ンギェッフェン人(偈:
ŋgjéffend、理:
nggjeffen)は、主に
ルアンシー南部を中心とした地域に住み、主にンギェッフェン語を話す、クラナの先住民族(
フレリオン)である。漢字名称は
偈。
概要
主にルアンシー南部に住むクラナ先住民(
フレリオン)で、ンギェッフェン語(偈: ŋgjéffend) を話す。ルアンシーの人口のおよそ2%の人口を擁する、少数民族である。近隣のルアンシー人やヴィテール人とは民族的に関係がない。ンギェッフェンとは「
農耕を行うもの」という意味であり、これはヴィテール人の尚武の価値観及びルアンシー人の
瀛教的価値観に対して自らをアイデンティティ化したものだと考えられている。
呼称
ルアンシー語では
ルアンハウと呼ばれ、これら「
ルアンシー南部」を意味する。かつては
ルアンクーとも呼ばれたが、これは「
クラナ的ルアンシー」を意味する言葉であり、クラナ系リパラオネ人との無用な混同を招くため、現在では使用が避けられている。
歴史
連邦との接触まで無文字社会であったため、文字による記録は
リパラオネ人の渡来以後のものしか存在していない。ルアンシー人が渡来してくるまでは、現ルアンシー南部で原始的な農耕をして生活していた。ルアンシー人が渡来してくると、その技術差から圧迫されていく。
邂逅後、
アレス・レゾヴィヤら右派知識人の助言によってルアンシーでは北部の「
ユミサ的」な政策が推し進められていくことになり、ンギェッフェン人にはさらに疎外されていくようになった。これらの政策により、ルアンシーと連邦そのものに幻滅した一部のンギェッフェン人は先鋭化し、クラナ先住民解放運動の鏑矢に立つことになる。そのうち最も著名なものは、
ンギェッフェン人の独立を主張する組織
ワスト・ンギェッファシ及び、クラナ先住民族による団体
差別をなくすための連絡会議・クラナ先住民族統一抵抗運動(VOKLIS)である。
VOKLIS初代議長、ジサケン・ティゼナシ(2040年)
身体的特徴
肌の色は褐色から淡褐色であり、髪色は赤から茶色、ごく稀に金髪も見られ、巻き毛が主流である。身長は比較してやや低いか中程度であり、鼻は長く潰れて、顔の彫りはそれほど深くない。唇はやや分厚く、顔は長い。
風習
母系社会であり、最年長の女性が長老となり指導権を持ち、一族を取り仕切る。一妻多夫制であり、妻が妊娠し満足な指導を続けられない場合、長女もしくは本夫が妻の文字通りの代わりとなり、装いや行動、社会的立場までも妻のものを継承し、他人も妻として扱う。妻が復帰したら、それは終了する。
最終更新:2024年06月24日 23:54