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スーパーマーケット

登録日:2026/07/19 Sun 00:31:37
更新日:2026/08/14 Fri 18:04:25
所要時間:約 11 分で読めます




スーパーマーケット」とは、小売店(商店)の形態の一つである。
「スーパー」「スーパーストア」と呼ばれることも。

概要

商品の大量仕入れ・大量販売と、セルフサービス方式により安価に物販を行うスタイルの商店。
多くは地域~全国に多数の店舗を構えるチェーン店方式となっている。

ある程度の住民のいる地域ならチェーン店・個人経営問わず最低1~2軒はあるので、日常生活でお世話になることも多いだろう。
一般的なイメージ、或いは業界の慣習では「食料品を扱う店」が事実上の必須条件となっているが、食料品以外にも生活雑貨や娯楽品までも扱い始めた「総合スーパー」も存在している。

なお“super(スーパー)”という単語には「超える」という意味があるが、このスーパーマーケットの語源も実はそれ。
「伝統的な店を超える」という意味で名付けられたのだが、余りにも「スーパー」過ぎて逆に「伝統」「基本」になってしまったのは面白い話と言えよう。


セルフサービス方式

スーパーマーケットという業態の特徴として、一番に挙げられるのがこれ。
要は「自分で目的の品物を取ってきて、レジに持っていく」という方式。
この項目を読んでいるアニヲタ諸氏を含めた現代日本人は、スーパーマーケットのシステムに慣れきっていると思われるため、この方式が業態の特徴と言われてもイマイチイメージしづらいかもしれない。
このやり方が当たり前過ぎて「何って、自分で目的の品物を取ってきて、会計に持ってきただけだが?」とか思った方も多いだろう。

スーパーマーケットが一般化する前の「商店」は、デパ地下の食料品コーナーのようにカウンター越しに欲しい品物をスタッフに伝える「対面販売」が主流だったのである。
現在でも、洋・和菓子店や、昔ながらの商店街の精肉・鮮魚店などはそのスタイルのため、イメージできる方は多いであろう。
ただし、当時は高級店やデパートから、大衆向けの商店まで全てがそうであったのである。。

しかし、この方法ではスタッフ一人が一度に一人の接客しかできないため、時間効率も悪い。
同時に接客できる人数を増やすためスタッフを増やせばその分の人件費がかかる。
それは当然、商品価格に跳ね返ってくる。
もっと安売りをしたいならどうするか。

「逆に考えるんだ。お客さんが直接品物を選んじゃえばいいんだと」

と言ったかどうかは知らないが、棚に直接商品を並べて客が必要なものを集め、最終的にレジで会計する…というスタイルを取ったのがスーパーマーケットという業態である。

歴史

現代のスーパーの事実上の始祖と言えるのは、アメリカの「キング・カレン」であるとされる。
一流トレーナーお兄ちゃんが反応しそうなチェーンである
1930年(昭和5年)、ニューヨーク州ロングアイランドの地において、空き倉庫を利用した大型の駐車場を備える、セルフサービス方式の店舗を開業させたのが始まり。
「高く積み上げ安く売る」というどこかのディスカウントストアの圧縮陳列を彷彿とさせるスローガンのもと、それまでとは比べ物にならないような安売りを行った。
この低価格が、前年に発生した世界恐慌で経済的に苦しむ人々の心をつかみ、人気を博した。
なお、今ではお馴染みのショッピングカートを発明・導入したのも「キング・カレン」である。

日本で「スーパーマーケット」という言葉を初めて使用したのは、意外にも京阪グループが1952年(昭和27年)に開店した「京阪スーパーマーケット」(現:京阪ザ・ストア)である。
が、この時点ではまだ旧来の対面販売方式の店舗であった。

セルフサービスのスーパーの始祖となったのは、今では高級スーパーとして知られる紀ノ国屋である。
1953年(昭和28年)に神宮前駅周辺で開店した店舗がそれである。
ここではセルフサービス方式に加えて、ショッピングカートの導入や、ロゴ入りショッピングバッグも開店当初から提供していたとされる。
ただ、この紀伊国屋の店舗は、売り場面積も小さく扱う商品も青果のみの上に高級路線…と、現在一般的なスーパーマーケットを想像すると些か趣が異なる。

そのため、広い売り場・生鮮三品(青果・精肉・鮮魚)を含むさまざまな食料品・低価格で大量販売という、現在のスーパーの要素を持った店舗の元祖として、1956年(昭和31年)に福岡県の小倉に開店した「丸和フードセンター」をスーパーマーケットの元祖とする説もある。

