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聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話

登録日:2026/07/22 Wed 11:43:14
更新日:2026/08/03 Mon 10:42:30
所要時間:約 12 分で読めます





エリシオンにおける星矢と冥王ハーデスの激闘よりさかのぼること二百四十数年前…。
熱き友情で結ばれた二人の少年の絆を引き裂きもう一つの聖戦が始まろうとしていた!!



車田正美によって週刊少年チャンピオンに連載された「聖闘士星矢」の正式続編。
不定期連載であったこともあって、2006年から2024年の18年にも渡る長期連載の末に完結。単行本は全16巻。完結後は短編『聖闘士星矢 THEN』を経て『聖闘士星矢 天界篇』の連載を開始。

同じく前聖戦の時代を描いた『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』とはあくまでも別の世界観であるが、一部の登場人物は共有されている。

あらすじ

前聖戦の時代、黄金聖闘士になったばかりの童虎とシオンはハーデスの肉体となる少年・アローンを倒すべくエリシオンと呼ばれる地を訪れる。そこで出会ったアローンの親友・天馬は童虎とシオンの知己である水鏡の教えを受けた少年であった。しかし、その水鏡はどういうわけかガルーダの冥闘士として聖域に牙を剥く。

一方、1990年。星矢はハーデスとの決戦で受けた剣の呪いで残すところ3日の命。城戸沙織は前聖戦の時代に乗り込み、星矢に刺さった剣を消し去ることを画策。時の神・クロノスの力を借りて243年前の時代へ向かう。

前聖戦の時代で2つの時代の聖闘士が交わる中、ハーデス軍とも異なる大きな陰謀が聖域に襲い掛かる。


登場人物

1990年

聖域関連

星矢
聖戦で沙織をかばって受けた剣が呪いとして残り続けており、意識がないばかりかあと3日で心臓に突き刺さって死んでしまう状態にある。

紫龍
山の中で発見された孤児、翔龍を春麗と共に育てて穏やかに過ごしていたが氷河、そしてそれを追ってきた斗馬の言葉を受けて前聖戦の時代へ。何の因果か童虎の元へ墜落する。

氷河
こちらもやはり宝瓶宮に落ち、かつての水瓶座の聖闘士ミストリアと対面する。


沙織と共にアルテミスおよびクロノスの元へ向かい、最初に前聖戦の時代へ向かう。天馬と行動を共にし、前聖戦の黄金聖闘士と対峙する。

一輝
相変わらず瞬のピンチに駆けつける。目的のためならば前聖戦の黄金聖闘士には流石に

魔鈴
現代に残り、星矢の肉体を守る。斗馬に何かを感じ取っているようだが…。

シャイナ
魔鈴と共に星矢を守る。過去における蛇夫宮の復活に伴い、同じ蛇遣座として何かを感じ取る。

城戸沙織
星矢を救うために過去の時代へ飛ぶも、クロノスの戯れにより赤子の姿にされてしまった。

シャカ
嘆きの壁を打ち破った際に亡くなっているが、その思念はかつて献血したアンドロメダの聖衣に宿っており、前聖戦時代の処女宮でその小宇宙に反応して現出。同じく残留思念のシジマと対等に渡り合う。

オリンポス関連

アルテミス
アテナの姉である月の女神。アテナがポセイドンやハーデスを討ち果たしてきたことに怒り心頭。人間を守ることの無意味さを説いてアテナを殺そうとするも、それでも人間を信じるアテナに時の神クロノスのことを教える。一見厳しい態度を見せていたが、これまでの所業からアテナにいずれ降りかかる災いを危惧しての行いであり、妹想いの姉。

後に『セインティア翔』でも設定が使われているが、こちらではポセイドン編前の時系列であることもあり、快くアテナに力を貸していた。

カリスト
アルテミスの侍女。アルテミスの苦心する様子を見て、アテナの討伐をラスクムーンに依頼する。

ヘカーテ
月の魔女。老婆の姿で現れ、若返りに有効だというアテナの髪を要求。あっさり髪を受け取るとアルテミスの元へ案内。
アルテミスの元を去った沙織たちの前に若返った姿で現れ、クロノスの元へも案内した。
その後もいざこざに巻き込まれながらも、アテナの髪のおつりと称して後から現れた一輝、紫龍、氷河を案内した。

ラスクムーン
月の遊撃隊長。カリストの命を受けて、部下を引き連れてアテナを殺そうとするも瞬に妨害される。必殺技は赤い蛇のオーラを纏った矢を放つクリムゾンバイパー。

