クッキー・蟹・ポカラ丼オンライン


MHF-G先行テストで漂っていた不穏な雰囲気がフィードバックによって少しずつ改善され、
MHF最後の宴で大いに盛り上がりつつMHF-Gへ突入したハンター達を待っていたのは、終わらないマラソンであった・・・

G級()の始まり

初期のG級システムは、以下のようなものとなっていた。

  1. ギルド要請クエスト(現在でも存在するG級昇級試験)を1回クリアし、GR1になる
  2. 一定量のGRPを蓄積すると次の「クラス」であるGR1-2となり、狩猟可能モンスターが一体解禁される
  3. 更に一定量のGRPを蓄積するとGR1-3となり、ギルド要請クエストの受注が可能となる。
  4. ギルド要請クエストを1回クリアするとGR2(2-1)となり、狩猟可能モンスターが2体解禁される
  5. 以下繰り返し

1クエスト当たりのGRPの入手量は現在と大差なく、プレミアやネカフェなどのブーストは当時存在していない。
というわけで実装初日、つまり初期のGR1-1→GR3-4までのGRPを見てみよう。
GR1-1、約300
GR1-2、約30000
GR1-3、約60000
GR2-1、約70000
GR2-2、約140000
GR3-1、約100000
GR3-2、約100000
GR3-3、約150000
合計:約65万
1戦で貰えるGRPの最大値:約1300・・・計算するまでもなくイカレタ設定である。

その上、モンスがクラスごとに解放され、中型Gモンスがいないという関係上
GR1-2ではイャンクックしかGモンスがおらず、1-3でザザミが増えるだけという状況で
しかも肝心の新モンスであるポカラドンはGR1-4、ファルノックはGR2-2、ヒュジキキはGR3-4まで
行かないと戦うことすらできなかった。
つまり最初のポカラドンと戦う為だけに、イャンクックとダイミョウザザミだけを鬼連戦する必要があったのである。
プレミアムコースでのブーストも不可能なので、この連戦は避けて通ることのできない存在であった。

更にGR2→GR3-3までGRPの最適解はポカラドン一択であり、更に素材報酬がゴミでレア素材は全くと言っていいほど出ず、
当時は武具の解析も出ていなかったことから人柱すら現われず、結果としてただ単にヒュジキキと戦うためだけに数百戦単位のポカラドン連戦を強いられた。
そのためハメ募集が乱立し、HCや覇種で一旦消えたはずのハメオンラインが完全復活するという事態が起こった。
この状況から、クッキー(某レスタ曰く)→ポカラ丼しか狩るモンスがいないし狩る必要性すらないという事を指して
クッキー・蟹・ポカラ丼オンライン」と名づけられ極めて激しい批判が巻き起こり引退が一気に加速してしまう・・・
しかも、最終的にはそのヒュジキキで止まってしまう(GR3までしか解放されていない)ことが判明してしまい
苦労して到達した人もそこで力尽きてしまったとか・・・

ちなみに先行テストでこの問題が顕在しなかった理由は、テスト時点でGR3-3かつGRP140000ぐらいからスタートしていたこと
予め「一部のGモンス」しか狩れないといわれていたこと、それでも4種類のモンスがいたこと が挙げられる。
ただし先行テストの期間中に10000GRP稼ぐのは辛いという声からたっぷりクエが配信されており、
この時点で既に暗雲は立ち込めていたともいえる。
が、賽の河原オンラインの大騒動でこの問題は見過ごされており、指摘する人も殆どいなかった。

2013/5/22からG級を始めた人は(゚Д゚)ハァ?と思うことだろう。
これが運営が半年以上お待たせしたユーザーに突きつけた、「最初のG級」である。
まさに「ゴミ(Garbage)級」。
「単一のモンスしか狩れなくてやる気が下がる」猪狩りやプレウスで地獄を見てきたユーザーの意見は何一つ活かされていなかった・・・

その後の経過

GR1-2→1-4の要求GRPは実装僅か1日で大幅に緩和されたのだが、
緩和された際にあふれていたポイントは消滅。ランクアップ時に端数となったポイントも消滅するということで
これまた批判を浴びた。
そしてGR2以降は据え置きだったことから結局状況としてはクックとザザミとポカラしかいないということには変わりなく、
その後「狩れるモンスが少なすぎる」という批判に対して「HCモンスターでもGRPが得られる」という
斜め上の対策が施されたがGRPが少ないのと根本的な解決になっていないので焼け石に水であった。
というより、これによって「G級をやる必要がない」とすら言われたほどである。

G武具を作るのに連戦すれば・・・と思われたが、上述したようにとにかく素材が出ない仕様であったため
防具1部位すら苦行で、武器にいたってはこの状況で更に強化失敗が待っており、しかも作ったところで使い道が無い
(ハメOnlyでいけるので秘伝&覇種5部位+覇武器で十分こなせる)という悲惨極まりない状況であった。
このことから、GR2-1・2-2ではババとゲリョがいるが、ポカラが最も取得GRPが高いため乱獲対象となっており
GR3では3体モンスが追加されるものの結局ポカラドン乱獲は変わらなかった。
そういう意味では「狩れるモンスが少ない」からダメとかそういう以前の問題である。

その後、4/24に素材が出やすいフロンティアクエストが配信され、一応素材に関しては
それなりに揃うようにはなっていった。しかしながら結局根本的な問題は解消されておらず、
武具に用事がなかったらポカラ丼に回帰してしまうということで絶望したハンターも多かったようである。
そこからしばらくは何も音沙汰がなく、葬式モードのままゴールデンウィークが経過してしまった。