現代日本のスーパーチェーンは高機能化・細分化・コングロマリット化が極端に進んでおり、
  • 百貨店(デパート)のような超大型店で出店し、食料品・生活雑貨・衣料品・娯楽品などありとあらゆる商品を扱い、さらにテナントも充実させる(イトーヨーカドーイオン、アピタ、平和堂等)
  • ディスカウントストアの「大量販売・大量仕入れ」、「商品の売り切り」、「生産者との直接取引」での格安販売
  • デパ地下との競争力もある充実した生鮮品や惣菜類(ロピア、マミーマート(生鮮市場TOP!)等)、或いは高級食材・輸入食材の拡充(成城石井、紀ノ国屋、いかりスーパー等)
  • 販売だけでなく積極的に食生活などのライフスタイルを提案していく提案型(ヤオコー、ベルク等)
  • コンビニエンスストアのような深夜~24時間営業、小型店による大量出店(西友、まいばすけっと、Big-A、マルエツプチ等)
  • おしゃれを重要視しない限りは普段着あるいはビジネス・礼服程度なら十分通用する、アパレル(とりわけヤスカジ系・紳士服系)相手でも競争力のある衣料品
  • 小規模なホームセンターと競合できるほど生活雑貨が充実している
  • ボロい小規模なチェーン系家電量販店相手なら普通に食えるような家電類
  • 観光地に多いが、地域のお土産も扱う
  • 自社製品(プライベートブランド)の企画・開発・販売
  • 自社ブランドクレジットカードの発行、独自電子マネーの展開、ATMによる本格的な銀行サービスなど本業の金融業に匹敵するような金融サービスの展開(nanaco・セブン銀行、WAON・イオン銀行等)
  • 副業でコンビニを経営…というか現存の有名コンビニチェーンは殆どがスーパーの子会社として誕生したなど関係が深い
と、「それ、スーパーでやっちゃダメなんですか?」と言わんばかりに様々な他業態の要素を取り込み、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな時に他業態の存在意義そのものにまで侵食ようなポジションにすらなっている。特にディスカウントストアに至ってはアニヲタWiki上ですら事実上スーパーの一種として扱われている傾向がある


職場としてのスーパーマーケット

一般的に「体力とやる気さえあれば十分通用する。何をするかは現場で学んでいけばいいだけ」というイメージがあり、尚且つ収入面でも学生バイトでも数十~数百万円台の貯金ができる、責任者クラスになれば家族も養ってさらにお釣りが来るほどの収入を得られる、簡単でリターンも比較的多めと見られているスーパーのスタッフだが、この「収入」はサビ残を含めた過剰な勤務で成り立っている事が多いという事情もある(全てのチェーンがそうだというわけではない)。
そもそもスーパーの特徴の一つである「薄利多売」は、文字通りそれだけ利益を削って価格に反映させている場合もあり、そのしわ寄せはスタッフの給料にも跳ね返ってくるのである。
また有給を含めた休暇を取りづらいというのも見逃せない。
よく考えてほしい。
「あっ、カレールーが無い」とか、「今年は忙しいのでクリスマスは近所のスーパーでケーキを買ってくるくらいでいいか」とか、「お盆で親戚が集まったのでちょっと買い出しに」とか、そんな状況でも大体のスーパーは稼働している。そしてそれが当たり前になっている。
元日でも、ゴールデンウィークでも、夏休みでも、クリスマスでも、大晦日でも。
言い方を変えれば、こういった世間一般が休日、祭日、長期休暇と認識している日や時期でも、店舗にスタッフがいて運営を続けている。

どういうことかわかるな?

そう、休日や休暇関係なく出勤「するしか無い」のだ。
もちろんシフト制などで休みをずらすなどの形で休日を確保しているチェーンもあるが、それでも他業種と比べて休みは取りづらいと思っておいたほうがいい。

