本項はエモクロアTRPGシナリオ「ぼくらの『トイタネイン』」のネタバレを含みます。
ぼくらの『トイタネイン』(理:irfel misse'd toytarnejn、有:amzn toitanein)とは、Fafs F. SashimiによるエモクロアTRPG用シナリオ。クローズドシナリオ。公式略称は『ぼくトイ』。
概要
スローヴェ共和国の年末、共鳴者達は、連邦から又借りされたお祭り文化トイタネイン祭に湧く首都
アルースに来ていた。
トイタネインの時期に毎年行われる「アルース中央フェスタ」では超大規模プレゼント交換ゲームが行われ、毎年世界一を更新し続けている。そんなプレゼント交換ゲームに
アシュタフィテス大統領直々に特別ゲストとして呼ばれた共鳴者達は各々プレゼントを手にゲームに臨むことになる。しかし、ゲーム開始直前、一瞬にして共鳴者たち含む全ての参加者の手からプレゼントは忽然と消滅してしまうのであった。
沿革
このシナリオの原案は、
救済の聖女(悠里)を終えた後のFafsのネタシナリオ案
「翠とガルタのリパ隠し ~スローヴェ製トイタネイン祭における皇論Xelken爆破™~」に由来している。Fafsはネタシナリオとして制作するつもりであり、
2023年12月26日にはAIによって制作されたあらすじが記録されている。
物語は、奇妙で活気ある都市スローヴェで開催されるトイタネイン祭を舞台にしています。この祭りは異世界の文化と冒険者たちが交わる場であり、様々なエキサイティングなイベントが開催される期待の時期です。
舞台の中心には、二つの異なる国から来た特殊なスリープ魔法の石「リパ」があります。これは非常に価値のあるアイテムであり、祭りのメインイベントとして展示されることになりました。しかし、リパは急に失われ、その行方は不明のままです。
冒険者たちは、この事件の背後に何か大きな陰謀があるのではないかと感じ、捜査を開始します。翠とガルタという二人の冒険者が中心となり、リパを見つけるために奮闘します。しかし、事件は単なるアイテムの紛失以上のものでした。
彼らは、トイタネイン祭の最中に地下に広がる秘密の組織「皇論
Xelken」の存在を知ります。この組織は都市を揺るがすほどの影響力を持ち、祭りの舞台裏で繰り広げられる陰謀に関与していたのです。
翠とガルタはリパの行方を追いながら、皇論
Xelkenの陰謀に立ち向かっていくことになります。彼らは様々なキャラクターやヒントを追いながら、祭りの裏側に潜む陰謀を解き明かし、都市を危機から救うために立ち上がるのです。
このシナリオは謎解き、アクション、政治的な陰謀といった要素を織り交ぜながら、プレイヤーたちに臨場感あふれる冒険を提供します。
それから暫く経った2024年1月10日には、『ぼくらの『トイタネイン』」としてのあらすじが提供されている。
スローヴェ共和国の年末、共鳴者達は、連邦から又借りされたお祭り文化トイタネイン祭に湧く首都アルースに来ていた。トイタネインの時期に毎年行われる「アルース中央フェスタ」では超大規模プレゼント交換ゲームが行われ、毎年世界一を更新し続けている。そんなプレゼント交換ゲームにアシュタフィテス大統領直々に特別ゲストとして呼ばれた共鳴者達は各々プレゼントを手にゲームに臨むことになる。しかし、ゲーム開始直前、一瞬にして共鳴者たち含む全ての参加者の手からプレゼントは忽然と消滅してしまうのであった。
当初、ADCsのシナリオとして導入することは考えられていなかったが、ADCsが構成されていくにつれてシリーズに関わるシナリオとしての改変がなされた。
しかしながら、Fafsが一文字も書けないスランプに陥ったことから、カタシロなどの購入シナリオを繰り返しプレイするなど空白期間を経て三ヶ月が経過した。
3月7日、ついに痺れを切らしたFafsはシナリオを書ききるために自分に締め切りを課すことを決め、
3月17日にプレイすることを予定した。しかし、メンバーの予定が全く合わなかったために
1回目の延期が行われた。この延期によって、祝日である
3月20日の開催が予定されたが、KPHT=YYが休出であったために
2回目の延期が行われた(代替で
Artikel 28が書かれた)。次に
3月24日にプレイすることが予定されたが、予定を誤認していたえんたーちゃんが参加できないことが判明し、
3回目の延期が行われた(代替で
