ニトロ+ロワイヤル

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ニトロ+ロワイヤル - (2010/02/13 (土) 23:19:00) の編集履歴(バックアップ)



概要

ニトロプラスが2007年に発売した、PC用2D対戦格闘ゲーム。
元は即売イベントにおけるファングッズセットの中の一品として製作、後に単品で発売された、公式のニトロファンディスクである。
サブタイトルが「ヒロインズデュエル」とあり、その名の通り使用キャラクターが全て女性である
しかし、あるキャラクターは直接戦わず、戦闘は男性に任せている。
ニトロプラスは主にアドベンチャーゲームの製作を行っているメーカーで、ドットを用いたアクションは門外漢。
しかし、当時社内で流行っていたという某ストIIIの影響を受けて「自分たちで作ってみたい」とやってみた所、
ある意味実にニトロらしい核戦争後のストIIIとなった。
ループ・即死コンボは当たり前、通常必殺技を出すだけでハメ殺し、ぶっぱ命中で7割以上、こんな感じでイカレた性能のキャラ多数。
数度のバージョンアップで改善されたところもあるが、一部キャラやコマンドの受付などまだまだアレな点も多い。
ドットは社員が製作している。コンシューマやドットゲーの野生のプロ製作と比べるとさすがに見劣りするが、
少ない画素数にしては各キャラの特徴がよく出ているし、コマ数も多くは無いものの最低限の動作は抑えてあり、MUGENオリジナルキャラに偶にある
「コマ飛びすぎて技が見えない」ということは無い。うまい具合に力の抜けた作りである。もとは単品で売るものではなかったしね
ステージ間デモや開始演出等、シナリオ面ではさすがニトロ的な、お祭り感のあるものになっている。
調整さえ出来ていればそれなりに遊べたであろう、惜しいゲームであるといえる。
MUGEN-Skill Wikiではなぜか同人にカテゴライズされているが何、気にすることはない

どれくらい世紀末なのか分かりやすい動画

初期のものである。今はもう少し有情(本来の意味)ですよ、いやホント。
まぁ一部キャラクターや一部必殺技限定とは言え、こんな感じのがゴロゴロしていた辺り初期はまさしく世紀末だったが。

システム面ではオーソドックスなもので、防御&反撃のチャンスメイクと、各キャラごとの強烈な個性が特徴。
ゲージを消費する攻撃は強力なものがそろっているが、ゲージがものすごく溜まりづらい。
コンボを補助するためのキャラ共通でのシステム(チェーンコンボ、エリアルレイヴ、ロマンキャンセルなど)はなく、牽制や差し合いがメインの戦いになるハズだったようである。

一応擁護しておくと、初期はADVすら手探りで始めたというニトロが作ったこのゲームを、格ゲーの歴史を築いてきた老舗企業の格ゲーと比べる方がおかしい。
元々ニトロファンへのサービスという形で、生粋の格ゲーマー向けに作ったゲームではないのでシステムを難しくしても仕方ない。そのためコマンドも易しめである。本当は刺し合い重視とかも考えていないのだろう。
ドットを打ったこともない、実質素人がここまで動かせているのだから一応企業の作品としての体面は取れているだろう。
このゲームに労力を費やしすぎてもニトロ社員は「仕事しろ」と言われてしまうし、全キャラフルボイスで掛け合いもあるなどファンが喜ぶ商品にはちゃんとなっている。
原作ではボイスのない作品のほうが多いくらいなのだが、それらのキャラにもきちんとボイスをつけているのだから偉い。
もちろんドラマCDが発売されいるものやボイスつきの作品でのキャストは変更されていない。
実際単品発売された理由はこのゲームが好評だったからである。

最新バージョンは1.03a。ドラマCDのオマケであるドラゴン追加パッチをあてるとバージョン1.10となる。
(ドラゴンの有無を除いた仕様はどちらも同じ)

MUGENにいるニトロワキャラは調整が加えられていたり有情な仕様だったりすることが多い。
…のだが、仕様の違いなどで原作より強烈な動きをしてしまうことも。まあその辺はMUGENだからしょうがない。
そしてまさかの アーケードへの移植 が判明した。

