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松山光(キャプテン翼)

登録日:2012/02/11 (土) 23:05:51
更新日:2026/03/19 Thu 21:46:28
所要時間:約 13 分で読めます




松山(まつやま)(ひかる)は、サッカー漫画『キャプテン翼』に登場するキャラクター。通称は北海の荒鷲。

国籍:日本
誕生日:6月21日
出身地:北海道・ふらの(富良野)
身長:176cm
体重:66kg
ポジション:MF/DF
利き足:右
所属:ふらの小サッカー部→ふらの中→ふらの高校→コンサドーレ札幌
声優:鈴木みえ(初代)、柏倉つとむ(J)、石田彰(2001年版)、羽多野渉(2018年版)

真面目な努力家で、熱い人柄の好青年であり、キャプテンシー(キャプテンらしい資質)に定評がある。
全くの無名で初出場のふらの小を全国四強に導き、進学したふらの中が全国大会常連とされるまでになったのはひとえに松山の人間性と選手としての実力あってのこと。
だが、そのようなことを言われれば「そんなことはないさ、みんなの頑張りのおかげだ」みたいなことを言える聖人である。
日本代表ではタイトル通り基本的にがキャプテンを務めるが、翼がいない時はキャプテンを務める事が多く、チームをよくまとめ上げる姿が度々見られる。
真に日本のキャプテンに相応しいのは松山」という言説が唱えられるのはもはやお約束。まあ、これは「翼は相応しくない」という意味で言われることも多いし、それはキャプテン観について一面的な評価に過ぎるところもあるのだが……

選手としてはわりと万能型だが、特に雪国で鍛えた粘り強いボールキープに定評がある。
翼、日向三杉若林などに並ぶ、全日本黄金世代の主力の一人として様々な活躍を見せる。
自身を「才能の無い者は努力するしかない」立場と位置づけて人一倍の弛まぬ努力を続けている……が、周囲からは努力家として認識されるものの特に才能が無いと言われるわけではなく、事実小学生編からずっと一定以上の地位を保っているため、本当に才能に劣っているのかは諸説ある。
本作の場合、主役格である翼や日向も十分目に見えて努力をしているキャラなのだが、翼は出来すぎだし日向は努力の方向性がブッ飛んでいるためそれでも努力家と言えば松山という共通認識を勝ち取っている。

ふらのでは10番=攻撃的MFとしてプレーしていたのだが、全日本ジュニアユースではDFの層を補うためにコンバートされる。
以降はその場に応じてDFか守備的MFのどちらかという感じがデフォルトになった。

実直な振る舞いと「仲間の絆」を前面に押し出す言動、強すぎないけど活躍できる実力、庶民的な雰囲気を併せ持つところが日本人の心に広く訴えかけるのか、キャプ翼屈指の人気キャラと言っても過言ではない人物である。

数少ない欠点として、田舎育ちというのが理由でもないだろうがネーミングセンスは疑わしい。
原作で出てきた技が北国シュート、荒鷲ショット、鉄砲水タックルとかじゃあ…

略歴

6年生時から、ふらの小学校のキャプテンを務める。
前年のふらの小は北海道大会で準優勝という結果に終わっており、前年の時点でもうかなり強くなっていたことが覗える。
また、ふらの小は岬が転校した学校の1つであり、後年の「ボクは岬太郎2」によると6年生の夏休み頃に訪れたとされている。
一方で本編での描写だと雪の中で岬とサッカーをしていた描写があるので、そのへんは正直よくわからない。

全国大会にて、食堂で余所見していて日向にぶつかってしまい、気が立っていた日向に乱暴に張り飛ばされ、因縁――通称「食堂での借り」が生まれる。
そして準決勝では日向と渡り合いながら2点を奪って明和FCを苦しめ、試合終了間際には小田のシュートによるハンドで決めれば決勝点となるPKを獲得。
だがそこに若島津が現れて途中出場。PKを止め、カウンターで逆転を許してしまうという、若島津の引き立て役となる結末を迎えた。

