たいきょく
陰と
陽にも属さない、技術として枠外の法を操る者。曰く、新たな
理を創造する器であり、
神座の格とも。
太極とは、それを定義した者の魂に属した色を帯び、その理をもって他の総てを塗りつぶすもの。曰く、万象を型に嵌める法則そのもの。
わかりづらいが太極とは異能そのものではなく、太極に到達した者自身のことを指している。
一般的に認知される太極
太極――陰陽道における万物の元始であり、宇宙の中心点を指す概念。
御門の人間にとっては常識的な単語だが、その意味するところは茫漠としてはっきりしない。
陳腐に言えば究極のようなものだから、そこがどのようなものであり、知れば何が出来るようになるというのか、具体的な解がないのである。
真理を悟るだの、何だのと、言われているが。真理とは何か誰も知らないので結局解らない。
俗に考えれば、不可能なことがなくなるのかもしれない。
万物の元始には総ての事象の元があるゆえ、そこに触れればあらゆる知と力を引き出せる。総てを悟り、総てを成せる。
夜行「――と、いうことならば、なんとも小人の好みそうな座ではないか。単なる金銀財宝と何が違う。そういうものが真理なのかね」
太極の真実
己の
渇望によって全世界を塗りつぶす力。
「万象を型に嵌める」ことが太極であり、故に一般に真理とされる太極も、真実は複数存在する。
陰と
陽にも属さない技術として枠外にある法。
現実世界を
歪ませる程の純度と強度を有した想念(渇望)によって
自身の宇宙を形作る行為であり、
魂の極致といってよい。
太極とは端的に言えば法則と言うしかないもの。すなわち世界に於ける絶対の
法則であり、そうした決まり事を定めた張本人を指す。
無論、世に法則といったものは無限に近く存在するし、それら一つ一つが太極というわけではない。
刃物は切るという法則を帯びているし、火は燃やすという法則があり、水中の法則ならば肺呼吸ができないなど、そうした細々としたものは単なる物理である。高位の
歪み者は自己を一つの異世界としているが、陰に属する。
重要なのは規模、密度。
その法を構成する単位が宇宙という規模であり、ゆえにそれのみをもって
独立した世界となり得るものを太極と定義する。
すなわち、太極域に到達した者は人型をした宇宙そのものの存在。こうした者たちを総称して
「神格」と言う。
一度太極へと至れば人に戻ることは不可能。己の世界を展開し続ける永久不変の不老不死となる。
この域に到達した者は、到達者自身の敷く法の概念そのものと化している。そのため呼気や視線といった僅かな挙動であっても法の力が宿る。
太極の色
仮に水中の法が太極と化したなら、全宇宙が水底に変わる。
もしくは、宇宙を砕く領域の法でなければ蒸発も凍結もしない水が誕生する。
前者を
覇道、後者を
求道と呼ぶ。
覇道は己が法則で森羅万象を制圧する太極、
求道は己が法則のみ森羅万象から外れるという太極である。
この法を
「色」と呼び、それを決定するのは人の想念。我は何々がしたい、何々になりたい。そうした祈りや願い、つまり
渇望と言われるものが、太極を発生させる原動力となり己の法則を決定する。よって、
型に嵌めるとは、己を象徴する
渇望(いろ)をもって、自らが願う宇宙の有り様を決定する行為に他ならない。
渇望の型で神の呼び方は『
覇道神』『
求道神』に分けられる。
「~になりたい」「~でありたい」といった己の内へと向かう渇望で至った太極。
唯一無二、自身の渇望を自己に永劫展開し続けるだけのモノ。人の形をした天であり、人間大の宇宙そのもの。
己自身を一つの異世界に変えること。歩く
特異点とも形容され、万象における最も自立した生命体に他ならない。
純粋な強度の面では平均して覇道神を上回る、個の究極。
「~であってほしい」「~したい」といった己の外へと向かう渇望で至った太極。
己の願った法則を永劫展開し、外界に流れ出させるモノ。比喩でなく宇宙規模の質量を然と有しており、覇道の理は無限に拡大し続ける。
他者を含めた周囲を己の魂の色で染め上げること。流れ出した法則は
流出者が存在する限り永続して無限に広がり、さらにその理は強まっていく。
そして全宇宙を塗り潰し、既存の世界法則を一掃して新たな世界法則と化す。言うなれば、全宇宙を支配する存在であり、まさしく神と言える存在。こういった
超常の座に至った覇道神を
「神座」と呼び、神座万象シリーズでは覇道神による幾度もの世界法則の交替が成されている。作中世界は六代目の神による治世である。
戦闘への使用
太極とはその世界を決定する法を意味するのであり、故にその空間や己の肉体が敵の太極下(領土)にある限り、何をしても太極には通じない。
