AIが誤動作してしまい、試合開始前にキャラが動き出すこと。
試合に深刻な影響を及ぼすほど大きなものは少ないので、大抵はネタとして笑って済まされる。
…が、それはあくまでも動画での話。特にサバイバルモードで登場した際にフライングされた日には笑うに笑えない。
基本的にバグであるが、
凶・狂・神キャラなどは意図的にフライングさせている場合もある。
MUGENでは『
豪血寺一族』のキャラなどはフライングに定評があると有名である。
試合開始前に怒りモーションに移行する事が原因なのだろうか。
更に相手が
電光戦車など喰らい判定が大きいキャラ、
あるいは相手が開始前に高速で間合いを詰めた場合だと怒り爆発が命中することがある。
なお、原作では『グルーヴ・オン・ファイト』までは開始前に怒り爆発してもラウンドコールまでは行動不能であり、
豪血寺お志摩などその点をしっかり再現したキャラもいる。
格ゲー以外のキャラだと、
汚い忍者が1R目開始時に爆弾を投げるが相手のイントロ次第ではフライングとなることがある。
最新版の汚い忍者-Tの場合稀にイントロで別人が出現し、確実に爆弾を爆破していく。
サイモンは1R負けると以後のラウンドで試合開始前に自動的にフライングで先制攻撃する。
フライング能力を持った格ゲーキャラ
とはいえ、例外は常に存在するもので、わずかならアナウンス前に攻撃できる手段を持ったキャラクターが登場する格ゲーも存在する。
ラウンド開始前に攻撃を仕掛けるためだけに存在するフライング専用の必殺技があり、
これは流石に誰がどう見てもフライングである。その名も「卑劣先制撃」。
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世直しを目指す奴が卑劣な行為を? |
世直しを目指す奴が卑劣な行為をするんじゃない……とツッコみたい人もいるかもしれないが、
梁山泊百八傑は一部の好漢を除き、「威張り腐った奴が気に入らないからぶちのめした」だけの「悪漢」であり、
その相手が偶々悪徳役人だっただけの話なので、ツッコむだけ無駄である。
気にしてたら「 悪漢もの」や「 ダークヒーロー」と言うジャンルそのものが成立しなくなる。
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ちなみにコマンドは「ラウンドが始まる前にP×3」で誰でも確実に出せる、というか武松戦では
フライングがデフォ。
一応発動条件に「相手に1ラウンド取られていること」があるので、流石に初っ端からフライングをすることはできない。
……まあ、数ある格ゲーの中でも特例中の特例。
デコだし。
歩行中に時々勝手に転倒するという特性を持っており、その動作には攻撃
判定がある。
それが開始前の移動中にも適用されるため、フライング攻撃が可能というわけだ。
転倒するかどうかは運任せではあるが、それを許せるかどうかは……まぁ、その人の判断に任せるしかないだろう。
なお原作では相手も開始前に移動できるので、近づこうとする理緒から離れれば回避できる。
ショーン
ステージではバスケットボールを投げるイントロになるのだが、
このボールはレバー操作で軌道を変えることができ相手に当てることができる。
この時ダメージは0なのだが、
ゲージが1ドット溜まるので狙えるなら狙った方が得となっている。
ランダムでイントロで相手を転ばしながら登場する場合がある。
ダメージはないので原作では単なる演出に過ぎないのだが、
MUGENではアナウンス前にダメージ0の攻撃を行うというフライングと同じ扱いのため、
通常キャラの場合は何の影響も無いのだが、攻撃が当たっただけで死ぬ
かみキャラおよび、下記のようなフライングに反応するキャラの場合は、
試合結果自体が大幅に変わってしまうことがあるので要注意!
