ゴドラ星人


+ 担当声優
小林恭治
『ウルトラセブン』第4話
梅津秀行
『ウルトラマングラフィティ』
郷里大輔
『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』EPISODE2
岸哲生
『ウルトラマンジード』第16、17話
東條達也
『ウルトラマンタイガ』第23話

  • ゴドー=ウィン
尾関伸嗣
『ウルトラマンジード』第16話

円谷プロの特撮作品『ウルトラセブン』に登場する宇宙人。別名「反重力宇宙人」。
ゴ○ラ○ドラの最強の組み合わせみたいに見えるが何の関係も無いし、
ドゴラでもなければドゥオッッゴルルァラアァァ!!星人でもない。
第4話「マックス号応答せよ」に登場。同回は「円谷映画祭2023」において庵野秀明氏の推薦で劇場上映もされた。

通り名に相応しく重力を操作する能力があり、自分の体を含むあらゆる物体を浮かび上がらせることができる。
また、甲殻類のはさみのような両腕に「ゴドラガン」を備えており、
そこからリング状の光線や相手を閉じ込める「ゴドラカプセル」を放つことができる。
加えて高度な擬態能力を持っており、飛行能力や瞬間移動能力も備えている。

地球侵略を試み、ウルトラ警備隊はおろかウルトラセブンまでも同時に殲滅しようと試んでいた。
まず、地球人の女性に化けた個体が変身前のモロボシ・ダンに接触し、
車がエンストして動かなくなったフリで騙し討ちしてウルトラアイを強奪。
それに並行してタンカーや巡視船の消失事件を引き起こしてウルトラ警備隊の注意を引き付け、
捜索に向かった地球防衛軍の新造原子力船「マックス号」を宇宙に連れ去り、
乗船していたソガ、アマギ隊員とタケナカ参謀を人質として閉じ込める。
その後、ウルトラホーク2号で捜査に向かったフルハシ隊員も拉致、
強奪したウルトラホークでフルハシ隊員に成りすました個体が基地に潜入し、
マックス号捜索に人員を割くように誘導しつつ、隙をついて警備が手薄になった基地の原子炉に時限爆弾を仕掛ける。
潜入した個体はダンに怪しまれ後をつけられるが、隙を突いてゴドラカプセルで拘束。
そのまま自分ごと原子炉と共に爆破させようと目論み、
さらにダンに擬態して本物の彼が閉じ込められている事実を巧みに隠しつつ、スパイ活動を継続……という、
ダン以外の基地の隊員に悟られることなくウルトラ警備隊とセブンを後一歩の所まで追い込む手腕を見せ付けた。

……と、ここまで作戦はほぼ完璧だったのだが、
ゴドラ星人は自らの詰めの甘さで悉く台無しにしてしまうことになる
+ 以下ネタバレ
  • マックス号からの脱出方法や通信手段は無いと思い込み、囚われたフルハシらに聞かれてもいないのに爆弾の場所や時間を暴露してしまう
  • 観測用ロケットで脱出計画を立てた4人が「おい開けろ!開けてくれ!」と部屋のドアを叩くと、
    見張りのゴドラ星人は親切にも扉を開けてしまい、脱走を許してしまう。
    • その親切な個体はフルハシに射殺された。いざという時の人質に死なれては困るためだろうが不用心にもほどがある。
  • 別の個体がロケット発射寸前でフルハシとアマギをゴドラガンで撃つが、死亡確認を怠ったため、
    最後の力を振り絞ったフルハシの手によってアマギの乗ったロケットは発射されてしまう。
  • (フルハシに化けた個体の手引きで侵入したらしい)ダンからウルトラアイを奪った個体は何故かウルトラをアイを持ったまま基地でウロウロしていた。
    • しかも機転を利かせてカプセルを破壊して自由になったダンに襲い掛かるが、負けた挙句ウルトラアイを奪い返されてしまった。
  • ダンに化けた個体は早々にアンヌに正体を見破られ、その時の問答のせいでセブンの脱出に気付くのが遅れた挙句にエンカウント。
(以上、ニコニコ大百科より一部抜粋・改変)

これらのミスが重なった結果、地球に帰還したアマギから作戦を聞かされたキリヤマ隊長によって、原子炉の爆弾は爆破前に解除され、
侵入していたゴドラ星人も巨大戦の末にセブンにより倒される。
マックス号に残されたフルハシ達も、救出に来たセブンが見張りのゴドラ星人相手に無双して助け出され、
船内に爆弾を設置し、タケナカ参謀・ソガ・フルハシをロープで牽引して脱出。
マックス号は爆破されて中にいた残りのゴドラ星人も全滅し、計画はご破算となった。

