「俺は父さんの息子だ! プライド・ランドを守る!」
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日本語吹替声優 |
- 中崎達也
- 1994年アニメ映画版(幼少期)『3 ハクナ・マタタ』(台詞)
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宮本充
- 1994年アニメ映画版、『ティモンとプンバァ』『2 シンバズ・プライド』(台詞)『ライオン・ガード』『ハウス・オブ・マウス』
- 『キングダム ハーツ』シリーズ
- 市川聡一
- 『朝のご報告』
- 井上肇
- 『2 シンバズ・プライド』(歌)
- 村上想太
- 『3 ハクナ・マタタ』(歌)
- 熊谷俊輝
- 2019年実写映画版(幼少期)
- 賀来賢人
- 2019年実写映画版、『ムファサ』
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言わずと知れた1994年公開のディズニーのアニメ映画『ライオン・キング』の主人公。
「シンバ」(Simba)とはスワヒリ語で
「ライオン」を意味する。俳優(兼声優)・
土屋神葉氏の名前の由来としてもそれなりに知られているだろうか。
動物達の王国(明言こそされていないがアフリカ大陸のサバンナ一帯)「プライド・ランド」の当代王ムファサと女王サラビの息子である子供のオスライオン。
茶色と黄色の中間的な体色と赤い鬣と目を持つ。ムファサとサラビの愛情を一心に受けて育つ。
幼少期はやんちゃで、ムファサの弟にしてシンバから見て叔父のスカーに唆された事にも気付かず、
勇気を示そうとムファサの命に背いてプライドランドの領地の外、危険なハイエナ達の縄張りである
ゾウの墓場へ行ってしまい、
ナラ共々ムファサに助け出され
「勇気と無謀は違う」と叱られた事もあった。
スカーは王位継承権が弟のムファサに、そして彼の息子シンバが生まれた事で第三位に落ち、
生きているうちに自身が王になれる可能性が潰された事を不満に思っていた。
そこに次の王として一人前として周囲に認められたいシンバの幼い克己心が、スカーに利用されてしまう。
シンバにとっては父親と違って話の分かる叔父であるスカーに「お前を驚かせるものを見せてやる」「吠え方も練習した方がいい」と誘い出され、
何も知らないまま谷で遠吠えの練習をしていた際に、スカーが手懐けていたハイエナの誘導で大暴走が始まったヌーの群れに巻き込まれたのだ。
さらにスカーは自作自演でムファサを呼び出し、助けに駆け付けたムファサがシンバを彼が崖の上まで送り届けるも、ムファサは崖から滑り落ちてしまう。
そして辛うじて両前足で留まっているムファサにスカーは助けるふりをして近付き、ヌーの群れの中へ
落として謀殺した。
全てが終わった後、生き延びたシンバは父が自分のせいで死んだと思い込み、
また、その場に戻ってきたスカーの「王を殺したものがプライド・ランドに最早いられはしない、逃げろ」
という助言(に見せかけた実質的な罪の擦り付けと追放)もあり、
スカーが差し向けた追手のハイエナ達によって満身創痍となりながら、故郷であるプライド・ランドから逃げ去ってしまう。
そしてスカーは「ムファサとシンバは共に死んだ」と吹聴し、王位を簒奪、プライド・ランドの王を僭称するようになる。
一方、何とか生き延びたシンバは失意の内に行倒れた所を、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに救われる。
二人は外敵から身を守るための用心棒としてシンバに目を付けた一方、彼を自分達の弟分として大切に扱い、ハクナ・マタタの精神を教える
(スワヒリ語で「なんとかなるさ」を意味する言葉で、最近ではこっちのけんと氏の楽曲「はいよろこんで」の歌詞に用いられている事で有名か)。
この人生哲学に救われたシンバはジャングルで逞しく成長を遂げるものの、ある日ジャングルに獲物を求めてやってきた幼馴染のメスライオン・ナラと再会。
王位を簒奪したスカーとハイエナ達の恐怖統治により、プライド・ランドが荒廃している事を知らされる。
ムファサを殺したと思い込んだ事で自暴自棄に陥り、自分の過去を忘れたいと思っていたシンバは故郷に戻る事を拒否するが、
呪術師である年老いたヒヒ(見た目はマンドリル)ラフィキや父の霊に励まされ、ナラや自分を案じて合流したティモン達と共にプライド・ランドに帰還。
だがスカーには当然父殺し、先王殺しを糾弾され、実際自分が殺したと思っているので反論も出来ず、
またハイエナ達の
数の暴力で崖まで追い詰められてしまう。
かつてのムファサのように落雷で灌木に火が付いた崖下へと落ちそうになるシンバだったが、
勝利を確信したスカーが冥土の土産とばかりに「俺がムファサを殺した」と暴露した事で怒りに火が付き形勢逆転。
あっという間にスカーを撃破。
その後「自分はハイエナ達に唆されただけ」と命乞いをするスカーに、かつての意趣返しのように「逃げろ」と宣告。
逃げ出したスカーが自分達を売った事で激怒したハイエナ達に食い殺された事で、戦いは終結した。
そしてナラと夫婦となり、シンバが新たなプライド・ランドの王として凱旋するのだった。
続編・派生作品等ではナラとの間に長女キアラ、長男カイオンが生まれている。
しかし立派な王ムファサに比べると若い頃ティモンとプンバァとハクナ・マタタで呑気してたせいでシンバはまだまだ未熟な王にして父であり、
他種族との外交など王としての責務に弱音を吐いたり、子供達に対して過保護な側面を見せる事も多い。
とはいえ過保護な親バカっぷりは二人の子供達のやんちゃっぷりのせいというのも大きく、
