バーンナックル


「バーンナッコォ!!」

テリー・ボガードが使う必殺技の一つにして、彼の代名詞とも言える技。
気を纏った拳を突き出し、相手に向けて突進、気と共に叩き付ける。
父、ジェフ・ボガード直伝の必殺技である。

突進系必殺技の元祖である竜巻旋風脚とは発生速度、移動速度共に違い、高速で移動し、ヒットしたら軽く吹っ飛ばす威力を持つ。
竜巻旋風脚よりもバーンナックルの方が、現在の突進技の形に近く突進技の代表格としてよく名が挙がる。

登場するゲームによって攻撃範囲が違う事が多く、
対空になるほどの広範囲であったり逆にしゃがまれていると全くヒットしないという事もあるが、
トータルとして連続技に組み込んだり奇襲としてのぶっぱなしとしても機能したりと、安定した性能を誇っている。
特に『THE KING OF FIGHTERS』シリーズでは先端をガードさせれば隙が無い事が多く、連係の締めにもよく使われる。

語意は「burn knuckle」(燃える拳)であり、「barnacle」(フジツボ)の事ではない。
共通して言えるこの技の特徴は、出す時に「バンザイ」のポーズをして突進する事だろう。
(正確に言うと完全に手の平を上に向けた「バンザイ」になっているのは『餓狼伝説SPECIAL』までで、
 『餓狼伝説3』からは手の平を左右に突き出す形になっており、『KOF』でも『'96』以降はこの形)。
これは、拳に気を溜めるための呼吸法みたいなもので、この呼吸から気を作り突進していくいわば「儀式」みたいなものである。
しかし、これがゲームによっては隙が大きくなり、バーンナックルを出す予告を示す事もあったりする


"Burning!!"

『餓狼MOW』や『KOF』でのMOWテリーでは、弱Pで出すと「バンザイ」のモーション無しで繰り出すため、奇襲としての効果も強くなった。
ただし強Pで出すと、お約束の「バンザイ」をして突進していく。
威力を抑えて出す時には、呼吸無しで気を繰り出せる様になったのだろう。
ある意味、年の功とも言える。
また、『MOW』でのテリーのフェイント動作は2種類どちらもバーンナックルに対応している。

バーンナックルの原型とも言えるのは、師であるタン・フー・ルーの「箭疾歩」、『ストIII』のユンらも使う「絶招歩法」と思われ、
それを彼なりにアレンジし、気を交えた必殺技に昇華したものと思われる。
格ゲーにおいてこの特徴的な必殺技の影響を受けているキャラも多く、
「拳を突き出して突進する必殺技」を持つキャラで正式な技名を言うより「○○のバーンナックル」という感じに使われる事もあったりする。
そういう意味では格闘ゲーム界における、突進系必殺技の代名詞とも言えるだろう。

なお、アンディは「斬影拳」、ジョーは「スラッシュキック」という突進系必殺技を持っているのだが、バーンナックルの影に隠れてしまっている節がある。
ただ斬影拳も少なからず影響は与えており、「高速移動からの肘打ちを繰り出す技」を持つキャラクターもそれなりにいたりするし、
そもそも本家からしてギース聞き間違えて「邪影拳」としてコピーしている(ロックの「ハードエッジ」も動作的にこの系譜)。
むしろスラッシュキックを真似するキャラがそこまでいないというのも…。むしろ突進技だった頃のタイガーキックの方が真似されている
ハリケーンアッパーといい、ジョーはどうもボガード兄弟にお株を奪われやすいようだ。


関連項目



最終更新:2023年02月23日 03:34