この時は戦いの中で日向に対する評価を改めて爽やかに退場するのだが、3年後の中学時代でも「食堂での借り」を根に持っており引き合いに出してきたことから、松山の数少ないツッコミ所としてこの食堂での件はよくネタにされる。
ただし、「ずっと根に持ってる」と言われがちだが、実際には松山が根に持ってたものとして描かれてるのはこの時までである。
更に3年経ったワールドユース編でまたこの話が出てくるのだが、その時は日向の方が「食堂での借りを返された」と言い出した形だった

道大会は難なく勝ち上がって全国大会に進み、テクニックに定評のある石田鉄男を擁する南宇和中に苦戦するが、新必殺シュートでゴールを奪う一方、不振のストライカー小田に託し続けて1点取らせるという絆の深さも見せつけて勝利。
今回は準決勝で南葛と対決。
そしてこの際、親の都合でアメリカに行くことになっているマネージャーの藤沢美子が皆のために必勝祈願で白いハチマキを作ってくる。
なお、このハチマキを巻いた姿が松山のトレードマークとして認識されているが、実のところは以降も気合を入れる特別な理由がなければあまり着けないため、原作内ではトレードマークと言えるほど頻繁には着けていない。
常時着けててくれたら見分けやすいのに……

結局南葛には敗れてしまうが、最後にはずみで落としたハチマキを石崎から渡され、感慨深く見ていたその時、白いハチマキに白い刺繍で何か縫われていることに気がつく。

I LOVE YOU YOSHIKO

別れの時まで誰にも打ち明けず(周囲からすればバレバレだったようだが)、ささやかすぎる愛の告白に居ても立っても居られなくなった松山は、試合を見届けてすぐタクシーで空港に発ってしまった美子を追いかけて走る。
タクシーには逃げられてしまったが、通りがかった片桐さんの車で送迎してもらい、空港で再会。大変甘酸っぱいやり取りと共に彼女を見送った。
その後は同じく準決勝で敗れた三杉と共に決勝戦を観戦。他一同はすぐ北海道に帰ったのだが、監督に「今後のためにも観ておけ」と言われ……それと、一緒に帰ったら美子のことで質問責めにされるのが目に浮かぶので体良く脱出するために残ったのだった。

ジュニアユース編では上でも触れたコンバートが大きな見所。
最初は翼が怪我でJY合宿に不参加、岬は参加が決まっておらず三杉はコーチ扱いだったため司令塔を担うはずだったが、三杉が見上監督にDFのまとめ役としてコンバートするように進言し、直後の試合で見せたパフォーマンスもあって本採用となった。
また、当初は日向がキャプテンだったものの、初陣での惨敗をきっかけにキャプテンの座を譲られた。その後合流した翼が実力でチームを立ち直らせたのを受けて大会前には翼に譲るのだが。

翼に匹敵する「天才」ディアスを相手に、チャンスを作るために引き付けてボールキープ勝負という博打を挑み、見事勝利してみせたのが最大のハイライトである。
反面それ以外はあまり見せ場はなく、主だった活躍はボールの運び屋、守備面での影の活躍となっている。

ワールドユース編では新監督の賀茂が「主力7人には厳しく課題を突きつけて追放、それ以下は論外だから鍛え直す」という方針をとったが、松山は前者として扱われずに残された。
このことは作中ハッキリと答えは出されないが、「松山が早田次藤立花兄弟よりも劣り、主力ではない」というのはいくらなんでもあり得ない。
地獄の特訓が始まってすぐに松山が疑問を抱き、賀茂にその真意を問い質すと裏で普通にネタバラシするなど、扱いがその他大勢とは違うところからして、
「一次予選くらいは二軍で十分と考えていた賀茂も松山だけはまとめ役として最低限残す必要があると思っていた」「読者目線でもこれと言って欠点がない松山に課題を課す必要がなかった」といった解釈が主流か。

一方で、ジュニアユース編からその節はあったが三杉共々、キャプ翼DFの宿命、「なにィ」要員から逃れられず、やや残念感もある。
チャイニーズタイペイ戦ではチームの不調を象徴するようにブロックがそのままゴールに吸い込まれる、同じような守備的テクニシャンであるサウジアラビアのオワイランに三杉と共に出し抜かれる、翼が使ったイーグルショットをサンターナに孫引きされて上回られるなど。
決勝トーナメントのスウェーデン戦では、直前に美子が交通事故に遭ったため付き添いを優先してチームを離れることとなるが、美子が奇跡的に回復したため駆けつけ、レヴィンにボコボコにされて死に体になっていた赤井に代わって途中出場した。

