついた事はみんなやる」である。
世界観自体はシリアスなものが多く、ストーリー開始時は重い話も幾つかあるのだが、唐突にそれまでの空気を壊すようなコメディ回を突っ込んでくる事が多く、
山を越えて全体的に雰囲気が柔らかくなったと思ったらまた過酷な話になるなど、展開がよくも悪くも安定しない。

いざ本筋が進むかと思えば全く関係の無い特別編が挟まれる事もある為、水を差された気分になる視聴者も多い。

「今時、一年もドラマやれるのは特撮か大河ぐらい」、「一年番組だからこそやれる事をやりたい」、
「第1話と最終話で主人公周りの人物がガラリと変わってもいい」と発言しており、その展開は登場人物だけでなく視聴者すらも揺さぶってしまう。

特に、初のチーフプロデューサー担当作品となった『仮面ライダーキバ』の終盤において井上に対し、「ハッピーエンドにして欲しい」とかなりしつこく要望していたらしく、
「死んだはずの人間が生きていた」「対立関係にあった敵とあっさり和解」とそれまでの積み重ねを無下にするような内容になってしまった事から、特撮ファンから一時期「ハッピーエンド厨」と嫌われていた事も。

  • 設定
師である白倉Pは基本的に細かい設定は作らなかったが、武部氏は舞台設定、裏設定を非常に重要視している。
毎回、とんでもなく膨大な設定を用意している事が多く、ムックや公式サイトを確認して初めて判明する設定が多い。
あまりに作り込み過ぎて本編中では裏設定止まりに終わるものも多く、「設定は本編で極力描写すべき」と考える視聴者からは批判が出ることもある。

  • キャラクター
近年の特撮では主人公には特別な出自を持たない一般的な人物が据えられる事が多いが、
武部の場合、出生、過去、素養など何らかの特異な運命を背負ったヒロイックな人物が多い。

反面、その人物像が「信念が曖昧で揺れやすい」、もしくは「考えが頑なすぎて取っつきにくい」とかなり極端になり、視聴者の第一印象が悪くなることも目立つ。
ストーリーが進んで成長、もしくは信念が視聴者に理解されて段々と好感度が上がっていく傾向にあるが、人によっては第一印象を引きずってしまう為、全体的に賛否が分かれる

主人公と同等の立場にある2号戦士も主人公と同じように極端なキャラクター性を持っている事が多いが、「主人公」ではない立場が上手く作用してか、一度理解されると非常に人気が高くなる。

○スタッフについて

前述のように白倉と交流の深かったスタッフを引き継いでいる。小林靖子とはかなり馬が合うらしく、田﨑竜太監督は「2人一緒だと気圧される」と発言している。

鎧武以降は自身の作品で関わったスタッフや白倉P以外のプロデューサーとよく組んでいた脚本家を起用したりしている。

また、それらのスタッフに加え、舞台脚本家だった毛利亘宏を起用し、サブライターとして重用している。(こちらに関しては小林靖子の推薦もあるのだが)

更に『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』前後編を視聴し、共通の友人かつ『キバ』でキバットバットⅢ世 / キバットバットⅡ世の声を務めた杉田智和を仲介役として虚淵を『鎧武』メインライターへと起用した。

また、『鎧武』でニトロプラススタッフが続々と参加した為、ゲーム畑の脚本家が5人も一挙に実写デビューする切っ掛けを作ったことにもなる。
また、杉田も『鎧武』本編でデェムシュ役で声の出演を果たしている。


○評価

思いついた展開を積極的に盛り込んでいく関係で話が大きく変動しがちなため、調理に失敗すると軸がブレたり、テンポに影響が出たりと、物語に精彩が欠けがち。
そういったストーリー展開からか、「キャラは好きだけど話は嫌い」という意見も見られる。
反面、上手くハマった場合は波瀾万丈でバラエティ豊かなストーリー展開で視聴者を引き付けており、熱狂的なファンを獲得している作品も少なくない。
主人公についても、実際のところ「クセが強いが、根は人情味ある好人物」というとは割と早々に描かれることの方が多い。味方サイドが良識あるキャラで概ね固められ、すれ違いはあっても露骨な衝突は少なかった『ガヴ』のようなケースもある。
彼女の作風がどのような形で発揮されるかは、担当脚本家との相性による部分も大きいだろう。

良くも悪くも『キバ』のイメージが悪目立ちしている部分は大きい。
特に『キバ』における「ハッピーエンドにこだわり過ぎて今までの積み重ねを無碍にした」という点は本人的にも反省点だったのか、以降の作品ではビターエンド寄りのほろ苦い結末を迎え、この点も含めて高評価されたケースも多い。


○プロデュース作品


●チーフプロデューサー作品

テレビ作品

仮面ライダーキバ(2008年)
仮面ライダーオーズ/OOO(2010年)
特命戦隊ゴーバスターズ(2012年)
仮面ライダー鎧武(2013年)
手裏剣戦隊ニンニンジャー(2015年)
仮面ライダーギーツ(2022年)
仮面ライダーガヴ(2024年)
仮面ライダーマイス(2026年放送予定)

テレビスペシャル

烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル(2014年)
手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル(2015年)

●プロデューサー作品

テレビ作品

超光戦士シャンゼリオン(1996年)※プロデューサー補
電磁戦隊メガレンジャー(1997年)
仮面ライダーアギト(2001年)
仮面ライダー龍騎(2002年)
仮面ライダー555(2003年)
仮面ライダー剣(2004年)
仮面ライダー響鬼(2005年)
Sh15uya(2005年)
仮面ライダーカブト(2006年)
仮面ライダー電王(2007年)
仮面ライダーディケイド(2009年)
仮面ライダーウィザード(2012年)※プロデュース協力
仮面ライダージオウ(2018年)
機界戦隊ゼンカイジャー(2021年)
暴太郎戦隊ドンブラザーズ(2022年)※ドン8話までの参加


テレビスペシャル

仮面ライダーG(2009年)

映画作品

シージェッター海斗特別編(2013年)
がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻(2020年)
死神遣いの事件帖(2020年)

ネットムービー

仮面ライダーアマゾンズ(2016年・2017年)

ゲーム

ライドカメンズ(2024年)


○余談

かなりの特撮好きであり、学生時代にファンだった脚本家・長坂秀佳に対して自作のぬいぐるみを送ったりしていた。
長坂が自作の小説を執筆する為に学生アルバイトを募集した際に参加しており、その時に「弟子にしてくれ」と頼んだが、「弟子に女は取らない」と断られた為、脚本家になるのを諦めている。


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最終更新:2026年08月11日 00:59