ルアンシー料理(朗: nuownuow enluangsi、理: luangcir'd jujoj)とは、ルアンシーで食べられている伝統的な料理、調理法の総称。


概要

 ルアンシーは北部と南部では気候や文化が大きく異なるため、ルアンシー料理も地方によって大きく二分される。

北部ルアンシー料理

 熱帯気候であり、歴史的に文化的周縁地であった北部では、ココナッツをそのまま食べるなどといった、素朴な料理が多い。また、パク(朗: pak)と呼ばれる、北部の機構でよく育つ香辛料を使用した料理が盛んである。厳格には、瀛教は肉食を禁じており、瀛教の影響が強い北部では未だに忌避される。その代わりに肉厚なきのこを使った料理が多いのが特徴である。南部料理の肉料理を、肉をきのこに変えてアレンジするなどの手法も多く取られる。

南部ルアンシー料理

 温暖湿潤な気候であり、歴史的に栄えてきた南部では、北部と比べてより技巧を凝らした料理が多いと論評される。また、現代ルアンシーにおいて、いわゆる「伝統料理」と言われるものは、南部ルアンシー料理のものが多い。肉料理が発達しており、特に国境付近のンギェッフェン人の多く住むや北クラナ航路で歴史的に対外文化を取り入れてきた地域では特に食される。

主な料理

トレットクインクイン
伝統的なトレットクインクイン

スープ類

トレットクインクイン(tretkuingkuing)

 南部料理。ルアンシーイモを液状になるまですりつぶして、それにどんぐりやナッツ類を加えて煮る。ルアンシーイモは実が紫色であるため、スープは紫色になる。儀礼や祭事の場においても食されるような伝統的な食事であり、その場合はよりねっとりとした、具の少ないものとなる。

肉類

パンティークリン

パンティークリン(pantiikrin)

 南部料理。ルアンシースイギュウの肉を切り分けて蒸し焼きにし、表面に焼き色をつけて特製のソースをからめ、薬味野菜を加え、ルアンシーイモに由来する水で溶いたとろみ粉を適量加えて仕上げる。現代においてもよく食される、人気の高い料理である。

海鮮類

野菜類

きのこ類

フィエンミャウ(fienmiaw)

 北部料理。ルアンシーフクロタケを厚めに切り、そのままバーベキューにするという、豪快な料理。肉厚なルアンシーフクロタケと、それから出る旨みが加わり、大変人気な料理である。特に肉を食べない瀛教を篤く信じる人らによって食される。

パン類

ユーローット(yuuloot)

 南部料理。無発酵の米パン。固い食感が特徴。南部料理の最大の主食となるもので、「ユールーットを作れない者は何もできない」ということわざが存在するほど身近なものである。さまざまな食事に付け合わされ、スープや汁をユールーットに浸すという食べ方がある。

麺類

菓子類

飲み物

ルオウ(luow)

 北部・南部ともに飲まれる。茶。最も基本的なものは茶葉を煮出しただけのものだが、地域や状況によっては、さまざまな薬味や香辛料類、ミント類や乳などが加えられ、味付けされ、その形態は非常に多様である。健康に対して効果があるとされる。
最終更新:2024年11月01日 08:22