元々はTPCのゴンドウ・キハチ参謀を中心に、キサラギ・ルイ博士の主導の下で、
クリオモス島の秘密兵器工場で極秘に設計・建造した無人巨大電脳戦艦「プロメテウス」だったが、
地球人の根絶を目論むモネラ星人が密かにキサラギ博士を支配下に置いており、
プロメテウスはモネラ星人の生体宇宙船「モネラシード」からの信号で動く様に改造されていた。
そして、モネラシードから発する物質変換光線「モルーション」の力でプロメテウスがロボット怪獣へと改造・変形され、
侵略者の手先となってしまった存在こそが、このデスフェイサーである。
モネラ星人は
植物から進化した知的生命体で、フロンティアスペースにおける地球人の宇宙進出を、
「
下等なサルの進化系が自分達に並ぼうとする目障りな行為」(意訳)と見なして
(実際、操ったキサラギ博士も物体扱いしている)、
地球人に絶望を与えてから絶滅させるべく、敢えてこのような策謀を打ったのであり、
侵略目的ではなく、害虫の駆除処分のような感覚で地球人を根絶しようとした傲慢な異星人である。
『
ウルトラマンティガ』にも登場したマキシマ・オーバードライブエンジンの技術により強大な出力を誇っている他、
レーザー発射装置も備えた伸縮自在のハサミ状の右腕「デスシザース」、左手の「ガトリングガン」、
ダイナのシャイニングジャッジも防ぐバリア「ジェノミラー」を備えており、
格闘による近接戦・光線の打ち合いによる遠距離戦問わず、交戦相手への多角的な対応を可能にしている。
また、プロメテウスには様々な人間の戦闘データをインプットする事で、
コンピューターが学習し機能を向上させていく人工知能が搭載されていたが、
この時点でアスカがウルトラマンダイナと知っていたモネラ星人がこれを利用して、事前にアスカの頭脳データをインプットさせたため、
初戦ではダイナの行動パターンを全て読み切っている。
しかし最大の武器は胸部に備えた主砲から放つ「ネオ
マキシマ砲」。
その威力はソルジェント光線を遥かに上回り、ソルジェント光線に耐えたゲランダを一撃で消し飛ばし、
「最大出力では小惑星程度なら軽く消滅できる」とまで豪語された威力を誇る。
しかし、チャージに若干の時間がかかり、チャージ中は動けなくなる欠点がある。
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マキシマオーバードライブについて |
陽子と反陽子を 対消滅反応させて発生する光を推進力として利用するエンジンシステム。
既存のロケットエンジンを遥かに上回る出力を持ち、応用技術である「ネオマキシマ航法」に至っては数時間で太陽系からの脱出が可能。
量産も容易らしく、スーパーGUTSの戦闘機は全機がネオマキシマエンジンを装備しているため地球~火星間を1時間程度で移動可能な性能を誇る。
また、その莫大な出力を兵器転用する事もでき、前作に登場したマキシマ砲の時点で強固な装甲を持つロボット怪獣を撃破する事も可能だった。
ガタノゾーアにティガが石化された時には マサキ・ケイゴが光遺伝子コンバーターとアートデッセイ号のエンジン
(現物を取り出したのかマキシマが要るとの意図でエンジンを指したのかは明言されていない)
を組み合わせたマキシマコンバーターでカラータイマーに光を照射し、最終的にガタノゾーアに妨害されたとはいえ、
カラータイマーの中でダイゴも手応えを感じており、ウルトラマンの蘇生に足るだけのエネルギーがある事が示唆されている。
一方でこの技術はネオフロンティアスペースにおける技術指標のようなものだったらしく、
この技術を開発した文明を自動的に探知して攻撃するロボット兵器「機械人形ゴブニュ」が存在していたり、
モネラ星人を含めた「地球人の宇宙進出を阻む勢力」を呼び寄せる引き金になるなど、負の面も強調されている。
レイブラッド星人が起こした「ギャラクシークライシス」においてネオフロンティアスペースとM78スペースの防衛軍同士が共闘したのか、
M78スペースの地球にも技術提供が行われたらしく、
『大怪獣バトル』に登場した スペースペンドラゴンはネオマキシマ・ドライブが動力源に使用されている。
また『 ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』の世界においても、
少なくとも『 デッカー』の時代にはネオマキシマエンジンがナースデッセイ号に搭載された事が確認できる。
