ドラゴンが出現して、人を襲うようになった時代。
その年、主人公の少年が暮らす街にもドラゴンが迫っていた。
ドラゴンが街を襲ったその夜、少年は不思議な少女と出会う。
それを境に、騒々しいトラブルの日々が始まるのだった。
──公式サイトstoryより
+ | 原作について。ネタバレ注意 |
『竜†恋(Dra+KoI)』は、上述の通りニトロのファンディスクとして制作された『サバト鍋』に収録された三本のゲームの内の一本。
それ故内容は非常に短く、プレイ時間は二、三時間ほど。 だがそれに反してこのゲームのためにボーカル曲六曲、BGM四曲が使われており、かなり力の入れられた作品である。 シナリオ担当の鋼屋ジン氏曰く「歌で物語るという事を試してみたかった(長文意訳)」。 その意向を実現するために手間とお金を注ぎ込む辺り、流石シナリオのためにエロを犠牲にする事も辞さないエロゲー会社ニトロ。 シナリオ自体も高く評価されており、ファンからの人気は高い。 後に発売されたドラマCDにより世界観を理解できると思われるので、こちらは全年齢対象でもある事だし興味のある方は聞いてみてはいかがだろうか?
意外と知られていない事だが、物語にも法則性がある。これは何も作家が互いに真似をしているという訳ではなく、
これをなぞる事によって単なる情報が物語になるという軸が存在するのである。 互いに交流のあった筈のない地域同士の神話でもこの法則性を見る事を神話学者は明らかにしている。 この『竜†恋(Dra+KoI)』はそういった観点を含めた神話をモチーフとした作品であり、
までの過程を世界が再現し、人間にロマンを与えているというのがこの物語の真相。
ドラゴンも英雄もこのように実態は世界が用意した幻であり、作中ではこれらの存在を「神話固体」と表現されている。 神話が形をもったモノという意味だろう。 物語を完成させるために死闘を演じる事が英雄とドラゴンの使命であり、 それによって互いに存在理由を全うしている事になるのでつまりこの殺し合いが「愛し合う」事になるのである。 生まれたばかりのドラゴンを焼き尽くさんとする大気圏の摩擦熱も、ドラゴンに痛手を負わせ、勇者に勝機を与える一過程なので、 ドラゴンは地球に対し「こんなに熱く愛してくれるのか!」と叫ぶ。 人間に恋してしまったがために、円のように完璧な世界を夢の無い世界にしてしまった「物狂いの竜」の責任を取るため、それ以降に生まれるドラゴン達は、 人間達に胸の熱くなる様な英雄譚を身を以て体現しなければならない宿命を背負う事になった。 神話において悪役に抜擢されるドラゴンは物語のための生贄であるとされている。 ドラゴンは生贄になる前に自分の命を捧げる相手と恋をしたかったのである。 どたばたラブコメと、叙情的な雰囲気の同居した作品である。
ところで、ドラゴンと英雄の間には助け出されるお姫様が必要だが、それが誰だったのかは…。
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+ | 『ニトロワ』での性能について |
通常技キャンセルや打撃投げからの強力なコンボがあるものの、そこに持っていくまでに苦労するキャラ。
通常技は大振りで隙があり、しゃがみ強(通常技唯一の下段)以外の打点が高め。判定も強くなく扱い辛い。 ダッシュはすぐに止まれないため小回りが利かず、飛び道具のドラゴン・ブレスを迂闊に撃てば易々と飛び込まれる事も。 強力な超必も肝心のゲージが溜まり難いために当てにする事はできない。 特に下段ガードで固められると中々崩せない。 他に曲者揃いの『ニトロワ』内では中堅かやや下位とも言われる(プレイ人口が世紀末なため情報が万全とは言い難いが)。 |
+ | 原作での口調や性格など |
一人称は「己(オレ)」、二人称は「貴様」。