今度は別の会社に委託しての制作でありドットも書き直されるらしい。
言ってみればお祭りだった前回とは違う、本格的な格闘ゲームが期待できるだろう。

システム

A(弱攻撃)、B(中攻撃)、C(強攻撃)、D(特殊)の4つを使う。

・ジャンプ、ハイジャンプ
地上下方向>上方向で通常より高く跳ぶハイジャンプ。
ジャンプ通常技は強弱問わず着地まで何度も出すことが出来る。

ステップ
44でバックステップ、66でフロントステップ。
キャラごとにタイプが異なり、一定距離進むショートステップ型、レバー入れっぱなしで走り続けるラン型、斜め上方向に飛行するホバー型など。
バックステップには無敵時間があるキャラとないキャラがいる。
フロントステップから硬直なしで攻撃動作が行えるのは奈都美(ラン)イグニス(ショートステップ)アンリ(ホバー)のみで、
それ以外はステップ動作が終了するまで他の行動が出来ない。

・投げ、投げぬけ
A+Bで投げ技、投げ技を喰らった時にこちらもA+Bで投げぬけ

・緊急回避、受身
Dで緊急回避、攻撃を喰らいダウンする時にDで受身
どちらも終わり際に隙がある。

・挑発
C+Dで挑発。相手のゲージを少し下げることが出来る。

中段攻撃
6+Bで下段ガード不能の中段攻撃。
アンリのみ下段ガード可能の攻撃が出る。

・チャンスメイク
所謂ブロッキング、一部ガード不能の攻撃も取れる。

・ニトロゲージ
パワーゲージ、最大3本まで溜められる。
攻撃を当てたり、空振りで溜めれるがAボタン関連の基本技は空振りでは増えない。
一ラウンドで一本溜まるか溜まらないか位の溜まりにくさ。

・リーブアタック
通称旦那アタック
各ヒロインの登場作品の主人公がストライカーとして援護に入る超必殺技である。
ガード不能なものも多く、ここぞという時に使える技である。
18禁ゲーム会社のニトロプラスならではの技と言えるだろう。
戒厳セイバーは例外、それぞれ違う立ち位置のキャラが登場する。セイバーは出典元が「Fate」ではなく「ZERO」のほうであるから。
戒厳は、「刃鳴散らす」にて主人公を務め「戒厳聖都」にて戒厳自ら「我が夫君(ふくん)」と呼んだ人物が別にいるものの、登場するのは倉田畢竟という不死。理由は原作を知っている人ならわかるだろう)

・超必殺技
一ゲージ消費と三ゲージ消費のがある。
三ゲージのは威力が高く紙装甲には9.5割程奪うのもある。
しかし、ゲージが溜めにくいので使いにくい。
というより被ダメ時のゲージ回収も合わせてお互いが三ラウンド接戦を行ってようやく三ゲージたまるので真面目にプレイしていたらまず使えない。
実戦でお目にかかることができないという意味でロマン技と言える。

・その他
他にも特徴的な仕様(?)や未確認要素がある。
  • 連続ガード
    連続ガードになる攻撃を受けている最中にはガード方向を切り替えることが出来ない。
    隙の少ない技を上段(下段)ガードすると下段(中段)攻撃が確定してしまうことになるが、意外と「ハマリ」になる状況は少ない。
  • 立てない
    しゃがみ状態になる攻撃を出した後一定の間、ニュートラル状態(立ち状態の絵)を経由しないと立ち通常技が出すことが出来ず、
    しゃがみ技→レバーニュートラルでボタンを連打するとずっとしゃがみ通常技が出てしまう。
    チェーンコンボを持っているアンリもこれのせいで実際のチェーンルートは少ない。
  • 画面端
    全キャラについて、相手が画面端を背負っていても、ジャンプで相手を飛び越え背後に回ることが出来る。
    また、画面端の相手を打ち上げ等した場合の自分への反動が比較的大きく、攻撃側が後方にすべって画面中央と変わらないくらい間合いが離れることがある。
  • 空中喰らい、空中受け身(未確定要素を含みます。)
    コマンド入力による能動的な空中受け身の無い本作だが、ある条件下で自動で受け身を行うようになっている。
    直前の攻撃から受け身発動まで時間があるが、受け身動作後は着地まで操作不可だが、完全無敵で着地時の隙が無い。
    特に空中喰らい状態の相手に通常技を当てるとほぼ一発で受け身を取るようになっている。
    受け身をとれない場合でも、空中喰らい時は攻撃によって喰らい判定がなくなっていくため、そのうちコンボがつながらなくなる。
    ただし、どちらについても特殊喰らい(吹き飛ばし、叩きつけ、打ち上げなど)については条件が緩いようなので、
    それらを利用したコンボはかなり強力。完全な空中ループになるのは沙耶のみ。

キャラクター