アメリカの
マーベルコミックスの漫画『スパイダーマン』シリーズに登場するヴィラン(悪役)。
「ラ」だと
弁護士の彼女になるので注意。
名前の通り電気を自在に操る力を持つ、ヴィランチーム「シニスター・シックス」の一員。
スパイダーマンとは長い付き合いの宿敵同士である。
本名は「
マクスウェル・ディロン」(マックス・ディロン)。
コンピュータ技術者である父
ジョナサンと母
アニタの下に産まれるが、引っ越し続きで友人を作れなかった。
さらには8歳のときに父親が蒸発し、それ以来アニタに溺愛されて育つ。
電器技術者になろうと思っていたが、知力を心配したアニタに諭され、電気会社の電線担当になった。
腕利きの電線作業員であったが、高圧線の作業中トラブルに瀕した同僚をボーナスを出すと説得されるまでは助けようとしなかった等、人格面に問題があった。
ある時、作業中に落雷に打たれたが、電線を強く握ったために生き延び、結果的にスーパーパワーを身に付けた。
その後はそうした能力を悪用しようと考え、ヴィラン「エレクトロ」となった。
能力は、やはり電気に関係したものが多く、応用範囲も広い。
放電での攻撃はもちろん、体に充電しての身体機能強化、思うだけで機械を操る能力、
電力を奪ってのパワー強化、地磁気を利用しての飛行など多岐にわたる。
これらの中には
Dr.オクトパスからアドバイスされたものも含んでいる。
ただし、充電中は極めて水に弱くなってしまうという弱点も持つ。
また、幼少時の体験のため、かなり重度の劣等感に悩まされている。
ユニバーサルスタジオジャパンにあるアトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」にも
Dr.オクトパスの部下の1人として出演、声は
中尾隆聖
氏が演じている。
映画『アメイジング・スパイダーマン2』においては、
スパイダーマンに憧れる黒人の技術者として登場。
優秀なエンジニアであったが、
やや他者とのコミュニケーションが苦手であった事が災いして評価されず、
劣等感に悩まされていた。
施設整備中の事故から超能力に覚醒した後は、
自分をスパイダーマンが殺そうとしたとの誤解から暴走。
グリーンゴブリンと協力し、
自ら設計した発電システムと電力網を通して街を支配しようとする、
設定もデザインも原作から見事にアレンジされたヴィランとなった。
日本語吹替えでは『
ヴェノム(2018)』のシンビオートや『
DEAT NOTE』のリューク、
『龍が如く3』の峯義孝など声優経験のある
歌舞伎役者の
中村獅童
氏が担当。
また日本では原作:平井和正、作画:池上遼一による漫画(
東映版とは無関係)で最初の敵怪人として登場し、
電撃能力(オリジナルと違い常時体内で発電しており充電不用)の他にスーツが防弾機能持ちで、これを利用して銀行強盗をしていたが、
その正体は出稼ぎ中に誤って車で人身事故をして、その償いの莫大な賠償金のために手段を選ばず金を稼がねばならなくなり、
ある科学者に肉体をサイボーグ改造してもらって彼の研究資金確保に協力するという青年であった。
…それだけならまだアメコミにもいそうな範疇だったが、その後戦闘中に自分の電撃の誤射で上記の科学者を感電死させ、
電撃能力を解除できなくなって(本来は仕事が終わったら解除の約束)意思とは無関係に一生周囲の人間を感電させてしまうようになる。
最終的にスパイダーマンとの戦闘でエレクトロは死亡、スパイダーマンは彼撃破にかけられていた賞金を得るものの、
それで助けようとした少女はエレクトロの妹で…というしょっぱなから鬱展開であった。
また
ロックマンシリーズのボスである
エレキマンは彼をモデルにして作られているという説もある。
理由はマスクのデザインなどが似ており、エレキマンが「
アメコミをイメージして作られた」キャラクターであるからである。
MUGENにおけるエレクトロ
MUGENでは現在3体のエレクトロが確認されている。いずれも海外産。
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Erradicator氏 & Doc Ock 4MUGEN氏製作 |
- Erradicator氏 & Doc Ock 4MUGEN氏製作
2007年に公開された、恐らく最も古いエレクトロ。
持続時間の長い放電攻撃や、電撃を纏ったリーチの長い通常技を持つが、
削り能力のある電撃弾を放つジャンプ強P、ボタンによって落下位置が変わる落雷攻撃「Thunderbolt」、射程距離の長い電撃「Thunderclap」
といった飛び道具を持つので、どちらかと言えば遠距離戦に長けている。
ただベータ版なのか未実装の技も多く、 超必殺技はThunderclapの強化版のみと少々寂しい。
AIは搭載されていない。
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Verz36氏 & Magus氏 & Wucash氏製作 |
- Verz36氏 & Magus氏 & Wucash氏製作
Verz36氏をはじめとする、複数の製作者による合作のエレクトロ。
サンドマンが呼んでくるエレクトロの ドット絵を元にして作成したらしい。
ベータ版だが、素早い突進技、弾速が速い飛び道具、攻撃判定のあるテレポートといった使い易い技が一通り揃っている。
中には電撃を浴びせた相手に ライノをけしかける超必殺技も。
AIは搭載されていない。
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Verz36氏 & Loganir氏製作 Electro Recharged |
- Verz36氏 & Loganir氏製作 Electro Recharged
上記のエレクトロをベースに、Verz36氏とLoganir氏が新たに製作したエレクトロ。 MUGEN1.0以降専用。
現在はLoganir氏のブログにて公開されている。
スプライトやモーションが新調され、電撃エフェクトも非常に美麗。正に「Recharged」の名に恥じない完成度である。
持続時間が長い放電攻撃や、ヒットすると感電して追撃可能かつ、使い方次第で設置やバリアとしても機能する飛び道具など、実に多彩な技を持っている。
超必はどれも攻撃範囲が広く、威力もそこそこで使い勝手が良い。
中でもライノをはじめハイドロマンや スコーピオン、 ホブゴブリンにビートルといった仲間のヴィラン達を呼び出して相手をボコる超必殺技は圧巻。
反面、通常の 飛び道具は打点が高かったり、軌道が特殊だったりと癖の強いものが多い。
デフォルトで中々強いAIが搭載されている他、naclken氏及びホルン氏により外部AIが公開されている。
また、Loganir氏は専用ステージ「High Voltage」も公開している。
中々に気合の入った作りで見ていて楽しいステージなので、是非上記のエレクトロ達と組み合わせて活用しよう。
なお、こちらはWINMUGENでも使用可能。
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出場大会
出演ストーリー