長女キアラはあろう事かスカーの息子(正確にはスカーの親族で直系の子ではないが、スカーの養子に迎えられていた)コブとラブロマンスを繰り広げ、
一方の長男カイオンは伝説の勇者ライオン・ガードの後継者に選ばれたものの、スカーの亡霊と対決する大冒険の末に外国の姫ライオンと恋に落ちて結婚するなど、
姉弟揃ってシンバ以上に自由奔放に暴れ回っているのである。
キアラはともかくカイオンは『2』に出てこないのは国を飛び出して冒険してるからって後付けされたせいだけど
何だかんだでキアラは落ち着く所に落ち着いて立派な女王となる未来が結末で描かれたものの、それまではシンバも気苦労が絶えないようだ。
シンバが生まれる以前の物語であるが、2024年公開にされた前日譚CG映画『ライオンキング:ムファサ』では、
孤児であったムファサが王子タカに救われ、義兄弟として友情を深めていく物語が描かれた。
やがて敵ライオン達の襲撃で国が滅びて流浪の身となってしまった二人は、力を合わせて新天地ミレーレを目指すのだが、
その旅の中で徐々に才覚を発揮し勇気を獲得して成長していくムファサに、王子であるにも関わらず臆病な面のあるタカは劣等感を覚えはじめ、
やがて二人が恋をしていたサラビがムファサを選び、自分の恋心を知って応援してくれていたはずのムファサにタカが裏切られた事で関係が決裂。
ミレーレへの敵ライオンの襲撃を手引したタカは、すぐに後悔し身を挺してムファサを庇い、顔に傷を負いながらもムファサを救うものの、
皆に推されて王となり、ミレーレにプライドランドを建国したムファサは、しかしタカを許す事ができず彼の名を剥奪。
名前を失ったタカは自らを「スカー」と名乗るようになる……という、その因縁の始まりが描かれた。
こうした過去が心の傷となったスカーは、その後先代のライオン・ガードに選ばれた事がきっかけで、より自分の方が王に相応しいと考えるようになり、
ついには王位簒奪に反対する仲間達を殺してライオン・ガードの座も失い、ハイエナ達と手を組んでの謀反を計画するようになったようだ。
王国を追われた王子が漂泊の末に故郷へ帰還を果たし、仲間と共に簒奪者を討って王国を取り戻すというストーリーは、
極めてスタンダードな貴種流離譚そのものであり、中世騎士道物語のそれを動物達で翻案したといった感も強い。
さらに『ムファサ』では幼い頃のキアラがラフィキより聞かされる祖父達の物語といった体裁を取っており、そのエピローグでは弟カイオンが誕生するのだが、
スカーの来歴を知ったキアラがその息子を王配として女王に即位して二つの一族をまとめ、
カイオンはスカーからライオン・ガードの座を受け継ぐ後継者となる事を思えば、
『ムファサ』での前日譚、『2』『ライオン・ガード』での後日談も併せ、ライオン達の
血の系譜、
一大英雄叙事詩といった印象を受ける視聴者も多いだろう。
そして手塚治虫氏の『ジャングル大帝』のパクリ疑惑が持ち上がったりもした(シンバは主人公の父の名)。
『不思議の海のナディア』をパクった疑惑がある『アトランティス』といい、この頃のディズニーは色々黒い噂が絶えなかったので仕方ない部分はある
(そもそも『シンデレラ』に『白雪姫』『アラジン』その他諸々も、著作権が切れているだけでディズニーオリジナルではないと良く言われている)。
まあ、手塚氏はディズニーの『バンビ』の影響から『ジャングル大帝』を創ったとされるので、
娘の手塚るみ子女史による「父も光栄と思っているだろう」という台詞により有耶無耶になったが
余談だが、実際のライオンの群れはハーレムの勝者となったオスを中心に、主に大勢のメスが狩りをして群れを維持しているため、
実はメスばかり働かせてふんぞり返っていたスカーの方がライオンの実態に近いとはよく言われる話である。
またプライドランドの荒廃も、スカー達が無作為に動物を狩ったせいというより、描写的には干魃の影響も強いようだ。
尤も、こうした体制は縄張り争いで常に戦っているオスの寿命が短い事が原因なので、オスが怠惰を貪っている訳ではなく、
干魃も前述の中世騎士道物語に則れば、王に相応しくない者が即位したために天が国を見放したことを示唆する描写である事を補足しておく。
まあ、国を安定して治めている王なら凶作に備え安全マージンを確保するべきだし、国が乱れた結果不意の舵取りが巧く行かなくなり、
国民の不満が噴き上がるのは昔から非常によくある話だったのだろう。
なおシンバの恩人にして親友ティモンとプンバァはスピンオフ外伝『ティモンとプンバァ』が作られるに至り、動物二匹で世界を旅する珍道中を繰り広げている。
……尤も、ファーストシーズンでいきなりプンバァが雷に打たれて記憶喪失になり、
シンバや時系列的に死んでるはずのスカーまで「こいつら覚えてないか」とティモンに画面内に引っ張り出されたりするギャグ時空であるが
(しかも普通に二足歩行で人間のような生活を送り、首から下のライオンボディはただのスーツで人間の体なライオンキャラが出てくる始末)。
(以上、Wikipediaより引用・改変)
MUGENにおけるシンバ
Cyanide氏による
ちびキャラが存在。
ドットは1994年に発売されたSFC・メガドライブ用ゲームのものを用いており、大人の姿で参戦している。
操作方法はシンプルな4ボタン方式で、技は原作ゲーム同様引っ掻きを駆使して戦う他、
同ゲームに登場するハイエナや
ゴリラを
ストライカーとして召喚する事も出来る。
参考動画。お相手はN64mario氏のアポカリプス
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出場大会
最終更新:2025年07月17日 02:53