アットウィキロゴ

トラップ○○ック(遊戯王OCG)

登録日:2026/08/01 Sat 22:03:58
更新日:2026/08/14 Fri 19:26:54
所要時間:約 5 分で読めます




トラップ○○ックとは、遊戯王OCGのカード群。

概要

扱いとしては、《無限泡影》や【ドミナス】といった一部の手札誘発罠を除き、現代遊戯王では重要性や存在感がすっかり薄れてしまった通常罠の汎用サポートカード群。
公式でカテゴリーとして括られているわけではないが、ネーミングが似通っている他にも
  • 通常罠
  • 「指定されたコスト」を払うことで同名カード以外の通常罠をデッキから直接セットする
  • 自身の効果でセットした通常罠を、セットしたターン中に発動できる
という共通要素を持つ、通常罠カードの万能サーチ札として扱える。
インフレの加速に伴い通常罠の存在感が薄れていった第10期以降の遊戯王だからこそ許されたカード群と言えるかもしれない。

イラストに描かれているモンスターたちが罠カードに関連した人選なのも共通項か。
なお今後似たようなカードで後ろ2文字が変わった場合この項目名がどうなるかは管轄外だ

一覧

《トラップトリック》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「トラップトリック」以外の通常罠カード1枚を除外し、その同名カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は罠カードを1枚しか発動できない。

初出は第10期パックの『SOUL FUSION』。
一番最初に登場した「トラップ○○ック」カードで、コストはデッキ内の同名カードの除外。
デッキ内の同名カードをコストにするため、コスト調達が格段に楽なのが大きな強み。使いやすさという点で他2枚と比べてもピカイチ。
特定の通常罠をどうしても発動したい場合このカードが代用となるほか、複数の罠を使い分けることもできる。

弱点としてはデッキに同名罠カードが複数枚必要な事と、デメリットとして使ってしまうとそのターンに罠カードを1枚しか発動できなくなる事。
罠カード自体、現代遊戯王においては基本的に即効性が無い為に、手札に来るのを少しでも減らすために採用枚数を減らす傾向にある他、複数枚採用していてもデッキに無ければサーチ出来ないという弱点も持つ。
扱うためにはこのカード以外にも通常罠1種類に付き2~3枚をデッキに仕込む必要があるため、有効活用したい場合自然とデッキ枚数が嵩んでしまうのは明確なデメリットだろう。
とはいえ2026年現在で複数枚採用する通常罠カードは【ドミナス】を筆頭に増えているので、罠主体のデッキであればこのカードの採用も問題ない。
が、面倒な制約があるとはいえ決闘者目線ではこれでも十二分に有用であり、使う人が使えば八面六臂の活躍をする。
何をセットしたかは相手にバレてしまうので奇襲には使えないが、《霊王の波動》や《魔砲戦機ダルマ・カルマ》のような、避けようがないほど広範囲に効く通常罠を持っていけば問題ない。
《ウェルカム・ラビュリンス》だったり《ダイノルフィア・フレンジー》だったりといった、デッキのキーカードが通常罠になっているデッキならさっさとそれを発動してしまってもよいだろう。

なお「自分は罠カードを1枚しか発動できない」という縛りは別にこのカードで伏せた罠カードを発動しなければならないというわけではない。
温存してもいいし、別の罠を発動してもいい。セットする意味の薄い《トランザクション・ロールバック》をわざわざデッキからセットして「脅迫」に使うのも戦略としては有用である。*1
他にも相手が《ハーピィの羽根帚》等を打ってきた際に《やぶ蛇》を持ってきて強制的に発動させるというのも可能。

これらの戦術は他の「トラップ○○ック」でも使用可能。
「1枚しか発動できない」はトラップトリックの発動&処理終了後から始まるので、《トラップトリック》そのものの発動と同タイミングで発動した通常罠は制約にかからない。
逆に言えばセットしたカード以外の罠を発動した場合も封印されるので注意しよう。むしろ牽制に使うのもありかもしれないが。
また裏技として、《トランザクション・ロールバック》のコピー効果で《トラップトリック》や下記の《トラップトラック》をコピーすると、「このカードの発動後、ターン終了時まで自分は罠カードを1枚しか発動できない。」という制約を踏み倒しながら罠をセット・即時発動できる。
下準備は多少必要とするが、いざとなればこの制約踏み倒しコンボを狙うのも手の1つ。


イラストは《ティオの蟲惑魔》と《ランカの蟲惑魔》が男たちを森に誘っているというもの。
……であるが良く見たら蟲惑魔の本体がその獲物たちを狙っている。
恐らくはこの続きは《蟲惑の落とし穴》の惨状に続くのだろう。
と同時に「蟲惑魔同士は仲が良く、協力して狩りを行う」という設定が活かされた一枚と言えるだろうか。

2026年には【アシュトラ】との連動の為に『BEYOND THE BRAVE』の「+1エクスパンションパック」に再録されている。
その内容が、なんと《セラの蟲惑魔》が《ホールティアの蟲惑魔》に笑顔のやり方を教えているというもの。
《ホールティアの蟲惑魔》は蟲惑魔としては不完全で狩りも下手なのだが、そんな彼女とも仲良くしているという絆を感じさせる一枚である。
……その下に転がっている頭蓋骨もそれを見て満足しているだろう。きっと。


《トラップトラック》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、デッキから「トラップトラック」以外の通常罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は罠カードを1枚しか発動できない。