さらに上記のように現代の日本のスーパーは高機能化や専門化が極端に進んでおり、もはや「やる気と体力、そして接客力」は当たり前、これまた言い方を変えれば「やる気・体力・接客力"だけ"では今ではスーパーでは通用しない。時に専門店や料理人、メーカーのサービスマン・営業並の専門知識も要求される」「もしやる気と体力と接客力"だけ"で押し通したければ、誇張気味に言うなら『どんな逆境に置かれても耐えられる鋼のメンタル』『無尽蔵とも言える体力』『一般向け店舗のそれを超越した、2、3ランク上のそれこそ高級百貨店のスタッフ並の接客』という突き抜けたレベルで要求される」という状況になりつつある。あまりにも客・店双方の要求レベルが高くなりすぎて、下記のように日本の流通業界の蠱毒の壺っぷりを知らずに呑気に進出してきた外資系スーパーが企業間の競争以前に客からの要求に対し手も足も出ずに撤退するくらいである
食品スーパーの場合、裏方の厨房で働くならそれに加えて高度な衛生管理・意識も要求される。適当な衛生管理で食中毒でも起こせば、下手をすればチェーン自体が消し飛んでしまう。ついでに言えば自己顕示欲に負けてバカッターなんかかましたら、チェーンが消えるのは勿論のこと自分自身も社会的に終わる*1
また国際化の進む現代においては、英語は勿論のこと、それ以外の外国語も話せることが必要となる場面に遭遇することも考えられる。

現代日本においては、スーパー店員=誰でも出来る職種というのは過去の話になりつつあると考えていい。

今やスーパーの店員というのは「とりあえずの小遣い稼ぎ」や「他に行くところがない」のような生ぬるい、適当な考えでは勤まらない。「この業界で、生きていく。そのために様々な技能や知識、時には専門の資格までも貪欲に吸収してやる。そうでなければ脱落する」という覚悟すら必要なのだ。そもそもそんな適当な考えで雇ってくれなんて言ってくる、士気の面でも期待できないような輩はスーパー含めてどの業界でもお断りである

とはいえ、スーパーというのは商店であると同時に地域の生活を支える「インフラ」でもあり、地域住民から頼られる存在であることも事実だし、何より子供に取っては「働いている姿を間近で見られる」という点で人気の高い職業の一つでもある。
働いている姿を直接見ることが出来るお仕事は、子供の憧れとなりやすいのだ。

有名YouTuberのHIKAKIN氏も元々はスーパーマーケットの正社員*2で、割と理不尽な目にあっても「自分にはYouTubeがある」と耐えきっていたと語っている。
それと同時に将来的に配信、芸能、創作等で食っていくにしても手に職をつけておけば活動に役立つだけでなく仮に失敗したとしても食いっぱぐれない事の好例と言える。


スーパーのスタイル

総合スーパー

GMSとも。食料品・衣料品・生活雑貨・娯楽品など、ありとあらゆるジャンルの商品を扱うスーパー。
チェーンによっては超大型の店舗を構え、各種のテナントも誘致することでさらに守備範囲を広げることもある、現代の百貨店。
但しその分広大な土地と豊富な資金力が必要となる。
イトーヨーカドーイオンダイエーアピタベイシア(平成中期まで)西友(セゾングループ時代)平和堂ゆめタウンなど。
長年スーパーの花形とされたが、90年代以降はユニクロやニトリといった専門店の普及によって衣料・家具などの分野で魅力が薄れてしまい上記の「そもそもスーパーが他のジャンルの要素を次から次へと取り込んでいった」という点からすれば、単に専門店がチェーン化で体力をつけてスーパーから専門性や存在意義を奪い返しただけと見ることも出来る、日本最大の小売企業からイオン傘下の関西ローカルにまで縮小したダイエーを筆頭に、経営破綻した長崎屋やマイカル、新興勢力の傘下に入ったアピタ(ユニー)・西友など再編が相次いだ。生き残ったイトーヨーカドーも近年店舗縮小・外資への部分売却を行い、最大手のイオンもテナントによるモール事業の方が主軸に。
徐々にドン・キホーテ型に置き換わっているアピタ、トライアルと合同店舗を出す西友など、時代の変化を感じさせる店舗は少なくない。

スーパーセンター

総合スーパーの一種。SuCとも。平屋の超大型店にあらゆる商品を揃え、会計は集中レジに集約するというもの。
ウォルマートが多用している業態である。土地単価がアホみたいに安いことが前提、尚且つ平屋と集中レジ集約でコストを極限まで抑える米国面全開のスタイル。
日本ではイオンスーパーセンター(正直黒歴史気味だが…)ベイシア西友(ウォルマート時代)などが採用することがある。
また厳密にはディスカウントストアだが、トライアルは基本的にこれ。

食品スーパー

食料品に特化したスーパー。一般に「スーパー」と呼ばれてイメージするであろうものは恐らくこれ。
全国展開するチェーンは非常に少なく、多くはローカルチェーンである。
広域~全国規模で展開するのはロピアベイシア(平成後期以降)西友(21世紀に入ってから)ライフコーポレーションなど。

