"Rising tackle!!"
上の画像のように、繰り出す行程としては何だかややこしいというか、不思議な対空技ではある。
見方次第では「
ザンギエフの
ダブルラリアットを逆立ち上昇しながら出す」という風に見えなくもない。
というか『
KOFMI2』のライジングタックルはよく見るとテリー、ロック共にダブルラリアットしながら飛び上がっている。
何故逆さになる必要があるのかは不明(一説によると、失敗して逆さに飛び上がったのを利用しているかららしい)。
コマンドにはパンチボタンを使用するのだが、この技には
足先にも攻撃判定あったりする。
腕の辺りにもちゃんと攻撃判定はあるので、技名に「タックル」とある通り全身を使って体当たりする技なのかもしれない。
ただし、初代『
餓狼伝説』のみ攻撃判定が
腕しかない。
しかも厄介なことに真下以外のタメは受け付けてくれない。
『
KOF』では『
'96』から昇龍拳コマンドで出せるように切り替わった事もあるが、当時はあまり浸透しなかった。
タメ技に戻して欲しいという声や、パワーダンクが同じコマンドであるというのもあり、
『
'98』の裏テリー版より元のタメ技に戻ったが、『
XV』で昇龍拳コマンドに再変更され、客演の『
スト6』でも昇龍拳コマンドが採用されている。
『
餓狼2』及び『
餓狼SP』においては「上昇中完全無敵」という正に対空の鑑とも言える性能で、切り返しなどでは信頼できる技ではあった。
しかし以降の作品では出掛かりのみ無敵、または弱なら上半身、強なら下半身が無敵という風に、無敵の位置がまばらであったり、
なにより対空技としては、「横に広い
判定が下半分である」という事で、
攻撃判定はあるが
喰らい判定もある爪先部分が潰されやすかったりという弱点もある。
そしてライジングアッパーという技により対空が補えるため、そこまで無理して狙って出す対空技ではなくなった。
とは言え
リバーサルからの切り返し、また『
CVS2』では前転回り込みからのめくり→ライジングタックルという奇襲としても使えたりと、
切っ掛けを掴む技としてはまだまだ信頼度の強い技ではある。
以上のようなアクの強い印象もあるせいか、テリーならではの技として、ライジングタックルを好むプレイヤーは多い。
余談だが、作品によって技を放つ間際のモーションが微妙に違い、
初代『餓狼』~『餓狼SP』と『KOF』ではそのまま逆立ちのモーションに入るのに対し、
『
RB』以降やロックのものはかち上げるような
ショルダータックルから逆立ちのモーションに移行する。
『CVS2』では同じ技でありながら、テリーは前者、ロックは後者のモーションでライジングタックルを放つ。
『
餓狼WA』では足払いからモーションに移行するため、初段が
下段判定になっている。
しかし登場する度に技の威力、攻撃範囲は心細くなっていき、昨今ではあまり対空技としては見られない傾向がある。
また作品によっては対空よりも、連続技の繋ぎとして使われる事もある。
ところで、ロックは数あるテリーの技をアレンジして使ったりしているのだが、
何故ライジングタックルという技はそのまま自分のものとしたのだろうか。むしろよく体得できたものである。
また、
Mr.師範・改には「雷神具真空斬首刀」という技が追加されている。
こちらでは技中に特定のコマンドで追撃できるが、押しっぱなしにすると体力が減るので注意。
派生技
ライジングファング
客演の『ストリートファイター6』で披露されたスーパーアーツ3。
満を持して追加された超必殺技版ライジングタックルである。
全身に気を纏ったライジングタックルに相手を巻き込み、トドメに空中でバスターウルフを叩き込むというド派手な技。
タンの技であり、アニメ版ではテリーが披露した「波動旋風脚」が元ネタとなっており、
発動時にはアニメ版の八極聖拳の構えを見せるなど、往年のファンには感涙モノの出来である。
関連項目
最終更新:2024年09月27日 13:51