せこいフライング(8分00秒から)
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汚いフライング
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フライングとは感心しませんな
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究極のフライング(16分54秒から)
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想いが…勝手に…(8分15秒から)
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フライングの原因
キャラごとに直接の原因になっている要素は異なるため一概には言えないが、
その根本にあるのは
"RoundStateがあてにならない"という点である。
RoundStateはラウンドの状態を表すトリガーで、1の時はイントロ中、2の時は試合中を示す、とされているが、
RoundStateが2になった瞬間はまだ試合が始まっていない。
その瞬間はRoundState = 2、Stateno = 0、Ctrl = 0の状態となり、
立ちモーションの動作を安定させるためCtrl = 0で動けるようにしているAIは試合中との区別を付けることができない。
AIの起動方法を調整することにより解決することもあるが、
特に事情がない限りは最初からこのような制御を使わず、AI用のステートを別途準備した方がよい。
また、AIではなく本体のイントロ用ステートから0番ステートに飛ぶためのChangestateに問題がある場合も少なからずある。
Cnangestateには「Ctrl」というオプションパラメータがあり、
これは「移行先のステートでコントロール可能にするかどうか」を決めるパラメータ(Ctrl = 0でコントロール不可、Ctrl = 1ならコントロール可能)なのだが、
イントロから0番へのChangestateで Ctrl = 1 が付いていると試合開始前の通常立ちモーション中に行動可能になってしまう。
これが原因の場合、
人操作でもフライングが可能になるため判別は容易であり、
修正する際も該当部分の Ctrl = 1 の記述を消すか、Ctrl = 0に書き換えてやればよい。
ひどい場合、state 0、state -3などにCtrlsetを付けて強制的に動けるようにしているものもあるので注意。
フライングに反応するキャラ
また、キャラによっては報復機能(相手がフライングしたら自分もフライングして攻撃する等)を準備しているものもあるが、
相手の行動がバグによる不可抗力なのか、豪血寺キャラの怒り爆発モーションのように対戦相手に危害を加えることを企図した行動ではないものなど、
本当に報復に値する行為であるかどうか判別してはいない。
こういったものの行き着く先がどうなるか、それは当然「対フライング報復システムを検知して無力化し、返り討ちにするシステム」であり、
血を吐きながら続ける悲しいマラソンに他ならない。
バグはバグとして修正すべきものではあるが、
少なくとも武松が
原作再現なのに対戦を拒絶されるようなことがないよう祈りたいものである。
既にブリジットは原作再現、汚い忍者やサイモンは前述通りのシステムなのに対戦を拒絶されている。
後者は負けた腹いせによるものなので報復されても仕方がないが
p2nameで対応してこれらのキャラだけ除外するなんてのは本末転倒だし。
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フライングしたために対戦を拒絶された一例 |
汚い忍者編(2:21~)
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サイモン編(0:53~)
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もっとも、これは普通のランクでの話であり、狂上位辺りまで来ると、フライングすることがデフォであったりすることも多く、
フライングをするしないが一種の駆け引き(フライング攻撃するとカウンターまたは発狂して結果論的に不利になるため、
フライングを敢えてしないように意識している)としての一環になっていることもある。
言わばフライングに対し「即死カウンターという名の
格兵器核兵器を持っているぞ!!」と宣言しているものであり、
核兵器保有者に対抗策を持たずフライングを試みることは「ハイリスク・ローリターン」、平たく言えば
無謀である。
また、試合開始前は無敵状態となっていてフライングが意味を成さないキャラもいる。
主に大垣氏やrakurai氏ならびにKAZ氏が製作したキャラがこれに該当し、これらの作者が製作したキャラは基本的にフライングに対し無敵となっている。
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フライングに対して何らかの行動を起こすキャラ |
グスタフ・ミュンヒハウゼン(PP氏AI) |
6Pカラー化 |
バルバトス |
チープエリミネイト解禁・攻撃する度に組み込んでくる。さらに攻撃力とぺネトレイト(アーマー)が大幅強化される。 ただし、攻撃が当たっても、攻撃キャラ本体が動いていないと判断すれば見逃してもらえることもある |
スタン(1/8192氏製) |
喰らい中大ダメージ垂れ流し・落下即死+7P相当の性能に変化 |
ウッドロウ(1/8192氏製) |
性能強化(12Pより高性能化する上、10P以上だと効果が両方適用される) |
ADS |
11Pカラー化 |
Igniz-Boss |
カラー上昇。AIレベルが15の場合混線攻撃を使う |
KAZ氏製作キャラ |
相手が先にフライング攻撃をすると「%nF1」(但しWinMUGEN版のみでMUGEN1.0版では代わりに「永続ターゲット+全画面Proj+OTHキラー」で代用)の即死カウンターが発動して相手を葬り、 なおかつ以降性能強化するというオマケ付き。ただし間合い調整などの移動程度であれば発動しない。 これまでは使用有無の設定ができず大会に出しづらい面もあったが、更新にてレベル調整が可能となった。 最小レベルでカウンターを完全自重させることが可能であるが、レベル大小問わず前述通り完全無敵状態になっているため、 氏のキャラへのフライングは全く意味を成さない。無論最大レベルにするとこれまで通り「%nF1」を使用する |
A-Bomb |
元々攻撃を受けると爆発して相手を葬るキャラだが、戦闘開始前でもこれは適応される |
星咲緋色 |
12P性能化 |
ルイズ(天子改変仕様) |
即死当て身投げ(オメガトムハンクスキラーあり)を使用する |
コンバット越前 |
相手からフライング攻撃を受けると真っ二つになってそのダメージを無効化する。それだけ。 但し下手するといつまで経ってもラウンドが始まらない恐れがあるので注意。 ここに載っているキャラの中では安全な方 |
四次元殺法コンビ |
ストップザタイム使用 |
天地 |
12P相当の性能に変化。ライフ常時自動回復効果追加。デフォルトではOFFになっている |
ハステカさん |
体の色が真っ赤になり、論外化 |
かーなび、ガンダムエピオン(大垣氏製) |
手痛い奥義でしっぺ返しをしてくる。とはいえ即死攻撃でない点がまだ救い |
アイルー |
悪魔アイルーに変化し、全スキル・力の開放が常時発動となる |
間桐桜(六雪氏製) |
暗殺帳が大幅に溜まる。こちらがダメージを受けない点は有情だが相手の火力が跳ね上がってしまう |
糸色望 |
ブチ切れてゲジマユ化 |
コロナ |
フライング対策な万全なrakurai氏のキャラにおいてこのキャラはペナルティを起こすという他に無い特徴がある。 フライングされるとほぼ論外級の性能に変化する |
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最終更新:2021年09月02日 22:59