さりげなくこの頃から翼に「松山」と呼び捨てにされるようになった。
岬や日向といった面々は相変わらずくん付けで、過去には南葛SC組とか中学ライバル組といった微妙な面子ばかりが呼び捨て化していることから、翼の中での格付けがランク落ちしたんじゃないかとネタにされる。

他の選手ともども、ジェフ市原のプロ内定を蹴って全日本ユースに参加しており、結局WY後にはコンサドーレ札幌に加入した。

ROAD TO 2002では国内組ということで軽く描かれた程度だったが、五輪代表には何事もなく選出。
岬、三杉と揃って「3M」という呼び名が生み出され、アジア予選では海外組の翼らが招集外となる中、再びキャプテンとしてチームを背負う。
五輪出場を決めて、五輪本戦で結果を出したら、海外移籍を考えている。

ゲーム

原作では日本に留まった彼だが、テクモ版では3からキャプ翼では珍しいイングランドリーグに挑戦し、ヨークシャー*1というクラブのユースでプレー。
4では3で対戦していたマンチェスター*2に引き抜かれたのか移籍しており、トップチームにまで昇格していた。
サンパウロとの対戦後、遠距離恋愛仲間だからか早苗との仲を心配する節も。

岬・三杉・新田とグラフィックが使い回されていたので、ハチマキは締めていない。
最終作となる5でのみ、小田と共にハチマキ着用の顔グラフィックが用意された。

たたかえドリームチームの「NEXT DREAM」では、テクモ版の設定を意識したのか定かではないがこちらでも数少ないイングランド挑戦者になり、マンチェスター……ではなくノースロンドン(=アーセナル)へ移籍。
美子に結婚を申し込みついてきてもらおうとするが、自分の夢を叶えることを優先したいということで一旦お断りされてしまい、再び遠距離恋愛になってしまう。直前のエピソードで石崎が同じパターンで成功してるのでいたたまれない


必殺技

◆イーグルショット
松山の代名詞。ドライブシュートやタイガーショットに次ぐ、キャプ翼を代表する必殺シュートの一つ。
極寒な北国の大地で育てた強い足腰ならではのシュート。地面スレスレを低空飛行しながらの弾道でゴールに向かい、遠距離でも威力を持って突き刺さる。見た目が普通っぽいためか取り沙汰されにくいが、地味に原理はよくわからないシュート。
中学生編の南宇和戦で初披露。元は「MFの位置からでも決定力不足を補う」ために編み出されたのだが、この試合で決定力不足の要因たる小田を信じてパスを出し続けたのもまた松山である。

初登場時は「地を這うロングシュート」とだけ表現されて名前が付けられておらず、その後も北国シュートだの荒鷲ショットだのと名前が迷走していたが、
ジュニアユース編中で「日向がタイガーショットならおれのはイーグルシュートだな」と言い出し、以降イーグルショットとして定着した。……ん?

松山の名言『ここだ! ここで決めるんだ!』や 『くそったれ 一年中土の上で…グラウンドでサッカーができるやつに負けてたまるか!!』はこの技のときである。

テクモ版では大抵「ゴールとの距離補正無視」の特性を持つ。とはいえ距離が離れているとその分相手DFがカットに入りやすくなるので、作品によっては結局ある程度前に出て撃った方が良い場合もある。

ちなみに、東映まんがまつり『キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.』では日向が吉良監督のもとで冬山に篭もって会得したシュートが「イーグルショット」だった。まだこっちの名前が固まっていない頃だったせいか……

未だに原作では(サンターナが勝手にゴールデンにした以外には)上位版や発展型が登場していない。そのせいもあって、そもそも松山自身が代表以降はアタッカーとして身を立ててないというのもあるが強敵相手にはあまり通用しない。
RONCでは、本作オリジナルとなるセネガル戦でのイベントで上位版の「ワイルドイーグルショット」を習得する。
元々「荒鷲」なので納得のいくネーミングだが、ネーミングが原作の日向と被っていることが気にならなくはない。

