ヨルムンガンド(ガンダム)

登録日:2009/05/28(木) 19:31:18
更新日:2024/02/24 Sat 10:01:22
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へへへ、大砲屋冥利に尽きるってモンよ


型式番号 QCX-76A
全長 231.0m
重量 不明
ジェネレータ出力 不明

主な搭乗者
アレクサンドロ・ヘンメ砲術長
他六名

OVA「機動戦士ガンダム MS Igloo 一年戦争秘録」第一話“大蛇はルウムに消えた”に登場する試作艦隊決戦砲。
名前の由来は北欧神話に登場するロキ」の息子で大蛇の怪物「ヨルムンガンド」から。

ミノフスキー粒子発見にともない小型化され制御も容易になった熱核融合炉を用いた実験兵器の一つ。
弾体となる核融合炉を砲身内部でプラズマ化させ放出する長射程プラズマビーム砲である。
その有効射程距離は300㎞と長く、敵の射程圏外からの砲撃が可能であり、その威力も地球連邦軍主力戦艦マゼラン級を一撃で叩くことも可能とされた。
かなりの大きさを誇るがこれ自体に移動する能力はなく、五つのブロックに分かれたものを現地で組み上げ使用する。
また、敵射程圏外からの長距離射撃を容易とするため、友軍からの座標伝達を必要としている。



以下ネタバレ



劇中において、人類史上最初の宇宙艦隊決戦の舞台となるサイド5「ルウム」において実用試験が行われる。
ヨルムンガンドは三回の砲撃を行い、うち一発は連邦軍巡洋艦サラミスを掠め、三射目にしてマゼラン級に直撃、撃沈させるも砲術師であるヘンメ大尉は戦死、本機も正式採用には至らなかった。

これは、砲撃の際、超高温のプラズマが砲身内を駆け抜ける為、一発撃つ度砲身を冷やす手順を踏むため連射がきかないこと。
絶大な威力を誇るも一発撃つのにザクが三機作れると言われるほどコストパフォーマンスが悪かったこと等があげられる。

友軍からの座標指示が一切ない中での実用試験だったため、それらがあれば結果は自ずと変わっていたとされるも、ルウムにおいて艦船に対するモビルスーツの有効性が立証されたため、このような兵器が時代遅れになってしまったことも原因だろう。

ちなみに後年、IGLOOシリーズで不採用となった兵器も「実は後年で使われてた」というガンダムシリーズお得意の後付けが行われている。
だがヨルムンガンドに関しては作中で「なお、ヨルムンガンドは以後、どの戦場に於いても、その姿を確認されていない」と明言されたせいか本当に登場していないまぁ出してもどう使うんだって話になりそうではあるが。



ゲームでの性能】
SDガンダムGジェネレーションスピリッツで登場。
マップの端まで射程におさめ、Iフィールドをも無理矢理突き破る長射程プラズマビーム砲を搭載しているが、燃費が悪い、本体の移動力が乏しい、武装がこれしかない等、原作の特徴を再現した作りとなっている。
またシナリオにおいても忠実な原作再現がなされ、夢轍をBGM(ちなみに原作でのBGMは堅忍不抜)に聞くヘンメ砲術長の名台詞はまさに感動の一言。

特殊射撃属性の為、前述の通りIフィールドのような防御アビリティーは通用しない。
あのお髭様もタジタジである。

ちなみに最初から生産登録されている。


ガンダムバトルシリーズの一作、ガンダムアサルトサヴァイブにも登場。
IGLOOが新規参戦作品であるためかOPにも登場し、プレイ前からプレイヤーの度肝を抜いた。

その性能はネタ機体が多いこのゲームの中でも最高のネタ機体
  • 初期状態で出撃した場合、動くことすらままならない
  • どころか攻撃すると後ろに下がる
  • 最速の移動手段は後方に砲撃した反動で後退(=前進)すること
  • フルチューンしても主武装の弾数が2にしかならない*1
  • 副武装は長押しでリロード時間を短縮させるリロード
  • 当然サイズは最大のLLサイズのため出撃できないMAPが多数
  • 旋回性能を強化してSPAを使用するとローリングバスターライフルになる
……とにかく必死に照準を定めロマン砲で敵を蒸発させた時の感動は言い知れぬモノがある……
かもしれない……
ヨルムンガンドを自分の手で動かせるだけでもよしとしよう。



「いいんだよ技術屋…。
どうやら…これからはMSの時代らしい……。
せめて…大砲屋の時代の幕引きくらい……俺に……やらせてくれや………。」



【大砲屋の時代】
一年戦争に限っても、MSの支援火器であるバストライナー、ビグ・ザムのようなMA、ソーラ・システム/ソーラ・レイ兄弟などなど、大火力で敵を粉砕する兵器は多数存在する。

宇宙世紀の後年もこの流れは変わらず、非宇宙世紀でも主人公機がとんでもないビームを撃ったり、果てはガンダムファイトが中心の世界観でさえも自由の女神砲が登場したりする。

ガンダムシリーズにおける、大砲屋の時代はまだまだ終わりそうにない。

追記、変更よろしくお願いします。

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最終更新:2024年02月24日 10:01

*1 原作を考えると連発できるのは脅威なのだが。