高級スーパー

厳選された高級食材や輸入食品など、高級・高額な商品をメインとするスーパー。
出店地も都市部や高級住宅街に多く、百貨店の食料品部門や駅のテナントとして入居することもある。
成城石井紀ノ國屋いかりスーパーザ・ガーデン北野エースヤマダストアーなど。

ディスカウントスーパー

スーパーとディスカウントストアの折衷のようなスーパー。
一般的なスーパーよりも商品を格安で販売する。
販売価格を下げるため、生鮮品はkg単位で売っていたり、業務用パッケージのまま陳列したりと豪快な売り方が多い。
ベイシアクルベ(ベルクの別業態)ロピアジャパンミート等。
そして何と言っても良くも悪くもナニワイズム爆発の超個性派、スーパー玉出は外せない。

提案型スーパー

物販だけでなく、様々なメニューの提案などで利用客に食生活の提案を行うタイプのスーパー。
21世紀に入ってから、従来の食品スーパーの進化形的に増えている。
ヤオコーベルクなどが代表例。

ミニスーパー

コンビニ程度の面積の超小型店で営業するスーパー。都市部での買い物難民の救世主。コンビニより安く生鮮なども揃うことから物価高も相まって人気を増している。
深夜営業~24時間営業を行っているチェーンもある。
まいばすけっとBig-Aマルエツプチ等。

業務用スーパー

業務向け商品をメインで扱うスーパー。
業務用を標榜しているものの、個人客でも買い物ができるチェーンもある。
但し取り扱う商品は一般用途を想定しない物が多く、その点では個人客にはハードルが高い場合も多い。
業務スーパーMETRO(日本からは撤退済み)、プロマート等。

ホールセールクラブ

いわゆる会員制スーパー。
利用には入会が必要なタイプ。
コストコが有名(というか日本ではほぼ一択)。


スーパーと地域色

上記の通り、スーパーというのは商店にして地域のインフラという側面も持っている。
これ故、地域によって取り扱う商品に強烈な個性が出てくることも少なくない。
ローカルチェーンは勿論のこと、全国チェーンも地域によって支社や店舗単位で地元商品を扱うことも珍しくない。
例えるならば、
  • ところてんに黒蜜をつけてデザートとして販売しているのは関西圏のみ
  • 鳥もみじ(鶏の脚)は近年業務スーパーで広く売られるようになったが、味付けがされて惣菜として売っているのは熊本県のみ
  • へしこ(さばの糠漬け)が売っているのは福井県のみ
  • 近年SNSで話題になっている超激辛塩鮭「ぼだっこ」の入手が比較的容易な秋田県
旅行や出張の際には、余裕があったらローカルチェーンのスーパーを覗いてみるのもいいだろう。

地元経済の侵略者?



現代では「行けばなんでも揃う」便利な存在として欠かせない存在となったスーパー。
だが、言い換えれば、「地元の野菜を仕入れる八百屋さん」やら「マイナーな希少部位を扱ってくれる肉屋さん」、「日本全国から新鮮な魚介類を取り寄せてくれる魚屋さん」、「伝統工芸を扱ってくれる着物屋さん」、「売り上げよりも酒飲みの趣向を優先して日本全国からお酒を取り寄せる酒屋さん」「独自の仕入れルートから格安で商品を仕入れる文房具屋さん」などが揃う商店街を纏めて潰してしまうということもある。
客の大部分を奪われかねない商店街はもちろん、「大衆向けの店には置いていない、マイナーな商品」を求めている客にも痛手である。

故に、地元にスーパーがオープンしようとするたびに住民が反対運動を起こしていたという地域も少なくない。
この大規模小売店と商店街の間を取り持つため、日本では仕入れ先や取り扱う商品、立地などの商業活動において、地域の商店街や小規模店舗に譲歩した調整を行うことを義務付ける法律が敷かれ、バブル崩壊まではなんとか共存の道を歩んできた。