このように非常に完成度が高く狡猾で練られた作戦を立てて、
個々の担当達はきちんと役割・目標・ノルマを達成し、実際に勝利寸前まで行きかけたにも拘らず、
詰めが甘く役割を果たしてからの進行管理が杜撰だったため最終的に盤石をひっくり返されるという、
『セブン』に登場した宇宙人の中でも上位に入る情けない負け方をした敵である
それでいて防衛軍の新造艦と優秀な乗組員達を一度に損失してしまったのは事実であるため、
こんな体たらくでも地球の防衛網構築へのダメージは後々に響く程度にはあったと考察する人もいる。
そうとでも考えなければほぼ毎週ペースで異星人に侵入されまくる地球圏の防空網ガバガバ過ぎないか?という話

メタ的なことを言うと、実はゴドラ星人が登場する第4話の脚本は『ウルトラセブン』番組制作初期のゴタゴタが原因で、
何度も改稿するにつれてアイデアだけを詰め込み過ぎて、話をまとめきれなくなってしまっており、
本来ならもう一度は改稿すべき所でそれをしなかったためにこのような形になってしまったのである。

デザインを担当した成田亨氏による画稿では地球人の様に五本指となっており、高山良策氏によって造形された着ぐるみでも再現されていたが、
円谷プロによって両手がハサミ状になった。

+ 他作品における活躍
『ウルトラファイト』では、何故かバルタン星人が別に登場しているにも拘らず、
「忍者ゴドラ不敵の笑い!」「忍法宇宙しばり」などの回でこいつが忍術使いとして登場。
姿を消す技や宇宙縛り(金縛り)など、同作では珍しい非物理技を披露している。
他に「華々しき死闘」ではボクシング風の戦いをする。

『平成ウルトラセブン』ではペガッサ星人と結託して、イナガキ参謀を騙して利用しつつ、
地球防衛軍の構成員を地球人に化けた同胞とすり替え、気付かれないうちに防衛組織を掌握し、
ウルトラ警備隊の解散を命令するなど地球制圧に王手をかけるなど、またしても狡猾で完成度の高い作戦を決行した。
……が、シラガネ隊長率いるウルトラ警備隊に感付かれ、最高機密オメガファイルをダウンロードした上で本部を爆破されかける。
これに対してゴドラ星人は精神波発生装置で隊員達を昏倒させ、
各々のトラウマを呼び起こす悪夢を見せている間にオメガファイルが収められたディスクを奪取した。
しかし、シラガネに見せた悪夢が「任務中に身重の妻が事故死した人生最悪の一日」だったことが仇となり、
現実では果たせなかった妻との対話によって精神干渉を振り切ったシラガネが目を覚まし、
オメガファイルを奪った個体は逃げ切れずに追い詰められ、銃撃戦の末に負けて絶命し、ディスクも奪還されてしまった。
さらに、精神干渉した隊員達を自爆と見せかけて殺さんと爆弾を解除・除去しなかったため、
逃げる前に本部を爆破されてしまい、潜入した工作員たちは根こそぎ全滅した。
地球防衛軍の無力化という多大な成果を挙げながら、前回同様自分達の計画を平気でぺラペラ喋ったり、
上記の理由で一度無力化したからと高を括って精神干渉した隊員達を放置するわ、爆弾も放置するわ、
またしても途中まで作戦を完璧にこなしながら詰めの甘さで、防げたはずの敗因を防げずに自滅同然の形で敗北したゴドラ星人であった。

ウルトラマンジード』では久方振りにTVシリーズに登場。リトルスターを奪取する作戦を実行する。
……しかし、片や等身大戦闘の得意な地球人とシャドー星人に妨害され、
片やジード相手に巨大戦を挑みかかるも、その最中突如として地球に降りてきたウルトラマンベリアルに驚愕。
「邪魔だ」と言わんばかりのベリアルの一撃により撃破される。
今回の作戦は堅実なものであったものの、「相手が悪かった」としか言いようのない顛末であった。

ウルトラマンタイガ』では邪魔なタイガ達やウルトラマントレギアを排除するためにチブル星人らと結託。
排除するために生み出したニセウルトラマンベリアルをけしかけるも、
トレギアにニセベリアルの攻撃を誘導され自分達のいるビルの破壊に巻き込まれる。

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では過去のウルトラ大戦争にてアーリーベリアルに倒されていた。
どうも『ジード』以降ベリアルの力で倒されてばかりなような……


MUGENにおけるゴドラ星人

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
hillmyna氏提供のスプライトを用いて作られている。
移動技「テレポートアタック」「テレポート」や飛び道具「ゴドラガン」によるヒット&アウェイが得意な性能をしている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺ゴドラガン」「重力嵐」「ゴドラ・カプセル」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会

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最終更新:2025年05月21日 02:25