そして5/8にフロクエ限定だがポカラドン・ヒュジキキ・ファルノックのGRクラスが修正され
ポカラドンはGR1-2、ファルノックはGR2-1、ヒュジキキはGR3-1から狩猟可能になる。
つまり既存モンスをスルーして新モンスのみを遊ぶという楽しみ方が約1ヶ月近く経ってようやく実現したのである。

更に5/17に「G2を夏に前倒しして、G級システムの根本を見直す」ということが判明。
その内容はG級自体にハンターがNO!を突きつけたに等しいものであり、実質MHF-G1を完全否定するアップデートである。
ある意味、多くのハンターの望みをフィードバックしたともいえるが。

続く5/22には各段階の要求GRPが大幅に緩和され、各クラス(GR2-1→GR2-2など)の要求GRPは
Gモンス3~4戦で到達できるまでになり、ギルド要請依頼までのGRP量も従来の1/3近くまで減った。
これは解放されたGR4でも同じである。
改善後のGRPはこんな感じ。
GR アプデ直後 5/22リファイン後
GR1-1 約300 300
GR1-2 約30000 3150
GR1-3 約60000 22500
GR2-1 約70000 3600
GR2-2 約140000 35000
GR3-1 約100000 3750
GR3-2 約100000 5600
GR3-3 約150000 47500
GR4-1 未実装 4250
GR4-2 未実装 5560
GR4-3 未実装 約50000

また、新モンスの通常クエ受注GRもフロクエと同じになった。(GR3要請依頼がミドガロンとなり、ある意味難易度は上がったのだが)
そのためポカラドンとキャッキャウフフしていたらGR2になり、アフロ鳥と適当に遊んでいたらGR3になり、
ヒュジキキとガチバトルしていたらGR4にという流れがようやく生まれたのである。
なお素材に関してはあまり変わっていないので、連戦して武具をそろえてから次のランクに挑むというのも有だし、
既存防具でいけるとこまで行くというならすぐにGR4までいける。遊び方にも幅ができたということである。

ここまで、アプデから1ヶ月後の話である。
従来のMHF運営では考えられないほどのハイスピードであるが、これでも遅すぎるといわれるほど
初期のG級はトンデモ設定だったということであろう。
しかしながら武器防具の作成難易度が相変わらず高いままなので、GRはさっさと上がるが武具がなかなか作れないという問題は解決していなかった。

その後、運営レポートにて

オンラインゲームは基本設計上、非常にプレイ時間を要求するコンテンツ
が多いのも事実ですし、それはこれからも一部容認せざるを得ない部分では
あります。しかし、「面白さ」をまったく考慮しない、ただ時間を要求するだけ
のゲームを誰が遊ぶのでしょうか? という基本部分をスタッフが猛省し理解する
ことで、さらなる面白いMHF-Gを作り上げていくことをお約束いたします。

という発言が出るに至った。
(オンゲ運営として)「延命」に走るのはある意味宿命のようなものであり、過去にもこれと似たような
発言はしているのだが、「面白さ」をまったく考慮しない、延命のみの思想が運営チームにあったという趣旨の発言は
極めて珍しい。

なお、ポカラ丼オンラインのエピローグかは不明だがセミポカラでザザミと戦うイベントが用意されている。
GRP/Gzたっぷりとのことなので、セミ装備(段階はG/GFのどちらかに揃えよう)が作れたならある程度は報われる。

なお運営レポート動画版ではこの問題に対する謝罪と対応の説明で何と史上最長の1時間を記録している。

MHF-G2ではG級モンスターの受注制限が撤廃され、GRはサブコンテンツの開放要素として機能するようになった。
G級秘伝書が追加されまたマラソンかと騒がれたが、こちらも緩い仕様であり批判は鎮静化している。
また、G級武器のシステムも大きく改善され、この時点では不完全だったもののG2後半で更に改善が行われている。
防具はG3で素材要求が緩和され、G5以降は防具性能自体も優秀なものが登場するようになった。

結果的に言えばこの事件を契機に、MHF自体の全体的な緩和が進むようになり、
「MHFは効率ゲー」という空気が大きく変化することとなった。
…インフレも一気に進んでしまうこととなったがそれはまた別の話である。

原因

このような意味不明な設定になっていた理由として、運営レポート動画版、及びMHF-G感謝祭「反省の宴」での発言から

G級でゲーム性のリセットを図ろうとしたが、覇種の好評に伴うブラッシュアップが原因でバランス調整が行き届かなかった

ことにあると思われる。
(覇種の経緯についてはこちらも参照してほしい)

オンラインゲームはアップデートを繰り返すゲームデザイン上、
ゲーム性の一新を図るのは本家モンハンと比較すると極めて難しく、それに対する解が
「新たなランク帯におけるG級でゲーム性のリセットを図る」ことだったのだろう。

しかしながらG級でゲーム性のリセットを図るという話が運営側から出ることは殆どなく
(一応、属性が効いたり防御力に意味を持たせたり罠を再び有効に使えるようにしたり…といった話はあった)、
ユーザーからすれば突然ゲーム性がリセットされ、それが劣悪なバランスによる作業感の強いものだったものであったことから、反発が大きくなって当然であろう。
ちなみにゲーム性のリセットについても一部(属性や防御など)を除いて否定的に見る人は多く、
反省の宴では「リセットを意識したがやりすぎた」と運営側が懺悔することとなった。

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最終更新:2015年03月03日 16:57