しばしば「ふふん」と鼻で笑う(鼻を鳴らす?)描写があるので癖なのかもしれない。 口調は全体的に自信と余裕を感じさせ、若干偉そう。かといって人間を見下した風という訳でもない。性格も同様。 主人公の学校に転入してきて、クラスで開口一番「よろしく頼む。人間風情ども」と言ってしまう感じです。 また、芝居がかった台詞回しも多い(そればっかりではないが)。 良く勘違いする人がいるが、彼女の口調は男っぽいのではなく上記の通り純粋に「偉そう」。 言動にインパクトがありすぎるため隠れがちだが、非常に乙女チックな一面もある(恋愛に憧れる女の子という設定でもあるため)。 誕生した際地球の事は全て学んだ(曰く星に教えてもらったとか)そうだが、 やはり知識だけがあるといった様子で恋愛に幻想を抱いている節がある。 作中でEDテーマである「とある竜の恋の歌」の歌詞の一部を歌っているが、表記がひらがななのを見る限り音痴なのかもしれない。 ![]()
リーブアタックに出てくる竜殺しの英雄は彼女の嫁。
「死ね」が口癖(ただし絶対に「殺す」とは言わない。他人に言う場合は「死なす」)の超ツンデレ。特技はクロスカウンター。 竜殺し装備がない時の戦闘力は5らしい。 キャラボイスを参考にすれば雰囲気は大体分かると思われる。
恐らく、どれほど強力な兵器を用意しようとも倒せないと思われる。幻想を倒せるのは幻想のみ。
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+ | 竜の姿 |
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神話固体、ドラゴンなので夢(ロマン)もとい幻想の無い攻撃は殆ど効かず、軍隊相手に大暴れしている。
ちなみに、この作品での「愛し合おう」という台詞は本来の意味も含め、殺し合いの合図でもある。 イントロの「呪いのように生き、祝いのように死のう」という台詞から、見た目ほどお気楽なキャラではない事がお分かり頂けるだろうか。 これは言うまでもなく彼女自身の事である。 なお、首元に光っているのは彼女の逆鱗。弱点と同時に最も敏感な性感帯なのだとか (ちなみに本来の逆鱗は触られると激怒して触った者を即殺す部位)。 |
ドラゴンの原作の宣伝動画 |
MAD集 | |
+ | 余談 |
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漫画『To LOVEる-とらぶる-』のララ・サタリン・デビルークとは、両者ピンクの髪や白くて丸い帽子
似ているように言われる事もあるが、『竜†恋』のディスク(後述)配布が2006年2月、 『To LOVEる』の雑誌掲載は同年4月からなのでこっちの方が少し早い。 時期的にも『To LOVEる』が真似したのではなく、完全に偶然の一致かと…思われていた、のだが。 作者がパイロット版同人を販売したコミケで『竜+恋』を買って影響されてデザインを変えたと発言していたりも。 傍証として、パイロット版読み切り『TRANS BOY』のヒロイン宝条ララには髪色を除いてこれらの要素は無い。 |
+ | kayui uma氏製作 原作仕様 |
2017年2月のJ:COMのWebSpace終了によるサイト消滅で長らく入手不可だったが、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
原作でも豊富だった特殊イントロだが、原作キャラは勿論、暗殺者、吸血鬼、カンフーの使い手や正義の味方、 果てはこんな人にまで反応する。ついでに自分自身にも。気になる人はdragon.cnsを覗いてみよう。 ちなみに『ニトロワ』以外のキャラとの特殊イントロは、ゆ~とはる氏製作のニトロワキャラにも多数あり、初期の頃から対応していた。 青色⑨号氏製作のAIパッチでは対応キャラがさらに増え、特に「かわいい奴」は被害者にも対応。 2011年12月31日の更新では、ニトロゲージや投げ抜けが追加されている。 AIは青色⑨号氏のものがYes氏のサイトで公開中(公開サイト内の更新日は「2010年8月24日」のままだが、中身は2012年2月27日に更新されている)。
チャンスメイク成功時のゲージ上昇が大目にされていたり、
