すすめ すすめ ものども
じゃまな てきを けちらせ
めざせ*1 てきの しろへー
オゴレス たおすのだ
アスキーから発売されたシミュレーションゲーム『ボコスカウォーズ』の主人公。
「スレン王国の王様」なので「スレン王」。そのため、「スレン王」は人名ではなくある種の称号・尊称と思われる。
……一応「スレンさんの国だからスレン王国」の可能性もあるが、敵方が国名と君主名が別々なので多分違うだろう
プレイヤーはスレン王となり騎士や兵卒といった王国軍を操作し、敵国バサム帝国のアドロス城に進軍し
暴君オゴレスを倒しに行く。
所謂「シミュレーションRPG」「リアルタイムストラテジー(RTS)」のパイオニア的存在であり、
これがなかったら『
ファイアーエムブレム』を始めとした名作は生まれなかったかもしれない。
いや、この作品も名作なんだよ。
当時のパソコンユーザーには。
今と違ってパソコンユーザーなんてクラスに1人か2人しか居なかったったし、高校生以上じゃないと面白さを理解出来なかっただろうけど
スレン王は始めから高い戦闘力を持ち、行く手を阻む境界ラインを破壊する能力を持っている
(メタ的には境界ラインは、進軍時に散らばった部下を引っ掛けて纏めるための存在なので、スレン王以外が破壊出来ると逆に困る)。
またファミコン版では木や岩に変えられた兵卒を元に戻す事も出来るが、原作パソコン版では最初から部下が居るので、そんな能力は無い。
そして何よりも重要なのが「ラスボスであるオゴレスはスレン王でなければ倒せない」点。
ただしSRPG故に残機なんて物は無いし、セーブも出来ないので、倒された時点でWOW! YOU LOSE!。
このゲームではユニットの成長要素があり、戦闘に勝利すると能力がアップ、さらに兵卒と騎士は3回戦闘に勝つとクラスチェンジまでする。
そのため普通のプレイヤーはスレン王を鍛えて進軍しようとするのだが、
このゲームは戦闘による能力アップとほぼ同値くらいに運・ランダム要素がモノを言うゲームで、
相当鍛えたスレン王が道中の一般兵卒にいきなり殺される(体力とかは無いため、戦闘に敗北=即死)することもザラだった。
もちろん戦闘力が高い方が勝率は高いのだが、なんと言っても敵は180人居るので単騎では仮に勝率が9割有ったとしても18回死ねる
(一応、カンスト(戦闘力320)まで鍛えたスレン王なら兵卒(10)相手には無敵だとか。
逆に言えば兵卒以外には常に負ける可能性があるし、オゴレス城内は重騎士(100)と親衛隊(250)
*2ばかりである)。
ちなみにゲーム中に流れる
BGMには歌詞が用意されており、冒頭の歌はマニュアルにも記載されていたもの。
二番「囚われの友助け、嬉しさも気を抜くな、無常の戦場(いくさば)よ、別れ直ぐあるやもだ」
は上記の捨て駒作戦を暗喩している。
そして「ついにまみえた宿敵(てき)よ 愛しい程の我が宿敵(てき) 果し合いの時だ つまりは五分五分だ!」が勝率50%を示唆している
モモーイが歌います
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全部の敵を避けてオゴレスのみを暗殺したTAS動画
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MUGENにおけるスレン王
アフロン氏が製作。
キャラ名は「ボコスカウォーズ」になっているが、操作対象はスレン王のみで、騎士や兵卒を指揮する事は無い。
攻略法を交えた歌詞で有名なBGMを流しっぱなしにする。
可能な行動はレバー左右による移動のみで、ジャンプやしゃがみ、上下移動、ボタンを押しての攻撃などは一切無し。
相手に接触すると原作における戦闘シーンが発生し、
ランダムでどちらかが勝利する。
そして原作同様の勝利/敗北シーンが表示されて試合終了となる。
一部の
ボーナスゲームなど(同キャラ対戦を含む)で相手をロックできずにゲームが進行しなくなる場合があり、
試合が成立する対戦相手との戦いでも確率50%の運試しなので、
普通の対戦ではなく運試し用のボーナスゲームとして利用するのが良いと思われる。
これ以前に、同氏が公開している
骸の裏モードで
勝利した場合の演出の一つとしてMUGEN入りを果たしている。
出場大会
その他
*1
マニュアルの楽譜付きの歌詞には「めざせ」と書かれているが、箇条書きの方では「すすめ」書かれている
(楽譜側には1番の歌詞しか書かれておらず、箇条書きの方に7番まで(ただし5、7番は1番と同じ)書かれている)。
更に言うと、実はこの楽譜と実際のBGMは一致していない。
楽譜の方がト音記号の横に♭が2つ着いた「ト短調」だが、BGMは♭が1つの「ヘ長調」である。
2016年に配信された『ボコスカウォーズII』の公式サイトに掲載された楽譜と歌詞(5、7番を省略して全5番にしたもの)では、
♭が1つの「ヘ長調」で「めざせ」になっている。
*2
親衛隊強すぎね?と思われるかもしれないが、実は兵卒(及びランクアップ後の重兵卒)には弱い(戦闘力が10に落ちる)という弱点が存在する。
逆に兵卒は獄吏(牢屋の番人。30)との相性が悪いようである(こちらは公式からの明言は無い)。
なおゲームバランスの関係で味方兵卒は最初から戦闘力が30ある。騎士は150。
更に1勝毎に+10、ランクアップで+100、最大310である(なので最大320のスレン王とは違い、敵兵卒に負ける可能性が常に残る)。
スレン王は最初から220の戦闘力を誇る代わりにランクアップは存在しない。まぁランクアップがあったら一瞬でカンストするし。
最終更新:2025年01月03日 19:26