ニンテンドウパワー とは、【スーパーファミコン】などに向けて行われたゲームソフトの書き換えサービス。
ニンテンドウパワー |
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別名義 |
NINTENDO POWER |
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ハード |
【スーパーファミコン】 【ゲームボーイ】 【ゲームボーイカラー】 |
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メディア |
ロムカセット | |
サービス開始日 |
SFC:1997/09/30 (日本) GB:2000/03/01 |
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カセット価格 |
SFC:3,980円 GB:2,500円 |
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書き換え価格 |
SFC旧作:1,000円 SFC新作:2,000~3,000円→一律2,000円 GB:600円~1,500円(基本1,000円) |
1997/09/30より全国ローソンで展開された【スーパーファミコン】用ゲームソフトの書き換えサービス。
当時のローソンが新たに設置したマルチメディアステーション「Loppi」の機能の1つとして、任天堂との思惑の一致により実施された。
1999/10に【ゲームボーイ】向けのサービスを開始する予定だったが、台湾で発生した921大地震によりカートリッジの生産が困難になったため延期。GB向けのサービスは2000/03/01より改めて実施された。
それぞれローソン側はLoppi導入とゲームソフトの店頭発売、任天堂側はSFCの再活性化を狙ったものとされている。
中にはニンテンドウパワーオリジナルのタイトルも存在しており、【サテラビュー】のタイトルの移植も数本見られていた。
いくつかの作品はニンテンドウパワーで先行配信した後、改めてロムカセット版を販売する形が取られている。
それらの作品は【ファイアーエムブレム トラキア776】のように仕様変更点が存在するケースもある。
【スーパーパンチアウト!!】や【スーパーマリオブラザーズデラックス】等、日本国外でカセット発売したタイトルの一部は、このサービスでのみ書き換えが可能だった。
2002/08/31にLoppiを使った書き換えサービスは終了。
以降は任天堂のお客様相談窓口で個別で対応しており、2007/02/28をもってそちらもサービス終了した。
これらの内容からわかるように、言ってしまえばSFCとGB用の【ファミリーコンピュータ ディスクシステム】である。
そちらと異なる点としては、新ハードが不要、書き換え価格が若干高値、一つのロムカセットに複数のゲームを書き込めると言った点が上げられる。
旧作のゲームを低価格で購入できる、複数のタイトルを一度に収容できる、専用のタイトルが出るなどの発想は後の【バーチャルコンソール】やWiiウェア・DSiウェアへ引き継がれることになる。
なお、日本国外ではこのサービスは行われていない。
SFCはSFメモリカセット、GBはGBメモリカートリッジと呼ばれるものを使用する。
GBメモリカートリッジはGB共通仕様。ゲームセレクトBGMはゲームボーイカラー以降のハード、それ以前のハードを使用したかで異なるものとなっている。
メモリカセットはどちらも真っ白で、カートリッジにはタイトルラベル等のシールを貼り付けたり、ペンで書いて内容をメモする事ができた。
どちらも容量は「Fブロック」が8、「Bブロック」が16存在し、どちらかの容量が埋まるまでソフトの書き換えが行える。
当然、書き換えるソフトによって使用容量が異なり、一部のソフトは1本で全容量を埋めてしまうものもある。
後世の【バーチャルコンソール】同様、往年の作品が多く書き換え可能。
ただしスーパーファミコンはスーパーFXチップ等の特殊なチップを使用した作品は配信されていない。
殆どのタイトルはバーチャルコンソールや各社アプリ等で独自に再販されているが、中には『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』などの一度も再販が行われていないタイトルも数本存在する。
また、『ぽけっとぷよぷよ通』など極一部のタイトルでは、原作と書き換え版では異なる変更点が存在することがある。
【スーパーマリオランド3 ワリオランド】・【バルーンファイトGB】・【ファイアーエムブレム トラキア776】は、最初からプリライトされたカセットが店頭販売された。
任天堂から配信された再販タイトルは【スーパーファミコン】/ニンテンドウパワーと【ゲームボーイ】/ニンテンドウパワーを参照。