「愛しの英雄」が1ヒット技でダウン追い討ち属性を持つようになっていたりとアレンジが加えられている。 ダッシュは任意の行動でキャンセルでき、しゃがみでキャンセルすると隙が全く発生しない。 通常の前歩きは遅く、また歩く度に画面が揺れてあまり目によろしくないので、ダッシュを積極的に使った方がいい。 原作では後方のみの緊急回避が前方にも行えるようになっている。 最新版では、前方版は投げ以外に対して無敵、後方版は完全無敵。KOFの緊急回避とは異なり、無敵は動作終了まで持続する。 「竜闘気」(所ゲージ溜め)はゲージが溜まり始めるまでに少しタイムラグがある。終わり際に隙はあるが、積極的に使っていきたい。 通常技、必殺技を問わず技によって判定の強弱がまちまちで、伸ばした腕に喰らい判定があったり無かったり安定しない。 技を選べば強い部類に入ると思われる。 「リトル・ホワイト・ドラゴン」には飛び上がるまで無敵が持続し、発生保証もある。また見た目よりも攻撃判定が広い。 姿勢から言っても、昇龍ではなくアパカのようなイメージで出した方がしっくりくるかもしれない。 また、「ドラゴン・ブレス」にブレーキング(発射前に動作をキャンセル)が追加された。ゲージ溜めに使えなくもないが、竜闘気の方が扱いやすい。 その他の変更点として、「鏖殺の吐息」で仕留めた場合に演出が追加されるverも存在するようだ。 また、発生速度の再現とMUGENの仕様との問題で、至近距離で鏖殺の吐息がガード不能となっていたが、現在は修正されている。
かつてのAIの全開アレックス並みの高精度ブロッキングやタッグ大会で猛威を振るったために、
凶悪キャラと誤解された事もあるドラゴンだが、実は基本性能は低い。自分で使ってみると実感できるだろう。 通常攻撃は全て使い勝手が悪く、必殺技も単発が多いので連続技を成立させにくい。 小、中ジャンプや空中ダッシュ、ワープ技などを持つMUGENキャラにはドラゴン・ブレスを撃つリスクも増大する。 また、超必殺技は2種類共に無敵時間がほぼ皆無で潰され易い。 大会ではその威力が目立ったが、あくまで3ゲージでのEX版の威力であり、1ゲージだとそんなに威力は無い。 唯一の救いは超必殺技の出の速さだろう。相手の攻撃をガードしてカウンター気味に放つと命中しやすい。 ただ通常はゲージが溜まりにくいので、頼りの超必殺技も使用できる場面が無い。 ほぼ唯一実用的な連続技としてコマンド投げ扱いになった「匡山登山ブレス」からの連続技があり、 そのためAIの基本戦術は極力通常技を撃たず、緊急回避(前転)からの匡山登山ブレスを狙うというものになっていた。 ただし、最新版では原作準拠の打撃投げに修正されている。 前転、チャンスメイク、リトル・ホワイト・ドラゴンが頼みの綱。 とにかく相手の攻撃を凌いでゲージを貯めつつ、ワンチャンスにどれだけお釣りを渡せるか、という読みと反応の戦いになる。 しゃがんで待たれると本気で困るのも原作と変わらず。 以上の事もあってか、AIも相当にチャンスメイク精度が高く、 かつて動画では数十発にも及ぶ激しいラッシュや弾幕を華麗に全弾やり過ごす姿がよく見られた。 流石にやり過ぎだったとの事で、最新のAIではブロッキング精度を低下させるなどして多少弱体化を行っている。 また、「鏖殺の吐息」頼りではなくそれ以外のゲージ技も満遍なく使用するようになった。 原作性能の項目でも書かれているようにドラゴンブレスは隙が大きく使い辛いが、 タッグでかつ相方がコンボ能力の高いキャラだと性能が鬼畜になる。 ヒット硬直が非常に長いため、適当に撃ってるだけでも相方のコンボの途切れを防ぐ効果があり、一方的な展開になってしまう事もある。 古いVerでは何故か浮かせ技で浮きづらく(というか直後に超速で落ちる)&受身がその場で数瞬で成立するため、 相手のヒットした浮かせ技や転倒技の技後硬直にゲージ技で反撃するなど、起き攻めや追撃が噛み合わない試合がよく見られたが、 現在はちゃんと吹っ飛ばされるようになっているのでご安心を。
ちなみに上述の鏖殺の吐息、「相手をロックして乱舞→上に飛び上がった後相手を再びロックして再攻撃」という流れなのだが、
