アナザーアギト

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アナザーアギト - (2022/09/20 (火) 08:13:33) のソース

#image(left,image.jpg,,width=250,float,title=残念ながら「この」スーツは腐食により現存していない)


&space(3)&font(30,b,i){&color(darkgreen){「アギトは俺一人でいい……」}}


 ■スペック
 身長:200cm
 体重:97kg
 パンチ力:約15t
 キック力:約30t
 ジャンプ力:一跳び70m
 走力:100mを約5秒
 [[必殺技]]:アサルトキック(40t)
#clear

『[[仮面ライダーアギト]]』に登場する仮面ライダーの一人で、作中4人目のライダー。
変身者は&b(){「仮面ライダーであろうとする男」}木野薫(きの・かおる)&link_anchor(*1){*1}。菊池隆則(現:樋口隆則)氏が演じた。
「アナザーアギト」とは便宜上の呼称で、実際の劇中ではこの名は登場せず「もう一人のアギト」等としか呼ばれていない。
[[シャドームーン]]等とは違い、一応は仮面ライダーの一員扱いになっている模様。
媒体によっては「仮面ライダーアナザーアギト」と表記されることもあるが、あまり一般的ではない。
//公式の動画は期間限定無料配信ですぐ見れなくなるため、精々第1話を貼る程度に留めておいた方が良いかと

[[仮面ライダーギルス]]と同じく生物的な外観をしており、肩からマフラー状の羽「ライヴウイング」を生やしている
(アギト・ギルスに続く三人目のアギトということで、V3の両肩のマフラーをイメージしたものらしい)。
アギトの力の解放を司るクロスホーンが常時開いており、その力はアギトのシャイニングフォームにも匹敵する。
しかし基本的に武器の類は一切持たず、徒手空拳でのみ戦闘を行う。
戦い方も他のライダーと異なり、どっしりとした構え(もしくは仁王立ち)から相手の攻撃を的確に捌き、強烈な反撃を叩き込んでいくスタイル。
もちろん自身から積極的に攻めることもあり、実力は他のライダーに引けを取らないどころか、
作中ではノーマル状態のアギトと互角以上、ギルスをフルボッコにした上アサルトキックで瀕死の重傷を負わせるなど、
かなりの強さを誇っていた。

必殺技は口のクラッシャーを開き、足に紋章のエネルギーを取り込んで放つ飛び蹴り「アサルトキック」。
破壊力は40tと、武器を用いない必殺技としては作中でもトップクラスの威力を持つ。

#image(AnotherAgito.jpeg,,title=キック後の決めポーズ)

他、ロックがかかっているはずのGM-01スコーピオンを普通に撃ったことがあるので、
関連書籍などでは「機械を操る超能力がある」と説明されることもある
(媒体によってはこの時「力ずくで引き金を引いた」とされることもあり一定しない。&s(){[[あなたはゴリラですか?>仮面ライダーゼロワン]]})。

あまり有名ではないが「ダークホッパー」という専用バイクも持っている。
また、デザイン段階では「仮面ライダールデス」と表記されていたが、こちらは正式な設定にはなっていない。
デザイナー曰く、設定が確定する前から作業を進めていたためアギトとアンノウンのどちらでも違和感のないデザインとなったらしい。

主人公・津上翔一の変身するアギトとは似ても似つかない外観をしているが、
作中では[[氷川誠>仮面ライダーG3-X]]からなぜか翔一アギトと誤認されたことがある。
公式設定では説明がないが有力な考察として[[見た目>ウイングガンダムゼロ]][[が違う>ウイングガンダムゼロカスタム]]のはテレビ的な演出のせいで、
作中世界では実際にはアギトもアナザーアギトも似たような外観をしているという説がある。&link_anchor(*2){*2}

#region(原作における変身者・木野薫)
木野は物語の発端であるあかつき号事件にあった乗客達のリーダー的存在であり、
人望が非常に厚く、またどんな手術も成功させる天才的な名医でもある。
しかしその根底にはかつて弟を救えなかったことにより「全ての人間は自分が救わなければならない」という強迫観念があり、
そのため他のアギトを排除しようとしたこともあった。
最終的には弟の遺志を知ることで和解するが、一時的にアギトへの変身能力を奪われ、
生身の状態で遭遇したアンノウンの攻撃を受けてしまい重傷を負う。
同じくアンノウンの特殊攻撃を受け死の危機に瀕した翔一を応急手術で助け、紆余曲折の後に変身能力を取り戻し、
翔一達と共にアンノウンを退けたが、戦いの後に自宅で静かに息を引き取った。