しかし原則として存在できる太極の色は一つのみであり、両立することは出来ない。つまり優性が劣性を塗り潰すため、己もまた太極へ至る、または他の太極からの恩恵を受けることで、相手の領土を奪い取り、自己のものへと変えて対抗することができる。
この性質から、太極の戦いは陣取りと似通っており、自らの理で屈服させ、敵の領土を奪い取るという、生き場の略奪がそのまま勝敗に直結する戦いである。
また覇道太極は他の魂を保有することで己を強めることができるため、この保有する魂を領土、保有する魂の増大を宇宙の膨張とも表現する。
太極同士、ぶつかり合う両者の間では熾烈な領土の獲り合いが起こり、敵が有する常識を、己が世界の常識で破り合う。従って強さが近い者同士の攻撃は「拳と剣で相手の理を無効化して、本来殴れないものと斬れないものが叫喚しながら削り取られた。」といった事が起こりダメージとなる。
以上が太極戦闘の基本である。この基本、理を無効化し合い、領土を奪い合うことを
「鬩ぎ合い」とも言う。
「鬩ぎ合い」とは、相手を塗り潰そうとする自分の意志。それに抗おうとする相手の意志。その激突で互いに領土を奪い合う。念と念。祈りと祈り。渇望と渇望のぶつかり合いのことである。
お互い相手に触れもせず、睨み合うだけでも「鬩ぎ合い」は成立し、僅かでも弱気や惑いに囚われると塗り潰される。「鬩ぎ合い」の余波に世界が耐えられなかった場合は世界に穴が生じる、この穴を
特異点と言う。
また互いに同色の場合と黄昏の女神は例外的に異なる法が共存できる。もっともこの場合、器の飽和による崩壊という別の危険性が生じる。
なお覇道神は己の意思に関わらず一度至れば無限に己の領土を拡大していくため、強制的に現行の世界法則を支配する存在との鬩ぎ合いが発生することになる。
求道神はあくまで己自身の殻にこもった存在であるため、敵意を持って直接接触でもしない限り他の太極との共存も可能。
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まとめ |
太極戦闘は各々が持つルールを相殺し合い、より「強大な」ルールが「弱い」ルールを塗り潰し駆逐する事で決着となる。ルールの内容は無効化されない事で初めて意味が出てくるので二の次。
つまるところ、太極同士の戦闘で何よりも重要になるのは自己のルールを押し付けられるだけの 太極の格であり、大なり小なり自分のルールを押し付けられる程度の 力の拮抗があって始めてルールの内容が問題となる。
太極の格の要素としては、存在強度、魂の量、渇望の強さ(魂の質)、などがある。多くの場合、太極の格が高いと神格自身も強いので、仮に太極の内容が敵に該当しないものだとしても敵を塗り潰せるのに(例えば火力が足りないなどの理由で)勝てないということは自滅でもしない限り、まず無い。
水中の法が太極と化したなら、蒸発も凍結もしない水が誕生すると前述にあるように
無間焦熱地獄の炎や雷は、水で消えたり金属に吸い寄せられたりといった常識は通じない。
天魔・夜刀は覇道太極ではあるが、己の魂のみで波旬を除く歴代の神格を上回っている。
第六天波旬は覇道太極ではあるが、他の魂を保有するほど弱体化する例外である。
覇道太極は平常時でも外界を己の領土へと塗り潰し続けているが、作中の描写からその塗り潰す力は常に一定というわけではない。例としては、距離による差(天魔・夜刀⇒淡海の天魔)、場所による差(天魔・夜刀⇒奥羽)、平常時と相手を視認した時の差(天魔・夜刀⇒坂上覇吐)、平常時と相手を退かした時の差(第六天波旬⇒天魔・夜刀)等があげられる。
時間停止や時間軸無視なども存在するので奇妙な話ではあるが、
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あえて時系列を作って説明するとこんなかんじ |
まずはルール内容に拘わらず、ルールをルールで相殺
↓
相殺しきれなかった分のルール、つまり弱体化したルール内容が適用される
↓
適用されたルール内容を、自分の地力と弱体化したルール内容で対処する
↓
戦闘続行ならば最初に戻る、違うなら終わり。
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超簡単にすると |
神A「バギューンズガガガガデュクシ!デュクシ!はいお前死んだー」
神B「無理だしwwwwwwww今バリアー張ってたしwwwwww」
神A「は?バリアーとかわけわからんしwwwwwwwそもそもこの攻撃はバリアー突き抜けるしwwwwwwwww」
神B「このバリアーを突き抜けれる攻撃とかないしwwwwww」
神A「は?デュクシ!!はい死んだー」
神B「バリアー張ったしwwwwww」
(∴)「ボコ!(殴った)」
神A&神B消滅
(∴)<弱いから、つまらぬから、物珍しげな設定をひねり出して、頭が良いとでも思わせたいのか?