Kotel Naile Faiedos Èinye, Cenqaisが書かれた)。次の日曜の
3月31日に行うことが提案されたが、今度はFafs自身が帰阪週であるためにプレイする時間を確保できなかったために
4月7日の開催が予定された。しかし、直行便を利用したことで時間が確保できることに気づいたFafsによって前日にメンバーの予定確認が行われたものの、ペクテノの予定が合わず
4回目の延期が行われた(代替でロールシャッハシンドロームのセッションが行われた)。
結果、三ヶ月の執筆期間と四度の延期を経て、4月8日にセッションが行われることになったのであった。
シナリオの真相
シナリオによると以下の通り。
連邦を離れ、スローヴェで暮らす穏健派
Xelkenの女性――シェルケン・フィレナは、(彼女自身もそうだが)親がデュイン戦争で戦死したり、連邦での不理解で自殺した四人の血の繋がっていないきょうだいを持つ普通の女性だ。スローヴェにおいても連邦の教育と
クラナ紛争での
Xelkenの関係から偏見の目が無いわけではなかった。
世界にとっての
トイタネインは、彼らにとっての
フィシャ祭だった。フィレナはきょうだいたちに世間のようにプレゼントをあげたかった。しかし、彼女たちの「家庭」は貧困に喘いでいて、そんなことに金を使う余裕など無かった。
フィレナはそこでプレゼント交換ゲームに注目する。
最初は幾人かのプレゼントを奪い、きょうだいにプレゼントしようとしていた。しかし、そこに
紫煙の黄昏が付け込んだ。悠里世界線旧神《ペヌレー》の一柱リパコルの力を与え、フィレナの心をくすぐり、事件を起こさせた。紫煙の黄昏の目的はフィレナに与えられたリパコルの呪力がおのずからフィレナを呪い、その犠牲によってリパコルを顕現させることであった。
登場人物
シェルケン・フィレナ(xelken.filena)
「私は静かに生きたいだけなの。この子たちと一緒に」
――ぼくらの「トイタネイン」.nna(シナリオ本体)
穏健派
Xelkenであり、
ケートニアー。親が
デュイン戦争で戦死したり、連邦での不理解で自殺した四人の血の繋がっていないきょうだいの面倒を見る21歳の普通の女性。
きょうだいの情報は以下の通り。シナリオ中に登場する「子どもたち」は彼女の兄弟である。
人 |
背景 |
A (妹) |
親がデュイン戦争にXelken側として参戦し、戦死した。 |
B (妹) |
連邦で迫害に遭って、親が自殺した。 |
C (弟) |
xelkenコミュニティから異端者として排斥され、鬱憤の溜まった親から虐待を受けていた。 |
D (弟) |
余命残り三年と診断されたが、xelkenという身分から受ける貧困で治療を受けることができない。フィレナは残酷な事実を彼に告げられていないが、日に日にその病状は悪くなっている。 |
ハースチウスナ・シュフイア(harschiwsna.xkhuija)
「お祭りでは急病人が良く出るものですから、私も影からお役に立てると思ったので来ました! ……ま、まあ、世界一のプレゼント交換会にも興味はありましたけど……残念でしたね」――
ぼくらの『トイタネイン』(202403)
アウティタ・ユエス・フレザ(Autita Juez Fulesa)
ヴィテール親衛憲兵隊の下級捜査官。問題児たちを集めた捜査部門「第11課」に所属している。
Xelkenに関する越境調査中、事件に遭遇、女性(フィレナ)を追っているうちに尾行がバレて突き飛ばされた。このため彼女が犯人であると確信している。紫煙の黄昏の一連の流れを知っている数少ない人間であり、ハスター召喚とリパコル召喚を阻止しようとしたが、前作主人公たちに翻弄されるうちに失敗した。そのしわ寄せで第11課に左遷されている。
プレイヤーの一人であるKPHT曰く
「私達よりも先輩じゃん」とのこと。
エンディング一覧
本作は予めエンディングが設定されたマルチエンディングシナリオである。
+
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... |
■ハッピーエンド「昔、私達のために尽くしてくれた人々が居たのよ」
条件:戦闘を拒絶し、フィレナを説得し、プレゼントを返させたうえで、PLの判断で彼女の望みを満たす。フィレナが犯行に関わっていると政府に知られない必要がある。