◆フェイントタックル
中学生編の南葛戦で翼に対して使用。二段階タックルになっており、最初を空振りして相手を油断させ、二発目のタックルでボールを奪う。

◆なだれ攻撃
『みんなあがれ、ふらののなだれ攻撃だ!』
要するに全軍突撃のノーガード戦法。本来はふらのとしてのチームワーク戦法であり、松山個人の技ではない。

◆ニールキック
原作のJr.ユース大会の西ドイツ戦、カミソリタックルをジャンプでかわしたシュナイダーに松山がぶちこんだ技。
シュナイダーにブロックされた。
『くらえ!!全日本の二段ディフェンスだあ!!』
名前がいくらなんでも格闘技すぎると突っ込んではいけない

◆イーグルタックル
テクモ版3から登場した、取ってつけた感あふれる名前の必殺タックル。
3,4,5と、このディフェンスが相手エース級に通用するか否かで大きく失点が変わっていた。

◆鉄砲水タックル
ROAD TO 2002の札幌対FC東京で三杉に対して放ったスライディングタックル。
見た目は普通なので、未だにネーミングが怪しいところばかり印象に残る。


関係者

◆藤沢美子
中学生編から登場。サッカー部のマネージャー。後に松山の彼女になる。
おしとやかで控えめな正統派美少女なのだが、アメリカに行ったり、交通事故に遭ったりして松山を何かと翻弄する。

◆小田和正
ふらののレギュラーFW。主に中学生編のせいでかなりパッとしない印象だが、作品世界的には評価が結構高いらしく、ジュニアユースでは選考漏れしたもののユースや五輪代表ではメンバーに名を連ねている。
末席も末席なため、来生と比べても劣るほど全然出場してないが。最終的に松山と共にコンサドーレに加入しているため、キャリアだけなら松山レベルと言える。
小田が松山に勉強を教える場面があるところを見ると、松山よりは頭が良いみたいである。


名言

『おれは翼や日向のような天性のサッカーの才能はない!
だから練習するんだ!
才能のないやつは努力するしかないんだ!!』

『みんなの力で手に入れた大事なPK。この足が折れようと…かならず決めてやる!!』

『関係なくはない。オレはお前に借りがあるんだ!もう忘れたのか!』

『こい加藤! こんなもたついた試合はここまでだ!! こんなやつらにふらのが負けてたまるか!!』

『ここだ! ここで決めるんだ!!』

『くそったれ 一年中土の上で…グラウンドでサッカーができるやつに負けてたまるか!!』

『どうした翼、勝者がたおれちゃしょうがないぜ』

『おまえが帰るまでおれが責任をもって全日本ユースからだれ一人の落伍者も出さねェ だれ一人つぶさせやしない』

『なにィ 黄金の鷲 ゴールデンイーグルショットだとォ!?』

『翼のヤツ俺の技まで自分のものにしやがって!』

『俺の技だ』


余談

名前の由来は歌手の松山千春(北海道出身)。小田和正についても間違いなくそっちから(そっちは北海道出身ではない)であろう。
なんで松山はまんますぎない程度に捩ってるのに小田はそのままなんだ


作品内で所属することとなったコンサドーレ札幌では、公式で移籍が発表され「松山光選手のように北海道から日本代表、そして世界へはばたく選手を育てる」という目標のもと、ユース所属選手の育成支援を目的とした「松山光プロジェクト」が2014年から行われている。
2024年には10周年という節目でNEXT DREAMの設定を反映、またJリーグからの欧州移籍が増えた現実も意識してか「松山はイングランドのチームに移籍した」という扱いになったが、プロジェクト自体は継続している。



追記・修正は食堂の借りを返してからお願いします。

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最終更新:2026年03月19日 21:46

*1 ヨークシャーのクラブはかなりの数があるが、オレンジ色のユニフォームはハル・シティと一致。2部常連くらいでそこまで大きいクラブではない。

*2 色などからモチーフが断定できる要素がないが、時代的にド名門だった頃のユナイテッドと考えるのが自然か。とすると大出世である。