ただ、これは悪い言い方をすれば「商店街という立地に居座り、競合相手を知らず、既得権益と惰性で商売をしていた」ということでもある。
  • スーパーを始めとした他の企業がオイルショックやバブル崩壊などをきっかけに新規事業の開拓、新製品の開発に勤しんでいる中で、同じ商売形式・同じ客層に拘り続ける
  • 商売が行き詰まっても「競合相手を追い出す」以外の解決策を提示できない
  • 地元の交通インフラに関しても「バスを増やせ」「地下鉄など不要だ」と、自分に都合の良い要求ばかりを叫び、気に入らないことがあればすぐに署名活動や反対運動を起こして外部から圧力をかける
  • 収益は少ないため納める税金は僅かである一方で、「税金でなんとかしろ」と補助金などの割に合わない援助を役所に要求、受け入れられなければ署名活動などで圧力をかける
こんなことを続けて、地元の役所やお偉いさんがいい顔をするわけがないのである

だが商店街の拠り所となっていたこの法律も、1990年にアメリカ合衆国からの物言いが入った事で徐々に緩和、廃止の方向に動き始めた。
これを機に各地で大型スーパーやショッピングセンターの進出が活発化。更には法律の穴を突いたコンビニエンスストアチェーン展開による攻勢も痛手となり、有意義な対抗策を打ち出せない商店街は徐々に追い込まれていく。
更には店主や利用者の高齢化、店舗の後継者不足、建物の老朽化、通販の発達などから世代交代とともに活気のある商店街は激減し、地域インフラとしての役割の多くは「商店街の中にオープンしたスーパーマーケット」に取って代わられた。

事実、「日本の小売店に全く配慮しない、外資系スーパーマーケット」に顧客を取られて陸の孤島と化したシャッター商店街が、商店街側の横暴にいい加減うんざりしていた地元の有力者・外部から招かれた有識者に泣きついたところ、「自己責任」の一言で切り捨てられたという例も存在する。
実際、そのシャッター商店街では何故かパチンコ屋だけは栄えている。

勿論、全ての商店街が潰れた訳ではなく、
  • 大衆向けとは真逆の、客ひとりひとりの希望に沿ったオーダーメイドの製品を提供する
  • ニッチでマニアックな製品を突き詰めて取り扱う
  • 近場の観光地と協力し、スタンプ集めやアプリとの提携に乗り出す
といった形でスーパーマーケットや大型ショッピングモールには無い強みを活かした独自の施策を始めた地域もある。
もっと攻めたケースとなると、地元商店が新規にオープンしたショッピングセンターにテナントとして支店を出す場合も。


ちなみに人権やらの保護観点の薄い外国では「地元経済の侵略者」としての側面が日本以上に強い。
特にアメリカのスーパー「ウォルマート」は、未開発の地域に出展する際、
  • 周囲の小売店が軒並み潰れるまで半額セールを行う
  • 地元の商店で働いていた若者を労働基準法ガン無視の悪待遇で雇う
  • その地域の経済が廃れてきたら何食わぬ顔で撤退する。地元で雇った従業員は全員クビ
を繰り返し、地元住民から厳しく非難された。
このときの暴虐ぶりを題材にしたドキュメンタリー映画も作られている。

このウォルマートは日本の小売企業「西友」を買収した際にも西友の肩越しに同じ経営を試みたのだが、
日本にはすでにその手のやり口を封じる法律ができており思うように動けず、さらに消費者が要求する品質基準に追いつけず経営が行き詰ってしまった。上記の通り小売業の中でもスーパーが「競争」の一言で異常進化をしてしまっている日本という蠱毒の壺を甘く見た結果とも言える。井の中の蛙なんとやらだと高をくくっていたら、その井戸は世界の毒虫・有毒生物をまとめてぶち込んでの蠱毒を半世紀以上に渡ってやっていた特級呪物というのも生ぬるい魔境だったというオチである
最終的にウォルマートは西友を手放して日本から撤退している。


ボランタリーチェーン

超乱暴に言うと「スーパーマーケットの連合」
航空会社で言うアライアンスのようなものと考えれば当たらずしも遠からず、というところである。

大手スーパーの台頭や、海外の巨大資本の進出に対抗するために中小スーパー同士で連合を組み、商品仕入れなどを共同で行う組織である。
一社で太刀打ちできないなら複数社で組んでしまえばいい、ということ。
日本ではCGC、日本流通産業(ニチリウグループ)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全日食などがある。


スーパーマーケットと類似する業態

ディスカウントストア

大量仕入れや仕入れた商品の売り切りなどで、格安で物販を行う小売店。
ドン・キホーテやトライアル、ザ・ビッグ(イオングループ)などが有名。あと一部ではマスコットキャラが「ある部分で」有名なロヂャースとか
スーパーマーケットとの大きな違いは、「基本的に在庫を許容せず、仕入れたものを全て売り切るのが前提」「仕入れは現金取引で」という点など。
スーパーマーケットではあまり見かけない商品を扱ったり、生鮮食品も扱って地域のインフラとして機能している店舗など多様である。
ただスーパーと被る面も多いためか、特に日本では「スーパーの変わり種」程度の扱いしかされないこともしばしばある。

