ネフェルピトー


「面白そうな話をしてるね 才能がどうとか 僕も混ぜてよ」

漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物。
担当声優は 藤村歩 女史(新アニメ版)。

一級隔離指定種に認定されている暗黒大陸出身の昆虫「キメラ=アント」の一体で、
キメラアントの王・メルエム直属護衛隊三戦士の一角にして、猫の遺伝子が非常に濃く出ている個体。
戦闘や楽しいことを好む典型的な戦闘狂で、自分が楽しいと夢中になってしまい周りに目が行かなくなってしまう癖がある。
メルエムが誕生してからは女王を見捨て東ゴルトー共和国の城に居を構え、
王の生物統一のために「円」で外的への警戒を担当しながら兵隊作りに尽力する。

ゴンの同期のハンターであったポックルにグロテスクな拷問を加え、念能力の詳細について自白させた上で配下に殺害させただけでなく、
ゴンが初めて会ったハンターにして父の弟子であったカイトを殺害した挙句、後述の能力で支配下に置いたため、読者に強烈なインパクトを与えた。
+ ネタバレ注意
討伐隊の強襲の際に意図せずゼノ=ゾルディックの攻撃の巻き添えを食らい致命傷を負ってしまったコムギを、
メルエムの命令で治療している最悪のタイミングでカイトの仇を打ちに来たゴンと接触。
治療を止めればコムギが死ぬため戦うことはできず、ネフェルピトー自身も王の意識を変革させた存在として命懸けでコムギを護ろうという感情が芽生えていたが、
我が身を懸けてコムギを護らんとする姿は彼をカイトの仇として恨んでいたゴンを逆上させてしまい、
最終的に自分の手を折り投降の姿勢を見せる形でコムギの安全は確保したが、彼女を実質人質にされたうえでカイトの治療を交換条件として突きつけられる。
しかし、治療を待つ最中にゴンが下手な動きをすれば自分の身を顧みずコムギを本気で殺す気でいるあまりの容赦のなさを感じ取り、
さらに比喩で密かにシャウアプフに伝えたつもりだったメルエムの行方のメッセージをゴンに見抜かれたと誤認する出来事も重なり、
実力で劣るはずのゴンをメルエムを脅かしかねない存在と危険視するようになる。

しかしコムギの安全を確保するチャンスが見つからず、治療を終えた後もコムギを人質にとられたピトーは、
先の条件通りゴンと共にカイトを安置しているペイジンのアジトに向かう。
だが、そこではじめて「カイト=ゴンと遭遇した際に殺した人間」と気付き、
さらに以前よりコムギの存在を疎ましがっていたプフの策略によりコムギを奪還したという偽情報を受けて騙され、
人質の心配がなくなった(と思い込んだ)ネフェルピトーはコムギの治療を待った義理として、
正直に死んだ人間は治療できないと告げると同時に、自分はコムギの治療を待ってもらった身でありながら約束を反故する事については若干後ろめたさを見せながらも、
メルエムへの忠義を優先してここまでの経緯でメルエムを脅かしかねない恐るべき存在と考えたゴンを抹殺しようとする。
しかし、この行動がカイトが元に戻らないことを完全に理解したゴンを自暴自棄に陥らせて自分の全てを使い果たしてでもピトーを殺すと決意させ、
「ゴンさん」へと覚醒する事態を招いてしまい、完膚無きまでに敗北。
今際の際に「ゴンさん」の力が命と才能をつぎ込んだ有限かつ捨て身の能力であると察し、下手したらメルエムをも倒しうるその力を、
敬愛する王にではなく自分のみに向けさせて使い潰させたことに安堵しながら絶命したのだった。

+ 戦闘能力
特質系能力者。
念を取得して間もない初陣で実力者のハンタ-であったカイトを殺害し、
当時のハンター最強と称されていたネテロをして「わしより強くね?」と言わしめるほどの戦闘力を持つ。
また、本来は能力者を中心に円形で固定の範囲にしかオーラを伸ばせない念能力の高等技術「円」を、
アメーバ状に自由に形を変える事が可能で、一部分を伸ばせば最大で2kmに達するほどの範囲を実現可能。

