無限泡影(遊戯王OCG)

登録日:2019/11/19 Tue 23:35:45
更新日:2019/11/21 Thu 19:35:32
所要時間:約 5 分で読めます




「俺の場にはこのターンエクシーズ召喚に成功したアザトートがいる。
よってお前はモンスター効果…すなわち手札誘発モンスターを使えない!
増殖するGは通っているが関係ねえ!
俺のソリティアの前に何もできずにバーンで死ぬがいい!
俺は灰流うららを召喚しアザトートとリンク召喚!現れろ!ハリファイバー!
そしてハリファイバーの効果発動!ハリファイバーの効果によりデッキから…」

「ハリファイバーを対象に手札から罠カード無限抱影発動。抹殺の指名者などありますか?」

「…ないです。ハリファイバーの効果無効化されます。ターンエンドします。」


【概要】

《無限泡影/むげんほうよう》とは遊戯王OCGに登場するカードの1つ。分類は通常罠カード。
初収録パックは「FLAMES OF DESTRUCTION」。
夢幻泡影」や「無限抱擁」ではない点には注意。

カード名の元ネタは上に誤表記の例として挙げた「夢幻泡影」と思われる。
仏教由来の四字熟語であり、人生や世の中の物事は実体がなく、非常に儚いことの例え。
OCGでは《外神アザトート》や《墓穴の指名者》を使って挑んだ先攻制圧が、このカードの前に崩れる事も多いため中々皮肉が効いている。

イラストでは《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》が崩壊していく様子が描かれている。
しかし、このカードが出来ることは《インフィニティ》の効果の無効化のみであり、破壊などの除去まではできない。
カード名の「無限」はこのカードに描かれている《インフィニティ》にもかかっていると思われる。


【効果】

通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

まず特徴として「手札から罠だと!」ができる事が挙げられる。
アニメ放送当時では散々ネタにされたが現在では、環境が高速化し過ぎて伏せてからじゃないと使えない罠カードの使用率が低下し過ぎた苦肉の策として特定の条件で手札から発動できる罠カードが増えている。
この様な性質を持つため、罠カードだが汎用手札誘発として使う事が可能。

このカードの手札からの発動条件は自分のフィールドにカードが存在しない事
中々に厳しいが、相手の先攻1ターン目であればまず条件を満たせる。
また、あくまで手札から発動する為の条件であり普通の罠と同様にセットしてから発動することも可能で、その際には発動条件やコストは無い。
条件を満たすのが難しい2ターン目以降ではセットされることが多く、セットされた状態から発動した場合には後述する追加効果が適用される。

メインとなる効果は相手のモンスター1体を対象に取ったターン終了時までの効果無効と非常にシンプルな物。
汎用手札誘発としては、ほぼ《エフェクト・ヴェーラー》と同じと考えても良い。
手札誘発としての運用方法も似ているがモンスターと罠、発動できるタイミングの違いから少し異なる点もある。

セットしてから発動した場合には追加効果としてこのカードを発動した同じ縦列の魔法・罠カードの効果が無効化されるも適用される。
魔法・罠のメタとなる効果だが、わざわざこのカードを発動した縦列と同じ場所で発動するということはまずない。
自分にも適用されるためこれを発動した場所でうっかり発動して自滅してしまう事も良くあるが。
その為、後伏せで縦列を合わせるのが基本となる。永続魔法・罠やペンデュラムカードが狙いやすい。
場合によっては今無効化する必要がない効果を持つモンスターを対象にして発動して、この効果の適用を狙う事もある。
ただし、この効果はあくまで追加効果であるためモンスター効果の無効化に失敗してしまうと適用されない。
この効果の存在から自分にモンスターがいる時の魔法・罠カードの発動位置やセットする位置に気を配る必要が出た。


癖は比較的少なく扱いやすい手札誘発のため、現在の環境で使用率が高いカードの1つとなっている。


【エフェクト・ヴェーラーとの比較】

やはり、このカードを語る上で避けて通れないのは《エフェクト・ヴェーラー》との比較だろう。
前述した通り非常に似ているがモンスターと罠、発動条件の違いがあるため一概に優劣をつけられない関係になっている。


カードとしての分類

《ヴェーラー》はモンスターのため《水晶機巧-ハリファイバー》のリンク素材になったり、効果で呼び出されたり、墓地へ行けばカオスのコストなどにもなれる。
《無限泡影》は罠のため《トラップトリック》でセットすることもできるが、《ヴェーラー》程の利点は薄い。
ただ【オルターガイスト】においては罠カードであることから《オルターガイスト・マルチフェイカー》を相手の先攻1ターン目から起動しに行けることから、こちらを優先する明確な理由となっている。
また、《インスペクト・ボーダー》を使用する場合は手札誘発モンスターとの噛み合いが悪いため、罠カードとしてセットしても使えるこちらの方が優先されることが多い。

モンスター効果は《墓穴の指名者》《外神アザトート》などで封じられ、《ヴェーラー》は近年では対策されやすい。
《無限泡影》は手札から発動される罠と言うのは対策しにくい要素であり、《ヴェーラー》を対策出来ないもので汎用的なものであれば《レッド・リブート》や《禁じられた聖槍》程度。
手札発動からの通りやすさで言えば、現在は罠の分《無限泡影》の方が勝っていると言える。


発動できるタイミング

《ヴェーラー》は発動条件が自分の場には左右されないが、タイミングが相手のメインフェイズに限定されている。
そのため展開終了後のトップドローで引くと、素材ぐらいにしかならず残念な気持ちになりやすい。
それに対して《無限泡影》は発動タイミングがダメステ以外であればいつでも発動できるので、トップドローで引いても制圧する為に立っているモンスター、所謂「置物」に対して発動し突破口を開きに行くことができる。


発動条件

《ヴェーラー》はフィールドで効果を使う事は出来ないが、手札から効果を使う場合には自分の状況には左右されない。
対して《無限泡影》は手札から発動しようとすると自分の場が空でなければならない。
それでも相手の先攻1ターン目であれば関係ない事もあるが、《幻創龍ファンタズメイ》などを使用した後に引いた場合使えなくなってしまう。
そのため自分のカードとの組み合わせにやや左右されてしまう面がある。
また、《トーチ・ゴーレム》《夢幻崩界イヴリース》《盆回し》 などを送り付けられると、展開のついでに対策されてしまう事もある。
セットしてから普通の罠カードと同様な発動も可能だが、今度は魔法・罠除去カードの餌食になる可能性もある。


値段

やや番外編。
《ヴェーラー》は登場から長い年月が経ち、度々再録されているため複数枚集めるは容易。
《無限泡影》は初出がスーパーレア(シークレットレア有り)で環境的な需要もあったため、高めの値段を維持している。
「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」にて両者再録され《無限泡影》が少し値段が落ちたこともあったが、すぐに売り切れ絶版になった上に封入率も最低レアリティがシークレットレアであり高いとは言い難かったため大体元通りの値段に戻っている。
この時《ヴェーラー》は更にばら撒かれた。


どちらにも長所短所はあるため、結局のところデッキと環境との相談となるか。


追記・修正は無限抱影を発動した列で左腕の代償を発動してからでお願いします。


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