シエル(ロックマンゼロ)

登録日:2010/06/25(金) 02:25:29
更新日:2025/02/02 Sun 18:53:08
所要時間:約 4 分で読めます




シエルとは、『ロックマンゼロ』シリーズのヒロインである。


【概要】

レジスタンスベース唯一の人間にしてリーダー。日々科学者として新エネルギー開発に取り組んでいる。
穏やかで物静かだが、間違っている事には毅然と立ち向かう強さも持つしっかり者で、優しく思いやりのある性格。
レジスタンスのメンバーにとっては希望の象徴でもある天才美少女として信頼も厚い。


優秀な科学者を産出する計画に基づき、遺伝子操作によって作られた人間。同じスタッフトークで「マザーエルフを開発したのはシエルの先祖」とも述べられているので、元々科学者の血筋でもあった模様。
最終的に暴走したとはいえコピーエックスを作成したり(なんと当時9歳)、従来の理論を覆す画期的な新エネルギーを開発するなど、非常に優秀な科学者。
それ故に一度熱中すると周りが見えなくなる一面もある*1
また科学者としては優秀でも、一人の人間としては年相応の幼さを垣間見せる。

外見上の特徴はロールちゃん(ロックマン)の系譜をに属する金髪のポニーテールに赤系(真っ赤ではなくピンクなのは主人公が真っ赤なためだろうか)の服。

【各作品での活躍】

ロックマンゼロ

14歳。元々はネオ・アルカディアの科学者として活動していたが、ネオ・アルカディアによる無実のレプリロイドの不当な弾圧に疑問を抱き、ネオ・アルカディアから離脱。
イレギュラー認定されたレプリロイドたちと共にレジスタンスを結成した。

コピーエックスを作る、封印されていたゼロを起こすなど、全ての引き金となる事柄を引き起こし、本人もそれを自覚している。

ゼロを叩き起こした後は、仲間の救出や工場乗っ取りを始め、ゼロに依存せざるを得ない状況に引け目を感じながらもお願いする。
また、ゼロが至らず仲間を助けられなかったら「仕方ないわよね」と仲間を失い、辛い筈なのに気丈に振る舞いゼロを気遣う。
シエルさんマジ女神。

ゼロがコピーエックスを撃破し、レジスタンスベースが本格的な攻撃にさらされる事になった際、ゼロは守るものの為に囮役を買って出る。
それに返すシエルの「ずっと待ってる」のやり取りは一度見てもらいたい。 

でも実際には基地を移動したため待っておらず、そのせいでゼロはボロボロになって死にかk…グギギキガギギa…アカルイミライヲー

ロックマンゼロ2

ゼロの力もあり、レジスタンスはネオ・アルカディアの力の及ばない所へと移動。
ゼロの帰還を待ちながら、他のレジスタンスと合流。

戦闘の指揮をエルピスに任せ、自身は新エネルギー、システマ・シエル開発に尽力している。

ゼロが帰還してもしばらくはデータ管理だけを担当するが、研究中でもゼロが声をかければ中断して「あっ、おかえり(はぁと)」と返事してくれる。
シエルさんマジ女神。
数多の伝説の英雄がこのボイスを聞く為に部屋に入る→話す→部屋を出る→最初に戻る作業を繰り返したらしい。

後半からはミッション管理も扱うようになり、ゼロをミッション中もサポートするように。

ちなみに本作のエルピスと部下とのやりとりにより生まれた名(迷?)言は何故かシエルの言葉のように扱われている。

とあるステージではシエル脱出→ゼロだけ転送出来なくなる現象を起こし、ステージで自分を護りきれなかったテツクズに制裁を加えた(護り切っていても同じことになるのは密に、密に)

ロックマンゼロ3

ついにシステマ・シエル開発に成功、これで争いを終わらせられると信じ、その事実をネオ・アルカディアに伝える。
OPでゼロと共に雪の中行動するが、後にかつて自分が造ったコピーエックスの登場により不安を隠しきれないシエル。
更にその後ダークエルフを手に入れたコピーエックスMk2&Dr.バイルが、モニター画面に不気味に映りながら、
「ダークエルフとシステマ・シエルを組み合わせれば莫大なエネルギーを生み出せて、エネルギー問題を解決できる」
「もう争う必要が無くなる」
「君の答えひとつで世界は平和になる」
等々の言葉を並べてシステマ・シエルを渡すよう要求する。

