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ザラカル立憲王国です。
silefu leteli fi tafiwifesu
θilef leʈ͡ʂeli fi ʈ͡ʂafiːfeθ
概要
正式な国名はスィレフ語で”silefu leteli fi tafiwifesu”。
IPAでは"θilef leʈ͡ʂeli fi ʈ͡ʂafiːfeθ"となり、"スィレフ選王の民主主義国"や"スィレフ王の共和国"といったニュアンスである。
クラナ大陸の
ファヴニ高原のほぼ全域を領土とし、
大レツェリを最高指導者とする。
ファヴニ高原はその語源が
リパライン語の「fav niv luni'asykal(全く到達し得ない場所)」から来ているように、古くより外界との接触が乏しく、その特殊な環境と相まって独自性の非常に高い文化が多数発展している。
スィレフ人の半遊牧・半定住な生活スタイルから、
移動戸籍などの特殊な戸籍システムを採用している。雨季においては
セイネ(θeiɳe,丘)と呼ばれる都市に人口が集中しているが、乾季は遊牧生活とも取れる半定住生活を繰り返すため都市の人口は最低限まで減る。
言語
歴史
地理
気候
動植物
険しい上り坂で外界とほぼ隔絶されたファヴニ高原では、
六角樹や
壁蟻、
インヴィルガモや
センニンオオカミに代表される特殊な生物群が存在する。乾季・雨季で生息する生物群が大きく異なっていることも特徴的。小高い山や高地(
セイネ)が"オアシス"のように生物の密集地となっている。しかしながら、近年では外来種の進出が目立っており、特に
シェメン・ヴュコットの侵入が著しい。
地方行政区分
主要都市
政治
独自通貨について
スィレフ立憲王国は"ペー"と呼ばれる独自通貨を導入している。しかしながら、スィレフの殆どの地域では他の連邦加盟国と同じく
レジュが流通しており、一部の店舗では一切扱えない場所すら存在する。にも拘らず、ペーが生産されているのは、
土産としての評価が高く、その安価さと特徴的な形状・素材から、スィレフ政府の推進する観光事業目的に使われている。
また、後述する許酒法が施行されて以後、酒類の購入時はぺーを使うのが基本となっていることも影響している。
許酒法
スィレフは他の
ユエスレオネ連邦加盟国と異なり飲酒文化が存在し、特に馬の乳や蟻蜜から作った酒類は古くから嗜まれてきた。また、スィレフ人は
レイナ信仰を基本としており、飲酒に関しての教義的・文化的なタブー視が他加盟国と比べて低い。故に、スィレフは連邦政府が許可した免許(
飲酒文化保護免許)を持つ客へのみ、酒造文化保護免許を持つ職員によって酒類の販売・提供が行われている。
しかしながら、基本これらの免許の取得の難しさから密造・密売・密輸は後を絶たず、KIIC・ユエスレオネからの独立を目指す
全インヴィル戦士同盟などの反体制組織の資金源となってしまっているほか、寒冷なスィレフでも特に寒冷地で活動する猟師や採集家、ソリ船の乗組員などの職業スタイルや活動区域(腹が凍らないように濃度の高い酒を飲む風習があった)に悪影響を与えてしまっている。特に雨季の重要な移動手段であるソリ船の活動範囲縮小は影響が大きく、密猟者の表立った活動内容となることも多い。
ユエスレオネ連邦接触前からスィレフ人にはいわゆる「家で呑む」を文化が存在しており、酒類取り扱い免許の所得の厳しさからたびたび
ユエスレオネ連邦接触以前に出生した中高年層を中心に
許酒デモが行われている。
司法。
警察・軍事
密漁
スィレフの生物はその固有性と特殊性から、密猟の対象として好まれている。
特に
ウェールフープで飛翔する
センニンオオカミ、
ウェールフープ妨害油を体内で生成・備蓄する
インヴィルガモはテロや組織的犯罪において実用運用の需要が高く高値で取引されているため、スィレフ当局のみならずクラナ大陸国家連合軍も動員しての取り締まりが行われている。
が、密漁者は密造酒工場を兼ね、ソリ船を買収して密漁拠点とするなど手段が巧妙になりつつあり、さらに近年では反ユエスレオネ国家群による大規模な武器密輸事件
ナイエセイネ武器密輸・テロ未遂事件が発覚したことで問題は複雑化しつつあり、解決の糸口は見つかっていない。