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劇中の活躍
初戦では上記の人工知能がダイナの戦闘パターンを全て学習していたため悉く攻撃を読み切り、
空中に浮かび上がって胸のネオマキシマ砲を展開。
直前に、「プロメテウスのネオマキシマ砲にソルジェント光線が撃ち負けてダイナが粉々にされる」悪夢を見ていたアスカは、
ソルジェント光線で相殺しようとしつつも悪夢が蘇って恐怖してしまい、光線を撃つ事ができず、
その結果ネオマキシマ砲の発射は止められず、クリオモス島は消し飛ばされ大量の死傷者が出る大惨事が起きた。
ダイナは辛くも避けて無事だったが、その敗北はそれまでどんな強敵にも真っすぐぶつかってきたアスカに初めて「戦いへの恐怖」を抱かせ、
彼に大きなトラウマを植え付ける事になった。
その後、モネラ星人が予定時刻付きで地球人殲滅を宣言し、
元宇宙戦艦故に
上から来る空を警戒していたTPCの予想を嘲笑うかのように地下から強襲を仕掛け、
集結したTPC戦車部隊やガッツウイング部隊を全滅寸前に追い込むが、
完全に恐怖を振り切ったアスカが変身したダイナが現れてリベンジマッチに突入し、
攻撃を予測されようがストロングタイプのパワーでゴリ押しするというダイナのシンプルかつ豪快な戦い方に圧される。
それならばとパワー勝負に持ち込もうとするが、過去のデータを上回るダイナのパワーと気迫に競り負け、両腕を引き千切られる。
最後の切り札であるネオマキシマ砲の発射態勢に入るものの、チャージ中に身動きが取れない事が仇となり、
発射寸前に恐れず真っ向から突進してきたダイナのダイナックルで胸部の主砲を貫かれて機能停止。
そのままスペースダイナマイトで空の彼方に投げられ爆発四散した。
同映画のラスボスはクイーンモネラだが、モネラ星人が悪あがきで変身したのに加えて、
ダイナを追い詰めたのはこのデスフェイサーとの闘いで消耗した隙を狙ったためであり、
強さだけならむしろデスフェイサーの方が上のように感じた視聴者は多かった。
そして最高責任者だったゴンドウ参謀はこの際の失態が相当なトラウマとなったらしく、
より確実に侵略者を排除するべく、凍結されていた「F計画」のデータを密かに盗み出し、
ウルトラマンの力を人類が防衛力として制御する術を模索して、TV版終盤の展開に繋がる事になる。
デスフェイサーの着ぐるみは後にOV『
ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』の敵であるロボット・
ビートスターに改造されている。
また、デスフェイサー自身もロボット軍団の1体として登場する構想が存在していた。
ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも実装されていた。
属性は「力」で、ステータスは命中率が極めて高く回避率が極めて低い。
最大の特徴はやはり
必殺技「ネオマキシマ砲」で、プレイアブルキャラの必殺技としては最強の威力を誇り、
攻撃範囲も縦一直線に長い。更に相手の移動力を破滅的にダウンさせる付与効果もある。
固有スキル「殲滅へのカウントダウン」は攻撃した際や待機した際にSPが上昇し、攻撃した相手のSPを減らす能力。
スキル覚醒するとネオマキシマ砲の威力が更に上昇するほか、
移動せずに待機するとネオマキシマ砲の攻撃範囲が変化し、より多くの敵を巻き込みやすくなる。
継承スキルも初期状態の時点で必殺技攻撃力・大を持っているので、
必殺技攻撃力を更に上げるか、SP系のスキルで必殺技使用頻度を上げるかの育成方針を取るプレイヤーが多かった。
MUGENにおけるデスフェイサー
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
デスシザースによるリーチの長い攻撃やガトリングガンの攻撃により、
原作同様に距離を問わず戦える性能となっている。
超必殺技は1
ゲージ技の「デスシザーレイ」「奇襲」に加えて、
超高火力の2ゲージ技「ネオマキシマ砲」が強力だが、チャージは長めで発射前に攻撃されると不発になる。
AIもデフォルトで搭載されている。
また、サメ竹輪氏により改変された狂上位~狂最上位のキャラである、
「殲滅へのカウントダウン デスフェイサー」も公開されている。
出場大会
最終更新:2025年07月27日 00:34