が、シエルの答えは否。
彼らはダークエルフ強奪の際、人間の居住区にミサイルを落として大きな被害を齎していて、到底信用できるものではない。
システマ・シエルを渡せば、更なる悲劇を招くことは必至であり、もうコピーエックスのような悲劇を繰り返すわけにはいかない。
科学者として、人間として、シエルが下した結論である。

その結果、レジスタンスは改めて「 エネルギー資源を独占し、ゼロと言う恐ろしい戦闘力を保有するイレギュラーを保有している薄汚れたテロリスト 」として、ネオ・アルカディアとの対立を激化させて行くこととなる。

そして最後までゼロを信じ続けオメガとの激闘の末勝利した後、ゼロ自身がコピーであっても「あなたは、ゼロ…ゼロ以外…何者でもないわ…」と優しく励ます。
その言葉に救われたゼロは本人に感謝しつつ夕日を眺め、「俺はゼロだ」と宣誓するように告げてエンディングへ。

ロックマンゼロ4

トレーラーを活動拠点にしており、キャラバンの人々の口から「バイルに支配されたネオ・アルカディアの悲惨な現状」を聞かされ、キャラバンがレプリロイドとレジスタンスを嫌っている事に対して心を痛めていた。

今回はデータ管理専業だが、ゼロ出撃時、毎回ゼロを心配する台詞を言い、最終決戦に赴く際はゼロの名を叫ぶ。
おいゼロ、早く帰ってこいよ。

生死不明となったゼロの生還を信じて待ち続けるようだ。
彼にとっては死亡=生存フラグだからきっと…。
実際EDではボロボロになったメットだけが砂漠に転がっているが、逆に言うとメットが大気圏突入の熱と落着の衝撃に耐えているということでもある。
付近にメット以外のゼロ本体ないしその残骸が転がっていないということは…?

ゼロ4のED曲はシエルが歌う、エリア・ゼロのBGMであるesperantoをアレンジした曲となっている。
流石にGBAの容量では曲まるごと一つは入っていないのだが、サントラではフルバージョンが収録されている。良曲なので一度聞いてもらいたい。
さらに、2020年にはゼロ&ZXコレクションの発売に合わせて、本人によるセルフカバー版がYouTubeで公開された*2

ロックマンゼクス

本編には登場しないが、回想やプレリーの部屋の写真などには明らかにシエル様らしい人物が映っている。


ガーディアンの初代司令官で、プレリーからは「おねえちゃん」と呼ばれ慕われていた。
ライブメタル・モデルVの研究の末に同様のライブメタル、モデルXたちを作り出すが、モデルVの研究のさなか消息を断って行方不明となってしまう。

ガーディアンベースの船首には彼女の像が付けられている。

外部出演

格闘ゲーム『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』においてはゼロのバトル開始デモにて登場。
相手を解析して情報をくれるのだが、「その人は豪鬼。戦国時代から伝わる暗殺拳の使い手ね」「その人はムエタイの帝王サガット、強敵よ、気を付けて!」など、妙に詳しい一面を見せる。実は格闘技ファンなのだろうか。
またベガに関しては秘密結社シャドルーのボスである事やサイコパワーについても解説してくれるなど、解析で得た以上の知識がある事は間違いないだろう。
これに関しては当のゼロも「ほんとに、よくしってるな」と驚いていた。

余談

漫画版での彼女は、レプリロイドという設定になっている。
口調も性格もゲーム版と異なり、何とコテコテの軍人タイプになっている。
しまいにはネージュにヒロインの座を奪われて、いつの間にかフェードアウトするなど、散々な扱いを受けている。

完全に非戦闘キャラだが、『ロックマンX DiVE』ではプレイアブルキャラとして登場。
自ら武器を取ってコピーエックスをシバきに行ける。
コロナ禍によりボイス収録が間に合わず当初は無言だったが、遅れてボイスが追加された。


わたしは、あきらめないわ!みんなが幸せに読める項目を・・

画像出典:ロックマンゼロ,ロックマンゼクス
© CAPCOM CO.,LTD. 2002, 2006 ALL RIGHTS RESERVED.
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最終更新:2025年02月02日 18:53
添付ファイル

*1 ドラマCDでは、ベビーエルフの研究に没頭するあまりアルエットの存在に気付かずに悲しませてしまい、反省する一幕もある。

*2 淫帝とカプコンも動画制作に協力している事実上の公式動画である。