登録日: 2014/03/16 Sun 07:15:04
更新日:2024/12/02 Mon 16:07:02
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武部直美とは、東映所属の
日本のテレビドラマ・映画プロデューサー。
○プロフィール
京都府出身。
1991年に東映入社。最初は営業だったが、後にテレビ制作に異動する。
サブプロデューサー時代は白倉の担当作品に参加する事が多く、『シャンゼリオン』以降のTVシリーズには必ず参加している。
白倉Pや脚本の
井上敏樹氏があまりオーディションを重視しないためか、キャスティングは彼女が行う事が多かった模様。
既婚者で1児の母であり、産休を取っていた際の経験(育休中の女性が子供とTVに向かい合う時間が長かったりする生活を送りがち)からヒントを得て、出演俳優のトークショーなどを企画した。
白倉Pが出世して東映の重要ポストに就くと同時に自身も番組制作を指揮するチーフプロデューサーに昇格。
○作風
白倉Pの影響を受けている為、非常に類似した部分が多く、交流の深いスタッフも彼から引き継いだ者も多いため、まずは白倉Pの個別項目を読む事を推奨。
以下、白倉Pとの相違点及び武部Pの特色。
作風を一言で言うなら「思いついた事はみんなやる」である。
世界観自体はシリアスなものが多く、ストーリー開始時は重い話も幾つかあるのだが、唐突にそれまでの空気を壊すようなコメディ回を突っ込んでくる事が多く、
山を越えて全体的に雰囲気が柔らかくなったと思ったらまた過酷な話になるなど、展開がよくも悪くも安定しない。
いざ本筋が進むかと思えば全く関係の無い特別編が挟まれる事もある為、水を差された気分になる視聴者も多い。
「今時、一年もドラマやれるのは特撮か大河ぐらい」、「一年番組だからこそやれる事をやりたい」、
「第1話と最終話で主人公周りの人物がガラリと変わってもいい」と発言しており、その展開は登場人物だけでなく視聴者すらも揺さぶってしまう。
師である白倉Pは基本的に細かい設定は作らなかったが、武部氏は舞台設定、
裏設定を非常に重要視している。
毎回、とんでもなく膨大な設定を用意している事が多く、ムックや公式サイトを確認して初めて判明する設定が多い。
近年の特撮では主人公には特別な出自を持たない一般的な人物が据えられる事が多いが、
武部の場合、出生、過去、素養など何らかの特異な運命を背負ったヒロイックな人物が多い。
反面、その人物像が「信念が曖昧で揺れやすい」、もしくは「考えが頑なすぎて取っつきにくい」とかなり極端であり、大半の場合は視聴者の第一印象が悪い。
ストーリーが進んで成長、もしくは信念が視聴者に理解されて段々と好感度が上がっていく傾向にあるが、人によっては第一印象を引きずってしまう為、全体的に
賛否が分かれる。
主人公と同等の立場にある2号戦士も主人公と同じように極端なキャラクター性を持っている事が多いが、「主人公」ではない立場が上手く作用してか、一度理解されると非常に人気が高くなる。
○スタッフについて
前述のように白倉と交流の深かったスタッフを引き継いでいる。
小林靖子とはかなり馬が合うらしく、田﨑竜太監督は「2人一緒だと気圧される」と発言している。
鎧武以降は自身の作品で関わったスタッフや白倉P以外のプロデューサーと組んでいた脚本家を起用したりしている。(なおギーツの高橋悠也とはアマゾンズ劇場版にて、ガヴの香村純子とはゼンカイジャーで一応白倉作品に関わったことのあるスタッフではある)
また、それらのスタッフに加え、舞台脚本家だった毛利亘宏を起用し、サブライターとして重用している。(こちらに関しては小林靖子の推薦もあるのだが)
また、『鎧武』で
ニトロプラススタッフが続々と参加した為、ゲーム畑の脚本家が5人も一挙に実写デビューする切っ掛けを作ったことにもなる。
また、杉田も『鎧武』本編で
デェムシュ役で声の出演を果たしている。
○余談
かなりの特撮好きであり、学生時代にファンだった脚本家・長坂秀佳に対して自作のぬいぐるみを送ったりしていた。
長坂が自作の小説を執筆する為に学生アルバイトを募集した際に参加しており、その時に「弟子にしてくれ」と頼んだが、「弟子に女は取らない」と断られた為、脚本家になるのを諦めている。
自身にとって初のチーフプロデューサーを務めた『
仮面ライダーキバ』の終盤において井上に対し、「
ハッピーエンドにして欲しい」とかなりしつこく要望していたらしく、
「死んだはずの人間が生きていた」「対立関係にあった敵とあっさり和解」とそれまでの積み重ねを無下にするような内容になってしまった事から、特撮ファンから一時期
「ハッピーエンド厨」と嫌われていた事も。
○プロデュース作品
●チーフプロデューサー作品
テレビ作品
テレビスペシャル
●プロデューサー作品
テレビ作品
テレビスペシャル
映画作品
シージェッター海斗特別編(2013年)
がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻(2020年)
死神遣いの事件帖(2020年)
ネットムービー
ゲーム
○評価
白倉の後輩であり、彼の作風を受け継いでいるという点を差し引いても批判の声を上げる者が多い。
「主人公の第一印象が悪い」という究極の初見殺しに加え、話がスロースターターな事から序盤で見限られる事も多く、
ようやく話が軌道に乗った途端に起きる唐突なコメディ、停滞、ドロドロの人物劇などで話が大きく変動していく為、師である白倉の作品と比べると番組としての精彩に欠ける部分は否めない。
そういったストーリー展開からか、「キャラは好きだけど話は嫌い」という意見も見られる。
設定も膨大に作り込みこそすれど、番組内で全て明かされる事が無いため、
「設定が勿体ない」「ドラマはいいから設定語れ」「
塚田みたいに設定タレ流しにした方がいいのではないか」とまで言われている。
追記・修正お願いします。
煽りや馴れ合いで荒れたため、コメント欄を撤去しました。
尚、相談所に意見を求めずに勝手にコメント欄を復活させることは、重い対処(メンバー以外編集不可など)が課せられる事態になりかねないため、
そのようなことはしないようにお願いします。
最終更新:2024年12月02日 16:07