スターダスト・ドラゴン


「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!

 シンクロ召喚!飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

『遊☆戯☆王ファイブディーズ』に登場するカードにして主人公・不動遊星の切り札(エースカード)。
カードとしての初出はシンクロ召喚が初登場した『遊戯王OCG』第6期の第1弾となるパック「THE DUELIST GENESIS」。

OCGの性能

シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

レベル8のモンスターとしては攻撃力は低い部類に入るが、強力なモンスター効果を持つ。
簡単に言えばフィールド上のこのモンスター自身を犠牲にすることで、
カウンター罠やチェーン不可能なカード、この効果の発動条件をすり抜ける場合を除き、
あらゆる「破壊」を含む効果を1ターンに1つだけ無効にする ことができるのである。
重要なカードを守るためとは言え高レベルのモンスターを手放してしまうのは、召喚の手間を考えると一見割に合わない。
しかしこのモンスターの特徴は、この効果で犠牲になった場合、ターンの終わりに 自己再生してフィールドに帰ってくる 点にある。
発動回数に制限もないため、 実質的にノーコストで破壊無効化を使い続けられる のである。
さらに多くの破壊無効化カードと違い、複数のカードを一度に破壊するような効果や、
対象を指定しない効果に対しても有効という稀有な性質を持つ。
また、このゲームにおけるカード効果を連鎖的に発動(チェーン)した時の処理は,
「発動した瞬間にコストを支払い、効果は後に発動したものから順に適用する」というものであるため、
このモンスターを効果で破壊しようとすると、最初の破壊効果に対して無効化効果を発動した瞬間にフィールドを離れてしまい、
チェーンして別の破壊効果を使おうとも、既に墓地へ移動したこのモンスターを「破壊」することはできない。
そのため、通常のモンスター除去手段で対処することは難しい。
自身を生贄に発動するのでルール上《スキルドレイン》などのフィールド上のモンスター効果を無効化するカードの影響も受けず、
安定した活躍が見込める。
フィールドを離れるためにプレイヤー自身を守りにくく、戦闘による破壊や破壊以外の除去には対応できないという弱点はあるが、
それらを補って余りある効果であると言える。

罠カードと違って相手にも見えているため奇襲性はないが、逆にフィールドに居座ることで相手にプレッシャーを与え続けることができる。
ただし無効化は性質上1ターンに1回しか使えないので、破壊効果が2回以上連続で使える状態ならば、
相手フィールド上にこのモンスターがいても、どちらかの破壊効果は通すことができる。
破壊効果に対してスターダストの効果を発動するか否かは任意で決められるので、
スターダスト側のプレイヤーは相手が使った破壊効果は本命なのかブラフなのかを見極め、発動すべきタイミングをはかる必要がある。
「発動した時」が発動条件であるため、直前の破壊効果しか無効にできないので、
一度見逃した効果に対しては後から打ち消せない 点にも注意。

また相手だけでなく、このモンスターの持ち主が使用した破壊効果も無効化することができる。無意味に思えるかもしれないが、
相手が戦闘や、「モンスターをデッキに戻す」などの破壊を伴わない除去効果でこのカードを除去しようとした時に、
《サイクロン》などの相手ターンにも発動できる破壊効果カードを発動することで、
その効果を自分で無効にして先にスターダストを墓地にやってしまうことで、除去を回避しつつこのカードを維持できる。
戦闘破壊では再生できないが、自身の効果でフィールドを離れたならば再生できることを利用した高度なテクニックである。

これだけの利便性を持っていながらシンクロ素材を一切指定していないため、
チューナーさえ用意すればどんなデッキにも投入できる汎用性の高さを持つ
(シンクロ召喚そのものが持つ優位性についてはこちらまたは「遊戯王カードwiki」を参照)。
最初期のシンクロモンスターでありながら、破壊耐性・フィールド制圧力・出しやすさが頭一つ抜けており、
未だにデッキを問わず採用される優秀なモンスターである。

余談だが、このカードの効果は「破壊効果を発動したカードを発動を無効にして 破壊する 」効果なので、
スターダストの効果を別のスターダストで無効化することも可能である。
……はずだったのだが、裁定変更により「魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する」効果は無効にできなくなってしまった。
他のスターダストの破壊はこれによって一部の場合を除いて不可能となる。
「発動を無効にし破壊」効果を持つカードの多くは元々スターダストの効果で無効にできないカウンター罠なので意識することは少ないが、
スターダストの効果のように、稀にこのような起こることがあるので注意しよう。