  • 玩具修理者(ドクタープライス)
不気味な人型の人形を具現化し、他者の身体を「直す」事ができる。
死にかけの重体者であっても時間をかければ完治させることができるが、死者の蘇生は不可能。
燃費が悪く発動中は他の念が使えず本体が無防備になる他、発動させた場所から一定距離しか移動できないという制約がある。
かなりの集中量が必要なため、自分を治療する場合は骨折程度なら治せるが、重症レベルだと発動そのものが不可能。
ゴン相手に交渉した際は、片腕を折るなど発動に支障が出ない範囲で自傷して自分の言葉の信憑性を保証しようとした。

  • 操り人形(仮)
傀儡師のような人形を出現させて取り憑かせた対象を操作する能力。
大量の対象を自動操作することが可能で、喋らせたり銃器による戦闘行為を行わせたりすることもできるが、
行動させられる精度は操作系能力者と比較するとそこまで高くない。

  • 黒子舞想(テレプシコーラ)
黒子のような姿をした人形を具現化して自分の身体を操って肉体の限界を越えて闘うことができる能力。
発動から攻撃に移るまでの時間は0.1秒を切る。

ネフェルピトーの死後もメルエムへの強い忠誠心から「死後強まる念」*1と化して自動的に発動し、ゴンさんに重傷を負わせた。

なお、性別は公式で不明。中性的でどちらとも取れる容姿体格から結構なファンの苦悩を産んだキャラでもある
一応、公式の漫画内資料では乳房的膨らみが確認できる他、アニメ版では明確に女性に寄った体型で描写されている。
猫耳猫尻尾に猫特有の奔放さというあざとさからか人気も高く、作中でやらかした悪役としての鬼畜さはさておきファンも多い。
一説には作者が休載の原因の一部と囁かれるほどに嗜んでいるオンラインゲームの猫獣人種族がモチーフとも。富樫仕事しろ、死なない程度に


MUGENにおけるネフェルピトー

LemonStream氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0専用のちびキャラが公開中。
高い機動力と優秀な突進技や当身技を駆使して戦うインファイト主体のキャラとなっている。
また「玩具修理者」で回復する特殊技も持つ。
超必殺技の「黒子舞想」は強力な一撃を放つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から


「”黒子舞想(テレプシコーラ)”!! 限界を超えて舞え!!」

出場大会

  • 「[大会] [ネフェルピトー]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
主に具現化・放出した念能力の話になるが、これらは使い手の念能力者が死んだら消えるとは必ずしも限らない。
むしろ深い恨みや未練などの強い感情を持ったまま使い手が死ぬとその念は恐ろしく強く残る傾向にあり、
出力・効力が大きく強大化して(除念を含めた)解除が非常に難しくなり、
その念はさながら亡霊のように自ずと憎悪や執念の対象へと向かう。
具体例として、クロロ=ルシルフルがクラピカにより体内に「律する小指の鎖」を仕込まれた時は、
仲間の幻影旅団は除念する前にクラピカを殺せば、間違いなく「死後の念」と化してクロロが害されることを懸念して、
クラピカに手を出すことができない状況を余儀無くされた。

「死後の念」と化した黒子舞想は能力の性質上ネフェルピトーの死骸を粉砕することで対処できたが、
そもそもゴンさんの片腕を奪うなど並の実力者で勝つのは不可能な存在であり、それ以前に実体の無い能力が死後の念と化した場合はこのような方法は通用しない。
加えて、「死後の念」を完全に除念できる除念師は世界中で10人足らずとのことで、探すのは非常に困難。
一般的に「死後の念」を防ぐには、相手のオーラを使い果たした状態にしてから殺す、念能力の発動条件を満たさないようにしてから殺す、
交渉や使い手の意識を失わせるなどの手段で強制的に能力を解除させてから殺す、といった方法が挙げられる。


最終更新:2025年03月06日 05:18
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