【ファミリーコンピュータ ディスクシステム】

ファミリーコンピュータ ディスクシステム とは、任天堂のゲーム機、及び周辺機器。

概要

ファミリーコンピュータ ディスクシステム


発売元

任天堂

メディア

ディスクカード

CPU

リコー製RP2A03

メモリ

32KB ディスクキャッシュ
8KB ゲーム用RAM

発売日

1986/02/21 (日本)

値段

15,000円(税別)

日本販売数

約400万台

任天堂が発売した家庭用ゲーム機、及び周辺機器の一種。
【ファミリーコンピュータ】用の拡張ハード。
FC本体と接続して起動し、「ディスクカード」という専用の磁器ディスクでゲームを起動する。FC本体の下に置くのが基本の設計となる。
本ハードはFC用ロムカセットの容量不足により開発が行われ、大容量のディスクカードを使ったリッチなゲームを楽しめる。
その容量は両面896キロビットと、開発当時のロムカセットの3倍近くもあり、更にゲームデータのセーブ・ロードを行えるのも特徴であった。
ディスクという特徴を活かし、各店舗に設置した「ディスクライター」を使って安価(500円)でゲームを書き換えできるサービスも提供された。
サウンドも波形メモリ音源を搭載し、FCでは不可能な音色でゲームを盛り上げる事も可能となっていた。

しかし、発売同年で既にロムカセットの技術革新が発達しており、ディスクシステムの発売から半年もしない1986/07/30にコナミより発売された『がんばれゴエモン!からくり道中』で2メガビット(=2048キロビット)のロムカセットが採用される。
更に1987年にはリチウム電池によるバッテリーバックアップ機能搭載のロムカセットが登場したため、ロムカセットでもセーブ・ロードが可能に。
1988年以降はロムカセット側に「拡張音源」を採用する事で、従来のFCソフトでは不可能な音楽も流せるようになる。
安価で書き換えられるという利点も、ディスクシステム本体という初期投資が必要で、そもそも書き換えできるゲームタイトルは限られていた。

こうなってしまうと優位性は「磁気ディスクメディアの単価の安さ」しか無く、残ってしまったのはディスクメディアならではのロードの遅さと、A面B面の入れ替えの煩わしさだけであった。
サードパーティは早々と退却していき、任天堂も早期の内にどうにもならないと判断したのか、マイクタイソン・パンチアウト!!などのFC向けのゲームソフトの販売を再開。
次世代機の【スーパーファミコン】どころか、派生元であるFCに潰されるという散々な結果となった。
なお、日本国外では香港でしか提供されていない。

ハードとしては散々な結果に終わったが、『ゼルダの伝説シリーズ』や『メトロイドシリーズ』といった長年愛されるシリーズ作品は本ハードが発端となっている。

周辺機器・サービス

  • ディスクライター
    任天堂の認定店に設置された機械。500円でディスクシステム対応のゲームの書き換えを行える。
    書き換えの開始はパッケージ版と同日ではなく、1~2週間ほど遅れて開始されるのが常となっていた。
    1993/03末には店頭から姿を消したが、そこからしばらくは任天堂公式ホームページに送付する事で書き換えサービスの対応が行われていた。
    しかし、設備の老朽化が進んだため、2003/09/30到着分を最後に任天堂公式ホームページの分もサービス終了となった。

関連項目

  • 【Wii】
    『Wii』以後は本体とフラッシュメモリーカード(SDカード)にゲームデータを保存する事が可能になった。

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最終更新:2024年04月06日 14:26