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神格
元ネタ
中国の思想で宇宙の根源として重視された概念である。
そこから両義(陰陽)の二属性に別れ、さらに四象、八卦、と細分化されていく…というのが陰陽思想における宇宙の創造過程である。
これはカバラにおける
流出論との類似性を感じさせる。
- (∴)「ガッシ!ボカッ!」塵は死んだ。アティルト(笑) -- 名無しさん (2016-01-19 14:30:07)
- (♂)〈何やってんだよほら(誰もいないあの世)戻るぞ兄貴。 -- 名無しさん (2016-01-19 16:20:37)
- 超簡単にすると のところ電車の中で笑いそうになったじゃねえかwwwwww -- 名無しさん (2016-01-19 17:17:33)
- ひでぇwww -- 名無しさん (2016-01-26 00:49:30)
- ↑2 これ以上に簡潔な訳しようなんてないし、ま多少はね? -- 名無しさん (2016-01-26 09:11:30)
- 要約のところ見るとどれだけ屁理屈こねられるかの根競べにしか見えねえ -- 名無しさん (2016-03-19 09:52:38)
- ↑渇望としての希求はどうしたって現実にないものになっていくからな…そうじて理想、窮極となるのだから、そら屁理屈ぶつけ合ってるようにしか見えんわ -- 名無しさん (2016-03-19 10:56:33)
- 理屈を屁理屈がねじ伏せて、それが世の真実になっちゃうのが座の恐ろしさだし -- 名無しさん (2016-03-19 13:24:43)
- 根比べだから自己愛が最強。他人に譲るような心の持ち主は、実際に相手に譲ってしまう -- 名無しさん (2016-03-20 08:26:36)
- ↑なお、「他人」に頼らないと最強になれない模様 -- 名無しさん (2016-03-20 08:52:34)
- どんな根性ある求道神でも、全宇宙の魂を所有するヘタレ覇道神には勝てないのか・・・ -- 名無しさん (2016-03-20 09:02:25)
- ボッチじゃ限度があるのだ・・・ -- 名無しさん (2016-03-20 21:08:41)
- 歴代の神の中で1番使い方下手な第6天相手ですら神様5人と解脱した人間2人ってようやく相殺。宗次郎とか能力的に求道神topレベルだろうしやっぱ数の暴力に1人じゃ無理か。 -- 名無しさん (2016-03-20 21:30:29)
- 超簡単にしたのだれだwww -- 名無しさん (2016-04-07 15:45:16)
- 神AとBで草。まぁ中二病拗らせないと話にならないからな -- 名無しさん (2016-04-21 01:27:08)
- 座がスーパー洗脳システムって茶化して書いてあるけど座の設定を勘違いされるような不適切な表現だから消してほしい。一ファンの※ならまだしも一応正確な情報を載せてある記事の文章なんだし -- 名無しさん (2017-03-06 15:48:45)
- 要はスタンド出して自分有利の固有結界内に引き込んでフルボッコって事ね 元流の流出よりは劣化してるとは言え引き込まれたら終わりとかエグいな -- 名無しさん (2017-05-18 05:55:32)
- 限界突破した末期中二病の末路が大極なわけだけどその本質を純化すると波旬になるのよね。極限まで極まった中二病=エゴイズム=自己愛 -- 名無しさん (2017-05-23 07:44:57)
- 元ネタと比べて劣化とかしてない。座は宇宙の根源だし、座の水銀は全能と描かれてて、座の波旬も不可能など無いと描かれてたし -- 名無しさん (2019-02-27 17:05:29)
- 初伝夜行の太極・無形(森羅万象を司るため宇宙のあらゆる物理現象を起こせる)は座の波旬が与えたもので。座の水銀も三つ巴戦で似た描写ある。全知全能は座の神の標準機能かと -- 名無しさん (2019-02-27 17:17:26)
- 「万物の元始には総ての事象の元があるゆえ、そこに触れればあらゆる知と力を引き出せる。総てを悟り、総てを成せる」 「真理を悟るだの、何だのと、言われているが。真理とは何か誰も知らないので結局解らない」 …金銀財宝なら良かったんだがなぁ -- 名無しさん (2021-03-18 21:37:23)
- 超簡単な説明がわかりやすすぎて草 -- 名無しさん (2022-04-15 14:34:38)
- ↑2アムリタやナラカの存在が知られてから、 太極の真実の方はこっち側向けに変換されたもんでしかない疑惑があって、現状・実態は「一般的に認知される太極像」が一番的を射てるの酷い -- 名無しさん (2022-04-15 16:50:27)
最終更新:2023年12月31日 17:48