フィリックス・ザ・キャット


+ 日本語吹替声優
三井淳子
NHK版(初代)
菅谷政子
NHK版(二代目)
日髙のり子
VHS版、ダイハツ・ミラTVCM
矢薙直樹
DVD版
堀絢子
劇場版
中尾隆聖
『フィリックス』
冬馬由美
『ベイビーフィリックス』幼少期
関俊彦
『ベイビーフィリックス』成年期
浅野まゆみ
『フィリックスのクリスマスを救え!』

フィリックス・ザ・キャットとは、黒猫をモチーフにしたアメリカのキャラクターである。
名前の由来はラテン語で「幸運」を意味する「フェリシアス」と「猫」を意味する「フェーリス」。
日本においては駄菓子フィリックスガムの包み紙に描かれているあの猫、と言えば思い出せる方も多いだろう。
基本的にどの作品も、フィリックスが命じれば何にでも変化する(それこそ戦車や飛行機にも)「X」の文字が模様のように散らばった魔法のカバン、
「トリック・バッグ」を抱えて各地を冒険したり、彼のカバンを欲しがる大博士やブルといった悪役相手に大立ち回りをするのが基本ストーリー。

漫画家でアニメーターでもあったオットー・メスマー氏がデザインし、
1919年に、映画プロデューサーのパット・サリバン氏によってサイレントのアニメ映画として公開されたのが初出であった。
アニメ史において最古参の一角であり、当時としては斬新な「絵が動く」映像描写からたちまち話題になり、
ニューヨーク・ヤンキースの公式キャラクターになるなど人気を博した。

パブリックドメイン(※衝撃のラスト注意)

しかし、サリバン氏が急死したことで、まだ著作権の法整備が不十分だった時代が災いし、
「プロデューサーがいなくなったのなら著作権は無効になったはずだ」と贋作アニメや無許可商品が粗製乱造され、
版権について大揉めすることになった。
さらにこの時期にしあわせウサギのオズワルドのライセンスを奪われたウォルト・ディズニーが、
再起のためにミッキーマウスを世に送り出したことも追い打ちとなった。
稀代の天才演出家であったウォルト・ディズニーがいち早くトーキーを採用したのに対し、
フィリックス作品はサイレントに固執したことも原因でオズワルド共々ミッキーにお株を奪われた形になり、人気は衰えていった。
(フォローしておくとディズニーの初期の作品はフィリックスの影響を多分に受けている、というかオズワルドよりさらに前に出していたネコのキャラが、
「フィリックスそっくりじゃないか」とニューヨーク・タイムズに突っ込まれるネタにされたほど。)

しかし第二次世界大戦後(1950年代後半頃)、メスマーの助手を務めていたジョー・オリオロ氏がテコ入れを図り、
現在よく知られるほっそりした体型と2本の長い脚ですっくと立つデザインに変更された他、
脇役の追加、代名詞となる四次元ポケットトリック・バッグなどの要素を追加し、
現在まで人気を維持するキャラクターとなった。

長編アニメ映画になったりもしたが…。

2014年以降は、NBC系列のドリームワークス・アニメーションがライセンスを保有している。

一度はゴールデンエイジの覇権争いから脱落こそしたが、その歴史としてはディズニーより古く、
フィリックスの存在は後世の創作物に多大なパラダイムシフトを起こしたとして、
版権への認識を激変させたオズワルドやトーキーを普及させたミッキーと共に別格の重鎮としてみなされている。
アメリカだけでなく第2次世界大戦前後の日本のエンターテインメントにも少なからず影響を与えており、
日本の漫画萌芽期の傑作である田河水泡氏の『のらくろ』は、犬になっているがフィリックスをヒントに生み出されたと作者が明かしている他、
当時の国内のアニメーション作品でもフィリックスとその他いろいろの影響を受けたキャラクター造形が多分に確認されている*1
パブリックドメイン(日本の作品です)

また、2000年代前後には衛星アニメ劇場で作品が放送されていた他、
フィリックスの幼少期を描いたという設定の『ベイビーフィリックス』がNHK教育で放送されていた
(作中では成人したフィリックスが未来からやってきたこともある)。



MUGENにおけるフィリックス・ザ・キャット

Crow Sar氏の製作したキャラが公開中。
フィリックスの参戦によりアメリカアニメ史の三傑が全員MUGEN入りすることになった。
トリック・バックを武器や乗り物に変化させて戦うのが特徴。
コミカルな演出が目立つが、遠近共に攻撃が豊富な性能となっている他、
一時的に空中を浮遊できるなど、移動力も高めなオールラウンダーキャラとなっている。
超必殺技では巨大ロケットと化したトリック・バックに乗り込み、相手に突進する。
AIも搭載されている。
旧バージョン
DLは下記の動画から

出場大会

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*1
当時の日本では「アニメ=フィルムをコピーして配給するもの」という認識が過大解釈され、
「フィルムは原典を複製するもの→コピー・複製は合法→著作者以外の別の人が原典となる創作物を利用して二次的に創作を行うことも同じようなもの」とされ、
著作権という考えを持つこと自体が非常識という風潮だった。


最終更新:2022年08月10日 02:08