[[仮面ライダー1号]]とV3(及び[[スカルマン>スカロマニア]])をモチーフとした出渕裕氏による渋いデザイン、
[[変身者が歴代ライダーの中でも珍しい中年のナイスミドル>仮面ライダースカル]]である点が、
かつてリアルタイムで仮面ライダーを視聴していた同世代ファンの心をがっちり掴み、非常に高い人気を誇っている。
演じた菊池氏自身もリアルタイム視聴者の一人であり、初の変身シーン放送後はファンのみならず周囲の知人からも絶賛されたとのこと。

また『HERO SAGA』ギルス編では、アギト本編に登場した木野以外の人物が変身したアナザーアギトが登場している。

経年劣化によるスーツの破損・腐食が激しかったため、ギルス同様に当時のスーツは現存していないらしく、
後の『[[仮面ライダーディケイド]]』などのお祭り系実写映像作品には残念ながら一切登場していない。
アナザーアギトやギルスのスーツに使われた素材「フォームラテックス」は変質しやすく、
塗料との相性によってはその寿命は更に短くなるらしい。一年保たせるのがやっとだったのだろう。
#region(…とそんな状況であったが)
…とそんな状況であったが、2017年の配信限定作品&b(){『[[仮面戦隊ゴライダー>仮面ライダーエグゼイド]]』にて復活}。
&nicovideo(sm32093106)
&b(){スーツは一から新造された}模様で、菊池改め樋口氏もこれは喜んだことだろう。
本作にて、映像作品としては初めて「アナザーアギト」の呼称が木野本人の口から呼称された。 
#endregion
#endregion

『仮面ライダーバトル ガンバライド』『レンジャーズストライク』『ライダーズレジェンド』などではカード化している。
中でもライダーズレジェンドのアナザーアギトは、場に出す条件が「木野薫が場に出ている(木野薫が変身する)」というものだが、
特殊能力によって&b(){満32歳以上のプレイヤーならこの条件を無視して直接場に出すことができる(あなたが変身する!)。}
……バランスブレイカーと化したのは言うまでもないが、彼という中年ライダーの存在が当時いかに衝撃的であったか窺い知れる。

#region(『ジオウ』における''アナザー''アギト)
2019年の平成仮面ライダー20周年記念作『[[仮面ライダージオウ]]』では、
歴代ライダーの力を歪められた形で持つ怪人&b(){「アナザーライダー」}が登場している。
彼らの名称は「アナザー+元のライダー名」という命名パターンになっており、
例えば[[仮面ライダービルド]]の力を持つアナザーライダーは「[[アナザービルド]]」となる。
そのためこのパターンでいくと、アギトのアナザーライダーは&b(){「アナザーアギト」}になってしまい、
『アギト』本編に出た木野のアナザーアギトと名前が被ってしまうのではないかという疑問が放送前から話題となり、
区別するために「アナザーアナザーアギト」や[[「アギトアナザー」にでも>仮面ライダーカブト]]なるのか、などと言われていた。

その後、アギト編となる第31話・第32話で遂にアナザーライダーとしての「アナザーアギト」が登場。
気になるその姿だが、なんと&b(){木野のアナザーアギトを色濃く継承したデザインで登場した。}
ただしオリジナルと違い口周りが常に歯を食いしばった人間の口状になっている、複眼の奥に人間と似た目があるなど、
アナザーライダー共通の意匠が追加されており、また胸に「2019」「%%アギオメガ%%AGITΩ」の文字が刻まれている。
他、こめかみ部分に[[仮面ライダー1号]]同様の菱形のモールドが追加され、ベルトの発光部分が青から赤に変わっている、
他のアナザーライダー同様に身長と体重がアギトと同じ数値になっているなどの細かな違いがある。
なお、登場後は区別の為に木野アギトは「仮面ライダーアナザーアギト」へと正式に改名されることになった。
&s(){[[ウルトラセブン]]の有名な呼び間違いである「[[ウルトラマンセブン>ロックマン]]」を開き直って公式化するようなものな気がしないでもないが}
「仮面ライダー」が称号も兼ねていることを考えると中々気の利いた改名と言えるだろう。

&space(3)&font(20,b,i){&color(navy){スウォルツ「アギトは一人じゃない……」}}

木野アギトにはない能力として、&b(){襲った人間を新たなアナザーアギトに変貌させる}という[[ゾンビ]]のような性質があり&link_anchor(*3){*3}、
量産された警察のG3ユニットを次々に襲撃し、数の暴力でジオウらを圧倒する……。
と、似ているのは見てくれだけで、その立ち位置は木野版や他のアギトに対するアンチテーゼとなっている。
そしてこれ自体が、アギトやG3と深い関わりを持っていた津上翔一を誘き出すためのタイムジャッカーによる挑発であった。
さらにはアギトの力を宿したライドウォッチを吸収して翔一アギトそのものの姿になるなど、
(オリジナルとディケイド版両方の)ギルスを意識した演出も見られた。

#image(agit.jpg,,width=550,float,title=アナザーアギトハザード。
ジオウ、ゲイツ、ウォズをさがせ!)

