アメリカの
DCコミックの『
スーパーマン』シリーズに登場するヒーロー。
初出は1993年の『The Death of Superman』。
その名の通り
スーパーマンの死と復活を描いたシリーズで鮮烈なデビューを飾った。
中々の人気キャラとなり、単独で映画化されてたこともある。
本名は
Dr.ジョン・ヘンリー・アイアンズ。身長200.7cm。体重95.3kg。
アメリカ在住の黒人技術者である。かつてスーパーマンに命を助けられたことがあり、その縁で彼のことを知った。
ドゥームズデイと戦って死んだスーパーマン亡き後のメトロポリスで生活していたが、
自身の発明品が悪人に悪用されたことが原因で子供が死んだことに怒りを抱き、
開発途中だった生体金属スーツを完成させ、「マン・オブ・スティール」の名前でヒーローとして活動し始めた。
スーツはかつて見たスーパーマンの姿をモデルとしており、
作品中でも「スーパーマンの4人の後継者のうちの一人」として描かれている。
尤も、本人は志を継ぐ意味で名乗っただけであり、それ以上でも以下でもない。
名前を騙ったり、後釜に座り、後継者としての栄光を得るつもりなど更々無く、
スーパーマンの復活後はヒーロー「スティール」に名を改めて活動を継続している。
そのときにスーパーマンと共闘したことが縁で、ジャスティスリーグにも加入した。
パワードスーツ着用型ヒーローや「鉄人」を意味するネーミングのため、
アイアンマンとの類似を指摘する人もいるが、
あちらが内蔵兵器を駆使した最新鋭のパワードスーツでビームとか出せたりするのに対し、
此方は民間技師が自作した無骨なパワードスーツであるという点で異なるうえ、主力武器が
金槌という武骨な代物である。
あと、マン・オブ・スティールという名前もスーパーマンから引き継いでいるので、アイアンマンより古いと言えば古い。
ヒーローとしての能力は、実のところ、そう大した物ではない。
単独での身体能力は決して高くなく、自作した鋼鉄のスーツの力をメインに使用しており、
バーニアでの飛行や、体力や防御力の強化などその効果は多岐にわたる他、
これらの力と、遠隔操作も出来る鋼鉄のハンマーによる打撃をミックスして戦ってゆくのだが、
(ちなみに、このハンマーは
グリーンランタンのハル・ジョーダンが
モングルを倒すのに使ったこともあったりする)
まったくの生身のヒーローはともかく、決して他のヒーローより優れているわけではない。
そしてエンジニアとしての頭脳さえ、天才型のヒーロー達には劣ってしまう。
しかし何より、特筆するべきはその「魂」であろう。
先述の「4人の後継者」の残り3人は、
と、いずれもスーパーマンの「能力」を受け継いだ者たちであるが、
クリプトン星人の生存と繁栄が最優先でその他には極めて冷酷なエラディケイター、
若さ故気性が荒く自分勝手な面があるスーパーボーイ、
モングルと手を組んでおり
最初からスーパーマンの名声を貶めるつもりだったサイボーグと比較して、
「最もスーパーマンの意志に近い」というだけで4人の一人にカウントされているのである。
事実、「彼はスーパーマンの魂が生まれ変わった姿だ」と言われたロイス・レーンが信じてしまった程である。
だからこそ、スーパーマンの代名詞だった
「マン・オブ・スティール」を受け継げたのかもしれない。
アラン・ムーアの
「ヒーローをヒーローたらしめるものは超能力やコスチュームではなく魂だ」という言葉を、
彼の創造したキャラクターではないにしても、最も体現したキャラクターの一人だろう。
90年代に製作された『DCアニメイテッド・ユニバース』の一つである『スーパーマン』でも登場しているが、
スーパーマンの死のエピソードはないので登場の経緯は異なり、最初は
レックス・ルーサーの会社の社員である。
そしてルーサーのやり方に我慢ならなくなり辞表をたたきつけ、スーパーマンに助けられた恩を返すために
町工場でコツコツとアーマーを作り、スティールになっている。
日本語吹替声優は
野中秀哲
氏。
MUGENにおけるスティール
Bizzaro_Toro氏による、『MVC』仕様のものが「Crusadercast」で公開されていたが、現在はサイト消滅により入手不可。
防御力がやや高く、ハンマーを使うため間合いも長い。
また、
キャプテンコマンドー風の技もいくらか搭載されている。
AIもそこそこ良いものが入っている。
Mr.Giang氏による
MUGEN1.1専用の改変版も公開されている。
現在は氏のMUGEN活動引退に伴い公開先のファイルは削除されているが、
氏の許可を得た有志の手によってMediaFireに転載されており、ギルドなどからジャンプが可能。
また、UnoShe氏の「
Uno Tag System」に対応している。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
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