時の神クロノス
オリンポス十二神をも超越した時の神。命を投げうっても星矢を救おうとするアテナを前聖戦の時代へ飛ばすが、その際にアテナを赤子にしてしまう。

斗馬
アルテミス城に囚われた元天闘士。牢から解き放たれるべく星矢を狙う。魔鈴と何か関係があるようだが…。

アポロン
アテナおよびアルテミスの兄である太陽神。オリンポス十二神の中でも正義感に燃える熱い神。今世のアテナおよび聖域に対する怒りも凄まじく、アルテミス以上の厳罰を求刑した。

前聖戦の時代

天馬
前聖戦時代のペガサスの聖闘士。星矢に瓜二つ。元は夜盗をしていたが、アローンの優しさと水鏡の人間性に惚れ込んで改心。ペガサスと杯座の聖衣を託された。ペガサスという馬を連れている。

アローン
前聖戦でハーデスの肉体として選ばれた少年。絵の勉強をするためにフィランツォへ向かう途中、天馬と出会う。天馬に荷物を盗まれるも、水鏡が天馬を殺そうとするとその荷物は自分があげたのだと助けようとする。
天馬と共に行動していたが、少し離れた隙にパンドラにそそのかされて冥王の剣を抜いてしまい、ハーデスに乗っ取られてしまう。

サーシャ
天馬とアローンの友人。前聖戦時代のアテナであるのだが、未来から沙織がやってきたために目覚めずにいる。

黄金聖闘士

それぞれの詳細は各自の星座ごとにまとめられた黄金聖闘士のまとめ記事が詳しい。
牡羊座のシオン
本編ではサガの乱で命を落とした教皇。前聖戦の時代においては童虎ともども新米の黄金聖闘士であった。サイコキネシスに長ける。

牡牛座のオックス
アルデバランにも劣らぬ巨漢。勝手な行動をしたシオン、童虎とそれを庇おうとした天馬にお灸を据える。車田作品の巨漢枠の宿命か最初に水鏡と相対して退場するも、仮死状態に抑えられていた。

双子座のカイン
闘いを好まぬ優しい性格で、水鏡の苦しみを感じ取って事情を訊こうとする。しかし、その実力は本物であり、かつて散々ギャラクシアンエクスプロージョンを受けた一輝が「一度見た技は通用しない理論」で軽減してもなお生きているのが精一杯程度に抑えるのがやっとであった。

双子座のアベル
カインの弟だというのだが、同時に現れることはなく互いに影のような存在と語る。カインを悪の道に引きずりこもうと画策する。

蟹座のデストール
オカマ口調が特徴的。死者の魂を棺桶に詰めて冥界に送り返しているらしい。教皇につくと宣言したかと思えば一輝に惚れ込んで味方するなど食えない人物。自分の利しか考えていない様に見えるが男を見る目は確かだそうで、水鏡の真意にもそれとなく気づいていた。

獅子座のカイザー
仁力勇に優れた男。自分の目で見たものしか信じないと語り、獅子宮を押し通ろうとするものをその光速拳で返り討ちにしていく。ライオンのゴールディ・ブロンディを飼っている。

乙女座のシジマ
小宇宙を蓄えるために閉眼しているのみならず、口をも閉ざして基本テレパシーで会話することから静寂なる男と呼ばれ、神に近い力を発揮する。
降誕した沙織を殺そうとする教皇から沙織を庇い、教皇の間の迷宮に閉じ込められる。
そこから最後まで処女宮に戻ることはないのだが、残留思念によって常に処女宮を守り続け、多くの爪痕を残しており、その実力が伺える。

天秤座の童虎
本編における老師の若い頃。アローンがハーデスの肉体を得る前に殺すことで聖戦の開始を阻止しようとする。水鏡から事の真実を聞くと一変してアテナを殺そうと動き出す。

蠍座のエカルラート
かつて蠍に刺された際に、血液が結晶化して透明化するという奇病を患う。オデッセウスの献血により、命は繋いだものの現在でも後遺症で透明になってしまうことがある。オデッセウスが復活するということで、アテナよりもそちらの味方をしようとしていた。

射手座のゲシュタルト
半人半馬のまさしくケンタウロスのような出で立ちの聖闘士。亡くなった愛馬、ターニャの半身をオデッセウスに宿してもらったと語り、その恩からオデッセウスに与する。

山羊座の以蔵
人呼んで魔斬りの以蔵。日本で修行を積んでおり、武士道を会得している。その聖剣も刀剣のエフェクトで表現される。その出自からオデッセウスにも殆ど恩がない*1

水瓶座のミストリア
聖域の中で最も高潔な男。シジマにアテナを託され、氷河と対峙。

魚座のカルディナーレ
アテナを殺そうとした教皇につき、対抗していたシジマにブラッディローズを打ち込む。死後の安寧を得るためハーデスに与すると語っていたが、後にアテナの小宇宙を目の当たりにすると改心し、シジマとアテナを助けた。

