ニンジャマスターズ 覇王忍法帖


概要

ADKが製作した、武器対戦格闘ゲーム。
1996年5月、MVS(NEOGEO)にて稼働。ROM容量は330Mbit。
それまで『ワールドヒーローズ』シリーズで独自のカラーを持っていたADKが、本格的にストイックな対戦格闘ゲームとして送り出した。
そしてタイトルからも分かるように、同社の代名詞とも言える「ニンジャ」を前面に押し出した設定と世界観は、これまでのADKのイメージを大きく覆すインパクトを持っていた。

荒廃した時代設定、ワールドヒーローズとは違った独特なキャラクター達、そしてこのゲームでも意欲的な新システムの導入がユーザーの目を引く。

尚、これが実質のADKの最後の対戦格闘ゲームとなってしまったが、この作り込まれた新システムの数々と練られた設定の数々で、今なおこのゲームを支持するユーザーがいるほどの作品として語り継がれている。

そしてADK倒産により移植の目処が立ってはいなかったのだが、
PS2にて版権を継承したSNKプレイモアより発売された「ADK魂」の収録タイトルとしてプレイできるようになっている。


キャラクター


  • 使用可能キャラクター
  • CPU専用キャラクター(隠しコマンドで使用可能)
+キャラクターニュートラル集

システム


1レバー+4ボタン
Aボタン-弱攻撃・弱斬り
Bボタン-強攻撃・強斬り
Cボタン-弱蹴り
Dボタン-強蹴り

B+Cボタン同時押しで、武器持ち・素手の切り替え。
武器を弾かれ強制素手になった場合、落とした武器の側で↓+BCで武器拾いと装備。

武器対戦格闘ということで、同じNEOGEOで発売された『サムライスピリッツ』や『月華の剣士』のイメージがあるが、こちらは武器を持っていてもコンボを重視した基本的な対戦格闘ゲームのテンポを持ち、また「武器の取り出し・収納が任意で行える」というシステムにより、武器を使うコンボと素手を使うコンボが明確に分けられているという、状況に応じてスタイルを切り替えて攻防を行うという、他の武器格闘とは全く違った印象を与えている。
またスプレンディッド・コンビネーション、通称「NINJAコンボ」という連続コンボが用意されており、言うなればルートコンボの先駆けの様なシステムもある。
そして特定の順番に入力した場合のみ発動する、特別派生技の闇コンボなども用意されており、その駆け引きの多彩さと完成度の高い連続コンボが、このゲームの大きな特徴となっている。

ワールドヒーローズで培われた新システムの構築はこのゲームでも遺憾なく発揮されており、特にコンボの派生という概念は、今のどの対戦格闘ゲームよりも先駆けて採用されたという事で非常に興味深い作品となっている。

ただ問題も色々とあり、特にあまりにもの多彩なコンボのおかげで、殆どのキャラが即死コンボを持っているという、どこかの世紀末の様なバランスであり、このゲームも「死ななきゃ安い」という言葉が当てはまるほど、一度ラッシュがかかれば即死は免れないほどの強烈な試合展開となってしまう。
ただ、逆を言えばそれだけ「追い込まれても逆転要素がある」という意味でもあるので、如何に相手の隙を突き、ラッシュを決めるかという駆け引きが成立したりする。

しかし、発売当初はADK自身もかなり低迷な時期を迎えており、SNKの一連の対戦格闘ゲームと比べて地味な印象が強く、ここまで評価されるようになったのは、ゲーム市場から次々と撤去されている最中の頃であった。
そして対戦格闘ツールとして非常に優れた物であるという認知を受けた時には、市場からその姿が殆ど消えてしまっており、NEOGEO-CDや家庭用ROMカセットでプレイするか、細々と稼働しているゲームセンターを探すくらいしかなかった。

ようやく、PS2にて「ADK魂」の1タイトルとして収録されているので、興味のある人はプレイしてみてはいかがだろうか。
…もっとも2018年現在、ADK魂はえらい値のつくレアソフトと化していたりする。
幸いPS2アーカイブスでも購入可能なので、PS3(持ってなければ中古で入手してそちらから)での方がお手軽であろう。
また、2018年7月に発売された「ネオジオミニ」にも本タイトルが数々の名作とともに収録されているので、
新規に遊ぶ環境を整えるならこちらの方がより手軽になるかもしれない。


MUGENでのニンジャマスターズ

2018年現在、下記の滅界覇王信長をはじめ数体が入手不可能となってしまってはいるものの、
色々な製作者(特にFLAM氏)によって全員がMUGEN入りしている。
数が増えた事で動画での出番も少しずつ増えてきてはいるが、やはりそこまで多くないのが現状である。
そんな中、信長はかなり初期から存在しており、オリジナル闇超力『Thunder Extreme』(通称 オダデイン)の強烈な威力等から一際知名度が高かった。