本項ではメタ的な事項を取り扱っています。創作世界とは関係ありませんのでご注意下さい。
カンガルー現象とは、借用語が起こる際に発生する言語学的な現象の一つである。


概要

オオカンガルー(John Torcasio, CC BY-SA 4.0
 カンガルー現象は、悠里など人工言語を創作対象とする一部の集団においてよく知られる逸話の一つである。
 一般的に「ものの名前を現地人に聞いた際に現地語で『わからない』と答えられた際に、それを理解できずその音素列をそのまま対象の名前として認知してしまうこと」である。
 名称の由来は、オーストラリアで探検中の西洋人が見たことがない動物に出くわし、現地人に名前を訪ねたところ、「カンガルー」と答えられ、それが英語名として定着してしまったという逸話である。
 しかしながら、英語版Wikipediaによるとこれは19世紀以前から語り継がれてきた伝説であり*1、実際にはグーグ・イミディル語における "gangurru"("eastern grey kangaroo")からの借用語である説が一般的であるようだ*2
 現実の例では、インスタレーションアーティストの金知鉉(キム・ジヒョン)が2009年に「BULLET MAN(弾丸マン)」として発表した作品が、2018年平昌オリンピック時に日本で話題になった際に「モルゲッソヨ」という名で知られた例が存在する*3

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最終更新:2025年11月18日 16:56