初出は第11期パックの『CYBERSTORM ACCESS』。
効果自体は《トラップトリック》とほぼ同じだが、こちらのコストは自分フィールドのモンスター1体の破壊。
アドバンテージ的には損しているが、制限カード指定されてしまった《次元障壁》のような、デッキ内に1枚しか入れられない通常罠にアクセスできる点が優秀であり、ほぼほぼ罠の万能サーチ札と化している。
破壊されても問題の無いモンスターをコストにするのが基本的な使い方だが、実は破壊されたことにより発動する効果との相性が良く、それらと組み合わせるコンボもある。
他、《スキルドレイン》等の「フィールド」のモンスターの効果を無効化するカードからサクリファイスエスケープするのにも使用出来る。

だが罠カードのセットは破壊が通らないと出来ない事には注意。破壊できたならその後のは不問なので、《次元の裂け目》の影響下でも機能する。
なので「破壊耐性持ったモンスターでペイ」なんて事は不可能なのだ。
また、発動後に罠を1枚しか使えない制約は《トラップトリック》と一緒。
性能に関して言うなら1枚から行動できる《トラップトリック》以下なので、破壊して意味のある、もしくは破壊されても平気なモンスターとの併用を忘れずに。

イラストは……まぁなんというか、蟲惑魔に完全に食べられちゃった人達の末路が書かれている。
蟲惑魔のストラクチャー組の痕跡があちこちに残されており、彼らは余程美味しかったのだろう。
効果的に考えるなら「トラップトラック」で破壊されたモンスターが彼らと言えるか。
ただしこのカード自体は肝心の【蟲惑魔】とは相性が非常に悪い
【蟲惑魔】は展開力がいまひとつで、誰か一人が破壊されるだけで大騒ぎになるようなテーマなので破壊している余裕などないのである。
EXゾーンから出てきた蟲惑魔は罠耐性を持つし……。


《トラップホリック》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「トラップホリック」以外の通常罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、自分の墓地に罠カードが3枚以上存在する限り、セットしたターンでも発動できる。

初出は第13期パックの『DUELIST ADVANCE』。
今度のコストは自分の魔法・罠ゾーンのセットカード1枚の破壊。
似通った効果の《トラップトラック》との最大の差別化点として、セットしたターンでの即時発動に条件がつく代わりに「このターンは今後罠カードを1枚しか発動できない」デメリットが無くなっている。
《トラップトラック》同様、普通に使うとアドバンテージ損なので、既に発動した通常魔法・速攻魔法・通常罠を対象にするか、相手の除去の対象になっている魔法・罠を対象にするのが基本になるだろう。
破壊または墓地に行くことで発動条件が整う魔法・罠やフィールド魔法、永続魔法、罠をコスト対象にする手も考えられる。

ただし即時発動の為には「コストで破壊した魔法・罠カード」と《トラップホリック》以外にもう1枚罠カードを別途墓地に落としておかなければならないため、初速という点では上記2枚と比べ明確に一歩劣る。
また、発動する前の時点で《トラップホリック》以外の魔法・罠カードが1枚以上場に出ていることがこのカードの発動条件。なので手札がこのカード以外全員モンスター、とかだとその場で固まって発動できなくなる。
どのデッキにも入っていてサーチも容易、なんならEXデッキから調達することもできるモンスターをコストに使う《トラップトラック》とも違い、こちらは魔法・罠カードを沢山採用したデッキでないと詰んでしまう。
あと忘れがちだが、このカードはセットして1ターン待たないと発動できない通常罠。
現代環境では通常魔法の発動に合わせるため悠長に次の自分ターンを待っている余裕はないので最短となる相手ターンに発動する必要があるのだが、相手ターンで発動するには同じく相手ターンで発動できて破壊されても後腐れのない速攻魔法・通常罠のどちらかとの併用が必須になる。
見た目ほど扱いやすいカードではないので注意。

ただ、上記の欠点は全て「十分な量の通常罠カードを用意できなければ役に立たない」というその一点に集約される。
言ってしまえば、「初期手札5枚が全部通常罠でも怖くない!」と言えるデッキならば一転して強力なカードとなるわけである。
さきほどの《トラップトラック》とは逆に【蟲惑魔】デッキとは抜群の相性を誇り、《ティオの蟲惑魔》で墓地から釣り上げた落とし穴をコストにこのカードを発動できる。
また、通常罠を発動することそれ自体が行動の起点になる【バージェストマ】なら、ただ数合わせ的に発動するだけでも利益を生む。
《トラップトリック》と違って発動制約も発生させないのでその後の動きも阻害しない。

イラストは蟲惑魔ではなく、【ラビュリンス】の面々が勇者を迎え撃つ準備をしている光景。
《白銀の迷宮城》のジオラマを《白銀の城のラビュリンス》が作っているのだが、姫様は脚立の最上段に立っておりめちゃくちゃ危険
厚生労働省ですら待ったを掛ける行為の末路は…… このカードの効果を考えれば一目瞭然だろう。




追記・修正は、エルドリッチの実験に使われ王家の神殿の守護をしつつバージェストマの海に迷い込みラビュリンスで罠に引っかかった後に蟲惑魔に食べられてアシュトラのように復活した後にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月14日 19:26

*1 《トランザクション・ロールバック》は「墓地にいるとき、墓地の他の通常罠の効果をコピーできる」という効果を持つ。たとえば《大嵐》で魔法罠を全破壊してフィールドを綺麗さっぱり空にしても、使うはずだった通常罠をロールバックでコピーして発動し直せば破壊した意味がなくなる。つまり、ロールバックをそれと分かる形で伏せるのは「破壊してもいいけど、消費の無駄だぞ?」という暗に伝える役割があるのだ。