アフツァーフリーガ(理:afzarfrirga)とは、リパラオネ教上の概念の一つ。
 本項では、悠里世界地球世界線における「アフの子孫」*1についても解説する。


概要

レチはゾルテを呼び寄せ、このように言った。

「アフツァーフリーガの一族を知っていますか、彼らはここから別の世界に飛ばされました。彼らは神に、そして古来の預言者に背いたので全員が別の世界に飛ばされてしまいました。古来の預言者はアフツァーフリーガのリュヨ・レインと伝えられています。」
――アンポールネム・レチⅡ、アフツァーフリーガの一族の話

 リパラオネ教の根幹教典であるアンポールネムに上記のように書かれた一族のことを指す。教法学的には継続的な背信者がどうなるのかということを示す箇所とされ、背信者や他教徒に対する慈悲を説く「ステトニースの教え」系理論の補助条項として参照されることがある。
 リパライン語においては "afzarfrirga" の語は「面倒を増やす人、鬱陶しい人」という形容としても用いられる。また、その縮約形である "af" は残酷性なども形容し、"afris"「拷問する」や"ietovafris"「水責めする」などの語に派生している。

地球世界線での取り扱い

 「アフの子孫」(理:afzarfrirga'd tarvelt)という概念が、地球世界線のうちでも「Kranteerlシリーズ」に頻繁に登場する。これはシリーズ第一作の「Kranteerl y io xal」で初登場し、そこではケートニアーが古代に地球に降り立ったことが説明されている。そして、それが各地の魔法の基礎になったが、科学の発展により、ケートニアーは用済みとなり、殆どは器質的な違いを持たなくなってしまったとされる。しかし、作中現代においては「三代目日本系八ヶ崎、松本、織田その他の血族以下」にはケートニアー特有の器官、造・発モーニ体が現存しているとされ、主人公八ヶ崎翠は日本で唯一のケートニアーとして、運命的な責任を背負わされることになる。
 後の第五作目となる「Kranteerl y io lirca」でも登場したが、前述の設定とは異なり多くの日本人がケートニアーとして登場する。
最終更新:2023年01月10日 01:51