ドラッグストア

薬局の発展型。
医薬品や化粧品に加え、生活雑貨や食料品も扱う商店。
実は医薬品というのは日持ちする上に利益率も高く、その分を生活雑貨などの格安販売に回せるため、スーパー並かそれ以上の格安販売をできる。
とはいえ、幾ら医薬品の利益がいいとはいっても限界はあるため、日持ちしない生鮮品を扱うチェーンは少なめ。
ウエルシア、マツモトキヨシ、ツルハドラッグあたりが大手として有名。


アニヲタ的には

アニヲタ的にはコンビニと比べるとアニメ・漫画作品とのコラボの例が少ないので影が薄いかもしれない。
ただ作中で実在のスーパーをパロったチェーンが登場することは珍しくないので、「これ絶対あのスーパーだろ」となることは少なくないだろう。

スーパーマーケットと関連のある作品・キャラクター

国内・海外問わず一般的な施設であるため、現実やそれに近い世界観が舞台の作品ではしばしば登場する。
日常系のアニメ・漫画との親和性も高い。特に普通ではお目にかかれないバックヤードが描かれている作品などは、それだけでも読者の興味を促すだろう。
スーパーマーケットは日常を意味するので、逆にここが破壊されることでその平和の崩壊を表すこともある。
実写版『デビルマン』でも同じスーパーをロケ地に使い続けている為に序盤と終盤の空気の違いが直に分かるようになっているという意見もある。
ゲームにおいては、アイテムを購入できる「ショップ」としての役割で登場する作品もあれば、サバイバルホラーの舞台となることもある。

なお、「キャプテン・スーパーマーケット」というその名の通りの映画もあるが、アメリカ基準のスーパーマーケットもといショッピングモールであることに加え、この邦題は翻訳者によって勝手に付けられたものなのでここでは取り上げない。

スーパーマーケットの、それも惣菜コーナーにおける半額弁当争奪戦を描いた異色のライトノベル。
2011年にはアニメ化もされた。

ご存知、ドラえもんに登場するガキ大将。
剛田雑貨店(わさドラ版では剛田商店)の息子だが、公式設定で将来は「スーパージャイアンズ」というスーパーマーケットを経営していることが判明する。『STAND BY ME ドラえもん』によると、のび太が結婚する頃には巨大電子公告の一面を飾るほどのスーパーマーケットになっている模様。

  • スティーヴン・チャップマン
デッドライジングに登場するボス敵の一人。
『ショーンズ・フード&ストゥフ』の店長。
店と客想いな善い店長であったが、ゾンビアウトブレイクでゾンビや暴動客に店を荒らされたことで発狂しており、店にやってくる者を侵入者として片っ端から殺害するサイコパスと化してしまっている。
「6番レジへどうぞ!」

  • 店主
小説家になろう発のWeb小説作品「異世界Cマート繁盛記」のキャラクター。
原作・メディアミックスともに彼の一人称で話が進むため本名不詳であり、異世界にやってくる前は何をやっていたのかも不明である。
そんな彼はふとした拍子で地球と異世界を往復できる能力に開眼し、異世界で初のスーパーマーケットとなる「Cマート」を開店。
地球で仕入れたモノを異世界で販売する楽々商売スローライフを始めることになる。
転売屋じゃねえかと思いたくなるが、この作品が執筆されたのは今ほど転売が声高に叫ばれていなかった2015年のことである。

  • 向田剛志
小説家になろう発のWeb小説作品とんでもスキルで異世界放浪メシのキャラクター。
固有スキル「ネットスーパー」のおかげで、異世界に居ながら地球産の品物を、好きな場所、好きなタイミングで(金銭という対価こそあれど)好きなだけ取り寄せることが出来る。
転売することも可能であり異世界の貴族に化粧品を売りつけるエピソードもあるのだが、本作の主題は「メシウマ」であり、異世界の怪物を地球の調理スキルと調味料で美味しくいただくことがメイン。


特売日の確認をしたら追記修正をお願いします。

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最終更新:2026年08月14日 18:04

*1 本社から多額の損害賠償請求をされてもおかしくない。

*2 具体的には、東京都台東区に本店があるスーパーマーケット「吉池」で働いていた。