増殖した個体のマスクはどうやら他ライダー作品のバッタ系怪人からの改造であるらしく、
予告などでは[[バッタヤミー>仮面ライダーオーズ]]が混じっていたり、[[イナゴ怪人>仮面ライダー鎧武]]の面影が残っていたり、
と個体によって顔が異なっている(流石にバッタヤミーは本編では合成で顔を差し替えられたようだが)。
%%スーツ製作の新人の練習台にされたのか、やけに造形が荒い奴も混じっている%%
『ゴライダー』の際に新造されたマスクもどうやら増殖個体の方に流用されているようだ。

なお、アナザーアギトウォッチを埋め込まれた大元の変身者がどんな人物だったのかは最後まで不明のままであった。
増殖軍団も含め、アギト本編の肩書に例えるなら&b(){「仮面ライダーにされてしまった者」}というべき存在だろうか。
むしろこのことが「アギトの力は人間が潜在的に持つ」という面を表現しているのかもしれない。
なお、劇中での最初のアナザーアギトはG3ユニット装着者を中心に襲っていたため、
変身者はG3ユニット装着者の審査を落とされた人物ではないかという考察もある。

#region(どけ貴様ら!)
終盤のジオウ&b(){トリニティ}とアギト&b(){トリニティ}フォームの共闘シーンでは、
サプライズとして『アギト』本編の挿入歌「BELIEVE YOURSELF」が流れ、アギトファンを喜ばせた。
この場面では、既に二人がダブルライダーキックのモーション待機状態に入っているにもかかわらず、
アナザーアギトは自ら&b(){増殖させたアナザーアギト軍団をかき分けて}二人の前に現れ、Wキックを受けて爆散した。
#ref(https://i.imgur.com/6DwRDGw.gif)
これは恐らくアンノウンをオマージュした描写と思われるのだが、
そもそもアナザーアギト本体が無事であるなら増殖アナザー軍団は安泰である筈なのに、
何故か必死に彼らをかき分けて進み''自ら当たりに行ったようにしか見えない''所や、
やられた時の絶叫が&b(){「やったぁぁぁぁぁぁ!」}と聞こえる等の[[空耳]]から、
「(変身者の正体は)ダブルトリニティと挿入歌でテンション上がって自ら必殺技を受けに行った&b(){重度のアギトファン}」、
「量産G3ユニットの装着者を襲撃していたのはオリジナルの氷川G3以外を認めない原作原理主義者だったから」、
「アナザーアギトを増やしていたのは『仮面ライダーアギト』の布教活動」等とネタにされることもある。 

>&b(){どけ貴様ら!}
>&b(){本編で二回しか出ていないトリニティの本人客演版で}
>&b(){Believe Yourselfが流れてる上に新旧トリニティダブルライダーキックで}
>&b(){しかも劇中で一回しか使っていないライダーシュートだぞ!!!}
>&b(){お前らみたいにアギトオフ会に私服で来る腑抜けが受けていい技ではない!!!!}

……もちろん、本編でのアナザーアギトは呻き声のような奇声しか発していないため、あくまでも&b(){ネタ}である。
#endregion
#endregion

&font(22,b,i){&color(darkgreen){「津上…俺は、アギトであることに飲み込まれてしまった人間だ…}}
&font(22,b,i){&color(darkgreen){ だがそれはアギトのせいではない!俺という人間が弱かったからだ!}}
&font(22,b,i){&color(darkgreen){ 俺は、自分の弱さと戦う。お前も負けるな!」}}

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**MUGENにおけるアナザーアギト
#image(hh.gif,,title=お前を倒し、津上を倒し、おれは最強唯一のアギトになる!)
KEI166氏による手描きのものが公開されている。現在のバージョンは1.02。 
技は独自ゲージで発動するバイク技「ダークホッパー」以外は[[原作通り>原作再現]]徒手空拳のみ、
[[超必殺技]]は3ゲージ技のアサルトキックのみという漢仕様かつ接近戦に特化したキャラ。
&nicovideo(sm22433137)

