聖獣セルケト(遊戯王OCG)

登録日:2014/12/20 Sat 23:27:32
更新日:2025/05/16 Fri 04:37:06
所要時間:約 3 分で読めます





聖獣セルケト

《聖獣セルケト》とは、遊戯王OCGに登場したモンスターカードである。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」の攻略本上巻にて収録された。

カードテキスト

効果モンスター
星6/地属性/天使族/攻2500/守2000
(1):自分フィールドに「王家の神殿」が存在しない場合にこのカードは破壊される。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードが戦闘で破壊したモンスターは除外される。
(3):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。このカードの攻撃力は500アップする。

概要

星6の上級モンスターでありながら高いステータスを誇り、
戦闘破壊したモンスターを容赦なく除外してさらに攻撃力をアップさせるという効果を持つ。

相手の墓地肥やしを防ぎつつさらにステータスを上げるため、
対戦相手は早々に対処しなければ《聖獣セルケト》はますます強くなってしまう。

ただし、このカードは収録されている攻略本の下巻付属の《王家の神殿》という永続魔法と併用しなければならないため、
こちらを叩かれてしまうと非常に弱い。

その《王家の神殿》の効果がこちら。

永続魔法
このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる。
また、自分のフィールド上のこのカードと「聖獣セルケト」を墓地へ送る事で、
手札・デッキ・融合デッキからモンスターカードを1枚選択し、特殊召喚できる。

さて、どこかで見た覚えのある効果だろう。

あの《処刑人-マキュラ》の互換である。
向こうと違って《サイクロン》一発で止められるし手札にも加えにくいが効果は殆ど大差ない。

そんな訳で当然の如く禁止カードにぶち込まれ、《聖獣セルケト》も巻き添えを食らう形で全く役に立たないカードに成り下がってしまった。
スキルドレイン》などの効果でバニラ化すればフィールドには維持できるのだが、その強力な能力を存分に生かすことができない。
一応、手間のかかるコンボでフィールドには維持できるが、効率がとても悪く実用性は低い。
《進撃の帝王》という永続魔法を用いればA召喚限定で効果を発揮できていたが、代償としてEXデッキが使用出来なくなるのが痛すぎた。
というかぶっちゃけ打点強化にせよ除外にせよ上級の戦闘を介する手間に見合うとは言い難いため《聖獣セルケト》の採用はほぼ特殊召喚のための生け贄(リリース)が本命で、他の効果やステータスはほぼ飾りであった。
そのため《王家の神殿》以外に《聖獣セルケト》を場に維持する方法が増えたところで、そこまでして採用する魅力が乏しかったと言える。

そして、2015年1月に大規模な禁止カードエラッタ祭が行われる事が決定。
《王家の神殿》も魔法の言葉「1ターンに1度」のエラッタが付き、久しぶりに制限カードとして復帰することとなり、再び《聖獣セルケト》が暴れまわる日がやってくるようになった。
リフォームされた《王家の神殿》で《聖獣セルケト》は活躍の時は今か今かと眠りについているのである……。

同じ融合モンスターを呼び出すなら《デビル・フランケン》の方が手軽だがあちらは禁止カードに指定されていることが多いので問題にならない。

ちなみに、《王家の神殿》の禁止指定から解除までの間にS召喚X召喚が登場し、それに合わせて融合デッキがEXデッキへと名称を変えたが、当時のこのカードの記述はエクストラ(融合)デッキから特殊召喚可能なモンスターの種類を指定していない為、当然「シンクロ及びエクシーズモンスターも特殊召喚出来るのか?」と疑問符が付いた。エクシーズ導入後に公式からは可能の裁定が下った。
この裁定適用中はずっと禁止指定のままだったので、ノーリミットデュエルやタッグフォースシリーズ等の禁止解禁ができるコンピュータゲーム内にしか影響しないネタだったが。
制限復帰時のエラッタで「融合モンスター」を指定する記述が加わった。

《聖獣セルケト》の種族は天使族だが、その姿はまごうことなきサソリそのもの。
「こんな化け物じみたモンスターが天使?」と思うかもしれないが、
元ネタとなったセルケトはエジプト神話に登場するサソリの姿をした女神であるため、サソリの姿をしているのは正しい。というか原典に則ると化物じみた姿の天使は少なくない。

ちなみに《聖獣セルケト》の代用として、似た能力を持つ《ミレニアム・スコーピオン》というモンスターが存在し、そちらも文字通りサソリの姿をしているが種族は昆虫族である。
セルケトと違って《王家の神殿》のような維持は必要ないが、攻撃力が低めでしかも除外能力を持っていないのであまり強くない。


原作において

原作では罠デッキ使いのリシドが使用した切り札であり、罠モンスター(とラー)以外では彼の唯一のモンスターカードでもある。
城之内の召喚した《人造人間-サイコ・ショッカー》で罠を封殺されたリシドは上記の《王家の神殿》と合わせて《封魂の聖杯》《セルケトの紋章》
という魔法カードを使用して特殊召喚し、一気に形勢を逆転した。
原作では戦闘破壊したモンスターの攻撃力の半分を自分の攻撃力に加算するというもので、
城之内のモンスターを次々と破壊して5000以上もの攻撃力に増大させていった。

その攻撃方法はモンスターをムシャムシャと貪り食うというかなりエグイもの。
貪り食う度に相手のモンスターの特徴を取り込んで進化していくその姿は本当に不気味。
《人造人間-サイコ・ショッカー》を食ったときには直立して人型に似たスタイルに変化していた。
遊戯たちギャラリーはかなり引いており*1静香に至っては逃げ出しそうになった程。怖いよっ!

このままリシドが攻めていれば城之内に勝利できていたのだが、マリクの都合によりそれは却下されることに……。


追記・修正は罠デッキを作ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 天使族
  • 聖獣セルケト
  • リシド
  • 地属性
  • 星6
  • 書籍付録カード
  • サソリ
  • 自壊
  • 攻撃力アップ
最終更新:2025年05月16日 04:37

*1 原作漫画版において、この時の闇遊戯のドン引き顔は一見の価値あり。