フィリックス・ザ・キャット


フィリックス・ザ・キャットとは、黒猫をモチーフにしたアメリカのキャラクターである。
日本においては駄菓子フィリックスガムの包み紙に描かれているあの猫、と言えば思い出せる方も多いだろう。
日本でアニメ作品が公開された際は、1960年代のNHK版では 三井淳子 氏(後に 菅谷政子 氏に変更)、
1997年の衛星アニメ劇場で放送された『フィリックス』(原題「The New Adventures of Felix the Cat」)では 中尾隆聖 氏が声を担当した。
基本的にどの作品もフィリックスが命じれば何にでも変化する(それこそ戦車や飛行機にも)「X」の文字が模様のように散らばった魔法のカバン「トリック・バッグ」を抱え、
各地に冒険したり彼のカバンを欲しがる大博士やブルといった悪役相手に大立回りをするのが基本ストーリー。

漫画家でアニメーターでもあったオットー・メスマー氏がデザインし、
1919年に、映画プロデューサーのパット・サリバン氏によってサイレントのアニメ映画として公開されたのが初出であった。
アニメ史において最古参の一角であり、当時としては斬新な「絵が動く」映像描写からたちまち話題になり、
ニューヨーク・ヤンキースの公式キャラクターになるなど人気を博した。

パブリックドメイン(※衝撃のラスト注意)

しかし、サリバン氏が急死したことで、まだ著作権の法整備が不十分だった時代が災いし、
「プロデューサーがいなくなったのなら著作権は無効になったはずだ」と贋作アニメや無許可商品が粗製乱造され、
版権について大揉めすることになった。
さらにこの時期にしあわせウサギのオズワルドのライセンスを奪われたウォルト・ディズニーが、
再起のためにミッキーマウスを世に送り出したことも追い打ちとなった。
稀代の天才演出家であったウォルト・ディズニーがいち早くトーキーを採用したのに対し、
フィリックス作品はサイレントに固執したことも原因でオズワルド共々ミッキーにお株を奪われた形になり、人気は衰えていった
(フォローしておくとディズニーの初期の作品はフィリックスの影響を多分に受けている)。

しかし第二次世界大戦後、メスマーの助手を務めていたジョー・オリオロ氏がテコ入れを図り、
現在よく知られるほっそりした体型と2本の長い脚ですっくと立つデザインに変更された他、
脇役の追加、代名詞となる四次元ポケットトリック・バッグなどの要素を追加し、
現在まで人気を維持するキャラクターとなった。

長編アニメ映画になったりもしたが…。

フィリックスの存在は第2次世界大戦前後の日本のエンターテインメントにも少なからず影響を与えており、
日本の漫画萌芽期の傑作である田河水泡氏の『のらくろ』は、フィリックスをヒントに生み出されたと作者が明かしている他、
当時の国内のアニメーション作品でもフィリックスとその他いろいろの影響を受けたキャラクター造形が多分に確認されている。
パブリックドメイン(日本の作品です)
※当時の日本では著作権という考えを持つこと自体が非常識という風潮でした。

また、2000年代前後には衛星アニメ劇場で作品が放送されていた他、
フィリックスの幼少期を描いたという設定の「ベイビーフィリックス」がNHK教育で放送されていた
(作中では成人したフィリックスが未来からやってきたこともある)。



MUGENにおけるフィリックス・ザ・キャット

Crow Sar氏の製作したキャラが公開中。
フィリックスの参戦によりアメリカアニメ史の三傑が全員MUGEN入りすることになった。
トリック・バックを武器や乗り物に変化させて戦うのが特徴。
コミカルな演出が目立つが、遠近共に攻撃が豊富な性能となっている他、
一時的に空中を浮遊できるなど、移動力も高めなオールラウンダーキャラとなっている。
超必殺では巨大ロケットと化したトリック・バックに乗り込み、相手に突進する。
AIも搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

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最終更新:2020年11月15日 02:03