ヨークシン編(HUNTER×HUNTER)

登録日:2011/12/17 Sat 21:33:28
更新日:2025/03/24 Mon 21:14:29
所要時間:約 5 分で読めます




HUNTER×HUNTERのコミックス8巻~13巻で展開されたストーリー。
大都市ヨークシンで開催されるオークションをめぐるエピソード。
オークションを襲撃する幻影旅団クラピカの復讐劇、そしてGI(グリードアイランド)落札を目指すゴン・キルアと群像劇の体裁を取っている。
特にクラピカの復讐劇が中心となっているため、主人公が置き去りとよく指摘される。
(ちなみに旧アニメ版のOPではゴンは3秒しか出てこない)

それまでのファンタジー色の強い雰囲気は影を潜め、オークションやマフィアといった近代的・現実的な世界観に。
現在のHUNTER×HUNTERの雛型とも言えるだろう。
また幻影旅団ゾルディック家が駆使する強力無比な念能力から、本格的に念能力バトルに移行したエピソードとも言え、
その他にも幻影旅団のアクの強さ等から評価が高い。

サブタイトルはいずれも「9月1日Ⅰ」「9月2日Ⅱ」「9月2日Ⅲ」のようになっている。
日付のみというシンプルなサブタイトルにより緊迫感が増していると言えよう。手抜き? 何それ?


【主要登場人物】

幻影旅団
全13人で構成される盗賊団。オークションの品物を全部盗もうとしていた。
序盤である不測事態が起こり、並行して「鎖野郎」ことクラピカを追いかける。

◆マフィアンコミュニティー
オークションを取り仕切る組織。H×H世界における裏社会最大のマフィア勢力であり、六大陸10地区を縄張りとする10の大組織で構成される。ネオンの予言から敵襲を察知し、ある程度の準備はしていたようだが無駄で、幻影旅団に半壊させられる。

  • 十老頭
マフィアンコミュニティーのボス。全部で10人だから十老頭。

  • 陰獣
十老頭直属の部下。まともに描写されたのは梟(ふくろう)、病犬(やまいぬ)、蚯蚓(みみず)、蛭(ひる)、豪猪(やまあらし)の5人。
それなりに腕は立つが、梟を除いた4人はウボォー1人に始末された。ぶっちゃけかませ。
他の6人も残りの旅団員に粛清された模様。
ちなみに梟のみ生け捕りにされ、クロロに能力を盗まれる。
だが、後年の描写からぶっちゃけ相手がおかしすぎただけで念能力者としては滅茶苦茶強い部類に入ることが発覚している。結果的にだが。

  • 団長の手刀を見逃さなかった人
マフィアンコミュニティーに雇われた殺し屋の一人。本名不明。
群れるのを好まない一匹狼タイプで、戦闘と殺人を好む生粋の武闘派。
監視カメラの映像からクロロがネオンに手刀を打って気絶させたのを見抜き、自分と同じ殺人嗜好症の人間と見込み追跡の末に一騎打ちを仕掛けるが、密室遊魚に食い破られて死亡した。

上記の手刀を見抜いた際の「おそろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね」というセリフだけがやたら有名で、自分でなきゃ見逃しちゃいそうなポイントを発見した際などに度々引用される。
「おそろしく(形容詞)(名詞) オレでなきゃ(動詞)しちゃうね」と改変しやすい構文に加え、「見逃しちゃう」という妙にお茶目な響きもポイント。


◆ノストラード組
クラピカが所属する組。元は小さな組だったが、ネオンの能力を利用して台頭した。

  • ライト=ノストラード
ノストラード組のボス。娘ネオンの能力を使いのし上がって来た。

特質系能力者。予知能力「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を持つが、本人に念能力の自覚はない。
実は人体収集家であり、緋の眼も所望していた。

幻影旅団と決着を付けるべく、オークションに紛れ込むため、ネオンのボディーガードとしてマフィアに入った。
ノストラード組を選択した理由は、経歴不問であることと、人体収集家ネオンのコレクターとしての人脈を辿って緋の眼を探し出し、奪還しようとしたため。
ダルツォルネの殉職後、皆の推薦を受け護衛団の臨時リーダーとなる。
優れた頭脳や決断力の他に対旅団特化した能力を持ち、新入りながら大いに頼りにされている。

  • ダルツォルネ
ネオンの護衛団のリーダーでクラピカの直接の上司。すぐ死ぬ。

  • スクワラ
ネオンのボディーガードの一人でクラピカの同僚兼先輩、飼い犬を操作する能力者。色々と可哀相な人。

  • シャッチモーノ・トチーノ
ネオンのボディーガードの一人でクラピカの同僚兼先輩。11体の風船黒子を操る「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」という放出系能力者。猿顔。金髪ルパン。

  • リンセン
ネオンのボディーガード(ry。
地味なキャラデザと反してヨークシン編後も生き残った。念能力は不明。

  • イワレンコフ
ネオンのボディーガード(ry。
体格の良い大男。作中では能力を発揮することはなかった。

  • ヴェーゼ
ネオンのボディーガードの一人でクラピカと共に新規で護衛団に採用された。
口づけした相手を下僕化する「180分の恋奴隷(インスタントラヴァー)」という操作系能力を持つ。スタイルの良い美人でサディスト。

  • センリツ
クラピカと同期で護衛団に採用された一人。
聴覚に長け、相手の心音で感情が分かる。またフルートを演奏することで相手の感情に訴えかける放出系能力を持つ。
クラピカと意気投合し、良き理解者となる。

  • バショウ
クラピカと同期(ry。
詠んだ俳句の内容を実現させる「流離の大俳人(グレイトハイカー)」の使い手。おそらくは特質系能力者。
所々の台詞が俳句の特徴である5・7・5になっている(「くそったれ 燃えがイマイチ 駄作だぜ」 「心して 答えた方が 身のためだ」etc...)
元ネタはどう見ても松尾芭蕉です。本当にどうもありがとうございました

イルミカルト・シルバ・ゼノ・マハ
ゾルディック家。殺人を依頼されたことでヨークシンに赴く。キルアとは会わなかった。

ゴンキルア
ジンが作ったゲーム、GIの落札を目指していたが、意図せず旅団員と関わりを持ってしまう。
クラピカと合流して一旦GI落札から身を引き、旅団員に掛けられた懸賞金を獲得するため、クラピカと協力し旅団を狙う。

◆レオリオ
医学の勉強をしていたが、ゴン・キルアと合流してGI落札に協力する。陰からクラピカらに協力する。

◆ゼパイル
目利き要員。自由市でゴン・キルアと出会い、協力を申し出る。

◆バッテラ
大富豪。GIに異常に執着し、GI一本に200億や300億を平気で払う。

◆ミルキ
キルアの兄。キルアに唆されてGIを落札しようと300億の予算を準備して挑んだが、バッテラの前に手も足も出なかった。
結局食事だけして帰った。今回のオークションは十数年ぶりの外出だった模様。


追記・修正お願いします

以下衝撃のネタバレ














ヨークシンの由来はニューヨークである(ニューヨーク→新ヨーク→ヨーク新)。

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最終更新:2025年03月24日 21:14