あなた達はフィレナからプレゼントを取り戻した。そのうえで、彼女の望みを満たしたのだ。フィレナ達はこれからも安寧に暮らしてゆくことだろう。そして、スローヴェではもはやこういったことは起こらないはずだ。なぜなら、フィレナ自身が社会の中にこういった人々が居るのだと見直して、後世に伝えていくからだ。
■ノーマルエンド「いつも誰かのために、誰かは」
条件:戦闘を拒絶し、フィレナを説得させて、プレゼントを返す。(実際のセッションでは条件に最も近いものとして処理された)
フィレナはプレゼントを返すことになる。犯行を行ったフィシャはスローヴェ警察に連行された。連邦政府はこれを構成主体事案として認定し、彼女の処遇をスローヴェに委任した。あとは司法の判断に任せられた。
プレゼントを取り戻したあなた達にスローヴェの民衆は感謝の雨霰だ。
与えられる拍手を背にスローヴェを去り、あなた達は各々の家に帰ることになる。ただ、変な心残りは消えなかった。
数日後、あなた達はスローヴェの刑務所から犯罪者が脱獄したことを知る。報道では[構成主体>ユエスレオネ連邦/連邦構成主体]]事案とした 連邦警察院長は公然に謝罪し、 特別警察庁と 国家公安警察庁がスローヴェ入りし、捜査を開始したと伝えられた。
脱獄者の名はシェルケン・フィレナ、スローヴェの民衆は彼女の名に怯え続けるだろう。
■バッドエンドA「ことしのふぃしゃまつりはみんなにぷれぜんとをあげるからね」
条件:戦闘でフィレナを殺害
あなた達はフィレナ殺害の容疑でスローヴェ警察に逮捕された。テロリスト関連であることから、連邦警察の管轄として連邦本土に送還され、長い取り調べの末に事件性がない自己防衛であったことが証明された。
数日後、あなた達が預かり知らないところで四人の少年、少女が死んだ。彼らは穏健派xelkenであり、栄養失調によって死亡したことが報告されている。彼らとともに生活していた保護者の名前は――シェルケン・フィレナだった。
...
......
.........
後に世界は暗闇に包まれた。大いなる紫が空を覆い、厄災が全土に降り注ぐ。人々は発狂し、天を仰ぐ。
「ああッ! 天の真実よ!! もはや疑うべくもない真実よ!! リパコル、リパコル!! その美しき終焉よ!!」
世界は正気を失い、滅びゆく。誰一人置き去りにせずに。
→全員ロスト
■バッドエンドB「お前達はいつだってそうだ」
条件:戦闘終了時にフィレナを逃がす。
あなた達はフィレナを逃してしまう。その瞬間、プレゼントが空から降ってくる。プレゼントを取り戻したあなた達にスローヴェの民衆は感謝の雨霰だ。
与えられる拍手を背にスローヴェを去り、あなた達は各々の家に帰ることになる。ただ、変な心残りは消えなかった。
数日後、スローヴェ共和国の首都アルースの学園で爆発が起こった。突如として起こった爆発は、罪のない少年少女を巻き込み、犠牲者は200人を超えた。その首謀者は連邦特別警察によって逮捕された。名前はシェルケン・フィレナ、その名前はDAPE後最悪のテロリストとして連邦人の記憶に刻まれることになった。
■バッドエンドC「アシュタフィテスの責任」
条件:プレゼントが消滅した際に民衆の殺到を収拾できず、雑踏事故が発生する。
あなた達は様々なことをして民衆の混乱を収めようとした。しかしながら、民衆の興奮は収まることを知らず、会場から去ろうとする人々は出口に殺到した。そして、その一瞬によって人口の流動の均衡は崩れ去った。人が折り重なって倒れ、人の上に人が、声なき声の中にあなた達も巻き込まれることだろう。
〈*生存〉+ボーナスダイス1で5回判定、ダブル以上成功なら前進して雑踏事故から逃れられる。失敗は1d6ダメージ。
死んでいようといなかろうと、雑踏事故が起こった。連邦では話題となり、連邦中央政府からイベントに参加さえしていたアシュタフィテスの責任が問われた。これにより、アシュタフィテスは退陣に追い込まれることになった。全ては彼の責任、であったのだろうか……?
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ぼくらの『トイタネイン』(202403) |
エモクロアTRPG |
4/7 |
Fafs |
KPHT - アティレ えんたーちゃん - リュジルチ ぺくての - レヴァン ふりーとん - ソルテナ |
シェルケン・フィレナ、ハースチウスナ・シュフイア、アウティタ・ユエス・フレザ |
最終更新:2024年07月23日 23:38