本項では、小説に登場するIF設定について解説しています。正史とは関係がありません。
瀬小樽県
瀬小樽県(せおたるけん) (極東語)
Префектура Сеотал (ロシア語)
Шэотала'д фонтиссо (シェオタル語)
瀬小樽県旗
極東国
地方 北海道地方
知事 神薙誠司
瀬小樽県(和:せおたるけん、露:Префектура Сеотал、瀬:Шэотала'д фонтиссо)は、日本の北海道地方に位置する極東国の県。「ボクたちの言葉が忘れられるこの世界は間違っている」に登場する架空の地方自治体である。

目次

概要

 作中世界から十数年前に行われた「大戦争」によって成立した。
 この世界観では、第二次世界大戦でソビエト連邦の北海道侵攻が行われ、アメリカの爆撃が遅れたために本土での熾烈な戦闘が行われ、降伏した日本に対してソ連とアメリカの間で終戦時に結ばれた「エイレーネー宣言」(英:Eirene Declaration、露:Эйренаская декларация)に基づき、東京以北のソビエト連邦監督領と大阪を中心とする西側アメリカ合衆国監督領に分割統治されることになった。これらは後に独立し、東側は極東国として、西側は日本国として独立した。
 デーノ藩国の一部(シェオタル王国)から陸地ごと転移し、北海道に陸続きになるように現れたシェオタルの地に対して、極東国はシェオタル人と極東人の間での緊張は高まり、国際情勢の圧力もあってシェオタルに侵攻した。一方的な殲滅戦となった「大戦争」によって、シェオタル王は戦争犯罪人として廃位となり、王国は解体されて法的には瀬小樽県として併合された。
 その後、「瀬小樽独立地下組織」と呼ばれるテロ組織がシェオタル王国の復活のために抵抗活動を行ったが、極東国軍による作戦で最終的に壊滅した。 以降、極東国資本が流入し、都市は急速に発展しているが、本土と比べると格差が存在する*1*2

言語

 知事の行っている「占領地教育」に基づき、極東語の推進が行われており、「大戦争」後十数年経った今や、伝統的な生活を行っている者を除けば、殆ど極東語が話される*3。一部では、シェオタル語が話されるが、言語的に絶滅の危機にある。ロシア語は瀬小樽県全体で教育を受けた人間に対しては普通に通用する。
 シェオタル人の人名も極東語人名に置き換えられてきたが、強制的ではなく、一部ではシェオタル語に由来する人名も残る。ただし、本土への出稼ぎなどの都合上、自らの子どもの名前を極東語風にする人々も多く、作中の時代ではシェオタル語の人名は珍しいとされている*4
最終更新:2024年07月08日 02:20
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