教皇
赤子の姿で降誕したアテナを殺そうとするも、シジマに止められる。守護星座などは不明。

蛇遣座のオデッセウス
医司の聖闘士で、闘うことこそしなかったが修行中の負傷や病気に苦しむ聖闘士の命を救ってきたが、沙織が時間を越えたことによる天変地異に伴ってアスクレピオスに目を付けられてしまう。黄金聖闘士として復活後もあくまで直接的な攻撃はしない。

蛇遣座のアスクレピオス
かつて神話の時代において黄金聖闘士であった男。仁智勇に優れ、全ての傷ついた者を癒して人々から神と呼ばれるまでに至ったが増長して本当に神になろうとして神々の怒りを買い、タルタロスに封じ込められた。オデッセウスは彼の生まれ変わりと呼ばれていた。

沙織が時間を超えた影響でタルタロスを脱出し、オデッセウスの肉体を借りて聖域の支配を企む。

ハーデス軍

ハーデス
1990年においてはすでに討ち果たされているが、剣の呪いは今も星矢を蝕む。前聖戦時代においてはアローンを依代として復活した。
なお、原作で星矢について神話の時代に似た男に出会っていたと言及しているが、本作でしれっと「前世」と言い直している。後の外伝『聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON』ではこちらの神話の時代にいた方の星矢に似た男について言及されている。

パンドラ
本編の同名人物とは別人だが、役割はほぼ同じ。正体などは特に掘り下げられていない。

杯座(クラテリス)/天雄星ガルーダの水鏡
かつて天馬とアローンの命を救い、天馬に聖闘士の技や男の正義を叩きこんだ戦士。
シオンと童虎の同期に当たり、その2人よりも早く白銀聖闘士になる優れた戦士であったが冥闘士となり、アテナの首を取るべく十二宮を走る。
大気中の水分を集めて盾とするディフェンスと、凍結させて槍にして放つ必殺技「氷槍百蓮華」を得意とする。氷一辺倒の水瓶座よりよほど水と氷の魔術師感がある。

天貴星グリフォンのフェルメール
本編におけるラダマンティスのように、ハーデス城で待機。必殺技のコズミックマリオネーション・ヴァリアシオンではバレエの舞踏になぞらえて相手を苦しめる。

地奇星フログのミーヤン
名前が異なるとはいえ殆どゼーロスと変わらないキャラクター性。

ガーゴイルのヤンボウ
水鏡をハーデス軍に引き込もうと誘惑する。名称は分解装着図にしか書かれておらず、何星かは不明。

ワームの冥闘士
本編の聖戦同様獅子座に引きちぎられたところ、ハーデスに寝返ったと思われていたデストールのピーチアタックの追撃を受けて撃沈。

天間星アケローンのニャン
アケローン河で待機していたところ、仮死状態のオックスを引き戻しに来たオデッセウスと出くわし、困惑する。

地妖星パピヨンのジュリエッタ
フィランツォで眠るサーシャを始末すべく遣わされた。最初から蝶の形態。

天猛星ワイバーンのシャガール
天馬に敗れたジュリエッタに代わってサーシャの始末に向かう。

その他

水清
水鏡の弟。病死してしまい、今はこの世にいない。

用語

花の鎖
アテナの加護を受けた花飾り。物語の要所で使われ、その加護で聖闘士たちを護った。

杯座の聖衣
水鏡が聖闘士として身に着けていた白銀聖衣。かつてアテナが渇きを潤した杯が元とされ、水を満たして飲めば回復効果を持つ。また、満たした水には未来が映し出されることがある。

未来を映し出すという効果の設定上の利便性もあり、『セインティア翔』や『Knights of the Zodiac』でもそれぞれ異なる形で登場する。

蛇夫宮
天蠍宮と人馬宮の間に位置する十三番目の宮で、他の十二宮より巨大。オデッセウスの復活と共に現れ、聖域をヒュプノテラピアというヒーリング効果で満たす。この効果によってオデッセウスと相対していない聖闘士は完全に眠りに落ちてしまう。しかし、未来からやってきた瞬たちには時間軸のズレからか効果がない模様。

クリューソスの剣
サガが沙織を殺そうとした時に使った黄金の短剣。アテナを殺すためにサガがどこからか用意したわけではなく元々 代々の教皇にのみ受け継がれていた神殺しの剣 と判明した。
おそらく聖闘士が格上の神を倒すこともできる神器として作られたのだろうが アテナにばかり向けられており 本作でも沙織を殺すべく教皇によって使われる。本作でこの名称がつけられ、加筆修正版の「Final Edition」でも使われた。
ちなみに『Episode G』ではクロノスから預けられた短剣で、善サガがクロノスに対して振るったこともある。


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最終更新:2026年08月03日 10:42

*1 回想シーンでも幼少期の黄金聖闘士の中で彼だけいない。