関連カードとして、罠カード《スターライト・ロード》が挙げられる。
「こちらのカードが2枚以上破壊される効果を無効にし、さらにスターダスト・ドラゴンを特殊召喚できる」
という効果を持ち、こちらもノーコストで確実にアドバンテージが得られる優秀なカードである。
この効果で呼んだスターダストはルール上自己再生ができないので牽制効果は薄れるが、
そのまま攻め込んだり後述の派生形態への素材として使う分には問題ない。

+ アニメ・ゲームでの扱い
アニメ本編においては主人公・不動遊星の切り札。
だが本編開始前に親友のジャック・アトラスにD・ホイール(デュエル用バイク)と共に盗まれており、
4話においてジャックの手により彼の切り札「レッド・デーモンズ・ドラゴン」と共に召喚されたのが初登場。
その後遊星の機転により遊星側のコントロールとなりレッド・デーモンズ・ドラゴンと激突するが、
その際両者がシグナーとなり「赤き龍」が出現、勝負は中断となった。
そして、かつての友と対等な条件で戦いたいというジャックの意思で遊星に返され、
24話にてようやく彼の手で召喚されたという、カードゲームの主人公のエースにしては変則的な登場方法だった。
その後は様々な局面で召喚され、様々な派生形態を駆使しながら不動遊星を支え続けている。
元々は赤き龍の僕の一体であり、サテライトにある永久機関・旧モーメントの制御装置のひとつとして使われていたが、
かつて赤き龍により封印された存在・地縛神の復活に対抗させるためにレクス・ゴドウィンの手により世に放たれた。
遊星がどうやってスターダストを入手したかの詳細については不明であるが、
旧モーメントを開発しレクスに制御装置のこのカードを託したのが遊星の父である不動博士であったことから
遊星がスターダストを入手したのはある意味運命付けられたものであったかもしれない。
攻撃名は「シューティング・ソニック」、効果名は「ヴィクテム・サンクチュアリ」。

この作品では多くの場合、シンクロ召喚時にデュエリストがモンスター各に独自の前口上を叫ぶが、
スターダスト召喚時のものは本ページ冒頭の台詞がそれにあたる。
遊星は他のモンスターのシンクロ召喚時にも「集いし~が…。光差す道となれ!」の台詞を用いることが多い。
一度だけ十六夜アキも同様の台詞で遊星が貸したスターダストをシンクロ召喚したことがある。
ちなみに初回にジャックによりシンクロ召喚された際には「大いなる風に導かれた翼を見よ!」の台詞と共に登場している。

上記の通り攻撃力がやや不足気味なので、カード効果で攻撃力を補ったりバーンダメージで相手に止めを刺すことが多い。
場合によってはスターダストを使用せず、攻撃に直接影響する効果を持つ
「ジャンク」または「ウォリアー」のシンクロモンスターを召喚しフィニッシャーになるパターンもある。
また、「過労死」と言われるほど破壊され墓地に行った前作の主人公のエースモンスターである「E・HEROネオス」とは異なり、
破壊されることは非常に少なく劇中ではわずか2回のみ。

派生・進化カードが多く、《バスター・モード》によって《スターダスト・ドラゴン/バスター》、
《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》によって《セイヴァー・スター・ドラゴン》、
アクセルシンクロによって《シューティング・スター・ドラゴン》へと進化する*1
また本編には直接登場しないが、デルタアクセルシンクロによる《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》という形態も存在するらしい。
リミットオーバーアクセルシンクロによるシンクロモンスター《シューティング・クェーサー・ドラゴン》は、
召喚には必ずしもスターダストを使う必要はないもののシューティング・スター・ドラゴンを呼び出す効果が存在する。
Q:「オゾンより上だが大丈夫か?」A:「大丈夫だ、問題ない」
その中でも「シューティング・スター・ドラゴン」は出番がそれほど多くなかった今までの主人公エースの進化・派生形態の中では、
非常に出番が多く敵対勢力を意識した効果や劇中での活躍、パワーアップまでのドラマ性やストーリ上でも重要な要素になるなど、かなり優遇されている。
漫画『5D's』ではスターダスト・ドラゴンのリメイクとも言える《閃こう竜 スターダスト》というモンスターが登場している。
(「こう」の字は機種依存文字のためひらがなで代用。一文字で「王光」と書く)。