密造酒問題
スィレフの伝統の一つに飲酒文化が存在するが、
ユエスレオネ連邦は禁酒喫煙を掲げている。これらはスィレフ人の文化や生活習慣、特にハンターやソリ船乗組員の実用的な飲酒を妨害、災害時の活動などに悪影響を与え、社会不安や全インヴィル戦士団の活動の助長を引き起こしている。
しかしながら、人口が700万と少なく、加盟まもないスィレフ人は
ユエスレオネ連邦への影響力が少なく、またKIIC軍・本土軍などの
リパラオネ教の影響が強い派遣兵による過度な取り締まりや職質は不満を与え続けている。
全インヴィル戦士団と国軍設立問題
先述の通り密造酒や密漁は反政府組織、
全インヴィル戦士同盟の資金源となっている。これらは戦闘員だけでも400~800人ほどと少なく、強大なユエスレオネ派遣軍の後ろ盾もあり長らく問題視されていなかったが、近年
ナイエセイネ洪水の際のスィレフ政府レスキュー隊の不甲斐なさ、それに相反するかのような「優しい戦士団」が報道されてしまった(政府のレスキュー隊の遭難者を反政府組織が市民と一緒に救助する)結果、各地での許酒デモ・反政府デモが激化し混乱に加速がついてしまっている。しかしながら、レイナ信仰において最重要地であるはずの
ヴェーツェルセイネでの全インヴィル戦士団によるウェールフープ・テロの発生、およびその際の反抗者がスィレフ人でなかったことなどから彼らの求心力は再び低下しつつある。しかしそれでもスィレフ人にとっては問題が多いことに変わりはなく、
ユエスレオネ連邦からの旅行者へ向けてビラ配りなども行われている。
また、スィレフについて独自の許酒法を成立させようとする動きや、それに連動する自治権向上(
ユエスレオネ連邦の直下加盟を目指す)、独自戦力保有の論調が最近では多く、各地で旧部族団にあやかった民兵組織が多数作られている。
また、スィレフに対応した独自の兵器(装甲ソリ船など)が開発されており、試験的に
スィレフ警兵隊へ納入されつつある。
国際関係
文化
社会
部族制度、家意識
スィレフの部族は
セイネフィケルと呼ばれ、
セイネ(スィレフ都市)を基幹として構成される。
スィレフは父系氏族社会であり、レツェリ(選王、”統領”の方がニュアンスが近い)を部族内の合議で選出する。
スィレフ部族は「小さい家」を意味する父・母・子供(核家族)単位の「」、「大きい家」を意味する従兄弟・従姉妹や叔父、叔母、祖父、祖母を含めた「」が存在する。
これらは血縁関係や婚姻によって「重なって」存在しており、1つの家が継続的に他家を支配し「王族化」することを避ける形となっている。
基本的に「そのセイネに拠点を置く人間」は全てセイネフィケルとされる習慣があり、レツェリの選出投票への参加や会議への出席はその部族に属するセイネに「家を置いている」ことが基本的な参加条件となる。
現代では部族制度は地域単位の交流組織として残存しており、各市民会や団体などに旗印などが受け継がれている。
衣
スィレフ人は"トーペ"と呼ばれる防風・防水効果に優れる伝統衣装がいまだに普段着として強く、特にファヴニ高原のスィレフ人は殆どがトーペを着用する。
また、礼装という文化が存在せず、儀礼の際はトーペに宝飾品を多数括り付けること。
トーペは戦装と普装に分けられる。共通点として、どちらのトーペでも足に民族刀剣たる
クバツェニフを着用する。
"戦士"の文化が未だ根強く、
クバツェニフ・ザードフィレに代表される剣術を嗜む市民は多い。
食
スィレフ料理も参照。
スィレフ人の主食は
六角樹の澱粉である、とされることが多いが、スィレフ料理には"主菜"や"副菜"、"主食"と言った概念が存在せず、基本的に1つの料理で完結する。
壁蟻の幼虫や蜜、
六角樹のイモ(気根状の突起)や冬芽、狼、家畜などをよく食し、そのレパートリーの多さと"農耕民と比べると不可解な"構成から悪食扱いされることも多い。
住
スィレフ人の都市、
スィレフの伝統建築も参照。
低木の幹を組み立てて柱にした
接柱を主体に、保温性の高い
壁蟻粘土などで家を建築する。
スィレフ人は個人住宅や少人数での居住を好み、比較的コンパクトなサイズである。また、家を買うことは社会的に"成人した"とみなされる風習も存在する。
最終更新:2024年09月04日 07:03