本項には「異世界転生したけど日本語が通じなかった」と「異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~」のネタバレが含まれます。
いせにほ世界観、あるいはいせにほ世界線とは総合創作サークル「悠里」の対象とする創作世界におけるIFルートの一つ。
概要
「異世界転生したけど日本語が通じなかった」そして、その書籍版である
「異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~」(以下、
「いせにほ」と表記)の記述は2018~2019年の分離前の悠里世界の共通認識が反映されている。これは設定に出来るだけ沿ったものとなっているが、主人公が転移したことや分派形成による歴史の変化などで現在の設定とは異なるものになっている場合がある。こういったものは悠里世界を題材にした小説にはありがちなことではあるが、いせにほは悠里小説のなかでも特に人口に膾炙しているものであるため、ここで明示的に説明及び解説を行うものである。
現代設定との乖離
一部の政治家の死亡に関して
イェスカは正史では誕生パレードにおいて
Xelken過激派青年に射殺されたことになっているが、いせにほでは自殺したことになっている。また、ユミリアもインリニアに刀で斬られて殺されている。挙げ句の果てには正史で自然死した
カリアホ=スカルムレイはシャリヤに射殺されている。
地球との邂逅
複数の部で地球との邂逅が書かれているが、本来悠里世界は地球と邂逅していない。
言語にまつわる注意事項
話者の言葉
いせにほに登場する
リパライン語話者は必ずしも文法的に正しく規範的な喋り方をしているわけではない。母語話者以外の
リパライン語の誤りだけでなく、ネイティブの言葉にも訛りや誤りが含まれることに注意しなければならない。また、八ヶ崎翠の
リパライン語は間違った習得や一面的な理解に基づいているため、全てが正しいわけではない。
リパライン語のテクストとしていせにほを利用する場合はここに注意されたい。
ルビに関して
リパライン語などに振られるルビは文章の意訳を示す。そのため、必ずしもルビが振られているところの単語と対応する意味の語が書かれているわけではないのに注意されたい。下の例で具体的に示す。
J, ja? Mi xalur niv xale fqa fal starsk.
こういう文があったとして、"Mi xalur niv"の部分に「こういうのあまり」というルビが付いているが"Mi xalur niv"自体の直訳は「私は着ない」である。このように文章の意味を視点人物が理解できていれば意訳が付されるため、単語の位置とルビの位置は一致しない。
しかし、ほとんど理解できていない場合では単語の位置とルビの位置は一致する場合もある。
関連作品
登場人物
第一部
八ヶ崎翠
本作主人公。浅上慧に創造された入れ物であり、地球上に存在する異世界転生小説を愛読する読者の集合意識が共有された意識連合体である。ケートニアーであり、自己治癒能力と火炎のウェールフープに対する適正を持つ。
アレス・シャリヤ
スカースナ・ハルトシェアフィス・エレーナ
フェリーサ・アタム
レシェール・レフィセナヴィユ
シャリヤたちと同じ町に住んでいた市民。民兵集団の指揮官的な立場に立っており、負傷者の運び出しの指示などを行っている。
以前から、レトラと繋がりがあったようだ。
フェリーサとは古い仲で、ユエスレオネ移行前は元々ヴァルガンテであった。
ヒンゲンファール・ヴァラー・リーサ
フィシャ・レイユアフ
レトラの町のフィアンシャンのシャーツニアー、街のシャーツニアーとして働いていて町民に対して顔は広かった。フィアンシャを統制し、先代ジェパーフィアンシャンを殺した無知な革命勢力を恨みフィアンシャの地下路を通して旧政府と繋がっていた。翠をフェンテショレーとして告発するも、ヒンゲンファールや翠に旧政府との繋がりに気付かれ地下道で戦闘を行い負け、縛られた。政府側の人間がそれに気付き、潜入がバレた可能性を鑑みて地下路は爆破された。しかし、生きながらえ、翠に自らの理想の実現を託して、政府軍に自殺的な復讐を果たした。共和国政府が進めていたテクタニアー計画の被験者だった。
参考項目
最終更新:2024年01月02日 14:06