「身を挺して自分の場を守る」効果は仲間との絆を大切にする不動遊星の性格に非常にマッチしている。
特に同じシグナーであり自分の超能力のせいで暗い過去を持つ十六夜アキと、
彼女のエースであり「シンクロ召喚に成功した時(アニメ版では当初は特殊召喚)、フィールド上に存在するカードを全て破壊する」
というスターダストとは正反対の効果を持つ「ブラック・ローズ・ドラゴン」との対決では、
遊星の台詞やブラックローズの効果をスターダストで受け止める(無効にする)演出が相まって、それが明確に表れている。
反面、自分を身を犠牲にする効果や劇中で痛め付けられるシーンも多いので ドM と言われることも。
また劇中ではTV本編においてはジャックやシンクロモンスター吸収効果を持つ機皇帝、劇場版においてはパラドックスと、
奪われることが多かったりそのフラグが頻繁に立ったりするため、「本作の真のヒロインはスターダスト」と一部で囁かれているとか。

ちなみに歴代主人公のエースモンスターであるブラック・マジシャンE・HEROネオス(E・HEROジ・アース)
スターダスト・ドラゴン(閃こう竜 スターダスト)、No.39希望皇ホープ、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンは全て攻撃力が2500である。
また、ブラック・マジシャンを除き守備力が2000なのも共通(ブラック・マジシャンは2100)。
前者2つは優秀なサポートカードが多い通常モンスターであり、後者3つは新出の召喚方法+効果モンスターという特徴がある。
これに対して、ライバルキャラクターのエースモンスターは攻撃力3000が多い。


(以上、遊戯王カードWIKIより抜粋、改稿)


MUGENにおけるスターダスト・ドラゴン

氷結界の龍トリシューラを製作した仮面魔獣氏によるものが存在する。
STG仕様であり、残機制とライフ制の2種類から選択できる。デフォルトではライフ制。

残機制はシューティング魔理沙の広範囲モードを手描きのドット絵で差し替えただけのモード。
本家同様ボムの制限と残機の数がある。
ライフ制はcnsを最初から組み直したらしく、アーマーによりダメージ計算をしている。
ボムの使用制限は無くなりゲージ消費で発動となり、オリジナルの技が幾つか+されている。
また、ライフ制のみカラーによって強さが変化し、区分は以下の通りとなっている。
  • 1~4P:下位カラー(~並)
  • 5~8P:中位カラー(強~凶下位)
  • 9~11P:高位カラー(凶中位~狂下位)
  • 12P:最高位カラー(狂上位)
プレイヤー操作等、必要に応じて変更するといいだろう。
簡易AIも搭載されているがあまりいい出来とは言えないらしく、 募集中 らしい。

今後の予定としてヴィクテム・サンクチュアリと進化形の「スターダスト・ドラゴン/バスター」、「シューティング・スター・ドラゴン」、
「シューティング・クェーサー・ドラゴン」を追加するつもりとのこと。
下記動画のマイリストにあるホームページで公開中

出場大会

  • 「[大会] [スターダスト・ドラゴン]」をタグに含むページは1つもありません。

出演ストーリー

ユウ☆キ☆オウ彼女がこのカードとして登場している)


*1
これらの派生形態も実際にカード化されている。

《スターダスト・ドラゴン/バスター》は破壊効果以外にもあらゆる効果を無効にできる通常形態の上位互換の効果を持つ。
派生形態では唯一シンクロモンスターではなく、手札に来てしまうと腐りやすいのが欠点だが、
このゲーム全体で見てもトップクラスに除去が困難なモンスターである。
ちなみにこのカードのみ商品同梱のOVAで登場したカードであり、アニメ本編には登場していない。

《セイヴァー・スター・ドラゴン》もあらゆる効果を無効にできるが、自己再生の代わりに相手フィールドの全体破壊を行う。
また相手モンスターの効果を吸収して自分のものにすることもできる。派生形態では最も攻撃力が高い。
専用チューナーである《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》を含む3体の素材を必要とし、
さらにターンが終わると通常のスターダストに戻ってしまうため、この中では最も運用が難しい。

《シューティング・スター・ドラゴン》は、「デッキのカードを5枚めくり、その中にあったチューナーの数だけ攻撃」
「ノーコストで破壊効果無効」「攻撃されたとき自身を除外して回避」の3つの効果を1ターンに1度ずつ使える。
それぞれの効果には難点もあるが、シンクロモンスター同士のシンクロ召喚という召喚条件に見合った派手な効果である。

パワーアップ形態なので仕方がないが、いずれもスターダスト・ドラゴンがフィールドに存在する状態でさらにカードを必要とするため、
召喚するのに手間がかかるので専用デッキでの使用が望ましい。


最終更新:2022年07月24日 13:37