[[AI]]もデフォルトで搭載されており、中の人の低い声と共に当身からの強烈なラッシュで相手を叩き伏せ、
必ずとどめにアサルトキックを使う姿は、技の演出も相まって「渋カッコいい」の一言。
2014年1月14日の更新でスプライトの大幅な描き直し、AIの更新や[[特殊イントロ]]の搭載が行われた。
&nicovideo(sm22690417)

ふみV3氏による改変パッチが公開されており、適用すると『[[ジオウ>仮面ライダージオウ]]』の如くアナザーアギトが大量増殖する。
更にスイッチにより自動回復やステ抜けが追加可能、自動減少を除く全スイッチをONにすれば[[レアアクマ>Rare Akuma]]にさえ勝つらしい。
対応[[ランク>MUGENキャラクターのランク付け]]は凶上位〜狂最上位とのこと。


&font(30,b,i){&color(darkgreen){「浩二…コーヒーを頼む」}}

***出場大会
#list_by_tagsearch_cache([大会],[アナザーアギト],sort=hiduke,100)
//''更新停止中''
//#list_by_tagsearch_cache([更新停止中大会],[アナザーアギト],sort=hiduke,100)
''凍結''
#list_by_tagsearch_cache([凍結大会],[アナザーアギト],sort=hiduke,100)
''削除済み''
#list_by_tagsearch_cache([削除済み大会],[アナザーアギト],sort=hiduke,100)
//***出演ストーリー

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&aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}}
一見[[女性>明石薫]]かとも思える名前だが、実は物語当初から名前自体は登場しており、
その時点では性別すら決まっておらず、どちらでも通用する名前にしたという経緯があったりする。
またライダーとして登場させるか否かもこの時点では決まっていなかったためか、
ライダー達の名前にある水要素[[縛り>仮面ライダーブレイド]](&b(){津}上翔一、&b(){氷川}誠、葦原&b(){涼}といった具合)も彼には含まれていない。

&aname(*2,option=nolink){&color(red){*2}}
この描写に関して、ファンの間では「アナザーアギトが翔一の変身するアギトと同じ姿をしている」と、
「翔一のアギトが、アナザーアギトのような姿をしている」という二通りの説が存在している。
ただし、それ以前の戦闘でアギトが氷川の前で度々フォームチェンジを行っていること
(=アギトは状況に合わせて姿が変化すると氷川は認識している)、
アナザーアギトは氷川の前でアギトとギルスを見分けるポイントの一つである、
「地面に紋章を浮かび上がらせるキック」を見せていることから、
アナザーアギトが&b(){翔一の変身するアギトが姿を変えた物}と誤認した可能性も否定できない。
加えて、氷川がアナザーアギトと遭遇する前に見た最後のアギトはバーニングフォームに変身しており、
常時展開状態のクロスホーンや前腕から発達したカッター状の器官など、
劇中のように暗がりに浮かび上がったシルエットだけを見ればアナザーアギトと混同するのも、
(マフラーの有無という大きな違いはあるものの)全く無理のある話ではない。
よく指摘される見間違い発言の直後に葦原も「見た目に惑わされるな!そいつは敵だ!」と発言しており、
劇中では葦原もよく似た姿に見えていた可能性があることもまた留意しておくべきだろう。

また、『ジオウ』におけるアナザーライダーとしてのアナザーアギトの公式解説によると、
『アギト』におけるアナザーアギトは&b(){人によって外見の見え方が異なる}という性質があり、
純粋な心でアギトを見ていた氷川にはアナザーアギトも普通のアギトと同じ姿に見えていた、とされている。

なお、漫画版『仮面ライダークウガ』にも複数のアギトが存在しているが、こちらは翔一アギトをベースに個体差を付けた感じの姿であり、
アナザーアギトほど露骨に姿の違う個体は現在まだ登場していない。

一つだけハッキリしているのは、劇中世界ではアギトとアナザーアギトの外見に(視聴者が認識している程)大きな差異は無いということである。
&image(anoagi.jpg,,float,http://www30.atwiki.jp/niconicomugen/pages/8972.html,title=ちなみにこのコラの原作は仮面ライダーのパロディネタ)

&aname(*3,option=nolink){&color(red){*3}}
このエピソード内では&b(){「アギトは一人ではない」}「一人が目覚めれば次々目覚めるのがアギトの力」と表現されており、
恐らく「多くの人類がいずれアギトに進化する」という『アギト』全体の原作設定に由来し、人間の中のアギトの因子を歪んだ形で目覚めさせる能力と思われる。
何にせよ、当初はただ一人のアギトになろうとしていた本編のアナザーアギトである木野とは真逆を行く能力なのが皮肉である。

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//|CV:樋口隆則|,仮面ライダー,兄,医者,羽付,サングラス,黒髪,緑色