家電Wiki
電子レンジ
最終更新:
kadenwiki
-
view
電子レンジ
【概要】
電子レンジ(でんし - 、英:microwave oven )は、マイクロ波の性質を利用して食品を加熱する調理器具。
マイクロ波は電磁波の一種で、ガラス、紙などを透過し、金属によって反射されるが、
食品、水などには吸収されやすい性質をもっている。
マイクロ波は電磁波の一種で、ガラス、紙などを透過し、金属によって反射されるが、
食品、水などには吸収されやすい性質をもっている。
吸収された電磁波エネルギーは水分子を振動させ、摩擦熱が生じることで熱に変わりその物質を発熱させる。
食品は一般に熱伝導が低いために、短時間で中心まで急速に加熱して調理しようとすれば、
表面と中心との温度勾配(こうばい)が大きくなる。
表面と中心との温度勾配(こうばい)が大きくなる。
そのため、表面は過熱して組織が破壊し、焦げなどを生じて栄養分が失われる結果となる。
これに反し、マイクロ波による加熱調理は食品自体が内部から加熱するので、
調理品目によってはほかの加熱方法より効率が高く、調理時間が短縮され、ビタミンの残存率も高くなる。
調理品目によってはほかの加熱方法より効率が高く、調理時間が短縮され、ビタミンの残存率も高くなる。
電子レンジで使われている電波は、国際的に割り当てられた2450メガヘルツという高い周波数で、
マグネトロンで発生させる。
マグネトロンで発生させる。
マグネトロンは従来レーダーや通信に用いられていた超高周波用の
真空管で、加えられた高圧直流電力の60%以上をマイクロ波電力に変換できて効率が高い。
真空管で、加えられた高圧直流電力の60%以上をマイクロ波電力に変換できて効率が高い。
レイセオン社が1947年に世界初の電子レンジを発売した後、
日本でもシャープが1961年に初めて電子レンジを開発した。
日本でもシャープが1961年に初めて電子レンジを開発した。
電子レンジ登場当時は、ほとんどが業務用向けだったことや、
販売価格が非常に高価だったこともあって、一般家庭で利用できなかったが、
利便性の高さが徐々に受け入れられ、さらに価格も低下したことで、一般家庭にも普及が進んでいった。
販売価格が非常に高価だったこともあって、一般家庭で利用できなかったが、
利便性の高さが徐々に受け入れられ、さらに価格も低下したことで、一般家庭にも普及が進んでいった。
その後、冷凍食品の発達や、電子レンジで温めるだけですぐに食べられる食品の
登場などによって、電子レンジは家庭になくてはならない存在に成長してきた。
登場などによって、電子レンジは家庭になくてはならない存在に成長してきた。
近年ではちなみに、高熱のスチーム(過熱水蒸気)を使って調理を行なうタイプもある。
【機能】
加熱方式(レンジの種類)
レンジ加熱(電子レンジ)
マイクロ波という電磁波によって食品に含まれる水分子を振動させ、
その摩擦熱で食品の内部から発熱させる加熱方法。
その摩擦熱で食品の内部から発熱させる加熱方法。
短時間で加熱できるが、食品中の水分が水蒸気となって外に出てしまうため、
乾燥を防ぐためにも加熱時のラップが必須。
乾燥を防ぐためにも加熱時のラップが必須。
オーブン加熱(オーブンレンジ)
食品の温めができる「電子レンジ」に加え、 様々な調理に適しているオーブン加熱や
グリル加熱が複合されているのが「オーブンレンジ」である。
グリル加熱が複合されているのが「オーブンレンジ」である。
オーブン加熱は、ヒーターによって庫内を加熱しその熱を食品に伝導させて加熱する。 食品の外側から加熱していくので、時間をかけて火を通す料理に向いている。
グリル加熱(オーブンレンジ)
上部にあるヒーターからの強い放射熱により、食品を直接加熱する。
肉や魚など食品の表面に焦げ目をつけたいときに使用する。
肉や魚など食品の表面に焦げ目をつけたいときに使用する。
中には調理物をひっくり返す手間が省ける「両面グリル」や、
片面だけ焦げ目をつけたい時に使用する「片面グリル」が選べる商品もある。
片面だけ焦げ目をつけたい時に使用する「片面グリル」が選べる商品もある。
スチーム加熱(スチームオーブンレンジ)
付属の容器や角皿に水をセットし、 その水を加熱して発生させた高温の水蒸気で
食材にうるおいを与えながら加熱する機能が搭載されたオーブンレンジ。
茶碗蒸しやプリン、ケーキ類の調理に最適で、ふっくらなめらかな仕上がりが可能。
最近ではオーブンレンジのほとんどに、このスチーム機能が搭載されている。
食材にうるおいを与えながら加熱する機能が搭載されたオーブンレンジ。
茶碗蒸しやプリン、ケーキ類の調理に最適で、ふっくらなめらかな仕上がりが可能。
最近ではオーブンレンジのほとんどに、このスチーム機能が搭載されている。
過熱水蒸気加熱(過熱水蒸気オーブンレンジ)
電子レンジやオーブン、グリル、スチームに加えて「過熱水蒸気」の機能も搭載された
オーブンレンジ。水蒸気をさらに加熱した高温(300度~400度)のスチームを食材に吹き付けて一気に加熱する。
オーブンレンジ。水蒸気をさらに加熱した高温(300度~400度)のスチームを食材に吹き付けて一気に加熱する。
過熱水蒸気が食材に吹き付けられると液化し、凝縮水になるので食材の栄養や味を損なうことなく、余分な脂や塩分は凝縮水とともに落とすことができる。
【加熱のしくみと特徴】
レンジ加熱 | オーブン加熱 | グリル加熱 | スチーム加熱 | 過熱水蒸気加熱 | |
加熱のしくみ | 電波で食品に含まれた水分子を振動させ摩擦熱食品を内部から温める | ヒーターや熱風で庫内全体を熱くし外側から加熱、食品からでる水蒸気で蒸し焼きにする | ヒーターによる直接加熱と、熱くなった庫内の壁や空気の熱(放射熱)によって、短時間で一気に焼き上げる | 水を加熱して発生させた高温の水蒸気で食材にうるおいを与えながら加熱する | 330℃まで加熱した「過熱水蒸気」という高温な状態の水蒸気を食品に直接吹きかけることで加熱する |
耐熱性ガラス容器 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
耐熱性プラスチック容器 | ○ | × | × | ○ | × |
陶器・磁器 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
漆器 | × | × | × | × | × |
木・竹・紙製品 | × | × | × | × | × |
金属容器・金網・金串 | × | ○ | ○ | × | ○ |
ラップ | ○ | × | × | ○ | × |
アルミホイル | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
【価格帯】
- ¥4,880 ~ ¥698,000
【メーカー】
- YAMAZEN
- アイリスオーヤマ
- シャープ/SHARP
- ツインバード/TWINBIRD
- デロンギ/DeLonghi
- ナショナル/National
- ハーマン
- ハイアール/Haier
- パナソニック/Panasonic
- パロマ/Paloma
- ユーパ/EUPA
- リンナイ/Rinnai
- 三菱電機/MITSUBISHI
- 三洋電機/サンヨー(SANYO)
- 中部コーポレーション
- 東芝/TOSHIBA
- 日立/HITACHI