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浄水器
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洗濯機
【概要】
浄水器(じょうすいき)は、水道水を給水栓(各家庭の蛇口)より後の段階できれいにするための機器である。
取り除く対象は構成される各機能によって異なるが、有機物、次亜塩素酸およびこれに由来する化合物、カルシウムイオンやマグネシウムイオン、金属イオンなどの溶解物質、または微生物や微粒子などを減少させる。
更には大腸菌類やクリプトスポリジウムなども除去する。
これらは本来は水道水としての水道基準に則して除去されているはずだが、万が一に入り込んでいたとしても、中空糸膜などの精密ろ過機能を備えた浄水器や、その他ろ材の工夫などにより、より安心な除去が可能となっている。
類似の機能を持つ家庭用製品に浄水蛇口があるが、こちらは除去能力が低い代わりに構造が単純で安価である。
設置の方式には蛇口取り付け型、据え置き型などがあるが、キッチンをすっきり見せたい場合はシンク下に本体を設置するアンダーカウンター型が向いている。ろ過方式は活性炭とろ過膜を組み合わせたものが多く、最近は浄化した水を電気分解してアルカリイオン水を生成するものもある。
一定期間使うと不純物が付着するためカートリッジを交換する必要がある。据え置き型やビルトイン型で約1年が目安。
【機能】
浄水器のタイプ
活性炭式
活性炭は、残留塩素・カルキ臭・カビ臭・トリハロメタン・農薬などを取り除く事ができる。
活性炭は菌の繁殖を防ぐため、一つ一つが銀によってコーティングされているが、お湯を使うとこのコーティングがはがれ、
銀が溶けだしてしまうので、基本的にお湯の使用ができない。
活性炭は菌の繁殖を防ぐため、一つ一つが銀によってコーティングされているが、お湯を使うとこのコーティングがはがれ、
銀が溶けだしてしまうので、基本的にお湯の使用ができない。
銀はとても危険なので、日本より厳しい基準のアメリカでは、使用禁止となっている。
最近では 、新しい技術も生まれ、特殊な加工によって、お湯も使える浄水器が登場している。
最近では 、新しい技術も生まれ、特殊な加工によって、お湯も使える浄水器が登場している。
ろ過膜式
小さな穴の開いたろ過膜に水を通して、水道水に含まれる粒子の粗い危険物質・鉄サビや濁り・一般殺菌などを取り除く事ができる。
中でも、中空糸膜というフィルターはとても注目されており、微少な細菌まで取り除くことが可能である。
中でも、中空糸膜というフィルターはとても注目されており、微少な細菌まで取り除くことが可能である。
中空糸膜とは、繊維に無数の細かい気孔が開いている糸のようなものである。
欠点としてろ過膜式は、目詰まりを起こしやすい性質を持っています。
欠点としてろ過膜式は、目詰まりを起こしやすい性質を持っています。
セラミック式
セラミックには、とても小さな穴が無数に開いているので、ろ過膜と同じように小さな危険物質を取り除くことが出来る。
ろ過膜よりも小さな穴があいているので、ろ過膜では取り除けないものまで取り除くことが可能。しかし、濁りや鉄サビなどの除去には、向いていない。
ろ過膜よりも小さな穴があいているので、ろ過膜では取り除けないものまで取り除くことが可能。しかし、濁りや鉄サビなどの除去には、向いていない。
浄水器の中には、このようなフィルターをいくつにも重ねたものがあるが、
フィルターの大きさが浄化能力の高さを表すとされるほど、量や質によって大きな違いがでてくる。
フィルターの大きさが浄化能力の高さを表すとされるほど、量や質によって大きな違いがでてくる。
逆浸透膜方式
浸透膜の働きを利用している。この方法は、水とそれ以外のものを分離させるやり方で、主に医療用に使われる。ミネラルなど必要な物質まで取り除き、純水を作り出すので味はおいしくないとされている。
さらに、水量が少しずつしか出ないので、一般家庭には向かない。
カートリッジ交換の費用も一年間で、3万~6万円と高い。
カートリッジ交換の費用も一年間で、3万~6万円と高い。
浄水器の種類
蛇口直結型
簡単で安いので、取り入れやすい浄水器として多くの家庭で使用されている。
非常に小さくて、取り付けも簡単で便利ではあるが、その分カートリッジ交換の頻度が高くなる。活性炭の量が少ないので、月に1回のペースで交換をしないと、十分な効果が得られない。
非常に小さくて、取り付けも簡単で便利ではあるが、その分カートリッジ交換の頻度が高くなる。活性炭の量が少ないので、月に1回のペースで交換をしないと、十分な効果が得られない。
据え置き型(ホース取り付け型)
蛇口につけるタイプより大きく、シンクに据え置きして使用する。浄水処理能力が高いので、水もたっぷり使う事ができる。
蛇口部分に、原水・浄水の切り替えコックがついているタイプが多く、簡単に切り替えが可能。カートリッジの交換は、年に1回程度で問題ない。
蛇口部分に、原水・浄水の切り替えコックがついているタイプが多く、簡単に切り替えが可能。カートリッジの交換は、年に1回程度で問題ない。
ビルトイン型(アンダーシンク型)
キッチンのシンク台の下に取り付けるタイプで、浄水専用の蛇口が設置される。
設置には、大がかりな工事を必要とすることもあるが、カートリッジ交換期間が1年以上と最も長いとされている。
設置には、大がかりな工事を必要とすることもあるが、カートリッジ交換期間が1年以上と最も長いとされている。
元栓直結型
水道管から各家庭に水が運ばれる給水管の元栓に設置するタイプ。家庭で使用する水のすべてが浄水となる。
キッチン以外に、お風呂などの水も浄水となるので、髪を洗ったりする際の塩素の影響などを極端に防ぐ事ができる。
戸建て住宅にしか設置が行えず、さらに家庭内の滞留水がすべて無塩素状態なるなどのデメリットがある。
戸建て住宅にしか設置が行えず、さらに家庭内の滞留水がすべて無塩素状態なるなどのデメリットがある。
【価格帯】
- ¥1,780 ~ ¥258,800
【メーカー】
- TOTO/東陶機器
- キッツ/KITZ
- グランドデュークス
- シーガルフォー
- テライヨン/Terraillon
- ナショナル/National
- パナソニック/Panasonic
- フジ医療器/FUJIIRYOKI
- ブリタ/BRITA
- メイスイ
- ヤマハ/YAMAHA
- 三菱レイヨン
- 象印/ZOJIRUSHI
- 東レ/TORAY
- 日本ガイシ