MUGENだと2回目のロックの範囲が全体なので敵の相方どころか味方にも当たってしまう。 しかも乱舞中のロックは味方の攻撃で解除可能なので、味方が乱舞中の相手に攻撃を当てて相手のロックを解いた後、 相手が無敵技で2回目のロックを回避してしまうと、あろう事か味方だけがブラストスクリームを浴びる事になったりする。 これはドラゴンの絵を味方の移動によってずらさないためなのだが、元々長さが足りてない気も。 勿論体力が無くなれば味方でも問答無用で死ぬ。原作ではこんな事にはならない…っていうかタッグという概念自体が無い。 しかし原作同様の超威力と、某大会での暴れっぷりも手伝い、恐らくニコニコMUGENでは『ニトロワ』勢最大の人気キャラ。 その特性上タッグ大会では引っ張りだこである。 また、更新でイントロでバイトを雇った。バイトなのに敵と一緒にブラストスクリームに巻き込まれるが…。 そのバイトにも、更新で逆にバイトとして雇われており、イントロで見事にKOされるハメに。女の争いはおっかないものである。
余談だが、フォルダ名がブルース・リー似のあの人と同じ「dragon」なので、うっかり上書きしないように。
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+ | suigin氏製作 真・恋姫†夢想仕様 |
2014年8月公開。MUGEN1.1専用。
『真・恋姫†夢想』キャラ10名の『剣サム』アレンジと原作仕様を製作した同氏による、『真・恋姫†夢想』仕様のドラゴン。 「リトル・ホワイト・ドラゴン」後に「白熱拳バニシング・ブレイド」(飛び上がって突進)と同様の追撃が出るようになっている。 軍師呼び出しにあたるストライカーでは勿論、愛しの英雄が援護してくれる。 夢想†秘奥義は「鏖殺の吐息」。原作では夢想†連撃(フェイタルカウンター始動限定の大ダメージコンボ)中限定でアニメカットインが入る大技だけに、 変身する演出の長さや派手さも相応に気にならないかもしれない。
AIは未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、ガード時有利フレームが取れた際に確定状況でなくとも相手に攻撃を差し込むか否かを設定可能。 想定ランクは強との事。 |
+ | DHQ氏製作 アレンジ仕様 |
2014年8月公開。
氏お馴染みのシンプルなアレンジ。 判定の調整が行われ、ティッシュ気味だったジャンプが鋭くなり、前ダッシュがフロントステップになっている。 立ち弱→中→強のチェーンコンボが無くなった代わりに、強攻撃を必殺技でキャンセルできるようになっている。 ノーゲージ版の「ドラゴン・ブレス」でダウンが取れなくなり、「白熱拳バニシング・ブレイド」の上昇部分に攻撃判定が追加されている。 また、前進時の画面の揺れ、緊急回避、チャンスメイク、リーブアタックといった要素が削除されている。 「鏖殺の吐息」は3ゲージ限定になり、代わりにアッパーで〆る1ゲージ版とブレスで〆る2ゲージ版が「龍虎乱舞」として搭載されている。 AIは未搭載。
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+ | K2氏製作 恋するマスタードラゴン |
2017年7月公開。
DHQ氏のものをベースにkayui uma氏版を裏モード(殺意の波動に目覚めた竜)ごと足した上で強化改変したキャラ。 常時ゲージ自動上昇や被ダメージ量に応じたゲージ回復を持ち、死兆星のようなシステムの「ドラゴンゲージ」を搭載。 ゲージ技に当身も追加された事で隙も無くなっており、オプションで味方殺しを切ったりゲジマユ化したりする事もできる。 ランク的にはデフォルトの1Pでも凶上位レベル、そこから2P毎にランクが上がっていき、最高で狂上位レベルに達する。 更に11P~12Pでのみ起動できる設定の狂オシキ恋モードが存在し、ONにする事で最高狂最上位にまで到達可能。 更新の度に脱衣KOやメタ返し対応、バイトの増加といった特殊要素が増加しており、見ていて楽しいキャラとなっている。 また、バイトがいる状態で3ゲージ版「鏖殺の吐息」でKOすると…? |
+ | 一覧 |
3年J組ドラゴン先生
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